第2ゲーム

Last-modified: 2025-07-20 (日) 17:22:12

第2ゲーム


次の日
スピーカーからクラシック音楽が流れ出した。朝を知らせる音だ。
ノーマン「ぐーぐー……むにゃむにゃ…」
アナウンス「みなさんおはようございます。まもなく、2番目のゲームが始まります。プレイヤーの皆さんは準備をしてください。」
会場内にアナウンスが流れ、次第に他のみんなもベッドから起き上がった。
エリックは眠そうに目を擦りながらベッドの階段を降りる。通りかかったベッドでは、シリアが眠気眼で天井にぶら下がったブタの貯金箱を眺めていた。
エリック「おはよーシリア」
シリア「ふふふ……おはよう貯金箱ちゃん…」
シリアは寝ぼけているのか、エリックに目もくれずひたすらブタの貯金箱を眺めていた。呆れたエリックは「はあー」とため息をつき、そのまま階段を降りていった。

一方その頃、ノーマンはいまだにスヤスヤと眠っており、それを見かねたテディがベットまでやってきてノーマンのほっぺをペチペチと叩いた。
テディ「ノーマン!ノーマンってば!」
ノーマン「う~…何事…?」
テディ「朝だよ起きて!もうすぐ2番目のゲーム始まるってさ」
ノーマン「え、もう朝…?」
ノーマンは眠そうに起き上がった。
ノーマン「おはようテディ…ふぁ~もうちょっと寝てたいなぁ」
チャーリーも眠そうに頭を掻きながら2人のいるところにやってきた。
チャーリー「あー腹減りすぎて全然寝れなかったわ…」
テディ「チャーリーおはよ~」
ノーマン「おはよぉ」
メグ「おーいみんな!朝食貰ってきたぞ!」
ドタドタとベッドの階段を駆け上がってくるメグ。腕には4人分の朝食を抱えていた。
チャーリー「おっ!!メグ気が利くわね!」
ノーマン「なになに?」
メグから渡された朝ごはんは大きなメロンパンと牛乳だ。
ノーマン「うわー!!メロンパンだ!ありがとうメグ!」
どちらとも市販のものではなく、パッケージからしてこの施設がオリジナルで作っているものだろうと推測ができた。
チャーリー「にしてもここの運営者は一体何者なの?食べ物までオリジナルで作るなんて凝ってるよね」
ノーマン「確かに!昨日の階段とかすごかったもんね!?」
メグ「でもあれほどのことをするくらいだし、表向きの企業じゃなさそうだよな」
そんなことを話しながら4人はメロンパンを頬張った。
ノーマン「うん!おいしい!!」
テディ「それよりさ、次のゲームなんなんだろうね?」
ノーマン「うーんわかんない……でもここのルールは’’脱落者が出れば賞金が増える’’だったじゃん、だからまた人が死ぬようなゲームなんだろうなぁ…」
そう言ってノーマンは周囲を見渡しみんなの様子を確認した。先輩の無印組や金組、後輩のロックスターやSL組、大好きな旧式先輩たち、そして今目の前にいる仲間達……今日もこの中の誰かが死んでしまうのかもしれない。昨日のBBやファディたちのように…。そう考えるだけで怖かった。
メグ「だとしても、前のゲームがだるまさんがころんだだったんだし、また子供遊びのゲームなんじゃないか?」
ノーマン「簡単なやつだったらいいなぁ…」
テディ「じゃあやっぱりかくれんぼとかかな?鬼に見つかったら殺されるとか」
チャーリー「うわそれ絶対やだわ。殺人鬼に探されてるのと一緒じゃん」

やがてみんなが朝食を食べ終わった頃、再び会場内にアナウンスが流れ出した。
アナウンス「2番目のゲームが始まります。スタッフの指示に従い移動してください。」
チャーリー「きたわね!」
テディ「行こうか」

 

もう一度あの迷路のような階段を登りきり、やがて扉の前に到着した。
会場の扉が開かれる。その中はまるで広い遊び場のような空間だった。
壁には子供の落書きのような雲のイラストが描かれており、地面には砂が敷かれていて、ジャングルジムやブランコ、滑り台など公園にあるような遊具も設置されていた。
そして正面の壁には、丸、三角、星、傘のイラストが描かれた扉が並んでいる。
ノーマン「何ここ…?」
メグ「なんか公園みたいだな。一体どんなゲームをするんだ?」
チャーリー「障害物あるし…鬼ごっことか!?」
テディ「でも鬼ごっこをするには狭い気もするなぁ」

