秘宝大争奪 ~天后の祝祭~

Last-modified: 2018-04-08 (日) 19:34:00

プロローグ

 (明国の東に浮かぶ大きな島。
  ここに暮らす人々は、航海の安全を願い、
  女神を敬い奉っていた。
  女神の名は媽祖、またの名を林黙娘と言う。)
 


 
 (花蓮)
 
若い男
 今年もこの季節がやってきたな。
 そろそろ祭りの準備をしないと。
 
青年
 神事の準備も早く始めないと、
 間に合わなかったら大変だぞ。
 
 それに、今年は特別に島々を巡って
 珍しいお供え物を用意するって話だったが、
 船の準備はできてるのか?
 
若い男
 いや、漁に出かけた者たちが
 まだ戻っていないんだ。
 
 だから、お供え物を探しに行きたくても
 船がないから行けないんだよ。
 
青年
 そりゃあ、一大事じゃないか。
 しかし、今から船を造っても間に合わん。
 どうしたもんか…。
 
 そうだ! 酒場の美娟ちゃんなら、
 外国人の客とも仲良く話してるし、
 何かいい案があるかもしれないぞ。
 
若い男
 おお!
 そうだな。
 酒場で聞いてみよう。
 


 
 (花蓮の酒場)
 
若い男
 美娟ちゃん、聞いてくれ。
 えらいことになった。
 
美娟
 あら、皆さんおそろいで。
 何かあったんですか?
 
若い男
 俺たちが奉っている女神様の祭りについてなんだが
 船が帰ってきていないから、
 珍しいお供え物を探しに行けないんだ。
 
青年
 漁に出た連中はいつ戻るかわからん。
 彼らを待っていたら間に合わないかもしれん。
 
若い男
 美娟ちゃん。
 何か良い方法はないかな。
 
美娟
 んー、そうですねー。
 
 西洋の航海士さんで
 色々なところを巡っている人がいるから、
 頼んでみるのはどうでしょう。
 
青年
 その航海士、信用できるのか?
 
美娟
 もちろんっ!
 あたしの知り合いだし、大丈夫ですよ!
 
若い男
 信用はできるみたいだけど、
 近くにいるのかい?
 
美娟
 えぇ。
 今、この街に来ているから、
 ちょっと探してきますね。
 


 
ニーナ
 えっと、美娟さんから伺った
 探し物の依頼者はこちらの方たちですか?
 
美娟
 はい。
 この人たちなんですけど、
 お祭りのお供え物を探していて…。
 
 あ、こちらが航海士の
 プレイヤーさん。
 それから副官のニーナさん。
 
ニーナ
 はじめまして。
 それで、探しているお供え物というのは…。
 
若い男
 毎年、俺たちは女神様を奉るお祭りをしていて
 祭りでは神事や祈願なんかが行われるんだ。
 その時に使うお供え物を探している。
 
 今回は特別な供物を用意する予定だったんだが、
 漁に出た連中が戻ってないから、
 島々に探しに行けないで困ってるんだ。
 
青年
 あんたら、手伝ってもらえないか?
 
ロッコ・アレムケル
 供え物がねぇ、っていうのは
 確かに困りもんですな。
 
 あっしらでよければ、手伝いやすが
 どういったものを探してるんで?
 
ニーナ
 協力するにしても、私たちは
 その供物に詳しくありません。
 
 どなたか同行していただけるなら、
 依頼をお受けすることはできると思います。
 
若い男
 うーん。
 
青年
 むずかしいな…。
 
ニーナ
 えっ??
 
青年
 人がいないんだ。
 みんな祭りの準備に追われてて、
 とてもじゃないけど、案内できそうにない。
 
若い男
 本来なら、漁に出ている連中が戻り次第、
 今度はお供え物を探しに行く予定だったからね。
 
ロッコ・アレムケル
 探しに行く島の場所ってのもわからねぇし、
 探すものもわからねえとなると、
 かなり難しいですぜ。
 
美娟
 あたしがついていきましょうか?
 
ニーナ
 えっ?
 美娟さんが?
 
