Pretender God/Sample

Last-modified: 2015-02-25 (水) 13:27:13

神位請求者の設計例

請求者(神)の設計はこのゲームでもっとも悩ましい部分であり、そして工夫する甲斐のある部分です。これはその時々の目的に応じたものが求められるので、最適な解というのはありません。
しかし、その自由度の高さはしばしばゲームを始めたばかりの方には過剰なこともあります。このページでは、そのような方に向けたサンプルを記載します。

支援・探査型

肉体:Great Enchantress
魔法:火2、風2、水2、地2、星3、死2、緑2
支配力:6
天秤:Order1、Growth1、Luck1
目覚め:Awake

魔法技能を幅広く取ることができる人間型を利用し、様々な属性の魔法土地を見つけることを目的とした設計です。俗にRainbow型と呼ばれます。本来はその国では関わりにくい魔法でも、比較的容易に使用を開始できます。
経済面の強化が弱いため、序盤はあまり強い恩恵を感じないかもしれませんが、中盤以降は豊富な宝石と多様な属性を利用できる点を活かし、幅広い選択肢を得ることができます。状況に合わせた戦略を採ることが可能です。

このような設計の場合、土地探査は自分で出向いて行うことを前提としています。儀式魔法による探査は本来の効率の良さを活かせないので、可能な限り避けるべきです。
ただし人間型は脆く、全体攻撃が飛び交うような戦場では備えなくしては生き残れず、運が悪いと暗殺者にさえ殺されてしまいます。敵軍が見えるような場所に出向く場合、護衛を怠るべきではありません。

この例では休眠期間は取っていませんが、Dormantを選べばより多くの魔法技能を取ったり、天秤をもう少し強化したりすることも可能となります。最初のターンから動けなくても良いのであれば、そちらを選ぶのも有効です。

万能型

肉体:Cyclops
魔法:地6
支配力:6
天秤:Order3、Productivity1、Growth3
目覚め:Dormant

巨人型は国によって選択可能な候補が大きく異なりますが、これらは共通して豊富な装備欄と十分な身体能力、そして素でも比較的高い魔力を保有します。
結果的に全体的なバランスの良い構成となるため、ある程度の経済力、祝福を確保しつつ、神自身を戦闘に出したい場合には最適と言えます。

この例で使用しているCyclopsは、巨人型の中では素の状態でも高い戦闘能力を持っており、最低限武器だけでも用意すれば戦える点を強みとします。
魔力の幅は非常に狭いものの、地魔法は序盤の装備製造に効果的で、また非常に魅力的な疲労回復効果を祝福に加えるため、それが素で3あるということも大きな利点となります。
とはいえ、多くの場合は1ターン目から戦闘に出すようなことはまず無く、Awakeを選択する必要性は薄いと言えます。Dormantで経済力を後押ししたほうが効果的でしょう。

速攻型

肉体:Dragon(赤)
魔法:火4
支配力:9
天秤:Growth1
目覚め:Awake

Dragonを筆頭とする魔物型は、装備欄こそ限定的なものの、自身が非常に高い戦闘能力を持つことを利点とします。これを利用し、単独で中立軍を蹴散らすことで迅速な拡張を狙います。
戦闘力の強化のため、Awe能力を得られる初期支配力9に設定し、かつ即座に活動するために休眠期間もAwakeとするので、必然的に天秤の補強は疎かになりますが、迅速な領土・支配圏拡大でそれを補うことができます。

全体的に見て、その能力は序盤戦においてこそ強力と言えます。巨人型ではまだ十分な装備を用意できない時期でも、魔物型なら簡単に敵を蹴散らしていくことができます。
しかし、その限定的な装備欄と総じて低い魔力は、他者の戦闘力が伸びてくる中盤以降での補強を妨げます。天秤による後押しも限られるため、戦いが長引くと徐々に不利になっていくでしょう。
よってこのような設計を行う場合、序盤のうちに大差をつけ、並大抵のことでは逆転されないほどの優位に立つことを目指さねばなりません。強力さに酔いしれて油断していると、気付かないうちに窮地へと追いやられていきます。

なお、序盤の拡張中は絶対にLizard Warriorを含む州に侵攻してはいけません。彼らの指揮官、Shamanは呪いをかけるに十分な魔力を備えており、早期にこれを受けてしまうと致命的な影響を及ぼします。
また肉体にもよりますが、BarbarianやCavemanなど、中立軍としては高い能力を持つ兵が含まれる州への侵攻も慎重であるべきでしょう。とくに想定よりも数が多かった場合などは、いかに魔物型といえども事故死の恐れも十分にあります。