部屋に入るや否や、ローラは正面の並んだ扉に注目した。
ローラ「みんな、あれ」
カルマ「ん?」
ローラが並んだ扉を指差し、ベイビー、カルマ、ボンボンの3人もそれに注目する。
ベイビー「あれは…?」
ローラ「あの図形、あれが今回のゲームのヒントね。きっと何か意味があるわ。」
カルマ「三角、丸、星、傘…うーんぜんっぜんわからん」
ボンボン「あの部屋に入って何かするのかな…?」

アナウンス「みなさん、2番目のゲームにようこそ。ゲームを始める前に、各自前にある4つの図形から、一つ選んでその前に並んでください。」
突然選択を迫られ、会場がざわつきだす。
ノーマン「え!?どうする?」
テディ「ちょうど4個だし、みんなで別の場所にしない?」
メグ「危険じゃないか?」
チャーリー「でももし全員で同じの選んで、それが最高難易度とかだったらやばいしね…4人別のにしよ!」
ノーマン「わかった!じゃあ僕は…」
4つのイラストを順に見てくノーマン
赤い三角、緑の丸、黄色い星、青い傘……
ノーマン「決めた!僕青担当だし傘にするよ!」
チャーリー「なるほど、じゃあ私は黄色だから星ね!」
テディ「ぼく赤だから三角!」
メグ「ピンクは…ないから、余り物の丸だな」

アナウンス「図形を一つ選び、移動してください。」
カルマ「どうするよ!?」
ローラ「私に考えがあるわ。三角に並びましょう」
カルマ「えっ何で!?」
ベイビー「何かわかったの?」
ローラ「あの図形の並び…どこかで見たことがあるのよ。確証はないけど…きっと私の予想通りだと思う」
カルマ「それってなんだ!?」
ローラは3人だけが聞こえるように小さな声で言った。
ローラ「…型抜きよ。」
ベイビー「…!!」
その言葉を聞いてベイビーはハッとした。確かにそうだ、三角、丸、星、傘……どれも型抜きの図形で見たことがある。
カルマ「どれが一番簡単なんだ!?」
ローラ「三角。そして一番難しいのが傘よ。」
ベイビー「みんなで三角に並ぼう!」
カルマ「お、おう!でも…他のみんなに伝えなくていいのか?」
ローラ「確信があるわけじゃないし、外れても私は責任を取れないわ。それにみんなで同じのを選んだらゲームにならない可能性がある。」
カルマ「確かに…」

みんなそれぞれ図形を選び移動した。
アナウンス「時間となりました、締め切ります。では、ゲームを発表します。」
正面のイラストが描かれた扉が開く。中から丸マスクたちが台を引きながら出てきた。
台には灰色の丸いケースがたくさん積み重ねられている。
アナウンス「プレイヤーの皆さん、一人一個ずつケースを受け取ってください。」
ノーマン「あの部屋に入るわけじゃないの!?」
メグ「そうみたいだな……何が入ってんだろ」

丸マスクが丸いケースを一人一個ずつ配っている。
シリアもケースを受け取った。
シリア「なんすかこれ」
マスク「……」
マスクからの返事は無い。

ノーマンたちもケースを受け取る。中身はとても軽い。
みんなそれぞれが不安そうな面持ちをしていた。
これから一体どんなゲームが始まるのだろうか__?

アナウンス「では、ケースの中身を確認してください。」

シリア「なんだろ…」
ケースの蓋を開けてみる。すると中には__

シリア「??」

プリン「おっ!?」

ノーマン「これって……」

中に入っていたもの__それは、カルメ焼きだった。そのカルメ焼きには、自分が選んだ記号が描かれている。

 

メグ「これは…?」

アナウンス「2番目のゲームは、カルメ焼きの型抜きです。選んだ図形を型通りにくり抜いてください。」

ノーマン「…型…抜き…??」
昔にやった傘の型抜きを思い出すノーマン。難しくて何度挑戦しても割れてしまった記憶が蘇ってきた。
ノーマン「てことは……僕1番難しいやつ選んでんじゃん!?!」

