チュートリアル/01.ワールドを作ってみよう!

Last-modified: 2015-03-20 (金) 14:21:43

ワールドを作ってみよう!

ゲームを始める前にまず舞台となるワールドを作成しなければいけません。
まずはゲームになれるためにクリエイティブモードのワールドを作成してみましょう。

ワールドの種類について

14年8月現在、Space Engineersには2つのモードが用意されています。

クリエイティブモード

ブロックを無制限に配置することができる建造向けのモードです。
想像力と興味のままに物を作ることができるのがこのモードの魅力です。
このチュートリアルはクリエイティブモードであることを前提にして解説していきますのでご注意下さい。

サバイバルモード

14年3月に追加されたモードで、あらゆる物を自分で作る必要のあるモードです。
クリエイティブモードとは大きく異なり、ブロックを設置するのにすら
小惑星を掘削→掘削した鉱石を製錬→精錬した鉱石から部品を作成→部品を組み合わせてブロックを仮設置→溶接機で全ての部品を実装
というプロセスが必要になります。
様々な制約の下で宇宙船を作り上げていく楽しさがありますが、入門者には少し難しいかもしれません。

カスタムワールドの設定項目について

    宇宙に踏み出すその前に...     
   宇宙に踏み出すその前に...

Space Engineersを起動してタイトル画面から『New World』を選んでゲームの舞台となるワールドを作成しましょう。
『Quick Start』を選べばそれだけでクリエイティブモードのワールドが作成されますが、ここではより自由度の高い『Custom World』を選んでみましょう。
カスタムワールド作成画面ではワールドに関する設定を自分で変更する事ができます。
まずは各項目について見ていきましょう。

Custom World

   まずは基礎から
   設定画面その1

Scenario(シナリオ)

(画面左端)ワールドの初期状態を選択できます。
大規模に開発されているワールドからただの小惑星帯まで様々なシチュエーションが用意されています。
この項目は一度設定したら二度と変更できません(ワールドの生成にのみ関わるため)

シナリオの種類
Easy Start 1(イージースタート)
『Quick Start』を選んだときと同じワールドを作成します。防衛ターレットや解体施設なども揃った宇宙ステーション1基、青と赤の大型船1隻ずつ、小型の戦闘機・工作船・掘削船がそれぞれ1機ずつ設置されています。まずこのゲームに慣れるには最適なワールドです。
Easy Start 2
緑色の巨大な宇宙ステーションとEasy Start1と同等の赤の大型船、青の大型船1隻に建造途中の大型船、小型の戦闘機2機が設置されています。大型船や宇宙ステーションを建造するときのお手本になるワールドです。
Lone Survivor(ローンサバイバー)
最低限の機能を持った小さな宇宙ステーションが用意されています。ステーションの近くには小さな小惑星が多くあるので採掘は楽でしょう。デフォルトの船は要らないというワイルドなあなたにお勧めのワールドです。またサバイバルモードのワールドとしても適しています。
Crashed Red Ship(クラッシュトレッドシップ)
小惑星に激突し中破してしまった赤い大型船が用意されているシナリオです。以前は鉱石の精錬装置やパーツの生産施設がなかったため上級者向けのシナリオでしたが、現在では全ての生産施設が整っておりLone Survivorよりも難易度が低い初心者向けのシナリオとなりました。船を修理した上でウランをかき集めて脱出する、といったロールプレイが楽しめます。
Two Platforms(ツープラットフォームズ)
Lone Survivorと同じステーションが2つ用意されています。主に友人同士でのマルチプレイ向けで、開発競争などをするのに適しています。
Asteroids(アステロイズ)
ボロボロの小さな救難艇に乗っている所から始まるサバイバルモード向けのシナリオです。燃料はあまり残っていないため、電源が落ちる前に行動を起こさなければいけません。緊急事態が大好きなあなたにおすすめです。なおワールド設定の「Delete respawn ship」が有効になっている場合、船はログインする度に削除され再生成されてしまいます。他の船を作るかDelete respawn shipを無効にしましょう。
Enpty World(エンプティワールド)
宇宙の広さと孤独を痛感できる空っぽの世界です。小惑星も一切ないクリエイティブモード用の設定で、サバイバルモードで生き残るのは極めて困難です。この世界をオレ色に染め上げてやる!という創造主なあなたにおすすめです。

