シナリオ/世界移動シナリオ-黄金機動戦隊メタリックガーディアン編/システム

Last-modified: 2024-06-29 (土) 23:37:57

シナリオ/世界移動シナリオ-黄金機動戦隊メタリックガーディアン編

システム

戦闘システム

ゲームシステムの分類はSRPG。
マップ形式はスパロボに非常に近しいが、同じマスにキャラクターを重ねられるなど、尺度や運用感覚は異なる。
戦闘ではスパロボシリーズのようなターン制ではなく後述する【行動値】でアクティブとなる行動順を決定する。
ファントムブレイブやFFTが近いだろう。

 

ステータスもシンプルで、射撃攻撃や白兵攻撃の命中力を表す【命中値】、それに対する回避力の高さを表す【回避値】、スナイパーライフルのような遠隔武器の命中力を表す【砲撃値】、遠隔攻撃への回避力を表す【防壁値】、戦闘におけるイニシアチブの上下を決定する【行動値】の5つの【戦闘値】がパラメータとして図示されている。

戦闘の流れ

戦闘の流れはラウンド(ターン)ごとの開始である「セットアッププロセス」、
キャラクターの行動順を決定する「イニシアチブプロセス」、
ラウンドの終了を表わす「クリンナッププロセス」の3つから構成されている。
イニシアチブプロセス中は、【行動値】の高いキャラクターから順に、手番となる「メインプロセス」を獲得することができる。
メインプロセスでは、移動を行なう「ムーブアクション」、
アイテムの使用などの補助動作を行なう「マイナーアクション」、
攻撃をはじめとする大掛かりな動作を行なう「メジャーアクション」を順番に行なうことができる。
メインプロセスを終了した時点でキャラクターは行動済みとなる。
そして、行動可能なキャラクター全員が行動済みになった時点でクリンナッププロセスの処理を行ない、ラウンドの更新と共にセットアッププロセスへ処理を移す。
戦闘が終了するまでこの流れを繰り返すことになる。

判定

攻撃の命中や回避は2D6のダイスロールで行ない、ダイス結果に対応する【戦闘値】が加算され、達成値として産出される。
攻撃側と防御側の達成値の比較で成功の可否を決定するが、ダイスロールの出目が6のゾロ目で自動成功(クリティカル)。攻撃側なら相手がクリティカルを出さない限り自動的に成功となる。*1逆に1のゾロ目(ピンゾロ)だと致命的失敗(ファンブル)となり、達成値の如何を問わず失敗となる。
このクリティカル、ファンブルの基準は前述したとおりだが、アイテムや特技の効果で低下、あるいは上昇することもある。
ただし、アイテムや特技ごとに下限値、上限値が設定されており、特技単体でこれらを下回る、あるいは上回ることはない。*2
ちなみにまず起こり得ない事態だが、仮にクリティカルとファンブルの基準が同じ値になってしまった場合はファンブルが優先される。

キャラクターのリソース

キャラクターのリソースは機体の耐久値を表す【FP*3】、パイロットの生命力を表す【HP】、機体のエネルギー量を表わす【EN】の3つで管理される。
【FP】が0になると操縦不能、【HP】が0になると戦闘不能となり行動できなくなるが、限界突破(ブレイク)することで尽きたリソースを僅かに回復させたまま戦い続けることもできる。
ただし、この状態で【FP】か【HP】が尽きると前者は機体が爆散し、後者は死亡してしまう。前者は脱出装置がない場合はそのまま死亡することになる。

 

なお、これらは機動兵器に搭乗した場合の戦闘システムである。生身で戦闘する場合は従来のRPG形式となる。

キャラクターの死亡について

前述したように要素としての死亡がある。ただし、基本的にキャラロストは発生しない。区切りがつく事に時空が歪んで復活する。
これに関しては、キャラロストを実装すると話が破綻したり、ゲームが詰む可能性があるためであると語られている。
その代わり、戦闘が終わるたびにリザルトが発生するのだが、この時点で死亡したキャラがいると評価が凄まじい勢いでガタ落ちする。
特に評価のアベレージによってEDの内容が変化する(少なくとも死者を極力出さないことがハッピーエンドの基準とされる)ため、死亡を是とするようなプレイはシナリオとしては不正解となる。
ただし、後述されるアインヘリアル級の暴走による自爆とトリニティ級のドワォのみ明確にキャラロストが発生する。これらにPCが巻き込まれるとゲームオーバーとなるため注意されたし。

ガーディアンの作成

まず、シナリオ突入と同時にイベントが発生し、PCが専属パイロットである"リンケージ"となって搭乗するロボット……"ガーディアン"を作成していく。
ガーディアンの作成には、機体の特徴を表す"ガーディアンクラス"から必ず1つ、リンケージとしての特性を表す"リンケージクラス"の中から最大2つ選択していくことになる。
プレイヤーサイドのキャラクター(機体)のレベルは、ガーディアンクラスのレベルとリンケージクラスのレベルの合計となっており、レベルアップの際にはガーディアンクラスかリンケージクラスの中からひとつを選択してそのレベルをあげることになる。

リンケージクラス

リンケージとしての特性を表すクラス。
リンケージクラス1つだけを専攻的に取得するシングルクラス、2つのリンケージクラスを取得するマルチクラスの2種類を選択可能。
前者はリンケージごとに設定されたボーナスを得られる他、シングルクラス限定で取得できる特技やアイテムも少数存在している。対して後者はスイーパーとコンダクターの組み合わせを除いてボーナスが存在しない代わりに、シングルクラスよりも安定感と多様性に優れる。
どちらが最適解とは一概に言えないが、最終的に後者の方がステータスはやや高めになる。というのも、このシナリオではステータス上限の一部にリンケージクラスとガーディアンクラスごとに定められた数値の累計が関わっているためである。
序盤はシングルクラスで進めてゆき、取得できる特技の範囲を窮屈に感じたらマルチクラスに鞍替えするくらいの感覚でいいだろう。
 

リンケージクラス一覧
ストライカー
取得加護:《トール》
強大な敵への打撃力を秘めた、攻撃的なリンケージを表すクラス。
ボス格への特効を持っており、高い攻撃力を持っていることが特徴。特にシングルクラスのストライカーはボス格に対して、一撃必殺といえるほどの火力を叩き出せるようになる。
ただし、火力を引き出すにはHPやENをリソースとして費やしたり、自らを窮地に追いやる必要があったりと、背水の陣を強いてくる。その割にFP・HP・EN、回避関連と行動値が低く、脆い、避けない、遅いの三重苦。
戦場の花形といえる立場でありながら、単体の性能としては殴る事しかできず、そのうえビルド次第では一度全力で殴るだけで死にかける、他のリンケージクラスの介護が必須な使いづらいクラスであった。
現在はアップデートで特技の大半の見直しに加えて、新規特技が実装されており、欠点はそのままながら使い勝手が増し、特に生存性が大きく向上した。
一方、特技全体の有用性が上がった結果、死に技がほとんどなくなったため、特技の枠に於いて大いに悩むことになった。
 
コンダクター
取得加護:《イドゥン》
味方への支援と雑魚敵の掃討に長けたリンケージを表すクラス。
クラス1枠だけでヒーラーとタンクとニューカーを一手に引き受けるクラス。忙しい!
ボスへの道を切り開く魁であると同時に戦隊の盾役であり、いるだけでぐっと安定感が増す重要な存在。
シングルクラスでは雑魚へのダメージ、FPの増加、カバーリングの強化といった恩恵が得られる。
また、取得加護の《イドゥン》も強力。最高性能の回復アビリティをコンダクターを選ぶだけで得られるのは大きい。
死亡という要素がありながら、死亡することを前提とした特技の多いこのシナリオにおいて"意図的に狙わない限り、死亡ペナルティは発生しない"と断言される理由でもある。
 
スイーパー
取得加護:《オーディン》
敵への妨害と命中力に長けたリンケージを表すクラス。
敵のダメージへの防御、敵の命中率や回避率の低下といった妨害手段を持ち、高い命中率で素早いエネミーを仕留めるクラス。
妨害だけでなく、バッドステータスの回復やダメージバフの付与など、支援役としても貢献する。
シングルクラス時のボーナスはダメージバフや命中率・クリティカル率の劇的な強化、バッドステータスを与えた際の追加ダメージ発生といった形であらわれる。
 
また、コンダクターとスイーパーのみマルチクラスにしても命中率と雑魚へのダメージにボーナスが発生する。
ストライカーと組み合わせてマルチに対応できるキャラクターにするか、コンダクターとスイーパーを組み合わせて援護の鬼を作るかは自由。
また、コンダクターとスイーパーの組み合わせーー通称コンスイはモブやソロの殲滅か支援のどちらかに特化できる。キャラクター性や好みに合わせるのがいいだろう。
 
レンジャー
取得加護:《イドゥン》
スパロボ的に言い表すなら、飛影のような異様に強い第三者を表すリンケージクラス。
器用万能がコンセプトであり、全ての能力が高く、レンジャーだけでも他の3つのクラスと似た働きができる。
取得加護を別の加護に変更する特技を初期から取得しており、変更した加護を用いてあらゆる状況に対応できることが理由のひとつ。
ここまでならいいことづくめだが、あくまでレンジャーは万能であって最強のリンケージクラスではない。
一芸に秀でるという点ならば他のリンケージクラスに軍配が上がる。特にボスへの大打撃は実質、1、2回くらいしか使えない。
また、レンジャークラスは他者のリンケージクラスの特技による支援効果を受けることができない(自身または複座機、合体先のパイロットによるリンケージクラスの特技は可)。実際の戦闘ではこれが非常に大きな枷となる。
ただし、ガーディアンクラスの特技による支援は可能。
当初はこのような制限はレンジャーには存在しなかったのだが、このままだと強すぎるという理由でバランス調整された。
 