メグ「なら俺が選んだ丸は…まだ簡単な方ってことか…」
中には型抜き用の細長い針も入っている。少しでも欠けたり割れてしまえば即脱落だ。

チャーリー「げっ、アタシ難しめの方じゃん…まあ傘じゃないだけマシかぁ…ノーマン大丈夫かな?」

アナウンス「制限時間は10分です。10分以内に型通りに綺麗にくり抜けばクリアです。 では、ゲームを開始します」
ピーーッ
ノーマン「やるしかない!」
ケースを地面に置き、ノーマンは型抜きを開始した。

 

一方、体が破損している旧式たちにとってこれはあまりにも酷な試練だった。
片手だけを破損しているルイスはともかく、両手を破損しているキャシーには型抜きなんてそもそも不可能。
いったいどうやってこんな無理ゲーをクリアしろというのか?
キャシー「あたし手ないから出来ないわ、詰んだ」
ルイス「僕も片手なんだけど」
完全に諦めた様子の二人に、三角の型を慎重にくり抜きながらアーサーが言った。
アーサー「お前ら何選んだの?」
ルイス「傘」
キャシー「星」
その言葉に思わず手が止まった。
アーサー「よりによってなんで最難関の選んでんだよ!?」
ルイス「だって型抜きだなんて知らなかったんだもん」
スティーブ「簡単なやつなら手伝えたんだけどな…俺も星だから時間かかるんだよ…」
アーサー「とりあえずできるだけ早く終わらせるからルイスは頑張って!キャシーどうすることも出来ないから待ってて!!」
ルイス「わかった」
キャシー「はーい」

 

ネッド「んーー」
星の型抜きをしているネッド。本人は慎重にやってるつもりだが、不器用なため早速型がボロボロになってきている。
ザクザクと慎重に針を刺していたが……。
バキッ
ネッド「あ」
力強く針を刺してしまい、型がバキッと割れてしまった。
パッチ「あ…」
近くにいた親友のパッチもその瞬間を目撃していた。
たった一度のミス。しかしもうやり直しはできない。
拳銃を持った三角がネッドのところにやって来て……
ネッド「あの、もう1か……」
バァン!!
容赦無くネッドの頭を撃ち抜いた。

ノーマン「!?」
突然の銃声にみんなの手が止まる。

アナウンス「028番 脱落」

パッチは今の音で集中力がプツンと途切れてしまい、恐怖から手が震えだした。
パッチ「…!!」
震える手を何とか抑えながら、慎重に型抜きを続けていった。

 

三角を選んだティナと丸を選んだリルル。二人はそばで一緒に型抜きを続けていた。
ティナは針を置き慎重に型を取り外す。型は綺麗に外れ、あと一辺を終えればクリアだ。
あまりに簡単だったのでティナは少し拍子抜けした。
ティナ「よし!私器用だから簡単にクリアできそう!」
リルル「そっかぁよかった~、僕もこれはクリア出来そうだよ…。フレディとセドは大丈夫かな?」
ティナ「まあフレディなら大丈夫なんじゃない?選んだの丸だし」
リルル「セドは傘選んじゃったけど…」

 

一方その頃、ロルナは利き手ではない右手で丸の型抜きに挑戦していた。
なぜわざわざ利き手じゃない方を使うのかと言うと、ロルナの利き手(左手)はフックになっているため使うことが出来ないのだ。
なので右手でやるしかない。それにフックの手ではケースを持つこともできないため、地面に置いてやるしかなかった。
ロルナ「あーマジでやりずら……首疲れたし…」
ふと、自分のフックに目を落とす。そしてある考えが頭を過ぎった。
ロルナ「このフック……先端尖ってるしワンチャンこっちでやったほうが上手くできるんじゃね!?」
尖ってるとはいえ支給された針の先端より随分太いが、慣れない右手よりはマシかもしれない。
ロルナ「やってみよww」
さっそくフックで型の線に触れた次の瞬間___
ザクッ__バキッ
力加減ができず、強く刺しすぎたせいで型が割れてしまった。それも綺麗に真っ二つだ。
ロルナ「あ」
それを見下ろす三角。
三角「……」
ロルナ「ダメかぁーー」
バァン!!
アナウンス「026番 脱落」

