スマブラ個人小説/シークの小説/かみおも

Last-modified: 2010-12-21 (火) 21:30:52

ミズオ編

22






 スマッシュボールにより、タブーとの戦いが終結した後、亜空間で揺らめく生物   

 彼は静かに言った。


「タブー様。貴方の怒りと哀しみを、遥か太古から見てきた私が、あなたの代わりに倒します。
 スマッシュブラザーズを。そして、マスターハンドとクレイジーハンドを。」







「ふあ~~~。しっかし、コレで平和になったな~~~。」

 マスターハンドがのんびりと言った。


「ところでマスターハンド、亜空間に行かないか?」


 亜空間には色々なものがあった。
 クレイジーハンドは、それらをまた何か事件があった時に悪用されると危険だと思ったのである。


「そうだな、すぐに"この世界"に持ってきて、強力な封印をしよう。」

「どんくらい強力なのをかけるんだ?」

「最強の封印を施そう。」


 そう言って、二人の神は亜空間へと向かった。







 亜空間。

 その暗闇で、マスターハンドとクレイジーハンドが歩いていた時。


「うおっ!」


 マスターハンドが突然声を出した。


「おい、クレイジーハンド・・・。何かいる。」


「ああ、じゃあ明かりを点けようぜ。」


 マスターハンドが火を出した。

 それにより映し出された光景。
 それを見て、二人の神は死ぬほど驚いた。


「バ・・・。バカな・・・。」

「こんなハズないだろ・・・。だって・・・マスターは・・・。」



 そこに居たのは、もう一人のマスターハンドであった。

23






 もう一人のマスターハンド。
 いや、微妙に違いがある。

 マスターハンドは純白だが、それは薄い蒼色の体であった。
 まるで、タブーの意思を継ぐかのような蒼色。


「敵か?」

「いきなり攻撃してきたあたり、敵だろう。」


 その言葉を聞いて、クレイジーハンドはすぐさまその蒼いマスターハンドに突撃していった。

 鈍い音が亜空間に反響した。
 だが、その鈍い音は、亜空の使者の時にマスターハンドが叩き付けられたそれと同じ。


「大丈夫か、クレイジー。」

「おう、平気だ。それより、今アイツ何しやがった?」

「・・・バリアを張っていた。」


 マスターハンドはある事に気付いていた。
 敵が張ったバリア、そこから感じた力。
 それは、マスターハンドの力と同じものだった。

 なぜ、ヤツが私と同じ力を使う・・・?


「クレイジー、ここはいったん退くぞ。」

 私と同じ力ならば、私達と同じように、亜空間とこの世界を自由に行き来する力があるのだろうか?