美娟
 えぇ。
 お祭りのことは知っているし、
 珍しいお供え物も、場所も知ってるから。
 
 それに、お祭りはこの人たちが行うもので、
 あたしたちアミ族のお祭りじゃないから、
 お祭りの準備もないの。
 
若い男
 いいのかい?
 美娟ちゃん。
 
美娟
 もちろんっ!
 みんな同じ島に暮らしている仲間だから、
 出来る限りお手伝いはしたいから。
 
 酒場は留守にすることになるけど…。
 
若い男
 すごく助かる。
 恩に着る!
 
青年
 なーに、みんな忙しくて
 酒場に寄る暇なんてないさ。
 
若い男
 プレイヤーさん、
 供物をお願いします。
 
青年
 目一杯、持ってきてくれ。
 供物を持って帰ってきてくれたら、
 あんたらも祭りに参加して行ってくれよな。
 
ニーナ
 ありがとうございます。
 それは是非参加させていただきますね。
 
若い男
 よーし!
 俺たちも祭りの準備を頑張るぞ!
 
美娟
 あたしたちも頑張りましょう。
 まずは別の島に移動して、
 アリリの街を拠点にして探しましょう。
 


 
 ………………
 
謎の美女
 異国のお方…。
 わたしは決して多くの物や珍しい供物を
 求めないけれど…。
 
 この島に住まう人たちの笑顔のため、
 お願い致しますね…。
 
 ………………
 


 
 (ふと、聞いたことのない女性の声がした…
  気がする…………)
 
ロッコ・アレムケル
 提督、どうしやした?
 アリリに向けて出港しやしょう。

本日の支給品

美娟
 プレイヤーさん!
 これをどうぞ。
 今日もよろしくお願いします。

ポイント報酬

7250ポイントを獲得

美娟
 順調にお供え物が集まっていますねー。
 プレイヤーさんのおかげです!
 
ロッコ・アレムケル
 しかし、ヨーロッパでは見かけねぇ
 珍しいものがたくさんありやすな。
 
ジュピトル・フェルナンデス
 やっとみつけたぞ、プレイヤー
 てめぇ、俺に隠れて美娟さんと楽しく
 やりやがって!
 
ニーナ
 ジュピトルさん!?
 
 私たちは島の人たちの依頼で
 美娟さんとお祭りの供物を探しているだけです!
 
ジュピトル・フェルナンデス
 あぁ、いつ見ても可愛らしい美娟さん…
 この、ジュピトル・フェルナンデスが、
 あなたの願いを叶えてみせましょう…。
 
美娟
 ジュピトルさんも、手伝ってくれるんですか?
 
ジュピトル・フェルナンデス
 えぇ、もちろん。
 
 ということで、俺もついていくぜ。
 お前だけに良い思いをさせてたまるか!
 
ロッコ・アレムケル
 ジュピトルの旦那、欲望丸出しですぜ…。
 
ニーナ
 ジュピトルさん、邪魔はしないでくださいね…。

25000ポイントを獲得

ジュピトル・フェルナンデス
 結構見つかるもんだな。
 
美娟
 島のみんなが使うから、
 可能な限り持って帰りたいです。
 
ロッコ・アレムケル
 街の人たちも力を入れてやしたね。
 広く崇められている女神様なんですなぁ。
 
美娟
 航海の安全を司る女神様なんですよ。
 
ニーナ
 じゃあ、私たちも安全のお願いすると、
 嵐とかに遭いにくくなるかもしれませんね。
 
ジュピトル・フェルナンデス
 そんな簡単なもんじゃ…
 


 
 ………………
 
謎の美女
 心優しき人たち…。
 あなた方の航海が穏やかであらんことを…
 
 ………………
 


 
 (また、聞いたことのない女性の声が
  聞こえた気がする…………!)
 
ジュピトル・フェルナンデス
 !!
 
ニーナ
 どうしたんですか?
 プレイヤーさんも、ジュピトルさんも。
 急に勢いよく後ろを振り返ったりして。
 
ジュピトル・フェルナンデス
 いや、女性がいた気がしたんだが…。
 気のせいかな。
 
ロッコ・アレムケル
 誰もいないところに女性の存在を感じるたぁ、
 ジュピトルの旦那、何が見えてるですかね。
 
ニーナ
 プレイヤーさん!
 早く、早く次の拠点に向かいましょう!
 
 私、帆の状態を見てきますね!
 