カルマ「あ、ロルナ死んだ」
知り合いが死んだが、ロルナの事なのでSLの皆は誰も悲しいとは思わなかった。それよりも、今は型抜きに集中する時だ。
ローラ「私はあと少しでクリアだけど皆はどう?出来てなかったら手伝うわよ」
ベイビー「私ももう少しだから大丈夫。それよりボンボンは?」
3人はボンボンの方を見る。ボンボンはさっきからずっと泣いている状態なのだ。
ボンボン「うう……」
俯いて涙を流すばかりで型に一切手をつけていない……ポロポロと涙がカルメ焼きの上に落ちていく。
朝までは普通の状態だったのに、ゲームが始まってからずっとこんな調子だ。
カルマ「ボンボン、辛いのはわかるけどこれやらないとボンボン死ぬんだぞ?ファディが必死にボンボンを助けてくれたのに、ここで死んでいいのか?」
ベイビー「ちょっと」
カルマの発言を無神経だと感じたベイビーがそれを制す。そんな中ボンボンが突然口を開いた。
ボンボン「違うよ……これは…作戦なんだ……うぅ…」
3人「え?」
ボンボンがカルメ焼きのケースを持ち、3人の方に見せる。
3人がそれを覗いてみると、ボンボンのカルメ焼きは向きが裏側になっており、涙で濡らして線を溶かそうとしていたのだ。
裏側の線は薄いから溶けるのが早い。
カルマ「あっそういうことか!?!」
3人はなるほどな と納得した。
カルマ「ナイスボンボン!!よし俺も涙を…」
ローラ「まって、涙じゃ時間がかかるわ。舐めるのが1番早い」
カルマ「あっ確かに!?」
さっそくカルメ焼きを舐めて溶かしていくSL組。これで簡単に取れるしおまけに美味い。一石二鳥!

 

場面は変わって、セドリックは傘の型抜きに苦戦していた。
セド「うーーーん」
片手がフックなのでとてもやりずらい上に、いちばん難易度の高い傘を選んでしまった。しかもさっきからずっと三角がそばにいて監視してくる。
三角「…」
しかしセドリックはそんなことは気にしなかった。それよりも線がぼやけてよく見えないのだ。
セドリックは眼帯の下の目が完全に故障していて使い物にならないため、片目を酷使しなければならない。しかしその片目も故障気味なので本当に線が見えずらいのだ。
はぁーと大きなため息をつく。そして顔も見ずに三角に話しかけた。
セド「なー三角」
三角「…」
まだ途中までしか出来てないカルメ焼きをケースから取り出して三角に見せる。
セド「これ、ぼやけてよく見えないんだけど変えてくんn」
___その瞬間、持っていたカルメ焼きがバキッ!!と割れてしまった。
原因は強く持ちすぎたことだ。

 

バァン!!

ちょうどセドリックが撃たれる瞬間を離れたところから見ていた2人。
アナウンス「017番 脱落」
リルル「セドーーーーッッッ!!!どおしてだよおおおおおおッッッ!!!(泣)」
地面を思いっきり叩き〇原〇也風の叫びをかますリルル。
ティナ「まだ10万払ってもらっでねえそ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛(泣)」
第1ゲームで約束した、10万円……ティナはセドリックが死んだことよりも、金が貰えなくなってしまった事の方が悔しかった。

一方フレディも、後のリルルたちの声を聞きセドリックが脱落したことに気づいた。
あのバカで生意気でワガママで、けどなんだかんだで大体のことを乗り越えてきたアイツが、こんなゲームで脱落してしまうなんて……。
フレディ「まさかあいつがこんな早く死ぬなんて思ってもなかったぜ…」

 

ノーマン「はあはあはあはあはあ!!」
慎重に型抜きをしているノーマン。しかし緊張で手の震えが止まらない。
ノーマン「はあはあは大丈夫慎重にやれば絶対大丈夫はあはあははあははは」
アナウンス「006番 クリア」
ノーマン「え?」
聞き覚えのある番号が聞こえて顔を上げる。すると、クリアしたパペットが部屋から出て行くところが見えた。
ノーマン「パペ…早…!!しかも選んでたの傘なのに…」
そう、あの時パペットは傘を選んでいたのだ。同じく傘の列に並んでいた自分の目の前に居たため、間違いない。
それなのにこんなに早くクリアするなんて…

続いてメグとテディもクリア。どんどんみんなが会場から出ていき人が減っていく。その度にノーマンは精神的に追い込まれていった。
ノーマン「やばいってええええ」
残り時間はあと2分…

 

