ヨーロッパ
イギリス
大英帝国の基幹は、海上交易とその海軍力にあります。ヨーロッパ大陸に覇を唱えるほどの陸軍力はないものの、 王立海軍は大洋を支配しており、アジアやアメリカに植民地を建設することは容易です。 とはいえ、潜在的なライバル国や敵国はそこかしこに存在しており、故に他勢力との戦略的な同盟が不可欠となるでしょう。 イギリスには国王が立ってはいますが、王権の強さは他のヨーロッパ諸国に比べて小さいものです。 |
- 序盤戦略
初期のイギリスは海軍が優れ、陸軍に乏しい状態です。
なのでまずは大国と交戦することを避け、交易地を確保することを優先しましょう。
インドに一番乗り出来るのであれば、多少の先行投資をしてでもインドに向かって下さい。
インドを占領すれば莫大な収入が貴方の手元に降り注ぎます。
本国地域は敵と陸で接してないので安全に都市を成長させられます。
インドが無理であれば、アメリカに進出しましょう。
既に幾つかある領土を足場に、領土を拡大します。
スペインやフランスと権益がぶつかるので注意しましょう。
- 中盤戦略
一度交易事業が波に乗ると海軍国家であるイギリスの独壇場です。
莫大な収入を背景に、大国へも宣戦布告し物量で制圧しましょう。
フランス
- 序盤戦略
一見不利な地理的状況に見えがちですが、スペインとの同盟により南西(ピレネー山脈)と北東(フランダース)方面は比較的安全です。
ただし北東方面へはオランダが侵略を画策することも多く、潜在的に危険地域と言えるでしょう。
東方ではアルザス=ロレーヌがヴュルテンベルクと接しており、南東はサヴォイアと接していますが、
サヴォイアは十分な兵力を蓄えるのに長期間を要するため、東のヴュルテンベルクと同盟を結び後顧の憂いを断てば容易く電撃的に併合できるでしょう。
サヴォイアはそこそこの税収と貿易港を有しており大変魅力的な地域です。
このように常に敵を陸続きの一国に絞れば陸軍強国のフランスの優位は絶対的です。
北方のグレートブリテンが最大の驚異かつライバルですが、速攻で滅ぼす力が身につかない内は極力交戦を控えてください。
海軍力で圧倒されており、交易路を封鎖されれば瞬く間に赤字財政を辿り国家が大変危険な状況に陥ります。
また、北米大陸の植民地では英仏は陸続きであり絶えず陸軍をもってして戦争に備えておくべきです。
グレートブリテンが強大な植民地帝国になってからでは何もかもが遅いのです。
イロコイやチェロキーから保護国ルイジアナを護りつつ、英領植民地を警戒するには陸軍も資金も不十分で苦しい思いをするかもしれませんが、
ヨーロッパ本国で同盟を最大限に利用し陸軍を北米大陸に輸送し続ければ北米覇権の基礎を固めることも十分に可能です。
序盤のフランス最大の敵は苦しい財政となるでしょう。
技術は陸軍と産業を重点開発し、とにかく隣国からの陸路を通じた侵攻に備えてください。
海軍はこの際、必要最低限だけ本国に残し、他を全て交易地に向かわせるか、あるいは増強と投資を後回しにするといいでしょう。
大陸国である以上陸軍を優先的に強化していくべきです。
学校を多数建設し、常に技術的に優位な立場を保って陸軍強国を目指せばヨーロッパ覇権は目前です。 - 中盤戦略
ヨーロッパ本国での立場が安定したらより積極的に海外へ進出しましょう。
いきなり本国を攻めるのもいいですが、海外植民地の覇権争いに参加し、交易収入を増やす戦略が長期的には得です。
その場合、フランスは海軍が弱いので予め大量の陸軍を海外に輸送してから宣戦布告を行いましょう。
圧倒的な陸軍力を維持できるのなら、北米のインディアン国家を滅ぼしていくか、グレートブリテンを即滅ぼすとフランスは敵無しの超大国となります。
余裕ができたらインドにも是非進出していくべきです。その頃にはもはや、この誉れ高き超大国に敵う国家など存在しないのですから!
