第5ゲーム

Last-modified: 2025-07-18 (金) 08:49:08

5日目
スピーカーから流れるお馴染みのクラシック音楽で目が覚める。
最近はこの曲が流れ始めるだけですぐ目が覚めるようになってきたため、普段のアラームもこの曲に変えたほうがいいかもしれないとノーマンは思った。
アナウンス「まもなく、5番目のゲームが始まります。プレイヤーの皆さんは、起きて準備を始めてください。」
このアナウンスもお馴染みだ。
ノーマン「ふぁーーおはよぉー」
テディ「ノーマンおはよ!」
テディがいつものようにベッドまでやってきた。しかし、今までとは違ってチャーリーとメグはもういない。
ノーマン「チャーリー…メグ……」
2人のことを思って、寂しくなった。
テディ「今日は僕が朝ごはん持ってくるよ」
ノーマン「あ…!ありがとう!」
落ち込んでるノーマンを見かねて、テディが朝食を取りに行ってくれた。
もう、生き残っているのはたった6人しかいない。ノーマンとテディ、パペット、スティーブ、フレディ、そしてリュウだ。
ノーマンもいつまでも落ち込んでいられないと思い、ベッドから起き上がる。既に他のみんなも起きて会場の真ん中に集まっていた。

ノーマン「みんな、おはよう!」
リュウ「おはよ~~」
スティーブ「おはよう」
みんなといると、友達を失った寂しさが少しだけ紛れた。
リュウ「今俺ら作戦会議してたんだよ」
ノーマン「作戦会議?」
スティーブ「皆で次がどんなゲームか予想してたんだ、まあ全然検討はつかないんだけどな…」
ノーマン「ほうほう…」
そしてテディもみんなの元へやってきた。朝食のパンをふたつ抱えて。
テディ「ノーマン、これ!」
ノーマン「ありがとう!!」
テディからパンを受けとり、さっそく袋を開けて食べはじめる。中に何も入ってない普通のパンだった。
ノーマン「久しぶりにメロンパンが食べたいなぁ」
テディ「ここを出たらお腹いっぱい食べよう!」
ノーマン「うん!!」
朝ごはんを食べながら先程のゲーム予想会議を続けていると、アナウンスがなった。
アナウンス「まもなく、5番目のゲームが始まります。スタッフの案内に従って移動してください」
フレディ「おっ、来た」
テディ「行こう!」
ノーマン「うん!どうかみんなと一緒にクリアできますように…」

 

通されたのは、チーム作りでお馴染みの白い部屋だった。
テディ「またここ?」
しかし、これまでとは違う点がある。前は何もなかったはずの部屋に、今回はゼッケンを着たマネキンが6体設置されていた。それぞれ1から6までの番号が書かれている。

フレディ「あのマネキンたちはなんだ?」
ノーマン「6番までってことは僕たちの人数と同じだね…」

アナウンス「みなさん、5番目のゲームにようこそ。ゲームを始める前に、前のマネキンにかかっている1から6までのゼッケンを一人一枚選んで着てください。」
ノーマン「好きなの選んでいいのかな?」
テディ「ノーマン、どうする?」
ノーマン「んー…」
みんなが決めるのを迷っていると、再びアナウンスが流れた。
アナウンス「お知らせいたします。今目の前にある1から6までの数字は、次のゲームでスタートする順番です。みなさん、慎重に選んでください。」
テディ「順番?」
ノーマン「これ順番決めだったのか!!んーどうしよう…」
テディ「何が来るかわからないし1番はやめておいた方がいいかも。でも一番最後の6番も時間切れが心配だね」
ノーマン「だよね……あ!」
みんな早速服を取りに行っている。人気なのは真ん中辺りの番号だった。
テディ「僕らも急ごう!」
ノーマン「うん!」
パペットは4番、フレディは3番、リュウは2番
テディ「僕5番にするよ!」
ノーマン「わかった!残りは1番と6番か…」
ノーマンが迷っていると、スティーブが傍にやってきた。
スティーブ「どっちにする?俺は残ってる方でいいから、ノーマンが決めていいぞ」
ノーマン「先輩いいんですか!?」
スティーブ「ああ、もうメンバーたちも全員居なくなっちゃったし、俺も半分諦めかけてるからな」
ノーマン「先輩……ありがとうございます!」
ノーマン「(とりあえず一番だと攻略方法とかわからないし何が起こるかもわからないから最後にしよう!)」
6番を取ったノーマン。そして余りの1番をスティーブが取った。
アナウンス「それではスタッフの案内に従って、ゲーム会場へ移動してください。」
番号の順番で並び、出発した

