洋上の対決 ~新春御前試合~

Last-modified: 2018-01-13 (土) 17:28:32

プロローグ

 
 (謁見の間)
 
九鬼嘉隆
 お館様。
 
織田信長
 九鬼か。
 
九鬼嘉隆
 はっ。
 ようやく、新しき船が完成いたしました。
 
 従来の安宅船に鉄を張り、
 防御を強化した鉄甲船にございます。
 
織田信長
 火矢は鉄砲には強そうだが、
 実際のところはどうなのだ。
 
九鬼嘉隆
 鉄甲船の強さは、直接ご観覧いただきたく
 御前にて模擬戦を行う予定でございます。
 
織田信長
 ふむ。
 水上模擬戦か。
 以前も、やったことがあったな…。
 
九鬼嘉隆
 はっ。
 船台諸島にて
 プレイヤー殿を交えて行いました。
 
織田信長
 プレイヤーか…。
 
 九鬼
 再度聞くが、その鉄甲船、他の大名家はもとより
 西洋人の船とも渡り合えるか?
 
九鬼嘉隆
 試したわけではありませぬが、
 必ずや互角の勝負をして見せまする。
 
織田信長
 その意気やよし!
 提案通り、再び水上模擬戦を行うものとする。
 
 以前は、腕に覚えのある西洋人ばかりを集めたが、
 此度は瀬戸内や、
 安芸毛利家の三男、小早川隆景も呼ぶのだ!
 
九鬼嘉隆
 と、殿!
 毛利家とは今後、敵対する恐れもあります。
 手の内を晒すのは…。
 
織田信長
 手の内を晒した程度で
 国内の他大名家に後れを取るようであれば、
 西洋人に敵う道理もない。
 
九鬼嘉隆
 た、確かに。
 
織田信長
 それに、小早川隆景は切れ者と聞く。
 余の懸念に共感すれば、戦わずして
 毛利家が降る可能性もあるだろう。
 
九鬼嘉隆
 畏まりました。
 では、鶴姫殿を通じて打診いたしましょう。
 
織田信長
 うむ。
 それと、此度もプレイヤーには
 必ず参加するよう、フロイスから伝えさせよ!
 
九鬼嘉隆
 ははっ!!
 


 
 (船長室)
 
ニーナ
 プレイヤーさん。
 日ノ本信長さんから手紙が届いています。
 
ロッコ・アレムケル
 あの御仁には無理難題を吹っかけられそうで
 嫌な予感しかしねぇなぁ。
 
ニーナ
 ま、まずは読んでみましょう。
 


 
織田信長
 プレイヤーよ。
 久方ぶりである。
 
 余はこの度九鬼に命じ、
 新しき軍船を建造させた。
 
 その強さをこの目で確かめるため、
 再び水上模擬戦を行うこととした。
 
 今回は瀬戸内や、水軍の名将小早川隆景
 招き、大々的に行うものである。
 おぬしも余のもとに馳せ参じ、力を見せよ。
 
 強き者には褒美を与える。
 最も強き者には、その地位にふさわしい褒美を
 与えることを約束しよう。
 
 くれぐれも、余の期待を裏切るでないぞ。
 で待っている。
 


 
ロッコ・アレムケル
 うーん。
 嫌な予感的中ですな…。
 
ニーナ
 日ノ本の中心にあるで待つ、とありますね。
 鶴姫さんたちも参加するようですし、
 信長さんの呼び出しを無視すると後が怖いです。
 
ロッコ・アレムケル
 仕方ねぇ。
 こうなったら、交易品をたんまり積んで
 日ノ本へ向かいやしょう。
 
ニーナ
 そうですね。
 では、準備を整えてへ向かいますね。
 


 
 (謁見の間)
 
ニーナ
 お召しにより、参上いたしました。
 
織田信長
 遠路ご苦労である。
 文にしたためた通り、模擬戦を行う。
 
織田信長
 早速だが、洋上に出て集まった西洋人たちとの
 戦いを見せてくれい。
 
 折を見て、九鬼らが腕試しに出陣する。
 手加減せず、おぬしらの力を見せよ。
 遠慮は無用である。
 
鶴姫
 プレイヤー殿。
 今回はこの国の船、安宅船にて勝負です。
 強くなった瀬戸内水軍の力、お見せしましょう。
 
小早川隆景
 毛利家の小早川隆景と申します。
 鶴姫殿とともに、全力で当たらせていただきます。
 
ニーナ
 こ、こちらこそよろしくお願いいたします。
 
九鬼嘉隆
 プレイヤー殿。
 ご無沙汰しておりますな。
 
 今回は新型船の実地試験となりましょう。
 胸を貸して下され。
 
ロッコ・アレムケル
 どんな船か興味がありやすな。
 九鬼の旦那と戦うのが楽しみでさぁ。
 
織田信長
 では、プレイヤー
 期待しているぞ。

本日の支給品

織田信長
 プレイヤーよ。
 今日はこれを授ける。
 お主の力のすべてを余に見せよ。

600ポイントを獲得

ロッコ・アレムケル
 集まっている他の提督たちも
 かなりの腕と見えますな。
 
ニーナ
 油断はできませんね。
 しっかりと準備を整えて出航しましょう。
 
部下
 提督に会いたいって人がきてやすが…。
 
ニーナ
 だれでしょう…。
 
ロッコ・アレムケル
 取りあえず、連れてこい。
 
部下
 へい。
 


 
小早川隆景
 プレイヤー殿。
 お邪魔いたします。
 
ニーナ
 隆景さん!
 どうしたんですか?
 
