【ジェリーマン】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:02:18

概要

DQ5で初登場。
その名に相応しく、ゼリー状の身体を持つモンスターで、【ドロヌーバ】【マドルーパー】【マグマロン】【うみぼうず】の色違い。ボス枠に【ようがんげんじん】がいる。
ドロヌーバとマドルーパーは泥、マグマロンとようがんげんじんはマグマ、うみぼうずは水、こいつはゼリーと、色が違うだけなのに素材がバラバラである。

DQ5

【試練の洞窟】【天空への塔】【エビルマウンテン】【謎の洞窟】に出現する。
ボスである【ようがんげんじん】を除けば最上位種にあたる。
見た目はようがんげんじんと同じ赤色。
出現する際は1匹、もしくは1匹+1匹の2匹組。後者のパターンでしか出ない場所が多い。
 
こいつはDQ4に登場した【マネマネ】のポジションを継承するモンスターであり、DQ6では【あくまのカガミ】系統に譲るもDQ7で再登場した。
DQ5で、人間やモンスターを含めて唯一の【モシャス】の使い手であり、【仲間モンスター】のいずれかに化けてくるが、人間キャラクターには決して化けない。
このため、出現したら人間のみに入れ替えればモシャスは使ってこないのだが、試練の洞窟と天空への塔は馬車を連れ込めない。
強力な仲間モンスターが多い本作では、ついつい彼らに頼ってしまいがち。
人間のみでパーティーを構成しているプレイヤーのほうが少ないだろう。
特に試練の洞窟では、人間は必然的に主人公一人だけなので、一人旅のような縛りプレイをしていない限り、モシャスを使われることになるだろう。

ジェリーマンが唱えるモシャスの仕様は以下の通り。
 
 

  1. コピーするパラメータは最大HP・現在MP・攻撃力・守備力・素早さ
    1. HPは最大HPのみコピーし、変身前の現在HPが変身後の最大HPを超えた場合のみ下方修正される。
    2. MPは現在MPをコピーするので、化けた仲間モンスターに十分なMPがあれば普通に【ギガデイン】【ベホマズン】を複数回唱えられる。
    3. 攻撃力・守備力・素早さは変身時の値を参照する。ただし、【スカラ】【ルカニ】系による守備力変化は内部処理が異なるためかコピーしない。
  2. 敵のときの耐性・特殊能力をコピーする
    1. ただし、ルカニ耐性だけはコピーせず、変身後はルカニ系無効になる。
    2. 【ドラゴン系】【ゾンビ系】といった情報もコピーされるので、特効武器が効くようになる。
    3. 【2回行動】【自動回復】【集中攻撃】【回避率】もコピーする。
    4. 2回行動になるのは【アームライオン】【エリミネーター】【キラーマシン】の3体。2回目の行動は完全に敵のときのものをコピーしており、強化攻撃を繰り出したり、エリミネーターが未習得の【みなごろし】を使ってくることがある。
  3. 装備品の特殊効果はコピーしない
    1. 【ほのおのツメ】による追加ダメージ、【はやぶさのけん】の2回攻撃による特殊効果、【複数攻撃武器】の攻撃範囲は発揮されない。
    2. 防具で強化した耐性も無視される。
    3. ただし、【みなごろしのけん】に代表されるステータス変化系の効果はコピーする。これは戦闘中に持ち替えた場合も同様。
  4. 呪文の威力が味方と同じ
    1. ドラクエシリーズでは、敵の呪文と味方の呪文は別データで管理され、敵の呪文は味方のそれより威力が低いのが通例だが、モシャスで変身した場合は味方の呪文を「そのまま使う」ので、破壊力も同じになる。
    2. 無耐性だと全員に200前後のダメージを与えてくる【ギガデイン】や、残りHPに関係なく唱えてくるうえに耐性が別個の【メガンテ】が怖い。このメガンテは、主人公専用装備でメガンテを無効化する【たいようのかんむり】を装備していても防げない。
      【ライオウ】【ロッキー】に変身された場合はとくに注意しよう。
    3. 理由は不明だが、【メダパニ】だけは敵仕様の単体対象の方を唱えてくる。