なお、リンケージクラスの中では、唯一シングルクラス時のボーナスが存在しない。
その代わり、シングルクラスのままだと特定のリンケージクラス専用の特技やアイテムを、制限を無視して取得することができるようになる。

ガーディアンクラス

リンケージクラスがパイロットの挙動を決定づけるならば、こちらは搭乗するガーディアンの特性を表現するクラスとなる。
桁外れに種類が多く、また、データも膨大であるため、下手すると……というか、機体の見た目や設定の勘案も加味すれば何十時間と掛かりかねない。
あらかじめサンプル用にプリセットが作られているため、開発は初プレイ時はそれらを採用するかサンプル機を元に機体を作成することを推奨している。


また、ガーディアンの等級にはそれぞれ定義するための基準があるが、この基準がかなりアバウト。
本来はファンタズム級だが、砲撃に特化したため分類としてはディザスター級になったり、星間連合と関係のない機体だが性能が似ているためグラムメタル級として扱われるなど。このため、PCに与えられる機体と元々のガーディアンクラスの関連性を気にする必要はない。
なお、以下より紹介するのはPCや味方側のキャラクターが取得できるガーディアンクラスである。
したがって設定のみ存在するクラスや、敵専用のガーディアンクラスも存在するが、PCがこれらを使用できる予定は今のところない。
 

ガーディアンクラス一覧
カバリエ
取得加護:《ヘイムダル》
カバリエ級。機甲騎士。リアル級とも呼称される、この世界で最も普及している二足歩行の機動兵器。
所謂"ガンダムシリーズ"のMSを表すクラス。再現性の幅広さがウリで、MS以外のロボットの再現機もある程度の範囲なら作成できる。
取得できる特技の傾向は、クリティカルの発生強化、移動によるバフや位置取りを意識したものが多い。
他にも、クリティカルによる追加行動、回避成功時に自動反撃、自身の命を担保にした加護の回復、死亡時に追加行動を行なうなど、再現性を謳う割にかなり攻撃的なクラス。
元々強い部類のクラスであったのだが、アップデートによって強烈なテコ入れが入り、オーバーロード級以上のクリティカル率に加えて、強力な回避特技と回避カウンターが実装されてしまった。
しかしながら強い特技ばかり率先して取得しようとすると必須なコンボパーツが多いため、特技の枠に苦しむことになる。よく吟味されたし。

クラッシャー
取得加護:《フツノミタマ》
クラッシャー級。カバリエ級から派生した近接格闘に特化したリアル機体。元々はスポーツ興行を目的とした機体。
リンケージの動作パターンをガーディアンがトレースする操縦システムDLS(ダイレクトリンケージシステム)を有する。
"Gガンダム"の様々な機体や挙動だけでなく、"鉄血のオルフェンズ"のMS(正確にはバルバトス系列のみ)を特殊な軍用クラッシャー級として再現可能。
ただし、鉄血再現機はガーディアンから外へ一定時間出ると死亡する強烈なデメリットが目立つ。ストーリー上では自由行動がほとんどできなくなるという形で表現される。
基本は火力のみに突出したクラスだが、取得できる特技がカバリエに負けず劣らず豊富。片端から取ろうとすると恐ろしい器用万能に。

スーパー
取得加護:《ガイア》
スーパー級。一種一体を原則とする、鋼鉄の拳と無敵の装甲を備えたスーパーロボットを表すクラス。
スーパー系の元祖である"マジンガーシリーズ"を強く意識したガーディアンクラスで、取得できる特技からもそのことが伺える。
ロケットパンチ、ブレストバーンはもちろん、ビッグバンパンチ、ロケットパンチ百連発、魔神パワーの自己再生能力も網羅。
クラス全体で見ると、攻撃力はやや高めの部類に留まるが、通常の手段ではどうやっても倒せないほどの鉄壁ぶりが目を引く。
戦闘値が控えめだったり、専用武装が扱い辛いものが多いなどの弱みこそあるが、耐久性に優れたガーディアンクラスの中でも、スーパー級のそれは最高峰である。その頑丈さは正に黄金の鉄の塊と呼ぶに相応しいだろう。
 
ディザスター
取得加護:《ヘル》
ディザスター級。カバリエ級から派生した、火力に特化した砲兵型ガーディアン。
所謂"ARMORED CORE V"を意識したガーディアンクラスだが、全体的な再現率は控えめといえる。また、"太陽の翼ダグラム"の要素も散見される。
ブレオン機をはじめに、従来のACシリーズを再現したい場合はカバリエ級やクラッシャー級、クリサリス級などを選ぶといいだろう。
性能面は全武装を使った砲撃、浮遊機雷や煙幕の展開など独自の要素が強く、シミュレーションゲーム的な挙動を存分に堪能できる。全体的に遠隔攻撃のエキスパートであり、これらの強化が受けられる特技の恩恵を満遍なく預かれる。
なお、独自要素の中には、オーバードウェポンを再現するための武装とそれを扱うための特技が存在するが、高い攻撃力と引き換えにブレイク必至の大ダメージを受けるうえに回数制限があるため、非常に扱い辛い。加護を消費する武装であればまた評価が違ったのだが。
 
ユニオン
取得加護:《ブラギ》
ユニオン級。合体機能を備えたガーディアンクラスを表す。
主にサポートメカ全般の再現が可能で、特にオリハルコン級の特技と組み合わせれば惑星サイズのエネミーを光にすることもできる。
ユニオン級以外のガーディアンも対応する特技を取得すれば合体そのものはできるが、ユニオン級ほど劇的な効果は見込めず、ラインオフィサーの特技を使用しない限り、限られたタイミングでしか行なえない。一方、ユニオン級はほぼ好きなタイミングで合体を行なうことができ、通常の合体以上の恩恵を得られる。
また、合体の他に空戦能力も秀でており、ただのサポートメカでは終わらない一機の戦力として縦横無尽に活躍できる。
加えて、ユニオン級単独で常に合体しているものとして扱われるアイテムもあるため、単独の性能も非常に高く、合体用のパーツでは留まらないスペックを誇る。リアル友人や合体時のデータの用意をゲームシステム側が勝手にやってくれるので原典より弱体化している
 
ファンタズム
取得加護:《タケミカヅチ》
ファンタズム級。機甲歴世界に転移した魔法王国で運用される、カバリエ級に相当するガーディアン。
"聖戦士ダンバイン"等を意識したガーディアンクラスで、ずばり《オーラ斬り》による近接攻撃が得意。
また、防御・回復・支援もこなせる万能クラスで、初めてシナリオを遊ぶプレイヤーにもオススメ。特技の効果でFPも大きく上がるため、避けて当てる割にはかなりタフ。
最終的に、制限のないマイナーアクションの回数増加、弱点付与、弱点ダメージからの追加行動、死亡復帰、《タケミカヅチ》の効果2倍など、器用万能に留まらないオンリーワンな特技を取得してゆく。
ハイパー化に相当する特技も取得できるが、使用すると戦闘終了時に自動的に死亡してしまうため、実質エネミー専用。
 
ライトニング
取得加護:《エーギル》
ライトニング級。3.5~5m前後しかない小型機を表すガーディアンクラス。
"装甲騎兵ボトムズ"を再現したむせるクラス。機体の選択で"コードギアス"のKMF風の機体としても作成できる。
回避性能と生存性に特化したガーディアンで、回避値と防壁値が突き抜けて高い。致命傷を受けても食いしばりで耐えられ、操縦不能になっても新しい機体を乗り換えることで戦闘を継続でき、最終的には絶対に死ななくなる。
さらに、データを作成した時点でキャラクターの傾向をボトムズ風、ルルーシュ風、ガサラキ風の中から選択でき、選んだ傾向によって自動取得特技の内容が変化する。
ボトムズルートでは主に自己への火力バフ、ルルーシュルートでは盤上支配に長けた特技の強化、ガサラキルートでは他のルートでは使いづらい特技のフォローを得ることができる。
機体・特技の傾向共に、やりたい挙動に合わせて選ぶのがいいだろう。
 
ベテラン
取得加護:《ミューズ》
正確にはガーディアンの等級ではなく、量産型ガーディアン"ミーレス"に搭乗するパイロットを表現する特殊なクラス。戦車乗りや戦闘ヘリといった一般兵器の乗り手もこのクラスに含まれる。
搭乗できる機体こそ低い性能だが、それを補って有り余る強力な特技が揃っているのが特徴。
生存性と汎用性に突出しており、プレイヤーの組み合わせ次第で様々な挙動をこなすことができる。そして初期実装の中では、今もなおぶっ壊れ性能を誇るガーディアンクラスの代表である。
中でも独立した味方ユニット"ヴァレット"の召喚が際立ち、様々なシチュエーションに対応できる。ヴァレットは在来兵器やミーレスのエネミーデータを下敷きにしており、キャラクターのレベルが許す範囲でカスタマイズが可能。
 