ゲーム会場の扉が開かれる____そこは今までのゲームの中で一番異色を放っていた。
現れたのはサーカスの会場を模した舞台。天井は高くストライプ模様が広がっている。そして目の前には、ガラスがはめられた道がまるで宙に浮く橋のように遠くまで伸びていた。
全体的に暗い舞台の中、ゴールへ続く橋と向こう岸にある出口に飾り付けられたライトがカラフルに光っている。
その光景に、みんな唖然とする。
ノーマン「なにここ……」
テディ「これは…」
アナウンス「プレイヤーの皆さん、5番目のゲームにようこそ。今回のゲームは飛石渡りです。」
信じられないといった空気に包まれる会場。
こんな高所で、しかもガラスの橋で飛び石渡りだなんて……
スティーブ「うっそだろ…」
フレディとリュウが前へ乗り出し、足場からそっと顔を出して下を覗いた。
リュウ「ああ~~…」
見下ろした先には、市松模様の地面が遥か遠くにあった。
目が眩む程の高さだ。
フレディ「はーー最悪」
しかし、絶望はそれだけではない。この飛び石渡りには、運命を左右するいちばん重要な要素があったのだ。
アナウンス「この二組の板は、2種類のガラスでできています。一方は強化ガラス、もう一方は普通のガラスです。強化ガラスは大人が二人乗っても平気なほど頑丈ですが、普通のガラスはたった一人乗っただけで割れてしまいます。」
その言葉に、一気に血の気が引く。
リュウ「ってことはつまり…」
アナウンス「プレイヤーの皆さんは、2枚並んでいるガラスのうちどちらが強化ガラスかを判断して、18組のガラスを通過し、向こうまで無事に渡りきればクリアです。」
空気が凍った。
緊張で足が震え出す。
今までのゲームももちろん命懸けだったが、それでも実力でどうにかなる節もあった。しかしこのゲームは違う。完全に運ゲーだ。
5番目のゲームともなると、やはり簡単には行かせないという運営側の強い圧が感じられた。

フレディ「あ~~めっっっちゃやだこのゲーム」
リュウ「全くもって最悪だぜ!!☆」
スティーブ「(´ω`)トホホ…(こういうゲーム 1番の犠牲なしでは絶対クリアできんやつやん)」
フレディ「しかもここめちゃくちゃ高いしガラスに飛ぶこと自体怖すぎなんだけど」
ノーマン「最悪だ…」
テディ「最初の方の人達はほぼ確実に全員死ぬね…最後の方を選んでよかった…」
アナウンス「制限時間は16分です。16分以内に橋を渡りきってください。」
ノーマン「時間も短い!!」
テディ「安心できるわけではなさそうだね…」
アナウンス「ただし人数が少ないため、今回は特別に、ものを投げて強化ガラスか判断してもいい事にします」
リュウ「まじで!?ヤッターー!!」
フレディ「時間かかりそうだけどそれなら確実だな」
ノーマン「…やっぱ最後危険かも…残り時間が…」
テディ「とにかくみんな急いでね!!」
アナウンス「では、始めます。」
ぴーーーーーーーーっ(始まりの合図)
制限時間が刻一刻と進み出す…

