◆賽◆ IRCニンジャ名鑑#34 【メイジハンド】 ◆子◆
元危険生物ハンターにタナカ・ニンジャクランの邪悪なソウルが憑依。極めて特殊な半物理型カラテミサイルを操り、ヘカトンケイルめいたサウザンドハンド・カラテを繰り出す。
重篤なトロ粉末中毒者で、高濃度トロ粉末を摂取しないと十全な力を発揮できない。
登場エピソード
「決まってらァー! 全員殺してジゴク重点よォーッ!」
「いよいよドラゴン狩りよ! そして宝物庫の宝をかっさらい俺様は領地経営だーッ!」
人物
- 前触れなく突然現れた危険なサウザンドハンド・カラテで戦う野良ニンジャ。
- トロ粉末の過剰摂取でフィクションと現実の区別がついていない。
- ゲーム脳な発言や行動といった笑いを誘うようなものとは裏腹に邪悪であり、リアルニンジャ達を追い詰めるほどに強い。
※初期作成時※
◆メイジハンド (種別:ニンジャ) DKK:0+3 名声:1 所属:ストリートニンジャ 性別:男
カラテ 8 体力 13
ニューロン 3 精神力 9
ワザマエ 2 脚力 4/N
ジツ 5 万札 20
攻撃/射撃/機先/電脳 12/6/3/3
回避/精密/側転/発動 9/-/2/11
即応ダイス:5 緊急ダイス:4
◇装備や特記事項(上からサイバネ/アイテム/ジツorスキルの順)
標準的なニンジャ存在感のオーラ*4
『☆カラテミサイルLV3』『★カラテバリア』『★★カラテ・エンハンスメント』
『☆◉レッサー・エンハンスメント』『☆◉カラテ粒子収束』『☆◉ニンジャ存在感のオーラ』
『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉◉ニンジャソウルの闇』
外見
- 全身を返り血に染め、古びた鉛めいたメンポを装備している。
- 瞳は大きく見開かれ血走り、ギラギラと異様な熱に燃えている。コワイ!
元ネタ・考察
- 「」ッズの書き込みによると、Mage Hand/魔道師の手 術者は指先を物体に向け、その物体を遠くから意のままに持ち上げ、動かすことができる。術者は移動アクションとして物体をどの方向にも15フィート移動させることができるらしい。元ネタがわかる人は追記お願いします。
ワザ・ジツ
- 主に遠距離攻撃に使われるカラテミサイルを近距離に特化することで恐ろしく強い近接カラテへと昇華している。
ヘカトンケイル・ジツ
- 打撃に籠めた血中カラテ粒子を質量のあるカラテミサイル残像として残留、時間差での攻撃や多数へのカウンター、全方位アサルトカラテ爆発さえ可能にさせる対近距離カラテミサイル。
- 両手を鈎爪めいて強張らせ、両腕を複雑怪奇なミスティック・サインめいて複雑に動かすことで、その軌跡にブンシンめいた半透明の腕がいくつも出現し、それぞれが分離して浮かび上がる。
- カラテミサイルは鋭い奇怪なチョップ型であり、敵を追尾し攻撃する。
- カラテミサイル手でスリケンを掴み取るという器用な芸当も可能。
ストーリー中での活躍
- ゲキリンが、怯えるオフェンダーとスキャッターに事情を聞こうとしたところに突如出現。ニンジャを皆殺しに、女性を連れ去ろうとする。
- ゲキリン、ソウカイニンジャとの乱戦に。激しいイクサの中オフェンダーは重傷を負い逃走を図るが、これを追いかけ爆発四散させる。その光景にスキャッターは怒りに燃えメイジハンドにスリケンを投げる。その隙にゲキリンは先に逃げたスヤとジュリエットを追いイクサの様子はフェードアウトする……。
- ゲキリンがドラゴン・ニンジャことユカノを連れていき再度戦場へもどるとスキャッターを爆発四散させていた。
- 続いてのイクサは弱っているゲキリンに狙いを定め攻撃。逃走を図るゲキリンをカラテミサイル手で退路を封じ、追い詰める。ゲキリンのサマーソルトキックをも回避し逆にカウンターをする強者ぶりを見せ、その光景に「」ッズを震え上がった。
- ゲキリンを気絶させ、次の標的であるユカノと戦うが先のイクサが響いたのか流石に爆発四散。なんと恐ろしいニンジャであったか……。
- ちなみにユカノにサツバツの6(即死攻撃)を与えている。ドラゴン・ニンジャは即死耐性を持っていないため爆発四散するはずだったが、それではシナリオが滅茶苦茶になりすぎるのでNM判断で即死耐性が付与された。このシナリオはメイジハンドがメインでは無いのだ!