経済強化型

肉体:Oracle
魔法:水1、星3
支配力:8
天秤:Order3、Productivity3、Growth3、Luck3
目覚め:Imprisoned

神自体には全く期待せず、徹底して天秤を強化する設計です。高い初期支配力を持つ固定型の神を使い、3年の遅延と引き換えに最大のポイントを得られるImprisonedを選ぶことで、非常に優れた天秤と高い支配力を確保します。
とくに自前で強力な兵士や魔術師を用意できる国にとって有効な設計で、領土が広くなる中盤以降で非常に安定した基盤を得ることができます。序盤さえ凌げば、圧倒的不利に追い込まれることはまず無いでしょう。

神はいずれ登場しますが、出てきたところで首都でのんびり研究でもしながら、その存在による支配力拡散で少しばかり後押しをするだけの存在です。頼ることはほとんどないでしょう。
ただしOracleは星魔法を得意としており、少しの補強で世界呪附解除を行うDispelを使えるという利点があります。

この例では祝福の追加効果は皆無ですが、Sacred兵が強力な国であれば、いくらか天秤を削って魔力の補強に回すのも手でしょう。その場合、登場後に使える儀式なども増やすことができます。

祝福型

肉体:Teotl of the Night
魔法:死4、血9
支配力:7
天秤:Order1、Growth2
目覚め:Imprisoned

経済強化型に似ていますが、こちらは天秤ではなく魔力を最重視し、祝福の効果を高めることに徹した設計です。主に有能なSacred兵を雇用できる国で使用します。
この例ではある程度の天秤も確保していますが、場合によってはこれすら削り、むしろ負の天秤を使ってでも2属性の上位祝福を狙うこともあります。Sacred兵に強く依存するMictlanなどでよく採用される設計です。

神にはあまり期待しないのも経済強化型と同じですが、祝福型はどちらかと言えば序盤の圧倒的爆発力を期待した設計と言えます。祝福は研究なしで利用できるものなので、真価を発揮するまでの待ち時間はほとんどありません。
またSacred兵は首都でしか雇用できないことが多いため、戦いが長引いてくると相対的に影響力が衰えることも一因です。その点では速攻型の亜種とも言えます。
ただし上記したMictlanなど、有力なSacred兵をどこからでも雇えるような国や、Bandar LogなどSacred兵を召喚で用意できる国などでは、中盤以降もこれを主力として扱うことができるでしょう。
さらに、その高い魔力は中盤以降に儀式魔法などに活用することができるため、経済強化型よりは神自身も活躍できます。

肉体は素で高い魔力を持ち、上位祝福のレベルに到達しやすい巨人型か固定型を使用するのが一般的です。この条件に合致しているのであれば、魔物型などを使うこともできます。

邪神型

肉体:Titan of the Underworld
魔法:地9、死9
支配力:10
天秤:Turmoil3、Sloth3、Cold3、Death3、Luck3、Drain3
目覚め:Awake

主にMiddle AgeのErmorなど、元から破滅的な支配圏を持つ国で採用する設計です。救いようが無いほどの天秤を、非常に高い初期支配力と神の存在により迅速に拡散、世界を滅亡させます。
例に挙げたErmorなどは、自身の支配圏が広がることに大きな利点を持っており、かつ住人が死滅した地にも利用価値を持つため、このような設計が通用します。

天秤を破滅的に設定するため、莫大なポイントを得ることができるのも利点ですが、それをどのように利用するかは非常に悩ましい点となります。この例では祝福に期待し、地と死に特化した魔力を付加しています。
他にも、緊急的な金銭確保のために火か地を選んだり、使いたい儀式魔法のためにその属性を選んだりと、目的に応じた選択が可能です。

なお、間違ってもLuck天秤をMisfortuneに傾けることはないように注意してください。Luckは最低限の金銭収入を確保するための重要な存在であり、またTurmoilとMisfortuneの複合は典型的な自殺用設計となります。

コメント

  • 4.16にひとまず対応。最適化はできていませんが、とりあえずは現行のルールで設計できるように手直ししてあります(大半はポイントが減って弱体化していますが) -- 2015-02-25 (水) 13:27:13