エンタープライズ
取得加護:《バルドル》
エンタープライズ級。"マクロスシリーズ"などで多数みられるガーディアンへの変形機能を持った巨大戦艦を表すクラス。
戦艦を運用する共通点から後述するラインオフィサーと根幹が似ており、"ヴァレット"の召喚を代表として、支援能力に長けている。
ヴァレットの召喚はベテランやラインオフィサーも行なえるが、ガーディアンーー加護を使用できるヴァレットを呼べるのはエンタープライズだけである。
一方で、ヴァレットに設定されている加護を使用する場合、召喚したキャラクターが取得している加護ひとつを代わりに消費する必要がある。また、通常のヴァレットとガーディアンのヴァレットを同時に運用することはできない。
支援だけでなく攻撃面も優れているが、ガーディアン全体からみるとやや控えめな方なので、大ダメージを与えるには少々工夫がいる。
 
ラインオフィサー
取得加護:《ミューズ》
ラインオフィサー(前線指揮官)の名称通り、戦艦や基地から陣頭指揮を行なう士官を表す特殊なクラス。
基地司令にもなれるが、フットワークの観点から戦艦乗りを選ぶことが大半だろう。戦艦乗りとしてみると、攻撃的な面も持つエンタープライズに対して支援・妨害に特化している。"ヴァレット"の召喚も可能だが、エンタープライズと違ってガーディアンのヴァレットを召喚することはできない。
取得できる特技のレパートリーが豊富で、支援に限って言えば何でもできるといっても過言ではなく、いるだけで戦線が安定する。PCに指揮官をさせたいプレイヤーを垂涎させるクラス。
だが、やれることが多すぎるのもまた最大の弱点。どの特技を取ればいいのか、取った特技でどう動けばいいのかを入念に考えないと十全に支援能力を活かせない。他のガーディアンクラスに比べて取得可能な特技数が多いのもまた、拍車をかけている。コンダクター/スイーパーのラインオフィサーで高レベルキャラクターを目指す場合、頭が爆発しかねないほどだ。やることが……やることが多い……!!
 
オーバーロード
取得加護:《ガイア》
オーバーロード級。洞察力に優れた新人類スターゲイザーに最適化したインターフェース"OVLシステム"搭載機を表すガーディアンクラス。
所謂サイコミュやサイコフレーム搭載MSを元ネタとしたクラスで、他のクラスよりクリティカル値の下限が下がることが特徴。今でこそクリティカルのしやすさでカバリエに一歩譲るが、《ガイア》の独自性もあり、その強みは何ら翳っていない。
このクラスを選んだ場合、PCはニュータイプ相当の新人類《スターゲイザー》か強化人間に相当する人工的なスターゲイザー《AS(アーティシャル・スターゲイザー)》のいずれかになるかを選ぶことになる。
或いはスターゲイザーではないに関わらず、オーバーロード級に乗ることも可能。この場合、サテライトキャノンを主力とした構成の封印が解けられる。
また、ストライカーのリンケージクラスのみを取得している場合、ユニコーンガンダムの再現も可能。行えることは著しく制限されるが、非常に強力なアタッカーとなる。
 
アインヘリアル
取得加護:《オーズ》
アインヘリアル級。秘密結社テラネシアが作りあげた謎めいたガーディアンを表すクラス。攻撃を拒絶する障壁と再生能力を持つ。
元ネタは"新世紀エヴァンゲリオン"と"蒼穹のファフナー"。これらを足してそのままにした要素を持つ、前代未聞なガーディアン。特技によっては"ラーゼフォン"も再現できる。
浄化率と呼ばれる独自のパラメータを管理する必要があり、特技や武装の使用コストなどで上昇する。操縦不能になっても浄化率を溜めることで戦線復帰が可能。
浄化率の累積は溜めることで特典が得られるメリットこそあるが、限界値である100%を越えてしまうと機体が爆散し、リンケージごと消失する。回復手段はあるので意図的にやらない限りそう簡単に爆散することはないが、手段によっては身体機能に支障をきたす強烈なデメリットが発生するなど、非常に癖が強いクラス。浄化率の存在から、長期戦に向かないガーディアンクラスなので、慣れないうちにアインヘリアル級を選ぶのは推奨できない。
余談だが、FPが大きく上がる《フェイクメサイア》という特技を取得した上で条件を満たすと、世界が滅ぶバッドエンドを迎えてしまう。*4
恐ろしい話だが、世界を滅ぼしてしまうガーディアンクラスは他にもある。
 
ウォーバード
取得加護:《シアルフィ》
ウォーバード級。ガーディアン形態、航空機形態、中間形態への可変機能を持つガーディアンを表すクラス。
"マクロスシリーズ"の戦闘機がソース元であるため、三つの形態への可変を繰り返し行なうことができるのが最大の特徴。加えて、取得した特技の傾向次第で、白兵戦特化や狙撃型、自動攻撃端末型など、得意な分野に特化することも可能。
その代わりに変形の都度、機体の性能が頻繁に変わるため、綿密な機体構築が求められるテクニカルなクラスといえる。
後述するトリニティほどではないが、取得できる特技の効果全てを把握するところからがスタートとなる。
何も考えずにデータを考えても、躓いてしまうだろう。
なお、細かいところでは、歌唱による支援行動ができたり、固定翼を変更することで機体の性能を際立たせられる。
後者は長所短所が明確に設定されており、機体の性能がガラッと変わる。スペックが極端になるのを厭うなら、初期装備の固定翼を選ぼう。
 
マシンザウルス
取得加護:《ニョルド》
マシンザウルス級。別世界から現れた恐竜人類が使役する獣型ガーディアンたちを表すクラス。
"ZOIDシリーズ"が元ネタで、マシンザウルス級ガーディアンとその装備には野生値と呼ばれる独自のパラメータが与えられている。
野生値は高いほど与えるダメージが上昇するが、命中や回避の最終確率にマイナス補正がかかる。これは特技の取得で緩和可能。全体的にティラノザウルスをはじめとする恐竜型のマシンザウルスは野生値が高くなりやすい。
野生値以外に、マシンザウルスは重量型、鈍歩型、軽量型の3つのタイプが設定されており、タイプによって取得できる特技や、一部の特技の効果が変わる。機体性能でいえば重量型は攻撃力が高く、軽量型は行動値などが高い機体が多い。
リンケージへの負担が大きいクラスでもあり、一部の特技のコストでは野生値に応じた数値だけHPを減らしてしまうことにも注意したい。
また、他のガーディアンとは異なり、変形するための特技を取得することができない(他ガーディアンによる合体は可能)。
なお、マシンザウルス級で再現できるのはオーソドックスなマシンザウルスのみであり、母艦型マシンザウルスはエンタープライズ級やラインオフィサー、砲撃戦仕様のマシンザウルスはディザスター級、Zナイト再現にはグラムメタル級など、それぞれ対応するガーディアンクラスにデータが用意されている。これらには野生値は用意されていないため注意されたし。
 
ミスティック
取得加護:《アカラナータ》
ミスティック級。魔法王国に秘蔵されている、神霊を宿した"上位神霊機"であることを表すガーディアンクラス。
"魔装機神シリーズ"や"魔法騎士レイアース"など、魔法を取り扱ったロボット作品を意識したクラス。
ミスティック級を選択時に風、大地、光、炎、水、無の神霊の中からひとつを選び、選んだ神霊によって機体や特技の特性が変化する。
傾向としてはファンタズム級同様、攻撃・回復・防御手段を多角的に備えた万能選手だが、ファンタズム級がカバリエ相当なら、こちらはスーパー相当といえる性能で、選んだ神霊と機体の特徴によってはかなり鈍重になる。
ちなみに、取得できる特技の一部が非常に壊れた性能をしており、これらを取得するとバランス崩壊を引き起こす可能性があった。現在は修正されており、スイーパー限定かつだいぶ大人しい性能に。
それでも《アカラナータ》を起点とした特技群は非常に強く、ダメージバフが発生する全画面攻撃を盤面に叩き込むことができる。
 
メタルライヴ
取得加護:《ティール》
メタルライヴ級。宇宙の彼方から訪れた機械生命体であることを表すガーディアンクラス。
"勇者シリーズ"や"トランスフォーマーシリーズ"を意識したクラスで、変形合体特技《重装合身》によって性能を増す特徴を持つ。ブレイク時の強化やFPの回復、ダメージ支援など、最終的にやれることも多い。
機械生命体とは前述したものの、PCそのものが機械生命体になるわけにはいかないので、PCがメタルライヴと融合する形で落ち着く形になる。
特徴としてはスーパー級よりの性能だが、合体に使用するパーツ次第で様々な傾向に特化できる。また、民間人の救助活動や都市部壊滅の解決においてはオンリーワンといえる特徴を持ち、特に後者は話によっては非常に重宝するだろう。そして全体的にフレーバーが熱い。所謂食いしばりである《フェイスオープン》は特に顕著。
 
メタトロン
取得加護:《トール》
機体の仮想データをII(イデア・インスタンス)と呼ばれる現象で現実世界に定着させたガーディアンを表すクラス。
"電脳戦記バーチャロン"を元ネタとしたガーディアンクラスで、バーティカルターンやジャンプキャンセルを足回りの強化という形で再現している。
他のガーディアンの追随を許さない走破性能が強みで、アクションゲームのような縦横無尽な挙動が可能。
機体に直接乗り込むか、ゲーム筐体などから遠隔操作で操縦するか、ツインスティックコントローラーで操作するか、タッチパネルで操作するかで根幹が大きく変化するのも特徴。
取得できる特技では、浮遊機雷の設置特技がコンボ性に富んでいる。選んだリンケージによってガラリと用途が変わるのが面白い。他に類似した特技を使用できるのはディザスター級、クラッシャー級のみである。
フレーバーや世界観の面だけでいえば、メタトロン級は電脳世界において、後述する通常のイデア機以上のアドバンテージを持っており、これらを舞台にした戦いでは一線を画す活躍を見せる。
 