- その後、次々にモータルの首をチョップで刎ねていた犯人だったことが判明。
トレジャーボックス・オブ・IRC
メイジハンド / Mage hand
タナカニンジャ・クランの系譜に当たるアーチ級ニンジャソウルの憑依者。推定年齢30代後半。古びた鉛めいたメンポに赤と緑の血で染まった危険生物ハンター向けの耐酸性サヴァイヴァルスーツを纏う。半透明の掌の形をした奇怪なカラテミサイルを多数同時制御し、遠近に於いて油断ならぬカラテを発揮する。強大なソウルの影響と深刻な違法トロ粉末中毒症状により自我を損壊し、完全に発狂しているため意思疎通は不可能だ。
「貴様らを断頭チョップ殺しEXP倍点! レベルアップし新たなスペルを獲得だ!」 /// 「これで俺様はデミゴッド重点だァ……!」 /// 「ドラゴンの宝物庫にはトレジャー重点! 女はファックアンドサヨナラで前後EXPとカラテEXP倍点の理想的トレジャーよォーッ!」
◆メイジハンド(種:ニンジャ)
カラテ 8 体 11
ニューロン 4 精 10
ワザマエ 7 脚 4/N
ジツ 6 万 15
近/射/機/電 11/10/4/ 4 緊:4/即:5
回/精/側/発 8/10/7/13
ニンジャ存在感のオーラ、トロ粉末
『☆カラテミサイルLV3』、『★カラテバリア』、『★キネシス迎撃』、『★ラピッド・カラテミサイル』、『★★ヘカトンケイル・ジツ』
『☆◉ニンジャ存在感のオーラ』、『◉◉グレーター級ソウルの力』、『◉ニンジャソウルの闇』×3、『◉ダークカラテ・エンハンスメント』
『◉狂気:薬物依存症(トロ粉末)』、『◉狂気:発狂マニアック(レベリング)』、『◉狂気:メガロ妄想(ゲーム)』『★★ヘカトンケイル・ジツ』:集中時のみ、手番「攻撃フェイズ」に「その他の行動」として使用できる。このジツの発動には【精神力】2と回避ダイス2個を消費し、難易度はHARDである。発動に成功した場合、次のターンの術者の手番「終了フェイズ」までの間、術者の『☆カラテミサイル』で発射されたカラテ光球および『★カラテバリア』の回避難易度は-1される代わり、これらによってダメージを受けた対象は、そのフェイズ終了後にダメージ総数に関わらず【体力】を1点失う。その敵が「種別:モータル」であるなら『即死』し、その他の種別であっても【体力】を失った結果【体力】が0未満になるなら同様に『即死!』する。その敵が「種別ニンジャ」かつ『◉頑強なる肉体』、『◉不屈の精神』、『◉鋼の魂』のいずれかを持っているか、ラスト・ニンジャ・スタンディング状態に入ることが出来るのであれば、『即死!』効果を無視できる。
アーチ級ニンジャソウルによる自我崩壊
ニンジャとなる以前のメイジハンドは危険生物ハンターとして糊口をしのいでいたが、その腕前は高く見積もっても平均やや下がせいぜいといったところで、交友関係もあまり広くなかったようだ。加齢による身体能力の低下とそれに伴う収入のさらなる減少は将来への不安を増大させ、孤独感と高ストレス負荷を強めた。こうした精神的重圧から逃れるため、また低いハント能力を補うために違法トロ粉末を日常的に摂取し、徐々に心身を荒廃させていったものと思われる。元より内向的かつ厭世的な性格だったメイジハンドはアウトローめいた危険生物ハンターコミュニティにおいても完全に孤立、身の丈に合わない大物のハントを狙って僻地に侵入し、そこで瀕死に陥りニンジャソウルに憑依された。
憑依したソウルの正式なカイデンネームは不明である。これは憑依者の発狂だけでなく、元となったニンジャが歴史の浅い(言うなれば「若い」)存在であることも関わっている。少なくともタナカニンジャ・クランの系譜下にあること、また憑依者と同様に没交渉的で社会から非常に距離を置いていたことは間違いない。アーチ級ニンジャソウルの憑依はしばしば憑依者の自我を損壊してしまうことで知られるが、仮に憑依者の心身が健康的であれば、ここまでのフリークアウトに陥ることはなかったはずだ。
非現実的体験を経たメイジハンドのニューロンは、憑依以前からの現実逃避めいた空想癖もあって、完全に現実と妄想の区別がつかなくなっている。しかしその世界観はあくまで既存カルチャーをパッチワークめいて繋ぎ合わせたものに過ぎず、独創性・芸術性は一切存在しない。狂気の基盤となっているのは幼少期から慣れ親しんだアナログゲームで、彼は目につく生物を手当たり次第に殺すことてEXPを稼ぎレベルアップ出来ると心の底から信じ切っている。だがそれもやはり破綻した胡乱な妄言でしかなく、一貫したルールや法則性は存在しない。
ヘカトンケイル・ジツ