 
元の守備力は30と低いが、素早さが120とメタルスライム並みに高く、最大HPも400と、雑魚敵としてはかなり高い。中盤あたりの戦力では、変身される前に倒しきるのはかなり難しい。
一応、マホトラ以外の補助呪文・特技はいずれも通用する可能性があるが、先手を取りにくく、変身前に成功させるのはやはり難しい。
下手に強い仲間を連れていると、化けられて大苦戦、という事態もありうる。
前作のマネマネとは異なり、同じ○○もどきが2体になることもある。
当然だが、死んでいる状態のモンスターには化けない。
 
各種耐性のコピーは場合によっては弱点として利用できるケースもある。
例えば【スライム】に変身されたら、確実に効く眠り・混乱・麻痺による攻撃で無力化させることも可能。
上述の通り、ジェリーマン自身の耐性はそこまで強くはなく、変身されるのを見越して使っておけばモシャスの使用の有無に関わらず無力化を狙うことができる。
打撃主体のモンスターであれば、バトル前に武器を外しておけば、単純な攻撃力が低くなるので、化けられても被害は少なくなる。
ただし、ジェリーマンが変身する前に武器を装備しなおすと、装備後の攻撃力をコピーされるので注意。
ルカニ系で守備力が下げられないため、守備力が高い仲間に変身されると厄介だが、ある程度までならバイキルトで対処可能。
また、【はぐれメタル】の場合は極端に低いHPもコピーするので、落ち着いてモシャスを解除してやれば倒しやすくなる。

【ラーのかがみ】【てんくうのつるぎ】を使えば誰でも簡単にモシャスを解除できるので、まずは落ち着いてモシャスを解除してやろう。その後にお好きに料理すればいい。モシャスを使われる前の状態であれば【メダパニ】も有効なので、混乱させてしまえば簡単に倒せる。
残りMPの有無に関わらず、モシャスは一度しか唱えないため、一度解除したあとは二度と変身しない。
おまけに、モシャスでコピーした現在のHPは、変身を解除したあとでもそのままなので、こちらの仲間モンスターがよほど育っていない限りは、後攻で解除してやれば向こうから弱体化してくれる。
試練の洞窟で初めて遭遇した際には、こちらがよほど高レベルでない限り、真っ先にモシャスを使われるだろうが、解除も狙いやすい。
モシャスを使ってこない場合は、攻撃力95による通常攻撃しかしてこない。
こうなると、もはや抵抗がうっとうしいだけのサンドバッグと化す。
 
なお、SFC版では仲間モンスターのうち【ドラキー】【ホークブリザード】のみ、モシャスの対象に(通常は)ならない。
DQ5はモンスターの表示方法が地上と空中の二段になっており、変身した時に空中表示になるこの二体だけは表示がややこしくなるため、対象から外されている模様。
しかしその処理はうまくいっていないのか、最初の1ターン目かつ1匹目のジェリーマンのみ変身することがあり、その場合は地上に無理矢理表示される。
 
落とすアイテムは【ちいさなメダル】(1/64)。
同じく通常遭遇する敵で落とすはぐれメタルやメタルキングと違って逃げることはないし、必ずジェリーマン1種(単体、もしくは2体で現れる)のみで出現するため、SFC版の「複数種の敵を倒した場合はアイテムドロップの判定が無くなる」という仕様に引っかかる心配も無い。
モシャス対策さえできていれば、乱獲の対象にもなりうる。

リメイク版

謎の洞窟には出なくなった。
ようがんげんじんはオレンジ色になっているが、こちらは真っ赤な身体のままで差別化されるようになった。
HPが320に弱体化し、少し倒しやすくなった。
また、モシャスの仕様は大きく変わっている。

  1. 2匹が同じ仲間モンスターに化けることはできない
    ただし、同種仲間モンスターが2匹以上いれば、それぞれに変身することで同じモンスターが2匹になることはある。
  2. HP・MPはコピーできない
    変身後のMPは、ジェリーマンの30からモシャスの消費5を引いた25になる。
    一方、MPをコピーしないおかげで、コロプチシリーズのイオナズンのように、本来はMP不足で唱えられないはずの呪文を唱えてくる場合がある。
    HPをコピーしないことで、【はぐれメタル】のようなHPの低い仲間に化けてHPが下方修正されることもない。
  3. 攻撃呪文は敵仕様
    味方仕様ではなく、敵仕様のものを唱えてくるため、威力はそこまで高くない。
    また、SFC版では設定されていなかったイオ・イオラも敵専用ダメージテーブルが用意されており、これを参照する。
    デイン系呪文だけは敵専用テーブルはなく、これらを習得していても唱えることはない。
  4. モシャス1匹あたり1回の制限は撤廃
    変身を解除してもMPが残っていれば再びモシャスを唱える。
    もちろん何度も唱えればその分MPは減っていく。
  5. 2回行動はしない
    アームライオン、エリミネーター、キラーマシンに化けても、1回しか行動しない。
    必然的に各種強化攻撃や痛恨の一撃も使えなくなった。
  6. ルカニ無効ではない
    ルカニ系に耐性のないモンスターに化ければ普通に効く。