ロッコ・アレムケル
 さっきも、知らぬふりをしていやしたが…。
 何かあるんで?
 
小早川隆景
 えぇ。
 我ら毛利家と、信長殿の織田家は、
 必ずしも良好な関係というわけではありません。
 
 今回招かれたのは、本来ありえないことなのです。
 
ロッコ・アレムケル
 なるほど。
 確かに、今後戦うかもしれねぇ相手に、
 手の内を晒すのは本来下策だからな。
 
 だが、あの御仁は普通の奴とは違ぇ。
 何を考えてるのやら、底が知れやせんからなぁ。
 
小早川隆景
 えぇ。
 ロッコ殿の仰る通りです。
 
 私が思うに、昨今この国に来訪するようになった
 あなたがた西洋人への対抗策を練っているように
 見受けられます。
 
ロッコ・アレムケル
 あっしらに!?
 
小早川隆景
 プレイヤー殿たち、というよりは、
 西洋人全般ですね。
 いつ、攻められるかわからない故に、と。
 
ニーナ
 それは、否定しきれませんね。
 
ロッコ・アレムケル
 あぁ。
 国が動く可能性は十分ありえるからなぁ。
 そうなったら、あっしらに止める力はねぇ。
 
小早川隆景
 この国の大名同士で争っている場合ではない。
 そう考えているのかもしれません。
 
 ならば、私も西洋人のことを研究しなければ
 ならないでしょう。
 私も乗船させてほしいのです。
 
ニーナ
 わかりました。
 そういうことであれば、歓迎します。

14000ポイントを獲得

ロッコ・アレムケル
 なるほどなぁ。
 安宅船ってやつは、櫂船なんだな。
 
小早川隆景
 その通りです。
 西洋の船は櫂船だけでなく帆船もありますね。
 
ロッコ・アレムケル
 帆船の方が外洋でも運用しやすいし、
 風さえ読めれば、速度も出やすいからな。
 
小早川隆景
 実は、帆船を運用している国もあるのです。
 
ニーナ
 そうなんですか?
 
小早川隆景
 えぇ。
 既にご存じかもしれませんが、
 隣の国がそうです。
 
ニーナ
 確かにそうですね。
 
小早川隆景
 かの国の広船、すなわちジャンク船は、
 立派な帆船です。
 
 櫂船には櫂船の長所と短所が、
 帆船には帆船の長所と短所があるでしょう。
 
 九鬼殿の新兵器、その強さ。
 そして、それに対する
 プレイヤー殿の戦術。
 
 しかと見させていただきます。

エピローグ

1 ~ 999999

 
 (謁見の間)
 
織田信長
 プレイヤーよ。
 ご苦労であった。
 
ニーナ
 ありがとうございます。
 
織田信長
 ところでプレイヤー
 おぬしの強さは西洋人の中でどれほどなのだ。
 まさか、弱いとは言うまいが…。
 
ロッコ・アレムケル
 うーん。
 どうでしょうなぁ。
 弱いってことはないでしょうな。
 
 ただ、ヨーロッパには強くて有名な海賊が
 それなりにいやすからなぁ。
 
織田信長
 そうか。
 
 九鬼
 
九鬼嘉隆
 はっ!
 
織田信長
 鉄甲船の強さ、しかと見させてもらった。
 国内では通用するであろう。
 まずは鉄甲船を量産せよ。
 
九鬼嘉隆
 畏まりました。
 
織田信長
 ただし、改良は怠るな。
 西洋船に少しでも近づけるようにするのだ。
 
 小早川隆景
 此度の模擬戦への参加、ご苦労である。
 
 帰ったら父・元就に余の考えを伝えるがよい。
 
小早川隆景
 はい。
 必ずや、父に伝えましょう。
 
織田信長
 プレイヤー
 模擬戦での働きぶり、
 織田家の役にたたせてもらった。
 
 褒美を取らせよう。
 用意させてある故、
 この地を去る前に持って帰るがよい。
 
ニーナ
 はい。
 ありがとうございます。
 
織田信長
 また何かあれば文を出す。
 これからも期待しておるぞ。
 


 
九鬼嘉隆
 プレイヤー殿。
 鉄甲船の強さの程がわかり、非常に助かった。
 お礼を申す。
 
 今、日ノ本は新たな年を迎え、
 普段と違う雰囲気。
 好きなだけ見ていかれると良い。
 
ニーナ
 ありがとうございます。
 見物させていただきますね。
 


 
ニーナ
 プレイヤーさん。
 お疲れ様でした。
 
 急な要請でしたが、
 何とか模擬戦をこなすことができましたね。
 
ロッコ・アレムケル
 褒美もいただきやしたし、
 新年の雰囲気を感じながら
 出港準備と行きやしょう。

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