Name

ワールドの名前です。
5文字以上であれば自由に名前を付けられます。

Game mode

ゲームモードを選択します。
現時点ではクリエイティブモードとサバイバルモードが用意されています。
この項目はいつでも切り替え可能です。

Online mode

ワールドを他のプレーヤーに公開するかを選ぶ事ができます。

モードの種類
Offline
全ての接続をシャットアウトし完全に1人用(オフラインモード)として動作します。ゲームの一時停止が可能です。
Private(プライベート)
やはり接続は弾きますがオンラインモードとして動作します。一時停止ができない他、F3キーでFriendsやPublicに切り替えたり同時接続人数を変更することができます。
Friends(フレンド)
Steam上のフレンドにのみ接続を許可します。
Public(パブリック)
全てのプレーヤーに接続を許可します。

Max players

参加できるプレーヤーの人数制限です。現時点では最大16人まで接続できます(今後拡張される予定の様です)
これ以上の人数を収容するサーバーを立てたい場合はDedicated Server(上級者向け)を使う必要があります(なお、16人以上の設定は動作保証外です

Environmental hostility

自然災害の規模を4段階で設定します。

規模の種類
Safe
最も安全な設定です。(恐らく)自然災害は発生しません。
Normal
標準的な設定です。数えられる程度の隕石が時折飛来します。比較的安全とはいえかなり強烈です。
Cataclysm
ややハードな設定です。無数の隕石が建造物を破壊していきます。
Armageddon
極めてハードな設定です。アルマゲドンの名の通り、一撃で船を大破させるような隕石が雨のように降り注ぐなど、非現実的な規模の自然災害があなたに襲いかかってきます。
現時点では自然災害は隕石群のみですが、将来的には太陽風(太陽嵐?)なども追加される予定です。

Auto-save

一定時間が経つとワールドを自動でセーブしてくれるようになるオプションです(チェックで有効)。
以前はセーブの度にゲームが止まってしまいましたが、アップデートでシームレスに行われるようになり利便性が向上しました。停電やゲームのクラッシュなどいざという時のための保険として有用です。しかしコピーペーストだけではバックアップできない複雑な建造物をテストしたりする際はOFFにした方が無難でしょう。

Advanced world setting

   色々イジれます
   設定画面その2

Description

ワールドの説明です。
何かメモしたい事があれば書いておきましょう。空欄でも問題ありません。

Inventory size(サバイバルモード専用)

プレーヤーの持てるアイテムの容量(重さとは別)を設定します。
Realismで基本の容量、x3で3倍、x10で10倍になります。クリエイティブモードでは無制限となります。
以前は工作船(作業用の船)を作ることができなかったためx10にするのがオススメでしたが、現在では工作船の建造やコネクターによるアイテムの輸送ができるようになったため必ずしも大きくする必要性は無くなりました。
それでも生身でBeaconなどを建造しようとするとコンテナとBeaconの間を20回以上往復する必要が出てくるなど大変な手間がかかりますので、生身での作業を考えるとやはり大きめの設定の方が無難かもしれません。

Assembler efficiency(サバイバルモード専用)

アセンブラー(パーツ生成装置)の作業速度、資源の利用効率を設定します(等倍・3倍・10倍)
速度に関してはアセンブラーを複数同時に運用することでカバーできますが、
複数のアセンブラーに命令を出すのが面倒だという人、時間に余裕がない人は速くすると良いでしょう。
同様に大量の資源を用意するのが大変だという方も速くしても良いかと思われます。

Refinery speed(サバイバルモード専用)

リファイナリー(精錬装置)の精錬速度を設定します(等倍・3倍・10倍)
こちらも複数のリファイナリーを運用することでカバーすることができます。
どうしても待ち時間が生まれてしまう場合などは速くすると良いでしょう。

Max objects

飛び散った鉱石や金属、部品などTキーで拾えるアイテムが存在できる数を制限します。
ここで指定した数を超えると古いアイテムから消失していく模様です。
数を大きくしたいところですが、64より数字を大きくすると急にゲームが重くなる可能性があるため、
スペックに不安のある人はある程度に抑え、スペックに余裕のある人も程々に(500くらいを限度に)しておきましょう。