「・・・ああ、分かった。」

「そして、スマッシュブラザーズを呼ぶ。」

24






 マスターハンドとクレイジーハンドは、"この世界"に戻ってくると、早速スマブラを呼ぶことにした。


 そして、それによってスマブラⅩは、今、『終点』と呼ばれるところにいる。

 両手神は事情を説明した。


「そんなわけで、そいつと戦ってもらいたい。」

「というわけで、また亜空間に送るぞ!」


 クレイジーハンドが元気に言って、スマッシュブラザーズメンバーを亜空間に送り込んだ。


「前に来たときは気付かなかったけど、色々な物があるピカね・・・。」

 ピカチュウがそう言った。
 なお、マスターハンドやクレイジーハンドの力で、人とも会話できるようになっている。

「ああ、それらが悪用されるといけないから封印しにきたら、ソイツと会ったってわけだ。」

「どんな封印?」

「最強の封印だ。」


 会話を交わしながら亜空間の中を隅々まで調べていく。


「・・・おかしいな。もう亜空間の中を隅々まで回ったハズなのに・・・。」



 結局、何も見つからずに"この世界"へと戻ってきてしまった。



「さて、皆。何も見つからなかったし、自分達の世界へ   。」

「マスター、あれ!!」


 クレイジーハンドが指さした方向を見ると、亜空間で出会った謎の生物がいた。

 謎の生物はこちらを向きながら、言った。


「ふむ、マスターハンドにクレイジーハンド、それにスマッシュブラザーズ・・・。」

「お前、一体何者だ!?」

「私は、はるか昔からタブー様に創られ、そしてタブー様に仕えて来た、亜空軍の一人です。
 私は、あなた方を知っていますよ。一度、互いに見たことがあるはずです。」


 それを聞いて、亜空の使者を思い出した人物がいた。

 シークだ。


「ミズオ・・・か?」


 いつの間にかシークチェンジしていたシークが言った。


「そう、私の名はミズオ。」

「だが、お前はそんな体ではなかった!濃い藍色で丸い体だった!!」

「ええ、昔はね。さて、そろそろ始めましょうか。タブー様の復讐を・・・ね。」

25






 ミズオは戦いを宣言して、こちらに向かって突進してきた。


「ハンド一人でハンド二人に挑んで勝てるものか!」


 マスターハンドはそれをすぐさま掴んで地面に叩き付けた。
 叩き付けられたミズオはすぐに起き上がり、掌から光の珠を出し始めた。


「そうですね、でも、私は一人ではない。」


 光の珠が四色に分かれ、その四色から人の形が出来てきた。


「いきなさい、ザコ敵軍団Ⅹ。」


 ミズオがそう言うと、その人の形をした何かはスマッシュブラザーズ、そして両手神に向かっていった。

 マスターハンドは考えた。

 創造の力。それをミズオは使うことが出来る。
 それはマスターハンドの力である。

 やはり、どこかでマスターハンドの力を受け、そして我が物にしたのだろうか。
 だが、それほどの力をあんなヤツに与えた記憶はないし、吸収された記憶も無い。
 それにさっきヤツに触れたが、力を吸収されたりはしていない。
 力を吸い取る能力は無いようだ。

 タブーがヤツにマスターハンドの力を与えたのだろうか?
 いや、亜空の使者の時点では与えていないし、この間のタブー復活事件の時は私がずっとタブーのそばにいた。
 気付かれずに与えることは無理だろう。そもそも、タブーはそのために吸収したんじゃないようだし。


「おい!!」

 マスターハンドが考えている間にも戦いは続いている。
 マリオがその最中叫んだ。


「こいつら、俺達の動きと似てないか?」

「それは当然ですよ。」


 マリオの言葉に返答したのはミズオだった。


「彼らのモデルは、あなた方のご先祖。
 スマッシュブラザーズDX。そう呼ばれる団体と、ザコ敵軍団DXと呼ばれた団体をモデルにしています。
 もっとも、違いはありますよ。リーチが約1.5倍になっています。」


 ミズオは創造の力で次々とザコ敵軍団を創り出しながら言った。


 このままでは埒があかんな・・・。


「おい、皆!一時撤退だ!」


 マスターハンドが皆を掴んでワープした。


「・・・逃げられましたか。」

26






「さて、会議だ。」

 逃げた先でマスターハンドが疑問を言った。


「なぜ、あいつは私の力を使えるんだと思う?」

「簡単だ、どっかでお前の力を吸収したか何かしたんだろう。」


 クレイジーハンドがすかさず答えた。
 マスターハンドも素早く返答する。


「だが、私は吸い取られたりした記憶はない。それに、あいつは吸収する能力はないようだし。」


 マスターハンドはさっき考えていた事を話した。


「吸収したのではなく、影響を受けた。こう考える事は出来ないのか?」


 スネークがそう言った。


「だが、タブーに吸収されてた分がタブーが潰えたことによって放出されたり、
 スマッシュボールを使ってそのエネルギーが残ったとしても、その程度で
 体が変わるほどの影響を受けたりしないだろう。亜空間は広いんだし。」