スペイン
- 序盤戦略
スペインの初期戦略は非常に悩ましいです。
北アフリカに進出すればかなり収益が得られますが、北部のフランスを放置するとどんどん力をつけて厄介な国になります。
かといって全面戦争するには財政が非常に悩ましいところです。
海軍でフランスの交易路を塞いで収益を絶ち、既に進出している新大陸や北アフリカに侵攻することでより大きな交易を手に入れられます。
また既に保有している所は無視していきなりインドに攻め込むのも一つの手です。 - 中盤戦略
フランスを押さえ込むか、海上封鎖が出来ればひとまず安泰です。
フランスを潰しにかかるほど国力を向けるとその間に海上交易を失うのでバランスが大事です。
他周辺国もフランスに攻め込む事が多いのでそれを利用しましょう。
プロイセン
- 序盤戦略
強国のイメージのあるプロイセンですが、この時代はまだまだヨーロッパの2流国と言った感じです。
開始直後は州が2つしかなく、それぞれ飛び地になっており海軍も全くいません。
その上、ポーランド・リトアニアとオーストリアという2つの強国に囲まれてしまっています。
もたもた内政をしていると2強国に国力で遅れを取ってしまうので、早期に積極的な展開を図る必要があります。
幸いにも初期陸軍は国力の割りに強い上、プラグ式銃剣が最初から採用済みですので、この陸軍をうまく使い悲願のドイツ統一を目指しましょう。
周囲のドイツ領邦国家は単独では弱小ですが、大抵周囲の大国と同盟を結んでいるため宣戦布告の際は外交関係に十分注意を払いつつ侵攻するべきです。
場合によってはロシアと同盟を結び、先にポーランド・リトアニアと雌雄を決してしまうのも良いでしょう。その場合は飛び地問題も解消されます。
同時に財務改善のために貿易船での貿易も積極的に狙って行きたいですが、スウェーデンの動きには要注意。貧弱な海軍では勝ち目はありませんし、益もありません。 - 中盤戦略
オーストリアとの決着を着け悲願の大ドイツ統一がなし遂げられれば、豊富な国力と優れた技術、統一戦争で鍛えられた精鋭軍を持つプロイセンに陸戦で勝てる相手はいないでしょう。
余裕が出てきたら交易路の安全のために海軍の拡充も図っていきたいですが、海外植民地をめぐってイギリスと張り合うのは得策とは言えません。
次なる目標は宿敵フランス?はたまた果てしなく広がる広大なロシアの大地?
いずれにしてもプロイセンは遠い植民地ではなく母なるヨーロッパの大地にこそ繁栄の源を求めるべきです。Gott mit uns! - 難易度:難でプレイしたヌルゲーマーの見解
難易度:難では、まずほとんど確実に1ターン目でポーランド=リトアニアから同盟打診のメッセージがあります。
ポーランド=リトアニアと戦端を開くとオーストリアがたいてい便乗してくるので、ポーランド=リトアニアとは取り敢えず手を結ぶのがいいかと思います。
何もしていなくてもオーストリアは宣戦布告してくるので、先手を打ちましょう。
相手にはプリンツ・オイゲンがいますが、部隊の半分は非正規のパンドゥール兵と国家憲兵隊なので楽です。
この時ケーニヒスベルクやベルリンの守備が甘いと、イギリスやスウェーデンがちょっかいを出してきます。撃退するのは楽ですが、港湾封鎖されると厄介です。
トルコとはヴィーンを落とす前に同盟しておいたほうがいいでしょう。
多分オーストリアのついでにドイツ諸侯も宣戦布告していると思うので、そのままバイエルンからラインラントまで打通するのがいいかと思います。
ヴィーンを落とすとよくヴェネツィアが宣戦布告してくるので、制圧おきます。他のイタリアは後回しでいいです。
ヴュルツブルクを落とした辺りでフランスと先端を引く羽目になっていることが多いので、どうせならフランス本土も狙ってしまいましょう。
あとはポーランド=リトアニアを裏切るなりスウェーデンを攻めるなりすればいいかと。スウェーデンは海軍がないと海峡をわたらせてくれないので注意。
オーストリア
- 序盤戦略
初めから同盟国が多く、それが戦争の抑止力になるはずですが、構わずAIは宣戦布告してきます。
敵を作りすぎると一気に難易度は上がりますが、守勢を保ちながら各個撃破すれば特に難しくはありません。
まず、プロイセンとオスマン帝国とは必ず武力衝突が起こります(起こします)。ここで、ポーランドとの同盟をすると楽になります。
オスマン帝国は軍が貧弱なのでオイゲン将軍のもと、民兵やパイク兵中心の軍で十分かと思います。
ただし、イスタンブルを攻めるには明らかにそれでは不足ですので、その場合は正規軍をウィーンから輸送してください。そして、停戦に持ち込むのがよいと思います。
プロイセンは、一国で戦うともうどうしようもないくらい面倒かつ強いので、ポーランドと連携して滅ぼしましょう。