1番のゼッケンをかけたスティーブが橋の上へと足をかけた。橋とガラスの間から地面が見え、あまりの高さに目眩がする。
スティーブ「ふーーー……」
深呼吸をし、鼓動を落ち着かせようと試みる。しかしこんな状況で落ち着ける人なんてこの世に存在するだろうか?
無駄だと思い、とにかく投げられるものは無いかとスティーブはポケットの中を探った。
スティーブ「なんか投げれるもの…」
しかし、何も無い。後ろを向いてみんなに助けを求めるも誰も使えそうな物は持っていなかった。万事休すかと思われたが…
リュウ「あっ靴!!靴は!?」
スティーブ「ああ!!靴か!」
スティーブはすぐさま靴を脱いでそれを両手に持った。これなら2回確認するチャンスがある。
渾身の力を振り絞り、片方の靴を左のガラスへ叩きつけた。
バンッ!!
ガラスは割れることなく、ただ靴が跳ねて地面へと落ちていった。
スティーブ「割れなかった…」
リュウ「じゃあ左が正解?」
しかし力が足りなくて割れなかっただけだとしたらマズイため、念の為右のガラスも叩いてみることに。
右のガラスへ靴を叩きつける。
すると、パリーン!!と音を立ててガラスが粉砕した。
テディ「割れた!!」
リュウ「じゃあ最初は左だな!!」
スティーブ「よし…」
左のガラスに飛び乗ろうとしたスティーブ。しかし、リュウがそれを呼び止めた。
リュウ「あっちょっと待った!!」
スティーブ「なに!?」
リュウ「俺の靴!次これ投げろ」
靴を脱ぎスティーブに渡す。
スティーブ「よしわかった…」
ピョンッとジャンプし、ついに左のガラスへと飛び移ったスティーブ。
透明のガラスから地面がハッキリと見えた。
スティーブ「高っっっっかこっわ」
リュウ「時間なくなるから早く!」
スティーブ「はいはい…」
先程リュウにもらった靴を右のガラスに叩きつけた。
バァン!!
リュウ「…割れてない」
次に、もう片方の靴を左のガラスに叩きつける。しかし___
バァン!!
ガラスが割れることはなかった。
リュウ「割れてないんすけど」
スティーブ「…威力が足りなかったみたいだな」
テディ「はぁ……」
リュウ「ウォイ!!どぉすんだよ…」
ノーマン「どうしよう…」
スティーブは、少しでもふたつのガラスに違いがないかとじっくり観察してみたが、見た目は全く同じで見分けることなど不可能だ。
フレディ「てか運営、物投げて確認してもいい~とか言ってたけど靴投げる以外になんの方法があったんだ?」
テディ「てか待って時間なくなるって!!!」
スティーブ「しゃーないこうなったら運任せだ!!」
リュウ「おお!頑張れ!!」
意を決するスティーブ。
息をとめ、思い切って右のガラスに飛びこんだ。

___ダンッ!と鈍い着地音がし、足元にガラスの硬い感触が伝わった。
割れるか!?と思い全身が強ばる。しかし、いつまで経ってもガラスが割れる気配は無い。
スティーブが飛び乗ったのは、強化ガラスだったのだ。

リュウ「割れてない!!」
スティーブ「ホッ…よかっ……」
よかった生きている。ほんとによかった。スティーブはこの時初めて、生きてるってこんなにありがたいことなんだと思った。

フレディ「おい、お前も早く進め」
リュウ「へいへい」
リュウも1つ目のガラスに飛び乗る。
ぴょんっとジャンプし無事に着地した。
リュウ「ふ~~…」
強化ガラスだとは分かっていても、空中に浮くガラスの板に立つなんて怖くないわけがない。リュウは深呼吸をして自分の心を落ち着かせた。

次は3枚目のガラス。
スティーブ「勢いで行くぞ勢いで行くぞ」
自分を鼓舞し、先程の飛べた勢いのまま、もう一度右のガラスに飛ぶ。
こんな状況、正直いつ死ぬかわからない。
だからスティーブは体を強ばらせ、着地した際にガラスが割れてもいいように意を決して飛んだ。
もう死ぬ覚悟はできている。