メイジハンドのカラテミサイルは通常のカラテ光球と異なり、ブンシン・ジツめいた半実体として現世に短時間ながら残留する。このチョップ光体とでも呼ぶべき生成物はスリケンを摘み取る程度の作業であればわけなくこなすが、もっとも優れた作業はボトルネックカットチョップである。その反面、通常のカラテ光球に比べても衰滅が早く、遠距離射撃には向いていない。ジツ名称は発狂したメイジハンドが独自に命名したものであり、元となったジツとは実態を異にする可能性が高い。
シナリオ導入のヒント
メイジハンドは完全に狂った破滅的な無所属ニンジャであり、どんな場面や状況においても突如としてPOPさせ、理由もなく攻撃を仕掛けることが出来る便利な(そしてはた迷惑な)災害めいた存在だ。彼は中国地方やヤマ山地といった僻地を好むが、市街地でも登場させられる。その場合地下や廃墟に巣を作るか、ヤクザクランの事務所を襲い皆殺しにして自分の住処として占拠してしまうだろう。ソウカイヤ系PCであれば、その報復あるいは調査に駆り出されるシナリオがもっともわかりやすい。
ストーリーテリングにおいても、メイジハンドは便利な引き立て役だ。たとえば『◯アーチ級ニンジャソウルの片鱗』を持つPCや、『◉ニンジャソウルの闇』や狂気スキルを取得したばかりPCの前に前触れもなく現れ、その末路やあり得た未来を暗示するのである。十分に成長しきったPCたちが相手なら、突然現れあっさりと爆発四散することでPCの格を高めてくれるだろう。ヤモトやガンスリンガーのような原作での似た例と並べることで、彼らがいかに優れた(あるいは幸運な)存在かを演出することも出来る。
もしさらにその狂気を掘り下げたいと思うなら、アミュレットめいて無惨な生首をいくつか携帯していることにしてもよい。それはニンジャスレイヤーめいているが、彼の行為はカラスが光り物に惹かれるようなものであって、本質は全く違う。こうしたささやかな(だが決定的な)差異を描くことで、死神の異質さや悲壮感を高められる。
唯一注意すべきは、打点が高いため最適戦術を選び続けると数字以上に苦戦しやすいことだ。その場合も狂気を理由にすれば、不可解な撤退など突発的な救済措置も取りやすいはずだ(その場合「蓄積EXPを消費しレベルアップ重点!」と叫ばせたり、壊れたIRC端末を耳に当て「領民どもから陳情が!? 経営コマンド重点!」などわけのわからないことを喚かせるとよい)。当然その存在はあらゆる組織の注意を惹くため、ダークニンジャなどの始末屋を乱入させる理由付けにもなる。【カルマ:善】のPCたちがメイジハンドの邪悪行為を見ていられず攻撃するも苦戦、あわや全滅といったところにニンジャスレイヤーなどのNPCが割り込む……といった出会いのきっかけにも出来る。こうした役割は原作のプロセッサーが参考になるだろう。
余談
特徴的なセリフと予想外の戦績から一時期「」ッズ達の間でミーム化した。せっかくなので彼の印象深いセリフを一部分だけピックアップする。
「貴様らを断頭チョップ殺しEXP倍点! レベルアップし新たなスペルを獲得だ!」
- 最初のゲーム脳な発言。「」ッズ達は狂人だと騒ぐと同時に世界の真理(ここがニンジャスレイヤーTRPGであること)に気づいてるのではと恐れおののいた。
「決まってらァー! 全員殺してジゴク重点よォーッ!」
- ヘッズスラングとなった発言。実はオフェンダーとスキャッターの強気なセリフと共に発したため当初はあまり目立っていなかった。
「させんぞ。女どもはトレジャー! 貴様らを皆殺しにし俺様が総取りだ!」
「だが脅威度の低いコモナーをいくら狩ってもレベリングにはならん! ニンジャを殺しドロップ金貨で領地経営開始だ!」
- あまりの胡乱な発言に「」ッズ達もだんだん楽しくなってきた。……この時点では。
「これで俺様はデミゴッド重点だァ……!」
- スキャッターを爆発四散させたときの発言。「」ッズはだんだんと彼の言動に慣れてきたのかツッコミがなくなってきた。
「これは幸運! ドラゴンを殺せば宝物庫を漁りアミュレット重点!」
- ドラゴン・ニンジャがエントリーしたときの発言。歴戦のリアルニンジャとのステータス差から緩いアトモスフィアになっていたが……。
「重点重点重点ンンーッ!」
- ゲキリンの退路を塞いだときの発言。実際不利なはずのメイジハンドが優勢に立つ恐ろしさにツッコミをする「」ッズは皆無となり、アビ・インフェルノめいたアトモスフィアが流れた。
- もしかすると「重点」という発言は彼がゲーム脳となる前からの口癖なのかもしれない。
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