プラハとブレスラウが生命線です。面倒なのでプロイセンに取られないように。
こちらから攻めるというよりかは、攻めてくるのを待って、そこで撃破し、敵軍を壊滅させるという戦略が望ましいです。
陸軍は、やや弱いですが散兵が存在しますのでそれを使って戦いましょう。
技術は陸軍中心の方針で。canister shotを真っ先に取って、次にfire by rankを取得しましょう。
海軍は放置。交易品も輸入する必要は今はないです。 - 中盤から
プロイセンを滅ぼすころには、十分経験を積んだ陸軍がそこにはあります。
それらを駆使して、ヨーロッパ統一を目指しましょう。
同盟関係はイギリスとオランダ以外はすべて放棄。オーストリア大帝国の始まりだ。
ロシア
- 序盤戦略
北の端っこに位置するロシア、四方を敵国に囲まれている訳ではないので、難易度はそう高くは無いはずです。
まず、各地の鉱山や農場、道を建設するのが急務です。そして、クリミアとサンクトペテルブルクを奪って貿易港を確保するべきです。
陸軍は、やる気はないが人数は多い兵士が特徴ですので、コサックやストレレッツを中心とした物量作戦です。
民兵扱いのストレレッツですが、序盤は有力な兵士となります。
戦術としてはコサックをまず壁にして、ストレレッツが敵の側面から突撃するのがいいと思います。
進行方面はとりあえずはポーランドと同盟を結んでいますので、南はグルジア方面、イスタンブル方面と、北はストックホルム方面となります。
いずれも停戦を結びつつ進行するのが望ましいです。突っ込みすぎると前線の維持が難しくなります。
技術研究は、資金が租税頼みなので産業中心。軍技術は大砲が葡萄弾を打てて、歩兵が方陣を作れるぐらいでいいでしょう。
海軍は完全放置でも何とかなります。港の防衛は陸上で。 - 中盤から
タイミングを見計らってポーランドとの同盟を裏切って、強国がひしめいている西ヨーロッパ方面へ進軍しましょう。
その時にfire by rankなどの陸軍技術が無いと、各国にあっさり負けてしまいます。
そして、戦列歩兵と榴弾砲を中心に大量生産して戦っていけばヨーロッパ制覇は案外簡単に達成できるかもしれません。
ユニーク部隊のグレネード射撃も面白いので使ってみてください。
スウェーデン
- 序論
天然の要害、それなりに整った海軍。何とか守れるだけの陸軍。
そんな中途半端な状況のスウェーデンを助けられるのは貴方です。AIには不可能なのです。
中途半端と言えども、カール12世のように頑張れば十分大国となれる可能性があります。
まず何と言っても財政を改善し増幅しなければ話になりません。
海軍規模を絞り陸軍で早期に征服を進めるか、あるいは交易船を多数配備して早期に交易地を確保しましょう。
交易路にあるイギリス、フランス、スペインとの友好関係に注意して下さい。
特にイギリスと喧嘩すると交易路はほぼ活動が停止します。
- 序盤戦略
さて、この国は西にデンマーク、東にロシア、南にポーランド・リトアニアという和解の余地なき敵を抱えています。
周辺に有力な同盟候補が少ないので、東西の両面作戦を避けなければ戦いは非常に厳しいものになります。
ロシアはだだっ広く制圧に時間を要するので、2州しか持たないデンマークから蹴落とします。
まず最初に行うべきデンマーク戦については、2,3年の全力軍拡を経て西方軍の全連隊でノルウェーを制圧し、民兵と免税で治安を安定させた後、
たまに発生する敵海軍力の一時的な空白や弱体化を逃さず、西方軍でコペンハーゲンを包囲しましょう。
ここでプロシアと同盟状態なら敵野戦軍の一部は南下してくれるので格段にやりやすくなりますが、独力でも問題はないでしょう。
ここが陥落すればデンマークは直に講和に応じ、彼らの海軍に悩まされることはもうありません。
デンマーク宣戦の時、ポーランド・リトアニアはともかくロシアは必ずインゲルマンラントを取りにくるので、東方軍でバルト諸州を死守しなければなりません。
敵は大軍ですが、しばしばストレリツィなどの案山子がかなり含まれるので防衛はできるはずです。
数年で敵軍のスタックが見えなくなったら、おそらく敵戦力が一時的に払底しているので、
すぐに西方軍の一部をラドガ湖の港まで船舶輸送して攻勢に転じ、まっすぐモスクワを衝いて下さい。
するとおそらくバルト諸州周辺の敵部隊はモスクワ方面に向かうので、その後小規模部隊でカレリアを陥とし、
モスクワへばらばらにやってくるロシア兵を片端から撃破すればツァーリは腰砕けになり、(Power:strongがweakに)
こちらが現状維持の講和を持ちかけると応じることになるでしょう。