「影響を受けやすい体質だったんだろうぜ!」


 ソニックが元気よく答えた。


「確証がないだろ・・・。」

「エネルギー弾を撃ち込んでみれば分かるぞ?」


 クレイジーハンドがソニックの言い分を支持した。


「ハルバードに潜入した時に見たのだから、ハルバードに何か無いのか?」


 シークがメタナイトに言った。
 メタナイトは自分のハルバードに目をやってから言った。


「ハルバードは大破してしまっている、現在のは新しい物だ。あったとしても海の中だろう。」

「あっ、僕その時に海に居たんだ、もしかしてコレじゃない?」


 トゥーンリンクがどこからか一枚の板を取り出した。
 展示品などを紹介するプレート、そんな感じだ。


「上から降ってきたんだ。えーっと・・・。」


 トゥーンリンクが板の内容を読み上げた。

 『ミズオ。語源は、水のように流動性があり、周りの環境で体や力が変化するからである。』



「ここに居ましたか。」


 声のした方を振り返ると、ミズオがそこに立っていた。

27






「私から逃げられると思わないで   。」

「ファイアボール!」


 言い終わる前にマリオがファイアボールを当てた。

 するとミズオはダメージを確かに受けたようだが、すぐに体勢を持ち直し、
 マリオと同じように火の球を掌から出してぶん投げてきた。


「どうやらソニックの言うとおりだな。」


「リフレクター!」

 フォックスが前に出て跳ね返した。
 火の球は、ミズオに確実にダメージを与えた。


「くっ・・・。」


「どうだっ、自分のならその能力を発揮することなんか出来ないだろ!」


「・・・ふむ、そのプレート、私の能力を知ったようですね。」


 トゥーンリンクの持っているプレートを見てミズオが言った。

 トゥーンリンクはプレートを懐に入れ、剣を取り出した。


 ミズオは手からまた光の珠を出して、ザコ敵軍団を創造した。


「行きなさい、ザコ敵軍団。」


 ザコ敵軍団がリーチの長さを活かして殴りかかってきた。
 後退して、クレイジーハンドが言った。


「・・・このままでは埒があかない。ザコ敵軍団を抑える必要がある。」


「よし、だったらオレが抑えるぜ!」


 マリオがそう言った。


「なら僕も~~。」


「私も。」


「オレも!」


 マリオ、カービィ、ゼルダ、ファルコンが抑える役目を引き受けた。


「エネルギー攻撃はダメだ、打撃攻撃で行くぞ。・・・突撃ッ!」

28






「行きなさいッ、ザコ敵軍団!」

「させるかっ。」


 ミズオが向かってくるスマッシュブラザーズに、ザコ敵軍団を突撃させようと試みるも、
 抑える役目を引き受けた四人がそれを抑える。

 ミズオは攻撃により、明らかに弱ったようだった。


「っく・・・。」


 まずい。このままでは、負けてしまう。
 ならば・・・。


 眩い光が辺りを包んだ。

 その光が消えたとき、すでにミズオの姿は無かった。


「今度は逆に逃げられたか、どこに行ったのやら。」

「コイツを使ってみるか。」


 マスターハンドがそう言って向いたほうには、ザコ敵軍団と抑え四人が戦っていた。

 その中から一人をマスターハンドがつまみ出して言った。


「コイツにはミズオの力が入っている。コイツと同じエネルギーを感じればミズオがいるのさ。」

 マスターハンドは掌に光の球を創り出し、それは徐々に機械の形をとっていった。
 独特の機械音を出すそれは、画面がついたトランシーバーのような形で、画面には赤い丸がいくつか映っている。


「ミズオのエネルギーを探知する機械だ。今はザコ敵軍団とやらのエネルギーが映っているな。
 こいつで探してくれ、自分達の世界に戻って。電話の機能もついているから、見つかったら知らせてくれ。」


