深久8000系電車(しんく8000けいでんしゃ)は、1997年から製造されている深久鉄道の通勤型電車。1998年より営業運転を開始した。東涼地下鉄節山線への乗り入れに対応した設計とされた。
本項では、個々の編成を表す場合は板町・月灯方先頭車の車両番号の末尾に「F」(「編成」を意味する英語:Formationの頭文字)を付して表記する。
深久8000系電車(深久月灯線) |
目次
1 概要
2 車体
3 車内
4 編成形態
4.1 4両編成
4.2 2両編成
基本情報
運用者 :深久鉄道
製造所 :真久車両製造所
製造年 :1997年 - 年
運用開始 :1998年
主要諸元
編成 :4両編成・2両編成
軌間 :1,067mm
電気方式 :直流1,500V(架空電車線方式)
最高運転速度:110km/h(深久線)
80km/h(節山線)
設計最高速度:130km/h
起動加速度 :3.3km/h/s
全長 :20,000mm
車体幅 :2,770mm
全高 :4,045mm
車体 :ステンレス鋼
台車 :モノリンク式ボルスタ付台車(FS-064形)
保安装置 :深久形ATS
制御方式 :IPM-IGBT2レベルVVVFインバータ制御
概要
1973年から約10年間にわたって420両導入された6500系車両の後継車両として登場した。当時計画中だった東涼地下鉄節山線への直通運転に対応した設計とされ、真久車両製造所で4両固定編成30編成・2両固定編成12編成の合計144両が製造された。
地下鉄節山線への直通運転用車両には、既存の6500系列を改造して直通運転に充当する構想もあったが、車体長の問題の他、次世代通勤車両の計画が浮上する中で、改造する費用面の問題などから本系列が製造された。
また、深久本線深草 - 押舟間・浅間 - 中尾部間など8両編成が入線できない区間がある事と、細野検車区(南桃町検車区の設置により東涼地下鉄へ譲渡)への検査入場の際に8両固定編成だと入線が不可能なことから、あえて8両固定編成での製造はされなかった。
地上用として運用する場合は4両固定編成と2両固定編成を連結し6両編成で運行され、地下鉄直通運用の場合は4両固定編成を2編成連結し8両編成で運行される。
車体
20m両開き4ドア、車体は軽量ステンレス製鋼体であり、「深久グリーン」と「深久レッド」色の帯を巻く。前頭部はFRPの成形品を使用し、併結運転を考慮して正面貫通式である。
下部にはスカートを設置、連結器は密着連結器であり、下部に併結運転用に電気連結器がある。
前面・側面の行先表示器は幕式であり、前面には種別・行先表示の表示器が、側面には深久初の行先表示器を設置した。
車内
客室はジャスミンホワイトを基調とした白色系の化粧板を使用している。床材はベージュをベースにしたカラーである。
座席は1人分の掛け幅が455mmの緑色のロングシートとし、扉間は7人掛け、車端部は4人掛けで中間車の座席定員は58人としている。
編成形態
凡例
VVVF:制御装置、SIV:補助電源装置、CP:空気圧縮機
4両編成
←板町・月灯 | ||||
クハ8100形 | モハ8200形 | モハ8300形 | クモハ8400形 | |
パンタグラフ | < > | < | ||
搭載機器 | VVVF・CP | VVVF・SIV | VVVF・CP |
2両編成
←板町・月灯 | ||
クハ8500形 | クモハ8600形 | |
パンタグラフ | < | |
搭載機器 | SIV | VVVF・CP |