カルマ「よしこれくらいで大丈夫だろ!!」
慎重に型を押し出す。そして、綺麗に取り外すことが出来た。
カルマ「よっしゃ!!クリアだ!!!」
ローラ「私もできたわ」
ベイビー「私も!」
ボンボン「僕もできたよ!」
みんな綺麗に型をくり抜けている。カルマはホッと安心した。
カルマ「とりあえずこのゲームではなんともなく終わったな!」
型を三角に見せて、4人は部屋から出ていった。

 

星の型をゆっくりと取り外そうとするスコーピオン。しかし__
バキッ
取り外すのに失敗し、型が割れてしまった。
スコーピオン「あーミスった」
バァン!!
アナウンス「035番 脱落」
ノーマン「…!!あと残ってる人は……はっ!あれは!!」
ノーマンは息を飲んだ。なんと、大好きな旧式先輩たちがまだ全員残っていたのだ。
ノーマン「先輩!!」
すぐさま先輩たちの元へ駆けつける。
アーサー「あ、ノーマン!」
アーサーはまだ星の型抜きの途中だった。ゲームが始まってかなり経ったと言うのにまだ序盤の方。あまりにも遅すぎる。
ノーマン「なにやってんですか先輩!!全然進んでないじゃないですか!!」
アーサー「いや、これ実は2個目なんだ。キャシーが手ないから、代わりに俺が」
ノーマン「ええ!?!じゃあもうアーサー先輩はクリア出来たってことですか?」
アーサー「まだ見せに行ってはないけどな、クリアはしたぜ」
ノーマン「よ、良かった…!!じゃ、じゃあルイス先輩……って!?」

ルイスの型を覗き込みノーマンは愕然とした。なんとルイスが選んだ型は、自分と同じ最難関の傘だったのだ。

ノーマン「なんで傘選んでんですか先輩!!!傘最難関ですよ!?!それに全然進んでないじゃないですかあ!!」
ルイス「うるさいな、お前も傘じゃん。早くやらないと死ぬぞ」
ノーマン「先輩も死にますよ!!!早く手動かして!ほら!!」
ほとんど手のつけられていない型をルイスの目の前に持ってきて、必死に催促するノーマン。そんなことをしてるうちに型抜きを終えたスティーブが針を置いた。
スティーブ「よし終わったーー。俺見せてくる」
ノーマン「スティーブ先輩終わったならルイス先輩の手伝ってくださいね絶対ですよ手伝わないとぶっ壊s…」
スティーブ「わかってるよそんなこと、まずはクリアしたって報告しないとだろ?」
ノーマン「とにかく僕も早く終わらせなきゃ…」

 

残り時間あと1分30秒
ノーマン「……!!」
一通り削り終わって、あとは型から取り外すだけになった。
心臓がバクバクして手の震えが止まらない。ここでミスしたら全てが終わってしまう。
この瞬間が、ノーマンが今までで1番集中した瞬間と言っても過言では無いだろう。
全神経を集中させてゆっくりと型を押し出す……そしてついに___