Limit world size

ワールドの広さを設定します。指定した範囲から外に出ようとした船やアイテムなどは消去され、警告を振り切って範囲外に行こうとしたプレーヤーは突然の死を向かえます。
最低の10kmでも相当広いため、明確な理由が無いのであればあまり大きな数字を選ぶ必要性は薄いでしょう。

Asteroids amount

ワールドに初期配置される小惑星の量を指定します。この項目もScenarioと同じく二度と変更できません
将来的には小惑星は自動生成されるようになるとのことですが、それまでは初期配置のみとなります。
また小惑星の数によってセーブファイルの大きさ*1や使用するメモリの量がかなり変わってくるため注意が必要です。

量について
Normal(普通)
大きな小惑星が4個、小さな小惑星が20個生成されます。スペックに自信がない場合はこれが推奨です。
Large(多め)
大きな小惑星が7個、小さな小惑星が35個生成されます。
Extreme(山盛り)
大きな小惑星が16個、小さな小惑星が80個生成されます。64bitのWindows限定です

Auto-healing

チェックするとヘルス(HP)が時間経過で70まで自動回復するようになります。
体力の回復手段は他にMedical Roomなどがありますので必ずONにする必要はありません。
また現状ではクリエイティブモードではダメージ・死亡がないため設定する意味はありません。

Enable copy/paste (クリエイティブモード専用)

コピー&ペースト機能を有効にするかを選択します(Enable=チェックすると有効)
有効にしたワールドではCtrl+Cキーなどで人工物をそっくり複製することができます(Q&F参照)。建造で船の形状を変えて見比べてみたり、完成した船をコピーして壊れるまで乗り回すなど自由度が上がるため便利です。またクリップボードはワールドを跨ぐことができるため、これが有効になっているワールドの間では船を移動することができます。マルチプレイ用のワールドではこれを有効にすることで他人の力作の船を拝むこともできるでしょう。

Clients can save

マルチプレイヤー用?(要校正)

Weapons enabled

チェックすると武器の使用が許可されます。
戦ったり小惑星をロケットで発破したりしたい場合は有効にしましょう。ですがワールドを公開する際にはよく検討した方がよいでしょう。
サバイバルモードでは武器を隕石からの防衛にも使えるため注意しましょう。

Trash auto-removal

チェックすると「ゴミ」と判断された船の破片などが消去されるようになります。
判断基準は明確にはされていませんが、概ね以下の要素を満たすと削除対象になるようです。

  • ブロック数が少ないこと
  • 等速直線運動をしていること
  • 電源が入っていないこと
  • コントロールされていないこと
  • medbay(Medical Room?)がなく、また全てのプレーヤーから十分に遠く殆ど視認できないこと

Delete respawn ship

チェックするとサーバー参加時やリスポーン可能なMedical Roomがないときに生成される黄色い船(Respawn Ship)が自動で削除されるようになります。
削除タイミングは新たにリスポーンシップが生成される時とプレーヤーがサーバーを去った時です。
削除から逃れるにはリスポーンシップより大きな船とマージブロックでドッキングするか、ステーションとドッキングする必要があります。

Show player names

チェックするとプレーヤーの名前が表示されるようになります。
共同で作業したり荒しに対処したりする際に有用ですので、基本的には有効が推奨です。

Thruster damage

チェックするとスラスター(推進装置)の噴射炎が物体に大きなダメージを与えるようになります。
例外的に大型船・ステーションのHeavy Armor Blockは小型船からの噴射炎のダメージを受けませんので発着場を作ることができます。
リアリティを重視したいときにはOnが推奨ですが、より自由に創作したい時にはOffにしてもよいでしょう。
またワールドを公開する際には検討が必要でしょう。