 
総じてかなり弱体化した。
ただし、メタルスライムに化けたときにHPが高いままなので、その点だけは厄介(はぐれメタルはそもそもHPが上がっている)。
また、メタル系は素でルカニ系に完全耐性なので守備力低下も狙えない。
DS版では、こいつのモシャスが【フリーズ】を誘発するケースが報告されているので注意。
 
なお、リメイクで追加された【プチターク】【プオーン】は戦闘グラフィックが存在しないため、こいつらに化けることはない。
【ザイル】には化けることが可能。
ザイルはボスなので、逃走やおたけびや眠りのエフェクトが存在しないが、パルプンテで強引にそれらの状態にすることが可能。

DQ7

【発掘現場の洞窟】やその後の【聖なる湖】周辺に出現する。
新登場のマグマロンと区別するためなのか、色がライトグリーンになっている。
ただ、後者の場所では単体出現で出現率も低いので、存在意義が皆無である。
 
人間にも化けられるようになり、FC版DQ4のマネマネと違って戦闘用のグラフィックに化ける。
PS版のDQ7はモシャス後のグラフィックがやたらリアルでビビる。特にマリベルは必見。
DQ7ではこっちが強化しやすく、発掘現場の直前のダンジョンである【大灯台】では、【はぐれメタル】を狩ることができる。
その後に出会ったら思わぬ強敵。登場時期が絶妙に嫌らしい。
モシャスの他、ダメージが1/5に減る防御をして粘ることも。
そうでなくとも厄介なモンスターであることには変わりないので、ヒャド系とバギ系以外の攻撃で油断せずにさっさと倒すのがいいだろう。
MPが10しか無いので、【マホトラ】【マホトラおどり】【ふしぎなおどり】を使ってもいい。
効かないこともあるが、モシャスは消費MP10なので、モシャスさえ使えなくなれば恐れる必要は無い。
ただし本作は特技全盛の時代の作品。化けられてしまうとMP無消費の特技をバンバンぶっ放してくるので注意が必要。
特にモンスター職要員がいて中級~上級職モンスターマスターの仲間に化けられてブレス連発などをされるのが最悪の展開。
落とすアイテムは【シルバートレイ】。何故金属要素皆無のこいつが、2回連続で金属製なのだろうか?

リメイク版

本人のスペックは特に変わっていないが、【すれちがい石版】で妙なハブを受けている。
 
当該記事にあるように、自作のすれちがい石版は探しに行かせたモンスター3匹の他、リーダーの図鑑番号+1~2のモンスターがオマケで出るため、すれちがい石版を作ってはモンスターを懐かせる作業を繰り返せば、まだ行っていない地域のモンスターにも遭遇できる。
 
しかし、ジェリーマンの2つ前の【レノファイター】をリーダーにした場合はジェリーマンの代わりに1つ次の【ばくだんいわ】が出現し、ジェリーマンの1つ前の【ヘルバイパー】をリーダにした場合はジェリーマンの代わりに5つも先の【ファイヤーキッズ】が出る。
つまりオマケとしてジェリーマンが出てくる事がないため、ジェリーマンに遭遇するのは【発掘現場の洞窟】に自力で辿り着いてからになる。
 
【モシャスナイト】も同様のハブを受けている事から、モシャスを使うモンスターだからの措置だと思われるが、何故モシャス対策をしたのかは不明。
【キーファ】に変身してしまう事を避けたかったのだろうか?
この仕様はスマホ版でも維持されている。

DQ9

【グビアナ地下水道】と、【宝の地図】の洞窟(火山タイプのKランク)に出現する。
モシャスこそ使わなくなったが、【ヘナトス】でこちらの攻撃力を下げてくる上に、防御をして粘ることも多い。
攻守共に平均的だが、戦士系を無力化させられるとちょっと厳しい。
攻撃力を下げられてしまったら、ヒャド系呪文を使って倒そう。
炎と氷属性に弱く、逆に土属性には若干の耐性を持つ。
落とすアイテムは通常枠が【ようがんのカケラ】、レア枠が【ルビーのげんせき】
旧作に比べると遭遇する範囲がかなり限定的で、モシャスが削除されたこともあって、存在感は薄い。
しかし、ようがんのカケラは中盤の錬金で需要が高まるので、時期的にちょうどいい乱獲対象である。
ハンマースキルのクエスト【ハンマーチャンス!】では【ねばねばゼリー】を入手するために標的となる。