なお、IIによって定着されたガーディアンーーイデア機はメタトロン級を選ばなくとも、汎用特技《IIG(イデア・インスタンス・ガーディアン)》の取得で定義できる。また、プラモを素体として実機を召喚するガーディアンは《プラモイデア》と呼ばれ、イデア機に分類される。プラモイデア機は専用のカスタマイズによって現実のガーディアンを上回る性能を発揮するが、現地改修と呼ばれるカスタマイズを施す特技を取得できない。
 
アウトレイジ
取得加護:《イドゥン》
操縦者を乗せず、外部からの遠隔操縦で動かすスーパーロボットを表すガーディアンクラス。
正式名称を「スーパー・アウトレイジ」。"鉄人28号"や"ジャイアントロボ"を意識したクラスで、正式名称の通り性能的にはスーパー級に近い。リンケージが機体に乗り込まないため、リンケージそのものに危害が及ばない限りキャラロストの危険性が発生しないのが特徴。
アウトレイジの操縦手段はアウトレイジ自身の意思によるものもあれば、リモコンやホビーゲームの道具、超能力や魔術による遠隔操作など幅広い。このため、レムリアの魔術師が使役する精霊も扱いとしてはアウトレイジ級に分類される。
スーパー級に比べるとプロレスを思わせる泥臭い戦い方が持ち味で、体勢を崩した敵を投げ飛ばす追撃が特徴的。また、桁外れのしぶとさに加えて、EN吸収能力があるため、長期戦にも耐えうる。1回限りだが加護を《ガイア》に変更することも可能。
非人型機を作れるのも特徴で、"遊☆戯☆王"のようにカードでモンスターを召喚したり、ゴジラ、アンギラス、ラドンのような怪獣型も作れる。
地球が燃え尽きるかの如くアインヘリアル級と同じく条件付きで世界を滅ぼせるため、フレーバー面で言えばやりたい放題なクラス。
 
グラムメタル
取得加護:《ヘルモード》
グラムメタル級。謎の宇宙人たちの星間連合王国で運用される、未知のガーディアンであることを表すクラス。
"重戦機エルガイム"や"ファイブスター物語"を意識したクラス。光学兵器に対するバリアを持ち、レーザー等に対して滅法強い。
データとしては近接戦闘に優れ、ある程度レベルが上がるまでは砲撃戦が苦手。切り札にあたるバスターランチャー相当の武装は砲撃武器なので、これをまともに運用できるのは中盤以降になる。
本来グラムメタルは絶大な加護運用能力を持つガーディアンだが、これはセンサーネットワークと呼ばれる製造側の超技術によるものであるため、これに属さないPC側が運用するグラムメタル級はこれらの恩恵にありつけない。バランスが崩壊しかねないので無理もない。MHやGTMを無理に再現しようとするから……
逆に言えば敵として出てくるグラムメタル級は膨大な加護を持つ強敵であることが多い。無尽蔵に回復し続けるENとそれに頼った防御性能がひたすらいやらしい印象を与える。
 
サイキック
取得加護:《アカラナータ》
サイキック級。超能力を動力源に動くガーディアンであることを表すクラス。
"破邪大星ダンガイオー"や"勇者ライディーン"など、超能力を取り扱ったロボット作品を意識したクラス。
サンプル機のポーズがダンガイオーそのまんまなのもさもありなん。
超能力自体は汎用特技として(こだわりなどがなければ)誰でも取得できるが、本家本元であり、超能力の取得数を能力値に加算できるなどのメリットを持つサイキック級には敵わない。
全体的な傾向として非常に強力な特技が揃い、ブレイク、激情状態になることで更なる本領を発揮するクラス。
特技の傾向はメタトロン級と一部似通っているが、特技の中には強力な効果の代償に重いHP消費が目立つ。リソースの管理には注意。
また、アインヘリアル級、アウトレイジに続き、3つ目の世界を滅ぼせる特技を持ったガーディアンクラスでもある。まただよ(笑)
 
シャレード
取得加護:《ヘル》
多目的ユニット"シャレードユニット"によって高い汎用性を得たカバリエ級ガーディアンの発展型であることを表すクラス。
"ガンダムSEEDシリーズ"のインパルスガンダムや"Gのレコンギスタ"のGセルフのように、外付けのユニットで性能を変えるロボットを意識したガーディアンクラス。シャレード級は特殊な装甲によって物理攻撃への高い防御力を得ているが、反面重力兵器などに弱い。これは類似の特技を取得しているエネミーにもいえる。
装備できるシャレードユニットはデータが豊富な反面、活用にはその分の把握が必要なので若干テクニカルなクラス。また、素の回避力が低い代わりに、命中値による攻撃の撃ち落としが可能となる。使用にはビームライフルが必須なので装備は忘れずに。
シャレードユニットの換装以外では、ビーム兵器によるカウンター《ペイバック》をはじめに、不可能を可能にしたり、怒りが有頂天になったりすることで超強化されるのが印象的。あんたって人は!!
また加護に頼らず、世界の破滅を阻止できる非常に稀な特技を取得できることも特徴。
なお、ガーディアンクラスにシャレード級を選択する際には、スーパーコーディネーター相当のデザインチャイルドかスターゲイザーのどちらかに目覚めることになる。シャレード級を扱う前提条件とはいえ機械神も律儀である。
 
トリニティ
取得加護:《ガイア》
3機の戦闘機が合体することで完成するスーパーロボットを表すガーディアンクラス。
"ゲッターロボシリーズ"を元ネタとしたクラスで、空戦能力に優れたα、高速戦闘が得意なβ、水中戦に長けるγの3機への変形合体が可能。
スーパー級に比べると耐久面に難こそあるが、天体サイズの物体を消し飛ばしたり、滅びた世界を修復したり、ドワォできたりと中々やりたい放題。
パイロットを3名要求するため、世界移動の際、同行者を伴っている場合のみ選択可能なクラス。必要なら機械神の化身であるスロカイも担当してくれるので、最低でも同行者が1名いるだけでよい。
全く別物のデータに変形合体するというコンセプト上、実質3機と3人分のデータを内包しているため、数あるガーディアンクラスの中でも屈指のデータの煩雑さを誇る。
このため、開発側はこのシナリオをはじめて遊ぶ人は素直に他のガーディアンクラスを選ぶことを強く推奨している。実質ノウハウがあっても手間がかかる。
元々の世界観にはたった一機しか存在しない機体だが、PCには無関係である。好きなように作ってしまおう。
 
ヴィジランテ
取得加護:《ウル》
ヴィジランテ級。サイドキックと呼ばれる、非リンケージのエキスパートとチームを組んで搭乗するガーディアンであることを表すクラス。
サイドキックは複数人必要とするため、機械神の委託によって元の世界から好感度が高いキャラクターをサイドキックとして募ることになる。
依頼を受け、法で裁けぬ悪を絶つ必殺仕事人系スーパーロボット……"J9シリーズ"などを意識したクラス。トリニティ級同様、選択の際に同行者を要求するクラスだが、こちらはデータ的な煩雑さは少ない。
サイドキックの支援効果がいずれも強烈で、良くも悪くもスーパー系とは思えない性能を発揮することも。
……少なくとも、ヴィジランテ級の扱う特技に目を通したプレイヤーは、フレーバーにしか見えないデータテキストに目を丸くするだろう。
また、元ネタゆえか死亡時に強烈なしっぺ返しを与える特技も存在する。
 
歩行戦車
取得加護:《ニョルド》
歩行戦車級。エルジア大陸が敷島皇圀で開発された、人工筋肉で駆動し、超低空飛行によって強襲能力に優れた陸戦型ガーディアンであることを表すクラス。
"高機動幻想ガンパレードマーチ"と"マブラブ オルタネイティブ"の機動兵器を意識したガーディアンクラス。
取得時点でガンパレードマーチ風の初期特技か、マブラブオルタ風の初期特技のうちいずれかを選ぶことになる。
ライトニング級とカバリエ級の中間的な性能だが、メタリックガーディアン界の忍者と形容すべき、攻撃的だが崩れると非常に脆い機体。
環境戦と煙幕による隠密行動が得意なのだが、隠蔽中は攻撃の大半に狙われない代わりに支援効果を受けることもできない。
また、煙幕による視界遮蔽は味方の行動も妨害しかねないので、考えなしに使わないようにしたい。
それを踏まえても、凄まじい性能を誇る専用武器、《ガイア》の変換特技やクラスに問わずモブを強制的に排除できる特技など、強烈な強みを秘めている。
 