鈍い着地音が響き、足に地面の感触が届く。
スティーブはガラスが割れるのを想定し、体をもっと強ばらせた。しかし____いつまで経ってもガラスは割れない。
スティーブはまた強化ガラスを引くことに成功したのだ。

スティーブ「っぶなぁぁぁぁ…!!生きてる…!!!」
安心して一気に力が抜けた。無事に着地できたことに、後ろにいる皆も盛り上がる。
リュウ「また当たりじゃんっ!!」
ノーマン「すごい…!!先輩すごいです!!」
フレディ「いいぞいいぞー!頑張れ!!」
みんなに応援され、スティーブは少しだけ、自分が英雄にでもなったかのような気分になった。
今ならなんでも出来そうだ。

リュウも前へ進み、3番目のフレディが最初のガラスに飛び乗った。

スティーブ「次は左!!」
なんでも出来そうな勢いのまま、左のガラスへ飛び乗り、着地する。ガラスが全く割れる気配がない。
リュウ「おいおいまたやん!!!」
テディ「いいぞそのまま行けスティーブパイセン!!!」

次に、4番のパペットが最初のガラスに飛び乗る。
まだ橋にあがっていないのはテディとノーマンだけになった。
テディ「次はついに僕だ…」
ノーマン「緊張するなぁ……」

スティーブ「次も左!!!」
もういつ割れてもいいと思い、左のガラスへ一気に飛びのる。
先程のように着地した___しかし。
ピキッ
ガラスから少しだけ、音が鳴った気がした。
スティーブ「ん…?」

リュウ「よし次も当たり!!!」
フレディ「ナイス!!」
その音は他のみんなには届いておらず、ガラスを見下ろしてもなんの変化もない。
気のせいだと思うことにし、もう一度飛び石に集中する。
スティーブ「次は右だ!!!」
そう叫び、右のガラスへ飛び乗る。またしても割れない。
スティーブ「!!」
フレディ「うっそだろ!?また当たり!?」
天文学的な確率で当たりを引いていくスティーブに、周りも本人も信じられなかった。ここは命を賭けた地獄の舞台___しかしここまで奇跡が起こるなんて。
リュウ「スティーブお前最高かよ!!!」
ノーマン「本当にクリアできるかも…!!」
絶望しかなかったこの場所で、みんなほんの少しだけ希望を感じていた。
続いてリュウも、スティーブが先程まで立っていた5つめのガラスに飛び乗る。___あの音が鳴ったガラスだ。
すると___
___ピキッ
足元から、ガラスにヒビが入る音がした。
リュウ「へ?」

次の瞬間___
パリーーン!!!

ガラスが砕け、 リュウの体が一気に沈む。
フレディ「!?」
リュウ「ファ!?なんでーーー!?!」
リュウの叫び声が空中に溶けていく。

ノーマン「リュウ!?!」

遅れて、ドサッという鈍い落下音がみんなの耳に届いた。

アナウンス「011番 脱落」
空気が凍り、一気に鼓動が早くなる。何が起きた?

スティーブ「……え? な…なんで…」
フレディ「う、そ、や、ん」
ノーマン「強化ガラスのはずなのになんで!?!」
さっきスティーブが渡った時は割れなかったのに。
なのに、なぜリュウは落ちた?
スティーブが渡ったあのガラスが、まさかの”ハズレ”だった?
あの時は奇跡的に乗り切れただけ……?
誰もが理解出来なかった。しかし、スティーブには心当たりがある。
スティーブ「まさか……」
先程のガラスを渡った時に、ピキっと音が鳴ったことを思い出す。
スティーブ「だからあの時音が…?」
フレディ「ん?なんか思い当たる節でもあんのか?」
スティーブ「…さっきあのガラスに乗った時、なんかピキって音が鳴ったんだ。気にしないで先進んだんだけど、まさか普通ガラスだったとは…」
フレディ「バッキャロー何でそれを言わなかったんだよ!!」
スティ「聞き間違えだと思ったんだよ…」
テディ「どうでもいいことで喧嘩しないで早く進んで!!!」