Cargo ships

Onにしていると初期地点から数キロメートル離れた地点に自動操縦の輸送船が現れる事があります。
無視しているといつの間にか消えてしまいますが、うまく停船させることができれば船ごと略奪することができます。
現時点ではサバイバルモードでは初期配置の小惑星を掘り尽くした後は略奪だけが資源獲得の方法となります*2
輸送船には個人の船、鉱石の加工・運搬船、運送業者の輸送船、軍の機雷敷設艦などの様々な種類があるようです。
護衛のため自動迎撃システムを有している船も多く、迂闊に近づけばデブリへと変えられてしまうでしょう。
詳細はカーゴシップを参照してください。

Enable Spactator

チェックすると各キーを押すことでスペクテーターモードに切り替える事ができるようになります。
スペクテーターモードではカメラを自由に動かすことができ、遠くの物を見たり俯瞰したりと特にクリエイティブモードで役に立ちます。

切り替え方法
F6
通常の視点に戻ります。
F7
トラッキングカメラ。操作は通常通りですがカメラは回転しません。
F8
フリーカメラ。カメラを自由に操作できます(本来の意味でのスペクテーターモード)。また建造も可能です。
F9
フリーカメラのまま通常通りキャラクターなどを操作できます(動画の撮影などに便利)

Reset ownership

Reset owners of all blocks to nobody.
要訳すると、すべてのブロックの所有権をリセットしNobody(誰も所有していない状態)にします。

Permanent death

If true, player loses everything if he dies and has no available medical room.
この項目が有効の場合、メディカルルームからの蘇生が出来なければ同姓同名の別人となり
リスポーン前のキャラが持っていたブロックの所有権はなくなります。

カスタムワールドを作ってみよう!

 

今回は『Easy Start 1』のワールドを作ってみましょう。
Scenario(全体の初期状態)とAsteroid Amount(小惑星の初期状態)以外の項目はいつでも自由に変更が可能なのでさっくり行ってみましょう!

 

     大体こんな感じになります。
     設定その1

まず画面左のScenarioから『Easy Start 1』を選びます。
右側に移り、Name5文字以上で名前を入れましょう。
Game modeではCreativeを選択しましょう。
ワールドを一般公開する予定もないのでOnline ModeOfflineにします。
自然災害は怖いのでEnvironmental hostilitySafeにしましょう。
Auto-saveチェックします。
逐次セーブされるのが嫌な方は外してもOKです。

     色々設定できます
     設定その2

Descriptionワールドの説明を書き込みましょう。ここは空欄でも構いません。

続くInventory sizeAssembler efficiencyRefinery speedクリエイティブモードでは設定する必要はありませんというか出来ません。

Welding speedGrinding speedは後で再調整できるので自由にしていただいてかまいません。

Max objectsは当面は16~32もあれば十分でしょう。

Asteroids amountは標準のNormalにしておきましょう。

Limit world sizeは設定次第では動作が重くなる場合もあるので、適宜設定してください。
ちなみに範囲外に出たアイテムは消失し、プレイヤーは警告の表示後、死にます

 

続いてチェックボックスにチェックを入れていきましょう。

Auto-healingはクリエイティブモードなので設定する意味はありませんが一応チェックしましょう。
Enable copy/pasteは便利な機能なのでチェック
Clients can saveはマルチ用(Online用)なのでチェックはしません。
武器も使ってみたいのであればWeapons enabledチェック
一々消去されては面倒なのでTrash auto-removalチェックしません。
Delete respawn shipは画像ではチェックを外していますが、入れておいても結構です。
サーバーとして公開しないのでShow player namesはどちらでもOKですが一応チェック。
Thruster damageはOffの方が自由度は増えますが、今後慣れるためにもチェック
Cargo shipsも大型船のお手本として優秀なのでチェックしてもいいでしょう。
様々な角度から色々見たいのであればEnable spectatorにチェック。
Reset ownershipのチェックを外します。何がしかの理由で所有権をリセットしたい場合はチェック。
Permanent deathは画像ではチェックが入ってしまっていますが、チェックを外しておきましょう

細かく説明してきましたが以上で説明は終わりです。
全て設定したらOKボタンを押してみましょう。

 

ワールドの作成が始まりいよいよエンジニアとしての生活が始まります!

 

おわり

次→移動と操縦をしてみよう!


目次↑チュートリアルについて


*1 セーブ・ロードの時間にも関わってきます。
*2 SEToolboxなど外部ツールを使用しない限り小惑星は新たに生成されません。