 そう言ってマスターハンド、クレイジーハンドはどこかへ消えてしまった。
 おそらく、終点へ。


 そして、スマッシュブラザーズも自分達の世界へと帰った。
 ザコ敵軍団を倒して。

29






「おーい、クレイジー、平気か?」

「たぶん大丈夫だ。ところで、ミズオがお前の力を手に入れたのはここだよな。」

「ああ、タブーが吸収していた私の力を、手に入れたのだろう。」


 今、マスターハンドとクレイジーハンドは亜空間から色々な物を"この世界"に持ってきていた。

 その中でも、特に大変なのが、亜空砲戦艦の試作品である。重いのだ。
 それを、二人のハンドは持ち上げて、"この世界"に持ってきている。


「ただ、ミズオがいる今は、どうかな。逆に悪用されないだろうな?」

「封印すれば平気だ。」


 二人のハンドは渾身の力を込めて封印した後、休憩していた。
 そんな中、ピピピピピ・・・。と、携帯電話のような音が響いた。

マスターハンドがボタンを押した。


「もしもし?・・・うん、ああ・・・。そうか、分かった。」

「誰からだ?」

「マリオからだ。ミズオを発見したらしい。恐らくタブーにトドメを刺したのが
 マリオだからだろう。さあ、スマッシュブラザーズを呼ぼう。」







「助けが来ないプリね~~~。」


 前回の事件で飛ばされたプリンは、未だに救助を待っていた。





 生命の珠を抱えて。



30






「いざ、キノコ王国へ!」


 マスターハンドがスマッシュブラザーズを乗せてキノコ王国、マリオの世界へ到着した。
 向こうから緑の帽子をかぶった男が向かってくる。


「マスターハンド、こっちだよ!!」


 ルイージが案内した先で、確かにマリオがミズオと戦っていた。


「援軍が来ましたか。一人一人片付けるなら楽なんですけどね。」

「はあ、来たか・・・。」

「大丈夫か、マリオ。」


 マスターハンドはマリオを回復させてから、ミズオの方を向いた。
 ミズオは掌から光の球を創り出し、またもやザコ敵軍団を出した。


 ザコ敵軍団の抑えがそれをすぐさま捉え、またもや攻撃しようとするも・・・。


「同じ手は二度も通じませんよ。」


 すんなりと後ろに下がって避けられた。


「さあ、これでザコ敵軍団を抑える四人分、あなた方は戦力が減ったわけです。」


 ザコ敵軍団はリーチが長く、一人で倒すのは難しい。


 四人分の戦力を削りながらも、ミズオは後ろへ退きながら戦いしつづけた。

 それをスマッシュブラザーズと両手神は追いかけていき、後にはザコ敵軍団とそれを抑える四人が残った。

31






 戦力を削いだと言っても、戦況は戦力、力関係的に見て、ミズオの方が不利であった。
 だが、それは現在の時点。

 ザコ敵軍団が抑えを倒して追いかけてくれば、挟み撃ちとなる。

 ミズオはそれを狙っているのだろう。


「いけッ!」


 クレイジーハンドが、叫んだと同時に自らも突撃していった。

 ミズオがそれを右に移動して避けると、今度はマスターハンドが指鉄砲の構えを取った。


 何発かの銃弾がミズオに飛ぶも、寸前でミズオはザコ敵軍団を作り出し、
 銃弾はそのザコ敵軍団を倒すに留まった。


 今度はミズオの方から攻撃を仕掛けてきた。

 ファイアボールを何発か撃ち、相手を怯ませながら突進してきた。


「鏡の盾!」


 ピットが鏡の盾でミズオの体を反転させ、突進を防いだ。

 そんなミズオにフォックスやファルコ、ウルフが跳ね返したファイアボールが当たった。


「どうしたどうした!」


 その言葉にカチンときたのかは分からない。
 だが、ミズオはまたもや体をこちらへ向け、勢いよく   


「皆、ジャンプしろ!」


    手刀を振り下ろした。
 マスターハンドの言葉を受けてジャンプした者はメテオ効果で地面に叩き付けられ、ペシャンコになってしまった。


「そうか、今気付いたら、技をコピーしなくても体当たりとかその類の技は出来るんだな・・・。」


 マスターハンドはペシャンコになっている者をはたき、目を覚まさせようとした。