あの時は奇跡的に乗り切れただけ。
そう考えるだけで、体から冷や汗が流れた。足が震え出す。
さっきのガラスで死ぬかもしれなかったなんて。
奇跡的に自分は生き延びれたが、そのせいでリュウが死んでしまった。
みんなも、強化ガラスだと思っていたものが普通ガラスかもしれないと、何も信じられなくなっていた。

とりあえずノーマンも1つ目のガラスに飛び乗った
ノーマン「ひえ…高……」
スティーブ「じゃあ…次は左…??」
左のガラスに飛び乗った
バキッ
ガラスにヒビが入る。
スティーブ「終わりやな」
ノーマン「すぐ隣のガラスに飛び乗って!!!」
スティーブ「!?!」
言われた通り咄嗟に隣の右ガラスに飛び乗る。
その瞬間、先程までスティーブが立っていたガラスがパリーンと音を立てて割れた。少しでも飛ぶのが遅かったら落ちていただろう…
スティーブ「た、たすかった……ノーマンありがとな…」
ノーマン「いえ…それより…」
フレディ「もし普通ガラスに飛んだとしてもすぐに隣に飛べば助かる?」
テディ「かもしれないですね」
スティーブ「……とりあえず時間もあと6分しかない…やるしかないな…」

2つ目のガラスに飛んだノーマン
ノーマン「強化ガラスだとわかっててもやっぱ怖いなぁ……」
スティーブ「よし…さっきから右続きなんだから次こそ左だ!!」
左のガラスに飛んだ
バキッ
フレディ「嘘でしょ」
スティーブ「あ、俺死にます」
バキーーン!!
スティーブ「みんなあとは頑張ってーーー!!!」ヒューーーーーーン
トイボン「スティーブせんぱああああああい!?!」
ドサッ
アナウンス「007番 脱落」
フレディ「……間に合わないこともあると……」
テディ「みたいですねぇ…」

フレディ「俺が先頭になっちゃったよ……死にたくねー泣」
しばらく悩んだ末、そうだっと声を上げるフレディ。そして靴を脱いだ。
テディ「何してるんです?」
フレディ「さっきは失敗に終わったけど…念の為やっておいたほうがいいだろ」
靴を右のガラスに叩きつけた。しかしガラスは割れない。
次はもう片方の靴を左のガラスへ叩きつける。しかし__何も起きない。
テディ「ほらぁ割れないじゃないですか!この方法もう無理ですよ!」
フレディ「はぁ~~ッ!さっきは出来たのになんでなんだ…」
フレディ「もーしゃあない、さっきから右続きだけど今度こそ左だろ」
左に飛んだ
フレディ「おっしゃビンゴ!!!」
テディ「ナイス先輩!!」
みんな進んでいった
フレディ「さぁ次はどうしようかな…右か…左か…右…いや左いや右…いや右…?左…??」
テディ「フレディ先輩早く!!」
フレディ「うるっさいな選択ミスったらこっちは死ぬんだぞ!?もーー…じゃあ……右に飛ぶかぁ……」
ノーマン「先輩頑張って!!」
勇気をだして右に飛んだフレディ
ガラスは割れない!!
フレディ「フーーーヨシ…ヨシ!ヨシ!!!」
ノーマン「ナイスです先輩!!あと半分ですよ!!」
フレディ「え?あと半分?」
ノーマン「はい、ひとつの橋のガラスの枚数が18枚で、今先輩は10枚目にいるのであと8枚です!!」
フレディ「おおおそうか!!なんかできる気がしてきたぞ…よし…次も右だ!!」
テディ「先輩慎重に行ってくださいね!」
フレディ「わかってるわかってる!」
右のガラスに飛んだフレディ
しかしーーーーーー
パリーーーン!!!ガラスが割れてしまった
テディノーマン「あっ!!!」
フレディ「うわ!?!」
ノーマン「先輩ッ!!!」
落ちそうになった所で、ギリギリ鉄骨を掴み何とか一命を取り留めた。
ノーマンテディ「!?!落ちてない!!!」
フレディ「やばいやばいやばいやばい落ちる落ちる落ちる落ちる!!!ガチ無理ガチ無理」
ノーマン「今助けます先輩!!! ……!?」
ノーマンが助けるよりも先に、フレディの後ろの順番だったパペットが駆けつける。
パペットが左のガラスに飛び乗り、赤い鉄骨に足をかけ、フレディの手を掴んだ。そのまま引っ張りあげ、なんとかパペットがいる強化ガラスのほうに飛び移った
フレディ「ひいいいいまじでありがとうパペット!!!」
パペット「気にしないで」
ノーマン「よかった……パペありがとう!!」
テディ「ほんとビックリしたよ…」
フレディ「ちょっとガラスで手怪我したけど、命に比べたらどうって事ないな!!さて気を取り直して……」
ノーマンテディ「(先輩メンタル強すぎて草)」
フレディ「えっといまいるところが11枚目か…そして残り時間は4分……」
テディ「急ぎましょうじゃないと全員死にます!!!!!!!」
フレディ「お、おうそうだな、よし」