オリハルコン
取得加護:《ジークフリート》
異星の超科学によって建造された、複数のマシンが融合して誕生するガーディアンであることを表すクラス。
"勇者王ガオガイガー"や"グレンダイザー"を元ネタとした、僕らの勇者王を再現するためのガーディアンクラス。特殊な変形である融合変形と決戦形態への融合合身によって性能を大きく変更するスーパー系のガーディアン。この決戦形態はサイズが3種類あり、非常に扱いやすいオリハルコン級決戦形態、中間的なオリハルコン級大型決戦形態、攻撃力と耐久性能以外を置き去りにしたオリハルコン級超大型決戦形態が存在する。中でも超大型決戦形態のオリハルコンは耐久と攻撃力以外壊滅的だが、凄まじい火力を誇り、3つの決戦形態の中でも高火力の特技を取得できる。
オリハルコン級には追加FPの発生、奈落生命体への特攻効果、囚われた人物を救出する能力など、独自の性能が与えられており、簡単な部類ではあるものの、データの把握がやや難しい。また、決戦形態のサイズによってフィニッシュムーブを含めた特技が大きく変わってしまう。しかし、決戦形態で解禁される特技の圧倒的火力は一種の爽快感さえ感じられる。
ただ、決戦形態の性能は圧倒的だが耐久性と攻撃力以外の要素が壊滅的であり、加護を消費しないと戦闘終了後に死亡する重いリスクも存在する。……《イドゥン》を使ってしまえばそれまでであるが。幸いレベルが上がって高レベル特技が解禁されていくと、このあたりの懸念は解決される。……弾丸X再現特技も中に混じっているけど。
 
グラビトロン
取得加護:《オーディン》
重力制御に特化したガーディアンを表すクラス。
マイクロブラックホールの生成や重力場のコントロールが可能な機体……ヒュッケバイン、そしてグランゾンを元ネタとするガーディアンクラス。
カバリエ級をベースとした標準的なグラビトロン級か、呪術制御で操縦する魔神型のどちらかを選択し、選んだ側で性能が大きく変化することが特徴。
標準型は回避力と小回りに、魔神型は耐久性と火力に優れ、いずれも強力なバリアを持つため、共通して生存性に優れている。
取得できる特技の多くには標準型、或いは魔神型の選択が必須なものがあり、グラビトロン級の中で高レベル特技の枠を食っているのが欠点。
また、グランゾンが元ネタと聞いて圧倒的な性能を期待するかもしれないが、火力の差こそあれど、グラビトロン級自体雑魚散らしに向いたガーディアンであることに注意したい。特に育ち切れていない序盤は火力不足に悩みがち。
ただしどちらも最終的にやれることが非常に派手になるため、総じて大器晩成型といえる。
 
コンチェルト
取得加護:《バルドル》
DIVAと呼ばれるシステムによって、歌を力に変えることができるガーディアンを表すクラス。
フェイ・イェンHDや"マクロス7"の熱気バサラといった、歌で戦いを止めようとするキャラクターを表現できるガーディアンクラス。
所謂アイドル×ロボット的な展開をしたい人向けのクラスで、選択には周回で特定のシナリオの開放が必須。
 
歌うことで味方はおろか、敵、ひいては世界全体に大きな影響を及ぼすことができる戦場のスーパースター。ステージを展開する「ライブモード」を使用することで、熱狂と呼ばれるパラメータを累積・消費することで支援効果を与え続けられる。
歌による支援も強力で、コンチェルト級が1名いるだけで戦況が大きく変わるほど。反面、攻撃は滅法苦手。
歌を使った奈落生命体への攻撃はできるが、ガーディアンをはじめとする機動兵器への攻撃手段は皆無。
なお、戦闘外での歌を用いた活動にはCHRに応じた確率も絡むのでコンチェルト級を選ぶならアイドルスキルもほしいところ。
 
ブレイブ
取得加護:《ブラギ》
ベテラン同様、量産型ガーディアン"ミーレス"に搭乗するパイロットを表す特殊なクラス。
古強者を表現したベテランとは異なり、ブレイブは専用の訓練に頼らず、知恵と勇気、努力と根性で立ち向かうパイロットの趣が強い。
"機動警察パトレイバー"と"戦闘メカザブングル"を意識したクラスで、ブレイブは主にシビリアン級ミーレスという、警官用モデルを含めた民生用ミーレスを扱う。
似たようなベテランに比べると、モブ、ソロの制圧や妨害に長ける方向で差別化されている。
また、ベテランほどではないが非常にしぶとく、一回限りならあらゆる攻撃からギャグ補正で生き延びる。
 
フォートレス
取得加護:《ネルガル》
フォートレス級。要塞の名前通り、規格外サイズの超大型ガーディアンを表すクラス。
MAやサイコガンダムといった大型機、またはデスザウラーを意識したガーディアンクラス。
取得加護が攻撃範囲を拡張する《ネルガル》から見て取れるように掃討能力に突出しており、雑魚の排除を十八番としている。
巨体に相応しく耐久性と防御能力にも優れており、それらを伸ばせるコンダクターとの組み合わせが推奨されている。
命を削りやすい強化人間……《AS》によって強化される特技や前提特技がやたらと多いのも特徴の一つ。パイロットの命を擲てと言わんばかりに自身の死をトリガーに発動する特技すらある始末。
 
マガツガミ
取得加護:《フツノミタマ》
古代遺跡から出土された、マガツヒシステムと呼ばれる装置による"ガーディアン殺し"の機能を備えたガーディアンを表すクラス。
設定に違わず、特定対象から憎悪……つまりヘイトを与えられることで、狂戦士のような性能を発揮するガーディアン。ただし、PCだけはレベルを上げていくことで憎悪を正しい力に変えることができるようになる。
クラッシャー級を更に尖らせた相互互換ともいえる性能で、取得できる加護から一部の特技の効果まで共通している。
一応"鉄のラインバレル"を意識したクラスなのだが、ラインバレルのマキナ殺しの部分を強くピックアップしており、再現性は控えめ。全体的な印象は装甲悪鬼村正の再現といった方がしっくりくるかもしれない。
ただし、レベルをあげるとダメージを受けた、回避に失敗した、といった条件を満たすことで憎悪を受け、アイテムの取得で憎悪を受けるとFPやHPが回復するようになるので、ファクターの再現はこれで補える。
なお、オーバーロード級にもいえるのだが、現在はある特技の存在によってストライカークラスを入れると大変なことになる。
 
ファランクス
取得加護:《ヘイムダル》
ファランクス級。極東の技術研究所が作りあげた、要撃を目的としたカバリエ級の派生型を表すガーディアンクラス。
"スーパーロボット大戦シリーズ"のゲシュペンストとその派生、アルトアイゼンやヴァイスリッターを元ネタとしている。
そのため、一部のガーディアンクラスのように、複数のコンセプトからひとつを選び、それによって性能が変化する特徴を持つ。選べるコンセプトは、火力・耐久力に優れた《勇猛果敢》と戦闘値が満遍なく伸び、クリティカル値が低くなる《冷静沈着》の2種類。これに加えて、ガーディアンの傾向を選択することでデータを差別化できる。選んだコンセプトによって性能が変化する武装や複数の武装との同時装備が前提の装備があるが、この関係からデータを重視すると元ネタ再現になってしまい、ビルドの幅が狭くなるのが若干ネック。
基本性能こそ凡庸だが、他のガーディアンクラスに比べると明確に連携を意識したクラスであり、周囲の味方にバフを与える起動効果を持つ。加えて、援護攻撃や援護防御を思わせる挙動が可能。
この援護攻撃は射程が武装に左右されるものの非常に強い。必ずしもボスの斜めが定位置になるわけではないが、使用のために武装の射程範囲や位置取りを気にする必要がある。
なお、お約束なのか某究極!キックもばっちり再現できる他、凄まじい悪運で死ななくなったり、説得でNPCの心を揺さぶることもできる。シナリオへの介入力でいえば、《ガイア》を使用しないガーディアンクラスの中でも突き抜けている。
 
スィームルグ
取得加護:《ヘルモード》
スィームルグ級。殺人的な加速を誇る超高機動強襲機であることを表すガーディアンクラス。
デンドロビウムのような大型ユニットを装備したロボットや、トールギスのような殺人的な超高速機を意識したクラス。また、ブラックサレナやSガンダムの再現も可能となっている。
前者の再現機は素体であるスィームルグコアを基本に、外付けユニットを装備する形で表現される。
また、クラス全体の共通点として、スィームルグコア以外の状態では回避や全力移動の度にリンケージのHPが徐々に減っていく。
スィームルグコアのままならHPが減らないが、その真価はやはりスィームルグとしての姿によって発揮される。
カバリエ級のように追加行動による怒涛の攻めもできるが、HPの消費もマッハなので運用は計画的に。特にストライカーのリンケージはHPを上げる手段に乏しいので、殴っている最中に本当に死にかねない。……そして、スィームルグ級も死をトリガーとする特技が実装されている。カバリエ級の系譜はみんなこんなのばかりか。
 
ネプチューン
取得加護:《エーギル》
ネプチューン級。海洋と水域での戦闘に特化したガーディアンを表すクラス。
"機動戦士ガンダム"のジオン水泳部のような水陸両用MSを意識しており、爪や砲撃による攻撃を得意とする。水中という条件こそつくが、カバリエ派生らしく移動周りに強い。
陸地や宇宙でも戦えるが、やはりその真価は水中戦で発揮される。当然、全ての戦場に水辺が用意されるわけではなく、特に宇宙空間では皆無と言っていいため、使いどころが難しい。
だが、大半の特技はレベルが上がれば使用条件が緩和されるため、最終的に水中以外でも十分な活躍が見込める。
さらには、加護を代償に自身がいる場所を水地に変換することも可能。レベルが上がる頃には場所を選ばず遜色なく戦うことができる。
もっとも、水中戦ならばスーパー級に匹敵する耐久性を得るため、やはり水辺がホームグラウンド。
また、ネプチューン級の高レベル特技の中には、カバリエ級の系譜なので案の定パイロットの死をトリガーとするものがある。
カバリエ級のような自発的に死ぬ手段に乏しく、仮に死んだとしてもイドゥンさえ使えば帳消しになるが、やはり命の軽さは否めない。
 
