第2章冒頭部分のあらすじ(イオルヴェスルート)

Last-modified: 2013-10-19 (土) 01:29:18

ここでは、話が混乱してくる第2章の初め「戦争への序曲:エイダーン」と「臨戦評議会」くらいまでのあらすじを、
おおざっぱに解説します。

 

基礎知識

第2章で、一気に話がわからなくなってくる人も多いかと思います。私がそうです。
第2章以降は、原作小説に基づく世界情勢をある程度把握しておく必要があります。
(日本語化された「エルフの血脈」しか読めていないので、間違いがあるかもしれません)

 

まずは、世界地図を見てみましょう。
英語版のwikiに世界地図が載せられています
「The Witcher 2」の方の地図を見てください。

 

地図のちょうど中央辺りにエイダーン(AEDIRN)があります。
エイダーンの西にテメリア(TEMERIA)、北西にレダニア(REDANIA)、
北にケイドウェン(KAEDWEN)、があります。
これらが、基本的な北方諸国となります。
(正確には、さらに北部に小国があるようです)。

 

各国の王も確認しておきます。
テメリア……フォルテスト王
レダニア……ラドヴィッド王
ケイドウェン……ヘンセルト王
エイダーン……デマヴェンド王

 

プロローグで反乱が起きていたラ・ヴァレッテや、ヴィジマ、ヴァージェンなどは、
それぞれの国の都市の名前であって、国名ではありません。

 

レダニア・テメリア間、ケイドウェン・エイダーン間を、大きな川が通っています。
これがポンター河(Pontar)です。
上記4カ国の国境は、ポンター谷(ポンタル渓谷)で交わっており、
ポンター谷は地理的に重要な位置を占めています。

 

テメリアから南に目を向けると、シントラ(CINTRA)の手前に、再び大きな川が流れています。
これが、ヤルーガ河(Jaruga)です。
ヤルーガ河以南は、全てニルフガード帝国の領土です。
シントラは、以前は独立国家でしたが、ニルフガードと北方諸国との第1の大戦の際に、
ニルフガードに占領され、現在は属州となってしまっています。
地図の右上の縮小図を見ると、ニルフガード帝国が広大な領土を有した強大な国家であることがわかります。

 

北方諸国と、ニルフガード帝国は、2度大きな戦いをしています。
北方諸国はいずれの大戦においても、
からくもニルフガード帝国軍をヤルーガ河以南に退けることに成功しています。
現在は、休戦状態でありますが、ヤルーガ河の向こう岸には、ニルフガード軍が駐屯しており、
いまだ緊張状態は続いています。

 

他方、対ニルフガードという点においては、北方諸国の利害は一致していますが、
それ以外では、国益同士の衝突があり、油断のならない隣国同士としての側面も強く有しています。

エイダーンの状況

第1章の初めのカットシーンで明らかになりましたが、
王殺しレソは、4ヶ月前にすでにデマヴェンド王の暗殺に成功していました。
デマヴェンド王というのは、エイダーンの王です。

 

王のいなくなったエイダーンでは、農民による反乱が起きます。
反乱のリーダーは、サスキアという女性です。
「ドラゴンスレイヤー」「竜殺し」「エイダーンの乙女」などとも呼ばれます。
王には、ステニス王子という息子がいますが、どうも求心力はないようです。
王の死亡、カリスマ的なリーダーを持つ農民の反乱、求心力のない王子という状況があわさって、
エイダーンは非常に混乱した情勢に陥っています。

 

ヘンセルト王は野心的な人間で、
この機会に上エイダーン(ヴァージェン含む)をケイドウェンの領土にしようと考えているようです。
農民の反乱に恐れをなした上エイダーンの貴族は、ヘンセルト王の提案を受け入れます。

交渉

少しの間、ステニス王子を操作することになります。
ステニス王子と共にいるのは、サスキアとオルカン司祭です。
ステニス王子と農民反乱軍のリーダーであるサスキアは敵対関係にあるはずですが、
ケイドウェンという共通の敵を前にして、一時的に利害の一致を見たようです。
もっとも、オルカン司祭はサスキアを敵視しているようです。
ヘンセルト王と貴族の交渉に割り込みます。
ヘンセルト王の傍にいるのは、相談役である魔術師デスモルドと、女魔術師シレです。

亡霊の戦場

ヘンセルト王達と戦闘になり、ヘンセルト王はオルカン司祭を殺害します。
すると、奇妙な霧が辺りを包み、亡霊達が襲いかかってきます。
ちょうど上エイダーンに到着したゲラルトは、
サスキア達が亡霊の戦場から脱出するのに、力を貸します。

呪いと毒

この不思議な現象は、何者かによってもたらされた血の呪いが原因であるとわかります。
また、サスキアが何者かにより毒を盛られ、瀕死の状態となってしまいます。
ゲラルトは、亡霊の戦場の呪いを解くこと、及び、サスキアの治療に必要な素材集めを請け負います。
サスキアの治療に必要な素材については、フィリパから説明がなされます。
亡霊の戦場の呪いを解くためには、必要なアーティファクトを揃え、当時の状況を再現する必要があるようです。
3年前の戦いを亡霊達が永遠に繰り返している状況にあることから、
必要なアーティファクトを揃えた後、ゲラルトが亡霊の戦いに参戦し、
3年前とは違う結果(勝敗の逆転)を起こすことにより、呪いが解けるのではないかと考えています。

まとめ

ゲラルトの状況

ゲラルトの目的は3つになっています。
①王殺しを捕まえること、②トリスを救出すること、③記憶を取り戻すこと、です。
王殺しとトリスが一緒にいるとすれば、①②の目的地は一緒になります。
③記憶については、セドリックの預言があります。
すなわち、亡霊の戦場の呪いを解くことにより、ゲラルトの記憶が戻るというものです。

 

ゲラルトは、フィリパから、サスキアの解毒のための素材集めを請け負います。
なぜこれを請け負ったかは、はっきりとは言われません。
おそらく、
・王殺しとトリスの捜索のために、フィリパやイオルヴェスの協力を得る必要があったため、
・亡霊の戦場の呪いを解くためのアーティファクトの1つを、サスキアが所持しているため、
・ヴァージェン側にゾルタンら友人が参戦しているため、
などが理由であると思われます。

 

ゲラルトは、亡霊の戦場の呪いを解くことを請け負います。
なぜ呪いを解くことを請け負ったか、いくつかの理由があります。
・亡霊の戦場の呪いを解くことにより、ゲラルトの記憶が戻るという預言があるため、
・王殺しとトリスの捜索のために、フィリパやイオルヴェスの協力を得る必要があったため、
・ヴァージェンに、ゾルタンら友人がいるため、
などです。

イオルヴェスの状況

イオルヴェスの望みは、サスキアを女王にすることです。
したがって、ヘンセルト軍を退けることがイオルヴェスの目的となっています。
しかし、しばらくは、サスキアに毒を盛った犯人を突き止めるための調査を行うようです。
また、王殺しの捜索に関しては、ゲラルトほど熱心ではないようです。