右左と2枚何事もなく進めたフレディたち
フレディ「よしあと5枚だ!!!」
ノーマン「先輩頑張れ!!!!」
フレディ「よし…じゃあ次は…右!!」
右に飛んだフレディ
しかし着地でよろめいてしまった
フレディ「ウワーーー!?!?!」
ノーマン「先輩!?!」
しかも……
バキッッ
テディノーマン「!?!?」
フレディ「え?」
パリーーーン!!!
普通ガラスだったため割れてしまった。
ノーマン「先輩!!!」
テディ「!?」
何とかさっきと同じように端の赤い部分を掴むことが出来たけど、手をガラスで怪我していたので今にも落ちそうになっている
フレディ「あああああああまじで無理だ!!!しぬしぬしぬしぬ!!!」
ノーマン「今助けにいくので黙って!!!」
パペットも助けに行こうと駆けつける。しかし手から血が出てるせいで…
フレディ「あーーーー」
血で手が滑ってそのまま落下した
ヒューーーん
フレディ「うわあああーーー来世は億万長者になりたああああああい!!!」
ノーマン「先輩!!!」
ドサッという鈍い落下音が耳に届いた。
テディ「あー……」
ノーマン「そんな………!!」
ハッとしてタイマーを確認するテディ。もうあと2分にまで迫っていた。
テディ「残り時間はあと2分しかない!!急がないとだよ!!」
ノーマン「どうすれば…!あと4枚も残ってる…!!」
パペット「なんとかする」
ノーマン「えっ?」
パペットが14枚目のガラスの飛び乗った(フレディが落ちた場所の隣)
テディ「なんとかってどうやって!?」
ジャージの上着を脱いだ。そして靴も両方脱ぐ。
パペット「これでガラスを叩いて確認する」
テディ「でもそれはさっき失敗に終わって……」