アポカリプス
取得加護:《レーヴァンテイン》
アポカリプス級。アポカリプス級粛清型カバリエとも呼ばれ、第一次世界大戦末期に投入された、太陽系を崩壊させるほどの力を秘めた恐るべきガーディアンを表わすクラス。
"新機動戦記ガンダムW"や"∀ガンダム"の主役機を再現するためのクラス。アイテムの一部には"機動戦士ガンダムAGE(小説版)"の要素もある。
機能の大部分が回復していないという設定があり、序盤の時点だと鈍重で、耐久と火力以外はあまり強いとは言えない。
だが、《リベラティオシステム》と呼ばれる独自の特技の効果で、アポカリプス級を習熟するにつれて、強力な機能が随時解放されてゆく。特にファンブルが発生しなくなるという最後の追加効果が強烈な存在感を放つ。
ただし、一定のレベルになった時点で、ターン終了の都度、確率でHPに自傷ダメージが発生。一定のレベル以上で、自傷ダメージに加えて最も近い対象を勝手に攻撃してしまうようになる。*5
成長に伴って鈍重な性能が改善される、初期取得とは別に追加で《ヘイムダル》や《ヘルモード》を取得できるなど、長い目を見れば非常に強力な性能になるのだが、大器晩成型のうえに癖がかなり強いガーディアンクラスでもある。
だが、前述のデメリットを抑え込めるのであれば、最終的にスーパー級に並ぶ耐久性能とオーバーロード級以上のクリティカル率を誇る、最強クラスの化け物へと変貌する。
 
……カバリエ級の原型を留めない恐ろしいガーディアンであるアポカリプス級だが、カバリエの系譜らしく、やはりパイロットの死をトリガーとする特技がある。
また、余談ながら、∀ガンダムを再現したアポカリプス級天災型のデータは、最終的に月光蝶を再現した武装が使用可能になる。
使用可能になった時点で、地球全土を対象に攻撃もできるが、そのためにはなんと加護を7つも消費する。
 
マルドゥック
取得加護:《ヘル》
マルドゥック級。現行のガーディアンの中でも、ほぼ最小の部類に属するガーディアンを表わすクラス。
創作作品におけるパワードスーツ、およびその祖である"宇宙の戦士"を意識したクラス。ライトニング級を下回るサイズ:SS(全長2m~4m)であることが最大の特徴。
市街戦と対人戦、巨大兵器への中枢攻撃を得意とし、該当する地形では回避判定に補正が入り、サイズ:S以下には常に、サイズ:L以上のキャラクターへは特技によって与えるダメージが増加する。
ただし、その矮躯ゆえ大型ミサイルをはじめとする一部の汎用武器を装備できないという制約がある。また、サイズ特効の適用外であるサイズ:M、サイズ:Lのキャラクター、つまり大部分のガーディアンとの戦闘は不得手である。
直接的な火力は低いが小回りが利き、最終的に回数制限のなくなる回避代行特技や、最大の移動力で縦横無尽に駆け巡る特技で敵を翻弄するトリックスターといえる。
だが、最大の強みはFPが一定以上あればあらゆるダメージに対して残りFP1で食いしばる防御特技だろう。回復を挟み込めば最小サイズの機動兵器という設定と裏腹に抜群の生存性を誇る。
後半からは追加の加護として《ヘイムダル》を取得したり、致命傷を無効化して一時撤退の後に復帰するなど、ユニークな特技を取得していく。
 
ボレアリス
取得加護:《シアルフィ》
ボレアリス級。ガリスディア第五帝国が運用する、ウォーバード級と比肩する空戦能力を誇るガーディアンを表わすクラス。
"蒼き流星SPTレイズナー"を再現するためのクラス。挙動だけなら"機動戦士クロスボーンガンダムDUST"のアンカーV4に近いこともできる。
様々なタイミングでの移動を可能とする、設定に偽りなしの超高速機体。一定の間合いからの一撃離脱を得意としており一定の距離間を保つことでダメージが上昇する。
また、そのラウンドで移動した距離に応じた回避バフやダメージ増加が発生する特技があるため、ボレアリスの運用は移動距離をどれだけ稼げるかにかかっている。
他にも敵の行動への割り込み、回避判定成功によるカウンター攻撃、移動距離に応じた追加ダメージを与える特技、追加の加護として《ヘルモード》と《エーギル》を獲得できるなど非常に強力。
アイテム関連では加護を消費して機動性を大幅に強化する"F-ZXシステム"や、専用の装備枠にバックパックが存在。前者は言わずもがな、後者は用途に応じて幅広い運用が可能となる。
 
ワイズマン
取得加護:《ミーミル》
ワイズマン級。大型複合AL粒子レーダーレドームを備えた対AL粒子環境下用索敵・前線指揮統制型ガーディアン――索敵・偵察に特化したガーディアンを表わすクラス。
ドラグナー3型やダークスパイナーのような電子戦を得意とするロボットを再現するためのクラス。カバリエ型、ウォーバード型、マシンザウルス型など様々な素体を揃えており、ガワでいえば再現の幅は広い。
ハッキングやジャミング、コンピューターウィルスによるデバフなど、豊富な搦め手によって戦場をコントロールする。デコイによる攻撃の引き寄せも魅力的。
欠点は攻撃能力が皆無ということ。ダメージを与える手段はあることにはあるのだが一部のエネミーしか対象にできず、比較的強力な特技もマシンザウルス型しか使用できない。
メジャーアクションも攻撃以外の用途で使うことがほとんどなのでストライカークラスだと腐りやすい。
攻撃に関してはサッパリだが、最終的に《スィン》、《オーディン》を2個取得し、単体で加護を7つ使用できるようになるため、良くも悪くも支援に命を懸けているといえようか。
 
トルーパー
取得加護:《ウル》
トルーパー級。第一次大戦前に開発され、性能の限界を理由に廃れた強化歩兵を表わすクラス。
"地球防衛軍シリーズ"や"HALOシリーズ"など等身大のパワードスーツで戦うキャラクターを再現するためのクラス。
マルドゥック級同様、サイズ:SSのガーディアンクラスだが、マルドゥック級やライトニング級ほど回避性能に優れているわけではなく、他のガーディアンに比べて移動力に圧倒的に劣る(強力な推進装置を持たない)。
だが、装備の性能がおしなべて優秀で、仲間との連携や環境戦において高い性能を発揮する。隠密状態になるとダメージが跳ね上がるので《ウル》との相性が抜群。
また、【行動値】を限定的に+100する特技があるため、狙ったタイミングで先手を確実に取れる。しかし、先述した通り、足回りに問題があるので《ロケットブースター》など移動力を底上げする特技を採用したい。
追加の加護として《エーギル》を取得したり、ベテランのようにダメージを先送りできる特技を取得するので、マルドゥック程ではないが生存性もかなり高い。
また、他者が死ぬことで大きなバフを得たり、自身の死によって味方を支援するというサツバツとした特技も取得する。
お誂え向きなことに戦闘能力を持たず攻撃にさらされるだけで死亡する友軍を召喚できる。命が軽い。なお、他者の死は敵の死亡にも当てはまる。命が軽い。
 
総評として、死と硝煙の匂いが付きまとうクラスではあるが、歩兵と舐めてかかるにはあまりにも高いスペックを有している。
熟練のトルーパーにかかれば、巨大な機動兵器や要塞、奈落獣相手のジャイアントキリングもけして珍しくないだろう。
 
カテドラル
取得加護:《バイラヴァ》
カテドラル級。魔法王国レムリアを仮想的に、カバリエ級のフレームをベースに生み出された、"真理"という謎の領域から力を引き出すガーディアンを表わすクラス。
まつろわぬ魂を取り込み、力を発揮するロボット――"魔装機神F"のレイブレードやあのディス・アストラナガンを再現するためのクラスである。お誂え向きに、フフフ……と笑いたくなる特技がある。
カテドラル級の特徴として、あらかじめ3個のダイスを"真理ダイス"としてプールし、特技の代償に消費したり、判定の際にこれらを加えることでファンブルを回避するなどの恩恵を得られる。
真理ダイスの最大値などは特技の効果で増えるが、消費したダイスの補充は自動的に行われず、補充手段もやや面倒なので注意。
命中判定の達成値をダメージに還元したり、真理ダイスひとつを消費して攻撃の属性を〈神〉属性に変更するなど、強力な性能を誇るカテドラル級だが、搭乗中はファンブルしやすくなり、さらにファンブルするとFPが全損する大ダメージを受けるという欠点を抱える。
しかし、カテドラルもカバリエの系譜らしく、案の定パイロットの死によって発動する特技がある。
死にながら戦い続けるという凄まじい効果なので、時にはファンブルのペナルティを甘んじて受けることもあるだろう。
 
なお、現時点ではレベルキャップがかかっており、その全貌は未だ明かされていない。……備えよう。
また、余談だがカテドラル級のデータには様々なガーディアンのニコイチ要素が散見され、アイテムの一部にはグラビトロン級に似通ったものが、アイテムや特技の一部にはオリハルコン級と同じ奈落生命の特効効果や、搭乗者の救出能力がある。データを比べてみるのも面白いかもしれない。
 