ロッコ・アレムケル
 ………はぁ。
 我が孫娘ながら、そういう話はてんでダメですな。
 情けない限りでさぁ。
 
 提督、あんな孫娘ですが、
 これからもよろしくお願いしやす。

200000ポイントを獲得

秦良玉
 こんにちは。
 プレイヤーさん。
 
ニーナ
 良玉さん!
 どうしてここに?
 
秦良玉
 皆様が供物を探して東奔西走している、と
 陽明から聞いたものですから。
 
 いつもお世話になっているので、
 今度は私がお手伝いできれば、と。
 
ロッコ・アレムケル
 それはありがたですなぁ。
 こりゃ、張陽明さんに感謝ですな。
 
秦良玉
 私もプレイヤーさんの船団に
 同行させていただいてよろしいですか?
 
ニーナ
 もちろんです!
 大歓迎ですよ!
 
秦良玉
 それでは、プレイヤーさん
 今後ともよろしくお願いいたします。

500000ポイントを獲得

秦良玉
 なるほど。
 草花に玉石、石材や香木、それに果実ですか。
 
 これを島の民が?
 
美娟
 はい。
 媽祖様のお祭りで使うそうなんです。
 
秦良玉
 媽祖様は、航海の安全を司る女神。
 漁民の多いこの地方では、他の地方より
 広く信仰を集め、敬愛されているようですね。
 
 それにお祭りと言っても、神事の側面もあります。
 媽祖様の加護が薄れてしまうとあれば
 漁民たちにとっては大問題でしょう。
 
美娟
 確かにそんな事を話していました。
 お供え物がなくて、神事の準備が
 間に合わなかったら一大事だって。
 
秦良玉
 やはり。
 であれば、余計に私もできる限り
 協力したい思いですね。
 
ニーナ
 十分協力してくださっているじゃないですか。
 
ロッコ・アレムケル
 あぁ。
 あれがてぇかぎりですぜ。
 


 
 ………………
 
謎の美女
 できれば私もあなたの力に…。
 
 ………………
 


 
 (また、聞いたことのない女性の声がした
  今度こそはっきりと聞こえた気がする!!)
 
秦良玉
 プレイヤーさん、
 お気づきになられましたか?
 
ニーナ
 何かあったんですか?
 
秦良玉
 えぇ。
 何かしらの神性、というか気配を感じました。
 
ニーナ
 ま、まさかぁ…。
 ここは海の上ですよ…?
 
秦良玉
 もしかしたら、祭りのために尽くしている
 私たちのことを媽祖様が見守ってくださっている
 のかもしれませんね。

エピローグ

1 ~ 999999

 
 (花蓮の酒場)
 
若い男
 集めてきてくれたか。
 ありがとう。
 
美娟
 これで何とかなりそう?
 
若い男
 ああ。
 これだけあれば足りるよ。
 助かった。
 
ニーナ
 喜んでもらえて良かったです。
 
酒場の主人
 おーい!
 漁師たちが帰ってきたぞー!
 
青年
 おお!!
 ようやく帰ってきたか。
 
若い男
 祭りの準備もほぼ終わってる。
 あいつらも間に合って良かったよ。
 
漁師の男
 いやぁ、帰るのが遅くなってすまん。
 なかなか釣れなくて、遠くまで行っちまった。
 
 って、このお供え物は?
 
若い男
 こちらの方々が手伝ってくれたんだ。
 
漁師の男
 そうだったのか。
 
 いやぁ、手間をかけさせちまって、すまなかった。
 代わりといっちゃあなんだが、
 あんたらも祭りを見て、楽しんで行ってくれ。
 
 俺たちが釣ってきた魚も振る舞わせてもらうぜ。
 
ニーナ
 それは楽しみです!
 
美娟
 プレイヤーさん。
 今回はみんなのためにありがとう。
 
 この島から旅立った後も、
 近くに来たら顔を出してね!
 


 
ニーナ
 プレイヤーさん。
 今回はお疲れさまでした。
 
 何とか祭りに間に合いましたね。
 
ロッコ・アレムケル
 喜んでもらえてよかったですな。
 毎年の風習ってやつは、
 なんだかんだ言って、大切ですからな。
 
ニーナ
 それでは、お祭りを楽しんでから、
 次の目的地に向けて出航しましょう!
 


 
………………
 
林黙娘
 誠実で心優しきお方…。
 あなたたちの航海に幸あらんことを…。
 
………………
 

1000000 ~

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