パペットは上着をガラスの床に広げ、その上に靴を2足とも置いた。
ノーマン「何する気!?」
靴を包み込むようにジャージの袖をきつく結ぶ。
そして靴を左のガラスに思いっきり叩きつけた。
パリーン!!
テディノーマン「割れたぁ!?!」
すぐさま右のガラスに飛び乗るパペット。
ノーマンたちも急いで進んだ。
次に左のガラスを叩く。ガラスは割れない。
普通ならそこで慎重になり、もう片方も叩いて確認してから渡るはずだ。しかし、パペットはなんの躊躇いもなく右のガラスへ飛び乗った。
ダンッ!と音を立てて着地する。ガラスは割れない。
ノーマン「すごいよパペ!!!」
テディ「あと2枚だ!!」
彼の行動には一切恐れが見えない。
今度は右のガラスを叩く。
パペ「これも割れないから右」
1度叩いて割れなくてもすぐさま飛び乗るその姿に絶対的な自信を感じた。
ノーマン「あと1枚!!!」
テディ「でも時間もあと15秒切ってるよ!!!」
最後のガラスを叩こうとしたその時___
何度もガラスを叩きすぎて袖が緩くなり解けて靴がはるか遠くに吹っ飛んでしまった。
ノーマン「ああああああ!?!」
テディ「もう作り直してる時間はないよ!!」
パペット「最後は運だ!!」
ぴょーーーーん
テディ ノーマン「!?!」
運任せで左のガラスに飛び乗ったパペ
テディ「割れてない!!!」
そのまま無事ゴールにジャンプした
パペ「左だ!!」
テディ「ッ!!!」
左のガラスに飛び乗るテディ そしてテディもゴールした
テディ「ノーマン早く!!!」
残り時間はあと3秒____
まだ17枚目の所にいたノーマン
テディ「早く!!!」
ノーマン「うおーーーーー!!!」
そして残り1秒のところで____
ゴールに着地した
ノーマン「間に合った!!!」
テディ「!!」
ぴーーーーーーーーっ(ゲーム終了の音)
2人「よかったあ~~~!!!」
一気に気が抜けて2人とも座り込んだ
ノーマン「ほんとパペが居なかったらどうなってたか─────」

と、そのとき____
バババババババ!!!
3人「!?」
3人が振り向くと、今渡ってきたガラス全てが一瞬で粉々に粉砕され
大量のガラスの破片が3人に向かって飛んできていた
ノーマンテディ「ええええええ!?!」
パペット「伏せて!!」
ノーマンも伏せようとしたけど右目に破片が突き刺さってしまった
ノーマン「うっ…!!!」
パペがノーマンとテディに覆いかぶさって盾になった
ノーマンテディ「パペ!?!」
____________
_______
__

音が鳴り止んだ。
とにかく状況を確認するノーマンとテディ
テディ「大丈夫?」
ノーマン「目がめっちゃ痛いけど多分大丈夫…」
それより…自分たちに覆いかぶさってからガラスの破片から守ってくれたパペが、動いていない。
ノーマン「パペ?」
テディ「パペット?!」
起き上がる2人。そして……
ノーマンテディ「……!!!」
パペの背中にはガラスの破片がたくさん刺さっていた
ノーマン「パペっ!!大丈夫!?!」
テディ「パペット………」
パペット「……う…」
ノーマン「!!」
テディ「まだ生きてるよ!!」
ノーマン「どうしよう…!!スタッフの人助けに来……!!」
そんなこんなで慌ててるうちにパペットが大量に血を吐いて倒れてしまった
パペット「ゲホッゲホッ…」
テディ「パペット!!」
ノーマン「そんな…!!パペ___」
アナウンス「002番 003番 クリア」
テディ「え?」
なぜか2人しか呼ばれない。クリアしたのは3人のはずなのに。
アナウンス「脱落者を発表します。007番 011番 014番 006番」
ノーマン「は………??」
パペットの番号、6番が呼ばれた。
そして、出口からプレゼントボックスのような棺桶をもったマスクたちが入ってきた
棺桶の蓋を開け、パペットの体を持ち上げる。
ノーマン「ちょっと!?パペットはまだ生きてますよ!!!」
テディ「そうだよ!!!」
しかしマスクたちは2人の言うことなど聞かずにパペットを箱に入れて連れて行ってしまった
ノーマン「パペ……パペがぁ………!!!」
テディ「………って、…ノーマン!?」
ノーマン「なに?」
テディ「目に、ガラスが……!」
ノーマン「…………え?」
右目を触ってみると、大きなガラスが目にぶっ刺さっていたことがわかった
ノーマン「!?全然気付かなかった…」
テディ「早く治療してもらおう!!」