クリサリス
取得加護:《ヘイムダル》
クリサリス級。異星文明の傭兵部隊が使用する、中核となる胴体にのみALTIMAを使用し、胴体・腕部・脚部・内装や兵装を換装することで、如何なる環境にも適用することができる新機軸ガーディアンを表わすクラス。
一言で言えば、"ARMORED CORE VI"のACを再現するためだけに用意されたクラス。用意されているデータや構成の考え方がACVIを可能な限り再現できるレベルで充実しており、脚部は勿論、頭部、脚部、胴体パーツそれぞれに異なるデータが用意されている。武装に関しても、月光やKRSVが元ネタの武装が用意されている程。
特技も、ムーブアクションを2回行なえる自動取得特技を起点に、アサルトブースト、クイックブースト、アサルトキック、チャージ攻撃、地上にいる間のみ使用できるEN回復などが揃っている。スタッガーも、専用武装に設定されたパラメータの数に応じたバッドステータスの付与や、特定のバッドステータスを受けている対象へのダメージ増加という形で再現されており、ACVIのシステムをメタリックガーディアンに落とし込んだと形容できるレベルで考え抜かれた性能となっている。
一方、ACVIを可能な限り再現していることがデメリットにもなっている。具体的には、専用アイテムすべてに「負荷」と呼ばれる数値が設定されており、負荷が1以上になるデータの組み方ができない。胴体、ジェネレータ以外の装備アイテムは装備時に負荷が上昇してしまうため、武装に対して、胴体とジェネレータの吟味が必要になる。また、重量に関しても【行動値】が下がりやすいという形で再現されており、軽量装備を意識しないと、重武装でなくても【行動値】が著しく低くなりやすい。――つまり、特技レベルで吟味が必要なウォーバードやトリニティ級とは別方面でビルド難易度が高いといえる。また、胴体にのみALTIMAを使用しているその特異性から合体や変形を行なうこともできない。
なお、設定的に性能を十全に扱うために強化人間《オーギュメントヒューマン》を取得したキャラクターの搭乗が推奨されているが、通常の人間が搭乗することになんら制約はない。
 
なお、現時点ではレベルキャップがかかっており、また、残念ながらアサルトアーマーやターミナルアーマー、原典の武器種全てまではフォローし切れていない。後のアップデートに期待しよう。

加護

作製したガーディアンは、"加護"とよばれる特別な能力を獲得する。いわゆるSPアビリティに相当する強力な切り札である。
加護は作成段階で3つまで取得できる。ガーディアンクラスの「取得加護」は必ず、リンケージクラスの取得加護から1つずつ。
シングルクラスにしたことで空いた枠やマルチクラスで取った取得加護のうちの1つを任意の内容に変更可能。
加護は一度の戦場でそれぞれ1回しか使えないうえ、その効果は有利不利を一瞬で覆し得るほど強力であるため、重要性が高い。
また、特技や武装の中には加護をコストとして要求するものがある。これらの特技・武装はいずれも強力な効果を有するが、乱発できないことに注意したい。
 

加護一覧
《トール》
自身か他人1名が行なう単体に与えるダメージを大きく上昇させ、〈神〉属性に変更する加護。
〈神〉属性とはあらゆる防御効果を貫き、軽減することができない唯一ぬにの属性。
また、《トール》が適用されたダメージはカバーアップや被ダメージを半減するすべての特技を貫通する。
《ティール》、《ジークフリート》のようなダメージを無効化する加護には弱いものの、それ以外の手段でダメージを防ぐことは困難。――逆に敵が使ってきた場合は、《オーディン》を加えたこれら3つで凌ぐしかない。
ガーディアンクラスでの取得以外ではストライカーのリンケージクラスの取得が必要。
 
《イドゥン》
単体の【FP】・【HP】・【EN】を全快し、戦闘不能・死亡・爆散を含むあらゆる不利な状態から回復する加護。
任意のタイミングでいつでも発動できる最強のライフライン。高レベルになると特技の効果で自身の命を担保とした時に重宝する。
 
〈オーディン》
他者が加護が発動した時、その加護1つを打ち消す加護。
斬鉄剣の如く敵の加護を有無を言わさずぶった切る切り札。《トール》、《イドゥン》を含めたこれら3つはリンケージクラスによってどちらかを必ず所持することになる。
 
《ヘイムダル》
自身か他人1名の行なった攻撃をクリティカルに変更する加護。
加護以外による敵側の回避の結果を無視するため、《ヘルモード》などを使わない限り必ず中たる。
また、レベルが上がったカバリエ級やファランクス級ならば、攻撃以外にも《ヘイムダル》を使用できる。
 
《フツノミタマ》
自身が行なう単体へのダメージに、自身の現在【FP】から減少しているダメージ分の数値を上乗せする加護。
そのため、自身が傷つけば傷つくほど効果が高まる。極まったクラッシャー級、マガツカミ級であればこの効果を桁外れに強化できる。
 
《ガイア》
願いを1つだけ叶える究極の加護。
ガーディアンクラス選択での取得か、一部クラスの特技での加護の一時書き換え以外の方法で取得できず、《ブラギ》で回数を回復することもできない。
《ガイア》以外のあらゆる加護の効果1つを代用するか、特定のフラグを満たす必要がある際に補填として使用ができる。
 
《ヘル》
自身か他人1名が行なう与えるダメージを上昇させ、〈神〉属性に変更する加護。
トールとは異なり、複数の対象への攻撃に適用できるがダメージ幅そのものは控えめ。一方、第三加護の取得に関する制限はない。
ガーディアンクラスでの取得以外ではスイーパーのリンケージクラスの取得が必要。
 
《タケミカヅチ》
自身が受けた実ダメージを相手に与える加護。ダメージの上限は自身の【FP】の最大値となる。
味方よりも敵側に使われる方が脅威に感じる加護。《オーディン》の切り時ともいえる。
 
《ブラギ》
自身か他人1名の加護1つの使用回数を1回追加する加護。
ガーディアンクラスでの取得以外ではコンダクターのリンケージクラスの取得が必要。
リソースの回復という、わかりやすく強力な加護のひとつ。
 
《エーギル》
自身か他人1名の達成値を大きく下げる加護。
また、加護以外の手段でクリティカルが発生した場合、それを打ち消す。
一部のガーディアンクラスの特技によって強化された場合、加護によるクリティカルをも無効にできる。
 
《ミューズ》
即座に自分以外の他人1名に手番を与える加護。
既に行動した味方を動かせ、行動していない味方を動かしても、行動済みにならない強力な効果を持つ。
 
《アカラナータ》
行動を決定する最中に、着弾式MAPW形式で〈神〉属性ダメージを与える加護。
ガーディアンクラスでの取得以外ではスイーパーのリンケージクラスの取得が必要。
PC側のミスティック級が扱う《アカラナータ》は最終的に全画面に対してボス以外の敵を即死させる攻撃に変化するため、楽しみを損なうなら意図的に縛ることを推奨。
 
《スィン》
戦場すべてのキャラクターの、《オーディン》以外の加護の使用を封じる加護。
ギミック的な印象が強く、互いにデメリットがあるため、PC側で採用されるのは稀。
ただし、ワイズマン級が特技の効果で追加取得した《スィン》は、使用時に《スィン》以外の加護ひとつを回復する効果がある。
 
《ティール》
自身が受けるダメージと受ける付随効果を無効にする加護。オススメのインビンジブルに近い。
メタルライヴ級は最終的に《ティール》の効果を他人1名に対して適用できるようになる。
 
《ネルガル》
自身か他人1名の攻撃の射程と範囲を劇的に拡張する加護。ただし、この効果から更に特技で拡張させることはできない。
 
《ニョルド》
行動を決定する最中に、単体に強力な〈神〉属性ダメージを与える加護。
ガーディアンクラスでの取得以外ではストライカーのリンケージクラスの取得が必要。
 
《バルドル》
自身か他人1名の達成値を大きく上昇させる加護。
また、加護などの効果で強制的に失敗させられた場合、それを打ち消す。
 
《ヘルモード》
マップ上の任意の場所へ瞬時に移動できる加護。
また、回避判定の際に使用することで結果をクリティカルに変更する。
 
《ルドラ》
自爆することで、周辺範囲内にいるエネミーに【FP】に応じた大ダメージを与える加護。
当然何もフォローがなければ機体は爆散する。エネミー向けで、《スィン》同様PCが用いるのは稀か。
 
《オーズ》
即座に行動を行ない、与えるダメージに自身が受けているダメージ分の数値を加味する加護。
ガーディアンクラスでの取得以外ではストライカーのリンケージクラスの取得が必要。
一言で言えば、《フツノミタマ》の効果を伴った自身限定の《ミューズ》。ただし、手番を終えた直後に【FP】が0になるため、何らかのフォローは必須。
 
《シアルフィ》
回避判定にクリティカルした上で、攻撃してきた対象に〈神〉属性のダメージを与える加護。
ガーディアンクラスでの取得以外ではコンダクターのリンケージクラスの取得が必要。
要は移動能力が無くなった代わりに反撃が可能になった《ヘルモード》。
 
《ウル》
【行動値】が桁外れに上昇し、隠密状態になる加護。
ガーディアンクラス選択での取得以外の方法で取得できず、《ブラギ》で回数を回復することもできない。
端的に言えば、敵に狙われることなく先制攻撃ができるようになる。ヴィジランテ級の独特すぎる強さを現したかのような加護。
 
《ジークフリート》
場面に対する攻撃と与える予定の付随効果を無効にする加護。
ガーディアンクラス選択での取得か、一部クラスの特技での加護の一時書き換え以外の方法で取得できず、《ブラギ》で回数を回復することもできない。
効果範囲を場面そのものに広げた《ティール》。そのうえ、周囲に発生する被害や悪影響を無効化する。あらゆる面で非常に強力故、切りどころには注意。
 