DQ10オフライン

【ヴェリナード領南】【メギラザの洞くつ】に生息。
行動パターンは前作とほぼ同じ。
通常ドロップは【ふしぎなドロドロ】、レアドロップは【グリーンアイ】

Ver.2

真の【ゼドラ洞】にも生息。

DQ10オンライン

【地中ゴーグル】を装備するか、占い師のスキル効果が無いとシンボルが見えない。
戦闘ではモシャスを使わないが、Ver.4ストーリーではそれに準ずる設定が登場している。
詳しくはこちらを参照。

ジョーカー3

物質系のDランク。DQ7のライトグリーン色で登場。
【歓楽の霊道】【マドルーパー】が毒沼に浸かると変化する。
野生個体はHPと攻撃力が非常に高い上にスカウト率も上がりにくいが、仲間にするとしばらくは活躍してくれる。
特性は【ノーマルボディ】【マヒ攻撃】【マヒブレイク】
+25で【帯電体質】、+50で【ビリビリボディ】、+100で【やみのはどう】
メガボディ化で【AI1~3回行動】、ギガボディ化で【ジャミングブレイク】、超ギガボディ化で【重力ブレイク】を習得。
マヒ攻撃やブレイク、ビリビリボディといった、麻痺に関連した特性を多く持つ。
そしてスキルも【マヒの力】
敵として出て来た時も【やけつく息】を使ってくる。

ジョーカー3プロ

相変わらず歓楽の霊道で無印と同じ方法によって入手できるが、毒沼に浸かるモンスターがマドルーパーから【さまようよろい】に置き換わっている。…鎧が溶けてこうなったということだろうか。
合体特技は【ベホマ】で、合体特性は【マテリアルキラー】

DQM3

物質系Bランク。野生では【覇王城の魔界】・上級で夏に毒の雨が降っている時に出現。
ドロップアイテムは【けんじゃのせいすい】、レアドロップは【かしこさのたね】
物質系とゾンビ系の系統配合、ドロヌーバと【なげきムーン】の特殊配合で生み出される。
 
特性は【マヒ攻撃】【マヒブレイク大】(Lv20)、【???キラー】(Lv40)。
Lサイズ化で【1~2回行動】【ビリビリボディ】【やみのはどう】(Lv60)を習得。
所持スキルは【ミステリアス】

モンパレ

ぶっしつ系のランクBモンスターで、初期とくぎは【モシャス】。色はライトグリーン。
HPとすばやさに長けるが反面他の能力値は微妙だった。
なおこの作品ではマドルーパーに下剋上されている。

どこパレ

こちらではランクA。モシャスは覚えず、【ルカニ】【めいそう】を覚える。
固有特性は回復のコツ++。能力値は同ランクの中ではやや控えめだが、全状態異常無効というすばらしい耐性を持つ。

ライバルズ

第7弾「光と闇の異聞録」に収録された商人専用のスーパーレアカード。色はDQ7と同じライトグリーン。

6/4/5
召喚時:自分の手札にあるランダムなユニットカード1枚と同じカードを2/2にして場に出す
それが冒険者カードなら代わりにコピーを場に出す

モシャスの効果を意識したユニークな効果を持つカード。冒険者デッキであれば冒険者をコピーして出せるため上振れで高ステータスの冒険者を出せると強力。しかし、効果のランダム性が高いためか、ランクマッチではあまり使用されなかった。

ウォーク

メインストーリー6章7話~7章6話などでフィールドに出現する。ヘナトスを使うだけで弱い部類。
 
こころの色は青でコストは83。

ヨシヒコシリーズ

悪霊の鍵7話に登場。
ヨシヒコ達に化けた。ちなみに偽ムラサキはひょっこだった。

蒼天のソウラ

2巻で登場。模倣人形と書いてジェリーマンと読む。
エストリスが使役するモンスターで、魔公子イシュマリクの策謀で、ソウラJBをけしかける理由作りとして変身呪文【冒険者】に化けさせた上でけしかけられた。