暗い階段

二人が会場に戻ると、6つあったベッドはノーマンとテディが寝ていたベッドを除き、全て撤去されていた。
とりあえずガラスを抜いてもらって眼帯だけ貰ったノーマン
ノーマン「ついに…僕達2人だけになっちゃったね……」
テディ「……うん…もう金組先輩も、メグもチャーリーも、誰もいないんだ。」
ノーマン「ねえテディ」
テディ「なに?」
ノーマン「このゲームさ…中断とか出来ないのかな!?賞金はいらないからもう終わりにしてって頼めば!!」
テディ「うーん…どうだろう」
ノーマン「プレイヤーも僕達しかいないんだし、2人でやめるっていえば?!」
テディ「でもほら、最初にいってた契約書に"やめることは出来ない"みたいな項目がきっとあると思うよ?」
ノーマン「……でもなんとかなるかもしれないし……ね?」
ブザーが鳴る。正面の扉からマスクたちが入ってきた。
三角のマスクたちが黒い箱を2つ持っている。
四角「これまでの5つのゲームを全てクリアした皆さん、おめでとうございます。ここに敬意を評します。」

四角「ついにファイナリストとなられたお二人のために、我々は特別なプレゼントをご用意しました。プレゼントを公開する前に、まず我々がご用意した衣装に着替えてください。」
三角のマスクから黒いプレゼントボックスを渡される。箱には〇△□の記号が書かれていて、ピンクのリボンが巻かれていた。
テディ「これは…」
開けてみると、中にはタキシード、シャツ、そして蝶ネクタイが入っていた。それぞれのタキシードには二人の番号が書かれている。

二人が着替えて会場に戻ってくると、会場は先ほどまでと全く違う豪華な雰囲気に様変わりしていた。
床には市松模様の丸いカーペットが敷かれていて、三角の大きな机が用意されている。周りには豪華なランプが置いてありまるで高級レストランのようだった。
ノーマン「なんだなんだ!?」
テディ「うわあ…すごい豪華」
いつものクラシック音楽が流れ、机には蠟燭が並び、マスクたちが机にお皿やナイフ、フォークを綺麗に並べている。
二人が席につくと、さまざまな料理が机に並んでいった。ムニエルやサラダにパン、フルーツにデザート…今までここで出されてきた食べ物と違う、とても豪華な食事だった。
コップにワインが注がれる。
ノーマン「すごい…!!これ全部食べていいの…!?」
真ん中に置かれた蓋をマスクが取ると、中には豪華なステーキが入っていた。
テディ「うわー…ノーマン見て!!」
ノーマン「肉だ…こんな豪華な食事いつぶりかな泣泣」
四角「今夜の晩餐は、多くの犠牲を払いゲームに挑んできた努力に対する感謝の念と、最後のゲームでより華々しい活躍ができるよう期待を込めて、ご用意したものです。何も心配なさらず、食事をお楽しみください。」
テディ「いっぱい食べよう!!」
2人「いただきまーす!」

もぐもぐもぐもぐ
ノーマン「うまい…うまい…うまい!!!」
テディ「久しぶりにたくさん食べれるね!」
ノーマン「うん!!うまいうまい!!」

そして全て完食した2人
ノーマン「美味しかったね!!」
テディ「うん!食べれなかったみんなが可哀想だなー」
ノーマン「…そうだね……皆………」
マスクたちがお皿を回収していく。フォークもランチョンマットも全て回収する中、なぜかナイフだけが机の上に残された。
ノーマン「なんでナイフ…?」
テディ「回収し忘れかな?僕のはもう回収されたけど。」
ノーマン「え、そうなの?もうマスクの人たち行っちゃったしあとで返そうかなぁ…」
ポケットにしまっておいたノーマン

現在の賞金総額43億
残り2名




続き→第6ゲーム

前回→第4ゲーム

 

第5ゲーム 死者

リュウ
スティーブ
フレディ
パペット

計4名 残り2名

 

イカゲームパロ