《レーヴァンテイン》
ブレイク時に発動し、発動中、与えるダメージが敵の防御力を無視するようになる加護。
対応するガーディアンクラス選択での取得以外の方法では取得できない。
バリアによる防御力の修正や特技によるダメージ軽減は無視できないため、発動条件に対して効果単体を見ると微妙。スーパー級が最後に取得できる特技を下位互換ながら最初から使えると書けば印象は変わるか。
一応アポカリプスのレベルによって強化されるが、その頃には加護ひとつ切る価値があるかというと難しい。
 
《ミーミル》
シーン終了までの間、任意の対象に1回だけ任意のダメージの属性を〈神〉属性に変更し、ダメージ量を僅かに上げる特典を与える加護。
いつでも使用できるが、対応するガーディアンクラス選択での取得以外の方法では取得できない。
大体アルシャードのフォルセティ味方全員が発生させるダメージを1度だけ〈神〉属性に変更できる非常に強力な加護。
《ウル》や《ジークフリート》とは異なり、《ブラギ》で回数を回復することができる。
 
《バイラヴァ》
カテドラル級の固有ギミックである真理ダイスを3個追加で振り足す加護。
いつでも使用できるが、対応するガーディアンクラス選択での取得以外の方法では取得できない。
真理ダイスを即座に補充する、カテドラル級専用の加護。
真理ダイスを補充する手段は限られているため、真理ダイスを即座に補充できるこの加護は緊急手段として重宝する。
ただし、ダイスの出目すべてがゾロ目だった場合、FPに致死ダメージを受けてしまう。また、補充したダイスは次の戦闘に持ち越して保持することもできない。

サクセション

  • サクセション
    「継承」とあるが、要はガーディアンのデータ(リンケージクラスを含めたクラス構成など)を作り直すことができる要素である。
    スパロボ的に言えば新機体への乗り換えといえようか。基本的に一定レベルまで育ったPCとガーディアンに解禁される要素であり、一部を除いたキャラクターは後述する第四加護の開放にのみ留まる。
    サクセションを行なうことで、データの作り直しが発生する。粗削りだったデータを一から見直して、最適な内容にすることもできるし、違うクラスの機体に興味を持ったのならばそれに移行することができる。レベルはそのまま保持されるが、丸ごと別物に変更すると当然だがその分メイキングに時間を食うので注意。
    サクセションを行なったガーディアンには「第四加護」が追加される。今まで3つまで獲得できた加護が更にもう1つ追加され、4つまで取得できるようになるのだ。ただし、制限のある加護は取得できないのでクラスと相談して取ろう。
    今の機体のまま満足しているなら、第四加護だけ取得するのもいいだろう。機体の作り直しはサクセションした後も何回でも行なえる。
  • ガーディアンの乗り換え
    シナリオ開始にあたって作成したガーディアンを愛機として使用することになるが、
    PCは特別な適性を持ったリンケージという理由で、複数のガーディアンを跨いで乗りこなすことができる。
    つまりガーディアンの乗り換えだ。本来、リンケージはひとつのガーディアンしか乗ることができないため、このシステムはPCにのみ適用される。
    シナリオを進むにつれて、新たなガーディアンを作成できるようになったり、既に作成したガーディアンのデータをサクセションで作り直すことができ、加えてガーディアンのデータを手に入れることで、その機体に乗って戦うことも出来るようにもなる。
     
    ……長々と書いたが、サクセションを含めたこれらの要素は、
    機体のセーブデータの追加、セーブデータのリビルド、あるいは用意されたプリセットをセーブデータに上書きする行為である。
    ひとつの機体を乗り続けるのも楽しみのひとつだが、気分転換として違うロボットで遊びたいと思うこともあろう。
    そういう時は、これらの機能を駆使することを推奨する。

敵の種類について

リンケージクラスの解説でも言及されているが、このシナリオではクラスごとの役割分担が明確にされている。
登場する敵も例外ではなく、リンケージクラスにおける相性がハッキリしているのだ。以下に簡単に解説。
なお、ベテラン、エンタープライズ、ラインオフィサーが特技の効果で召喚する随伴機"ヴァレット"は通常のエネミーのデータを流用したものを扱っている。
このため、ヴァレットにはボス格用のデータである"強敵"以外のいずれかの種類が適用される。

モブ
このシナリオにおける貧弱一般雑魚。
ただし、ただの雑魚ではない。ガーディアン小隊や奈落獣の群れなど、複数のユニットが群体を成しているエネミーを指している。
モブエネミーは【FP】が高く、肉壁のような存在である。その【FP】によって、"カバーアップ"を行なうエネミーが多い。
手強いモブとなると、ただしぶといだけではなく、搦め手を多用して妨害を仕掛けてくる。稀に《範囲攻撃半減》といういやらしい特技を持ったエネミーが出てくることも。
コンダクタークラス(とレンジャークラス)はモブに対する特効特技を持っているため、彼らに掃討を任せるのがセオリー。


ヴァレットを作成する場合、ガーディアン以外はこれか"ソロ"がほとんどになるだろう。モブのヴァレットはFPは高いが、対する敵の攻撃力(特に"強敵"エネミー)がインフレ気味ということ、敵側もモブ特効特技を持っている場合があることには注意。
なお、火力の高さはヴァレットにも当てはまり、特技のバリエーションが乏しい代わりに素の攻撃力がプレイアブル機よりも高くなる。
ソロ
"モブ"が小隊相当なら、単体で暗躍するエネミーが"ソロ"といえる。
総じて回避力が高く、当たらない当たりにくい!を地でいくエネミー。反面【FP】は非常に低い。レベル×4前後しかないといえばどれだけ脆いか伝わるだろう。
"ソロ"は命中に特化したスイーパーかコンダクター/スイーパー以外は命中判定にクリティカルしない限り攻撃がほぼ当たらない。
安定して当てたいならば、命中力に大きなブーストがかかるリンケージクラスか、オーバーロード級などのクリティカル値が低いガーディアンクラスをぶつけるのがよい。レベルが低いうちは《ニョルド》か《アカラナータ》で叩き落すのも手。
なお、レンジャークラスは回避そのものを封じて"ソロ"を黙らせる。汚いな流石レンジャーきたない。
ただし、高難易度の"ソロ"からは"モブ"でないにも拘らず"カバーアップ"したり、バッドステータスを無効にしたり、《範囲攻撃半減》といういやらしい特技を取得する性格の悪い個体がちらほら出てくる。
この手のエネミーは単体攻撃による各個撃破が推奨される。戦力と相談して判断しよう。


なお、その回避力はヴァレットになっても健在で、敵側が対処するにはクリティカルで無理矢理当てる以外では《ヘイムダル》などの加護を切るしか手段がない。
強敵
ネームドやライバル格、中ボスや強めの取り巻きといった"強敵"たちを文字通り表すエネミー。ボス敵の場合、"強敵"ではなく"BOSS"という独自の種類となるが、傾向や扱いは"強敵"と同じ。
【FP】と攻撃力が高いものの、回避率は低めに設定されている。また、数の多寡こそあれど、加護を使用してくるものは大抵"強敵"である。
"強敵"エネミーはストライカーが特効を持ち、特にシングルストライカーは桁外れの大ダメージを叩き込むことができる(逆にシングルストライカーだけで見るとそれだけしかできない)。マルチクラスのストライカーは火力倍率は大きく落ちるものの、高レベルになればその差もかなり埋まる。
また、"強敵"エネミーは《範囲攻撃半減》を代表に半減系の特技を取得したエネミーが比較的多く、対象が単体以外の攻撃が通じにくい。これらの穴を突けるのは《トール》を取得しているキャラクターか、攻撃の単体化や対抗手段があるストライカーのみである。
余談だが、通常のエネミーのFPを0にした場合、操縦不能状態=戦闘不能に陥るのだが、"強敵"エネミーの場合、FPが0になると例外がない限り自動的に死亡する。キャラクターの死亡がトリガーとなる特技の条件になるため、許容する場合、倒した敵の死に激憤してパワーアップするという少し微妙な絵面になる。
ゲスト
PCや味方になるキャラクターと同様の性能――ガーディアンクラスやリンケージクラスとしてのデータを持ったユニット。
定義にあてはめると、PCや味方ユニットもこの"ゲスト"に分類されるため、正確にはエネミーとは言えない。エンタープライズ級が召喚できるガーディアンの"ヴァレット"は軒並み"ゲスト"として扱われる*6
ただし、"ゲスト"としてのデータを与えられた"強敵"がボスとして出てくる場合もある。
その他
上のいずれにも当てはまらないユニット。
特定のリンケージクラスによる撃破を考えておらず、FPも回避力も極端に高く設定されていない。
"ゲスト"とは、ガーディアンクラスやリンケージクラスとしてのデータを与えられていないのが大きな差異。

*1 クリティカルでなくとも、達成値が同値の場合も受動側が優先される。
*2 なお、結果は累乗する。クリティカル値が-2(下限9)、クリティカル値が-1(下限11)となる効果をそれぞれ取得した場合、クリティカルの下限値は9となる。
*3 Force Point 力場値の意
*4 一応、ラーゼフォンを再現したデータであれば、世界は1度滅ぶがバッドエンドは回避可能。
*5 これらのデメリットは特技の効果で緩和可能。また、大本の確率はMNDの高さに応じて低下する。
*6 "ヴァレット"に流用できるエネミーのうち、ガーディアンの"モブ"や"ソロ"は存在しないため。