この間、ポーランド・リトアニアが保護国のクールラント(at peace)を越えてリガに攻め込んでくる可能性はあまり高くありません。
全く無い訳ではありませんが、大戦力は投入してこないでしょう。こちらから侵入しない限りは緩衝壁として十分に利用できます。
彼らには彼らの敵、プロシアとオーストリアがいてそうそう遠征できないのです。
モスクワ戦役で精鋭となった栄光あるスウェーデン軍は、その損害を十分に補填して東からポーランドに攻め込めることでしょう。
- 中盤戦略
ロシア方面ではカレリア・モスクワ・キエフのラインを越えて攻め込むことは時間と資金の無駄です。
彼らに残された土地は広く貧しく、全く投入戦力に釣り合いません。
とりあえずポーランド・ドイツ方面に行けば豊かな土地がたくさんあります。
ただもちろん周辺国がうじゃうじゃいるので、海軍を整備したらいきなりイギリス本国に攻め込んだり、インドに遠征するのも一つの手です。
大変な遠征を経てインドを手に入れればどんな小国でも大国になれる可能性があります。
スペインやフランスと戦争するついでに南北アメリカ大陸のスペイン領やフランス領をばんばん奪いましょう。
ただその場合、イギリスと交戦すると海上交通と海上交易が非常に厳しくなるのでイギリスとは友好関係を保つか、あるいはさっさと潰しましょう。
ユナイテッド・プロヴィンス(オランダ)
※日本語版ではバタヴィア共和国に変更されている
- 序盤戦略
オランダの強みは、なんといっても交易のしやすさです。初めから貿易港が4つあり、東インドには交易船が3艘あります。
さらに、交易拠点へのアクセスも比較的近いので、うまくいけば、交易拠点を7,8割占有することも可能です。
ヨーロッパ本土には領地は1つしかないので、初期は、防衛と外交に注意をはらいましょう。
交易で莫大な資金が作れたなら、技術を買い、軍隊をそろえればもう敵はいないでしょう。
アメリカ・インドにも初めから領地があるので、思うままに領地を拡張することができるでしょう。
ポーランド・リトアニア
- 序盤戦略
序盤にして最大の敵国がプロイセンであることは明白ですが、これを滅ぼすには多くの兵員と根気が必要です。
Rakeでプロイセン将軍の暗殺を試みてみましょう。同盟国であるロシアは序盤は信用していいと思います。
オーストリアとは同盟を結んでみても良いですが、いずれ衝突するのであまり意味ないかと思います。
ポーランド軍はあまり特徴が無いので、人海戦術で軍を進めていきましょう。
技術は陸軍技術中心で、fire by rankは必須です。 - 中盤から
海軍に投資して、トウガラシや象牙でも輸入しましょう。
プロシアやオーストリアを滅ぼすころにはヨーロッパほぼ全部の国と戦争状態になると思います。
栄光を手に入れるためにポーランドの戦いはまだまだつづく・・・。
アジア
オスマン帝国
- 序盤戦略
関係の悪い国に囲まれていて、かつ陸海軍も貧弱なので序盤の難易度は高いです。まず財務大臣がカスなのでクビにしましょう。
領土は広いので拡張しようとは考えずに、守りを固めていった方が良いでしょう。オーストリアは必ずブルガリアに侵攻して来るでしょうから、初期配置されている要塞も利用して、停戦協定も結びつつ前線を保ってください。
対ロシアは、保護国のクリミア朝に援軍を少しばかり送ることでロシアの進行を妨げられるはずです。東はペルシャとは同盟を結んだ方がいいかもしれません。グルジアには学校があるので、滅ぼして奪いましょう。
技術は軍と産業を中心に、特に陸軍の技術を最優先しましょう。技術交換も積極的にすべきです。海軍はとりあえず放置して、バルバリア海賊に頑張ってもらいましょう。 - 中盤から
技術が発展していき、ヨーロッパ式の軍隊を雇えるようになり、強力な大砲も揃えば怖いものなしです。
そして海軍にも投資して海外植民地を目指しましょう。ヨーロッパ、インド方面に軍をすすめるときは宗教による幸福度低下に注意が必要です。
[とあるプレイヤーの感想]
「瀕死の病人」と揶揄されるオスマントルコ。しかし序盤は時代遅れと言われたイェニチェリが役に立つ。銃剣が発達していない間は接近戦においてイェニチェリの敵ではない。要塞防衛においても心強い。デリ騎兵は序盤から終盤まで汎用的な騎兵として活躍できる。オルガン砲は城壁を壊す以外はあまり使えない。初めは色々な国に喧嘩を売られて傷だらけになるかもしれないが、ニザーム・ジェディード(西洋式軍隊)が揃う頃には覇権国家として名を馳せるだろう。残念ながら、オスマン帝国は終盤になっても親衛隊などの精鋭部隊は作れない。また、マラータとの戦争では何度も大きな大軍が襲いかかってくるだろう。だが、潤沢な資金と絶大な国力によって支えられる大量の兵と砲が全てを解決してくれる。