 だが、その隙にミズオがザコ敵軍団を創り出そうとし始める。


「いけっ、フシギソウ!はっぱカッター!」


 叩き潰されたポケモンをモンスターボールに戻し、ポケモントレーナーがフシギソウを出した。

 繰り出されたはっぱカッターは、ザコ敵軍団を創ろうとしていたミズオに命中し、謎のザコ敵軍団は創られなかった。


「ぐッ・・・。」


「お、おい、はっぱカッターもコピーして・・・!」


 クレイジーハンドが叫んだのは、繰り出された後だった。
 ミズオはそれもコピーしたようだ。
 今度ははっぱカッターをミズオは飛ばしてきた。


 リフレクト可能な者がそれを防ぐが、はね返しきれなかった分はもちろん命中してしまう。

 それに見かねたのか、ヨッシーが突然ふんばりジャンプをした。
 はっぱカッターをふんばりながら、ミズオの方へ近づき・・・。


「ケロン。」


 ヨッシーがミズオをたまごの中へ閉じ込めた。
 ミズオにはすぐに脱出されたが、一瞬だけ隙ができた。


 サムスがパラライザーで動きを封じた。
 そして、殴りかかろうとした時。

ミズオは殴られる寸前に麻痺を解いたのか、身を翻しながらサムスの腕を避け、遠くを見た。


「もう、遅いですよ。あなた方は間に合いませんでした。」


 ミズオがそう呟いた。

 ミズオの視線を辿ると、四人の人影がかすかに見えた。


    それも、抑え四人よりも、約1.5倍は大きいであろう、影が。

32






 数十分前。


「ったく、置いてきぼりになっちまった!早く倒して追いつかねえと・・・。」


 ファルコンはそう言って大技であるファルコンパンチをお見舞いしようと腕を後ろに引いた。

 だが、ザコ敵はすぐに後ろへ回り込み、ファルコンの後ろに引いた腕をつかみ、地面に叩きつけた。


「ファルコンさん、そんな大技じゃ当たりませんよ、隙を少なく・・・。」

「そりゃそうだが・・・。そうだマリオ、協力してくれ。」

「オレ?」


 マリオとファルコンが話している間、カービィは敵に狙われ逃げていた。


「ちょっと~~、何とかしてよ~~~!!」

「よし、行くぜ!!」

「おう!」


 カービィを追い回すザコ敵の前にファルコンとマリオは踊り出た。
 ファルコンが叫んだ。


「ファルコーン・・・。」

「だめだよファルコン、また隙つかれて投げられちゃうよ!?」


 カービィの言葉どおり、ファルコンの後ろにザコ敵軍団は回り込み、つかみをぶちかまそうとした。

 そこへ、マリオがファルコンに向かってスーパーマントを当てた。
 ファルコンの体が左右逆になり、後ろのザコ敵軍団を向いた。


「パーンチ!!」


 振り向きファルコンパンチがザコ敵軍団に当たり、ザコ敵軍団は地面に倒れた。


「よし、加勢に・・・!」

「待ってください。」

「何だ?」

「このザコ敵、持っていった方が良くないですか?復活した場合、挟み撃ちにあってしまいますから・・・。」


 ゼルダがそう言ったので、ザコ敵を持ちながらマリオ達は走った。







「ザコ敵、さあスマッシュブラザーズを倒して・・・!」


 ミズオがマリオ達   抑え四人組が持っているザコ敵を見て言った。

 その瞬間。


 いきなり、ザコ敵軍団の間から紅い球が放たれ、ミズオのそばで爆発した!


「ディンの炎・・・だな。」


 ガノンドロフがその炎を見て言った。


「この程度で私は、フィギュア化しな・・・。 !? 」


 ミズオの言葉は途中で切れた。
 そしてミズオは地面に落ち、動かなくなった。


「くう・・・なぜ・・・?」


 ミズオが疑問を口にした。

 マスターハンドがその疑問に口を開いた。


「・・・私にもよくは分からないが、おそらく・・・。
お前は、はっぱカッターを受け、『くさタイプ』になったんだろう。」

「・・・。」

「スマッシュブラザーズ、ありがとう。コレでミズオとの戦いは終わりだ。
 クレイジー、スマッシュブラザーズをそれぞれの世界に帰してくれ。」

「あっ、ああ、分かった。」