スマブラ個人小説/Shaillの小説/オネットの秘密

Last-modified: 2012-11-23 (金) 23:42:09
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スマブラ、キノコ王国のキノコの形をした家に二人の兄弟がモメていた
「だから!ドライブするなら絶対すま村がいいって!」
「いや、惑星コーネリアがいいよ!」
マスターがいなくなり(剣士二人のせいで)乱闘が休みになったので休日を活用してドライブに行く事になったのだが、
ルイージのすま村とマリオのコーネリアに別れ、論争が続いている
「だいたい星なんて車で行ける訳ないじゃないか!ドライブなのに宇宙行く奴いないよ!!」
「だからそこはマスターにお願いして転送してもらえば…」
「転送してもらったらドライブじゃなくなっちゃうし!
それにマスターは調子悪いってさっきから言ってるじゃないか!」
ルイージは声を張り上げた
「いや、だから…」
「だからもクソもどせいさんもないよ!」
「はぁ!?」
「それにすま村は八時からとたけけのライブがある!」
「八時までいたら帰るの何時になるんだよ」
うっ、とルイージは言葉に詰まった
「だから俺達が一致する場所にしよう」
ルイージは頷いた
「じゃあ…ノルウェアは?」「却下」
「オネットは?」「却下」
「いや、兄さん。オネットはちょっとした謎があってね」
「謎?」
「謎ってなんだ?」
マリオが尋ねた
「それはだな…」


溜めて溜めて溜め溜めて…


「俺もよく解らんっ」
ずるっ
お約束だ
「でもガイドブックに、オネットはある種のパワースポットで、
観光地として割と若干有名といえなくもない、と書いてるよ」
「どんだけさりげないんだよ…」
マリオは考えた
「パワースポットか…。もし行ったらメタナイトにも勝てるようになるかな」
「兄さん…。ドライブに行くんだよ」
ルイージの言葉を無視して、マリオはオネットに行くことにした
「よし!行って力を貰ってメタナイトに勝ってやる!」
「兄さん、動機が」
ルイージは呆れ、ため息をついた

2

マリオと、どこか納得いかない顔のルイージは、オネットに向けて車を走らせていた
よくよく考えればオネットは超能力者が居る町だ。パワースポットとして祭られる?のもありうる場所だった
「どんなパワーが貰えるんだろう。ゲムヲみたいな一撃必殺の技とかか?」
ハンドルを回しながら妄想を呟く兄に、弟は深いため息を吐いた
「兄さん。実際強くなる訳じゃなくて、強くなると感じれるような場所のことだと思うんだけど…」
「そんなことは無いだろー」
ルイージの反論を軽く流した
「案外、マイナスな力がついたりして」
「………………………」
マリオは無言スキルを発動した
その時。ふと、ルイージはあることに気付いた
信号の数が異常に少ないのだ。よく見れば、車も極少ない
「兄さん、なんか変だね。割と若干有名と言えなくもない、とは言え車が少なすぎると思うんだけど…」
しかし、マリオの耳には届かなかった
「兄さん??」
ルイージが横を向いた
すると
「!!??」
ルイージは絶句した
マリオが必死でブレーキのペダルと格闘していたのだ
「兄さん!何してんの!!?」
ルイージは叫んだ。

3

「兄さん!何してんの!」
ルイージが叫んだ
「くそっ、駄目だ。ブ レ ー キ が 利 か な い」
マリオが吐き捨てるように言った
「ええぇ~~!!ブレーキが利かなくなったの!?」
「ああ、どうやら此がパワーポイントの正体のようだな…」
「そんな呑気なこと考えてる場合じゃないよ!」
車は速度を保ちながら自走している。ほおっていると家に激突しかねない
マリオは一端座席に戻り、車を運転をした
「兄さん、ガソリンが切れるまで運転し続けるの?」
「他に方法は無いのか!?」
ガソリンはかなり余っていたので、切れるには4時間程掛かりそうだ
二人は考えたが、何も浮かんでこない
数少ない信号を無視して暴走する車を見ても、お巡りさんですら何も言わなかった
PSIによる公害は此処では日常茶飯事の様だった

4

オネットはPSIによって何かが狂い、車のブレーキが故障したりと何らかの公害を発生させるようだ
そしてその非科学的公害が(マイナスの意味での)パワースポットと噂されている、といったところだ
「ルイージ、なんか思いついたか…?」
マリオがひからびた声で言った
「まあ…、少し」
「なんだ、言ってみろ」
「う~~ん」
間を空けた後
「タイヤをパンクさせる」
ルイージは平手を喰らった。しかし殆ど力が入っておらず、痛くなかった
「後々タイヤ交換面倒だし金掛かるだろ~…」
車内はひからびた雰囲気が漂い、二人とも生気が抜けていた
車を運転してかれこれ一時間は過ぎたが、燃料が切れる気配が無い
一方、人間というかミイラの方はとっくに燃料が尽き果てていた
ルイージは暇すぎて爪を手で剥がしている
「兄さん、道に迷わないでね…。本当に引っ込みつかなくなるから…」
「お前には俺が迷うと思ってるのか」
「兄さんの事だからね…」
「俺の事って……、どーいう意味だ!!」
マリオがルイージの方を振り向きながら言った
ルイージには魂が吹き返されたように見えた
「お前にとって兄マリオはそんなに頼りない存在なのか!?」
マリオが怒鳴った
「兄さん、そんなに大声出さなくても…」
このときマリオ達は気づいていなかった
マリオはルイージを見て叫んでいる。そしてルイージはまだミイラ状態から回復せず、目が開いていない
つまり、この時二人共前を見ていなかったという事だ
「お前には俺が道に迷う程幼稚に見えるのか!?」
「まあねぇ………」
ルイージの煮えきらない態度も返事も含めてマリオは怒った
それは、もう、激烈に
「どーゆー意味だよう!!それはぁ!!!」
マリオは飛びかかった
「やめろよ!喧嘩は……って」
ルイージは前を見て言葉が詰まった。マリオも前を見た。
「!!、危なーい!!」
マリオはとっさにクラクションを鳴らした
車の前に居たのは、乱闘中の四人だった。マリオ達がgdgdしている内にマスターが復活し、乱闘が再開されたようだ
マリオはクラクションを鳴らしたが、下段に居たピットとあえなく衝突した
車は回転し、ピットは30%のダメージを喰らい少し吹き飛んだ




これがオネットの秘密の全貌だった


bad end?

 

後書き
ギャグ中心に作った小説ですが、オチが何というか弱いというか………(-ー-;)
次作はまだ決まってませんが、MGS PWを買ったのでスネーク主人公で書きたいと思います
見てくれた方、有難うございました!