ノーマン「!!!」
無事、型を綺麗にくり抜くことに成功した。
ノーマン「よし………!できた!!!先輩!!クリアできましたよ!!!」
アーサー「お!!よかったな、こっちもあと少しでクリアだ…コツ掴んだから早くできた」
ノーマンは高鳴る心を落ち着かせようと周囲をぐるぐると見渡した。気づけば旧式とノーマン以外は全員クリアして、部屋には自分たちとマスク、そして地面に転がる死体以外は誰もいなくなっていた。
そこでハッとする。終わったらルイスの型抜きを手伝うことを忘れていた。すぐさまルイスに視線を移す。しかし……
ノーマン「ルイスせんぱ……ってルイス先輩進んでないじゃないですか!?!スティーブ先輩!?あれ、いない!?」
先程ルイスを手伝うと言っていたスティーブの姿がない。あたりを必死に見渡すも見つからなかった。
キャシー「スティーブならマスクのヤツらに強制的に追い出されたよ。手伝いに行くっていったら、早く部屋に戻ってろって」
ノーマン「そんなぁ!?あと1分切ったし間に合わない!!」
ルイス「僕はもう諦めてるからいいんだよ」
ノーマン「そんなのダメですよ!!僕も手伝いますから!!」
ルイス「でももう残り時間ないだろ。早くクリアしたって報告してこいよ」
ノーマン「先輩を置いていくなんて出来ません!!!」
アーサー「よし!クリア!!見せに行こう!」
ノーマン「アーサー先輩…??何言ってんですか!?ルイス先輩置いていくんですか!?」
アーサー「…ルイスは自分からもういいって言ったんだよ…。俺だって助けたかったけど…」
ノーマン「助けたかったなら手伝ってくださいよほら早く!!!」
バキッ
アーサー「!?」
ノーマン「え…」
わざと針で自分のやつを割ったルイス先輩
ノーマン「何やってんですかッ!?!」
ルイス「早く見せに行ってこいノーマン!!」
片手で思いっきりノーマンの背中を押した
ノーマン「先輩!!」
バァン!!
アナウンス「006番 脱落」
ノーマン「そ……そんな……」
アーサー「…!!」
キャシー「ルイス……」
アナウンス「残り15秒です。」
アーサーはハッとして、とにかく自分とキャシーの分の型を見せに行った。
アナウンス「009番 クリア」
キャシー「よかったあ……アーサー、ありがとうね」
アーサー「いやいいよ…助かったんだしよかった…」
アナウンス「010番は手伝ったため失格です」
アーサー「…えっ」
バァン!!
アーサー「そ、そんな、」
ドサッ
アナウンス「010番、脱落」
キャシー「え…」
ノーマン「先輩!?先輩!!!」
アナウンス「のこり5秒です」
キャシー「…! ノーマン早く見せて!!」
ノーマン「…!!」
見せた
アナウンス「001番 クリア」

アナウンス「2番目のゲームは終了しました。クリアしたプレイヤーは、直ちに退出してください。」

 
 

メグ「ルイス先輩とアーサー先輩が死んだ!?」
ノーマン「ううっ……うん…… 」
ノーマンは泣きながら返事をした。
ノーマン「ルイス先輩は自分で型を割って……アーサー先輩はキャシー先輩のを手伝ったから失格になって…」
チャーリー「手伝ったらダメなの!?」
テディ「しかも手伝った方が死ぬなんて……」
メグ「あ、そうだ、二人以外にあと誰が死んだんだ?ロルナとネッドが死んだところは見たんだけど」
ノーマン「僕も集中しすぎて見れてなかったな」
カルマ「もう1人はセドだ、リルルたちから聞いた…」
メグ「え!?!」
ノーマン「セドが!?!」
チャーリー「あいつが死ぬなんてことあるのね…」
テディ「まじか」
カルマ「俺は友達を次々に失っていって、もう泣きそうだよ___。」
アナウンス「ただいまより、2番目のゲームの結果を発表します。
モニターから人数が引かれていく
アナウンス「2番目のゲームのプレイヤーのうち6名が脱落し、残りのプレイヤーは33名となりました。」
モニターに残り33名と表示された。
アナウンス「今回のゲームで増えた賞金の額は、6億円です。」
ブタの貯金箱に金が投下されていく。
アナウンス「これまでに貯まった賞金の額は12億です。」

クラシック音楽が流れ出した
アナウンス「食事の時間です。皆さん。部屋の中央に並んでください。」
チャーリー「あーお腹すいた!!もう飯が遅いわよ!」
テディ「やっとだね」
メグ「行こう!」
4人は列に並んだ。しかし、前の方が何やら騒がしい。言い争うような声が聞こえる。
ノーマン「なんだろう?」
メグ「誰か怒ってるっぽいな」
ようやく自分達の順番になり、その意味がわかった。
なんと 配られた食事は、サイダーとゆで卵ひとつだけだったのだ。
チャーリー「ハア!?何これ!?」
ノーマン「えっ、これだけですか!?」
丸マスクは無言のまま頷く。
ノーマン「え……ほんとにこれだけ…?」
もう一度丸マスクが頷いた。
ノーマン「そんな……」
チャーリー「ふっざけんじゃないわよこちとらめちゃくちゃ腹減ってんのよ!?!」
ノーマン「チャーリー落ち着いて…!!行こう!」
後ろが待っているため仕方なく食事を受け取り移動した。先に貰った他のみんなも不満そうな顔をしていた。

メグ「こんなのないぜ……少なすぎる」
テディ「だよねぇ」
チャーリー「炭酸で腹を満たせって言うの??バカにしてんじゃないの!?」





第2ゲーム 死者
ネッド
ロルナ
セドリック
スコーピオン
ルイス
アーサー

計6名

 
 

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