【おうじょのあい】

Last-modified: 2024-03-29 (金) 17:47:46

DQ1

重要アイテムの一つ。
【ローラ姫】を救出したあと、彼女から必ず受け取ることになる。
「王女の愛」とかいったいどんなものかと思っていたプレイヤーは多かっただろうが、【公式ガイドブック】のイラストによると金色の巨大なペンダントみたいな物であり、いたって普通のアクセサリーといった感じだ。
 
道具として使うと、次のレベルまでの必要経験値と現在地からラダトームまでの歩数を教えてくれる。
位置情報まで教えてくれる辺り、トランシーバーというレベルではなく、GPS機能付き携帯電話に近い。
このアイテムの謎は【みちくさ冒険ガイド】でも言及されており、同書に登場した理学博士の福江純教授によると、やはりGPS技術が使われていると思われるとのことである。
また、GPSに欠かせない人工衛星は、超古代文明の遺跡ではないだろうかとの推論を出しており、その受信機がこの王女の愛だという分析である。
なお、福江教授はこのアイテムのローラ姫との会話機能は「ローラ姫のAIが搭載されている可能性が高い」としている。
このアイテムは【ロトのしるし】を手に入れる際の参考になるが、この場所さえ知っていれば、もしくはマッピングなどで自力で座標を把握できるのならクリアに必須というわけではない。
つまり、ローラ姫を助けなくてもクリア可能なのだ。
 
なお、FC版等ではこのアイテムを受け取る際に持ち物がいっぱいだと、ローラ姫が

そして ローラにも あなたさまから なにか ひとつ…
(アイテム)を ローラに くださいませね。

と言いながら、主人公の道具欄(武具や専用枠にあるものは除く)にある持ち物のうち最も売価の安い量産アイテムを1つ強制的に奪ってしまうというレアな出来事が起こる。
このため、大抵のプレイヤーは【たいまつ】を奪われることになるだろう。
逆に最も高価な【しのくびかざり】は一品物であるためか重要アイテム同様に対象外となっており、絶対に奪われることは無い。
該当アイテムが無い場合は何故か【あまぐものつえ】が奪われる対象になっているのだが、そのような状況は復活の呪文を捏造しなければ発生しないので大丈夫。
面白いことに、たとえ【のろいのベルト】であろうとも奪っていく。
何とも笑いを誘う描写となってしまうが、ローラが装備して王様に追い出されてしまうような事態は起こらないのでご安心を。
ちなみにラダトーム城侵入後に呪いのベルトを身に付けて呪われてしまった状態でも、強引に引っ剥がして王女の愛に置き換えられる。
王女の執念、恐るべし。
ただし呪いのフラグはそのままなので、門兵の前へ行けば追い出される。
その場合でも町で呪いを解いてもらった際に王女の愛が失われるようなバグは無いので心配ない。
実害は、呪いのベルトを複数個所持していた場合は呪いを解く際に呪いのベルトが1つ減ることくらい。
余談だが、呪いのベルト1個しか奪われるアイテムが無い状況の復活の呪文を捏造して同じことをすると、「呪いを解いた際に何もアイテムが無くならない」という状況を作ることができる。
 
復活の呪文には「ローラ姫を助けた」というフラグが存在せず、「おうじょのあいを持っているなら救出済み、持っていないなら未救出」という形でフラグ管理しているため、このアイテム交換イベントはシステム上の都合が絡んだ演出と思われる。
よって「ローラ姫を助けたのに手持ちにおうじょのあいがない」という状態は復活の呪文作成プログラムでも絶対に作れない。
…と言いたいところだが、実は奪われないアイテムばかりでアイテム欄を埋めた復活の呪文を捏造した場合は、姫を連れ帰っても王女の愛が手に入らない。
これにより間接的にではあるが、「ローラ姫が玉座にいる状態なのに王女の愛が手元に無い」という状況を一時的に作ることはできる。
当然ながら復活の呪文を入力するたびに姫は沼地の洞窟に戻ってしまうのだが。
 
上記の通りクリアには必ずしも必要ないアイテムなのだが、ローラ姫を助けたか否かのフラグ代わりでもあるので、DQ4の【てつのきんこ】などと同じく一度入手したら最後、手放したくても手放せないお荷物となる。
FC版ではアイテム欄に困ることはあまりないのが救いだが、それでも消耗品のストックや、呪い装備のコレクションなどでどうしてもアイテム欄に余裕が欲しい人は、少なくとも竜王討伐時まではローラ姫を無視する必要がある。
できれば【ようせいのふえ】を入手せずに【ゴーレム】も倒したいところだが、そちらは難易度が高いのでなおさら。

リメイク版 

受け取り時に持ち物がいっぱいだと、ローラ姫は

あら? でも あなたは それ以上 お持ちにはなれないようですわね。
どうか もち物を へらして また 来てくださいませ。

と言って王のそばに立ったままになる。
オリジナル版のような強制的なアイテム交換は行われず、道具欄に空きが出来てから手渡される。
またこの状態で王に話しかけてセーブもできるので、「ローラ姫を助けたのに手持ちにおうじょのあいがない」状態の冒険の書が作成できる。
なお、GB版に限り、王女の愛を受け取らずにセーブした冒険の書をロードすると、ローラ姫は玉座にしれっと座っている。

小説版

【だいまどう】ザルトータンは、ロトの勇者が「王女の愛」を得る時、【りゅうおう】を倒すほどの力を持つという託宣を授かった。
これはそのまま「ローラ姫に愛されること」という意味であり、アイテムとしては登場しない。
 
その代わりというべきか、【リムルダール】で姫が、自分の髪を売った代金で「翡翠でできた鳳凰の彫り物」を買い、主人公アレフに送るシーンがある。
この彫り物は最終決戦の際、ドラゴン化した竜王に踏み潰され失われた。

ゲームブック(双葉社)

「姫の愛」という名前で登場する。
一応アイテム扱いなのだが、具体的にどういうものなのかは不明。
まだ【公式ガイドブック】も発売されていなかったので、書きようがなかったのだろう。
所持した上で【スライム】を倒すと、姫がテレパシーで、ロトの印の在り処を教えてくれる。
ゲームとは違い、ロトの印入手のためには絶対に必要となる。

DQ10オンライン

【ドラゴン】の討伐報酬である竜のうろこの破片を300こ集めると復元屋で交換可能な首アクセサリー。
合成すると、やりこみ派向けの効果が得られる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

特定の【復活の呪文】でゲーム開始するとだいじなものに所持している。
(検証により、主人公レベル20以上のDQ1(FC)復活呪文が必要)
【ふくびきけん】と同じく通常のプレイでは入手不可能なアイテム。
使うとオールドファンには懐かしいメッセージとBGMが流れる。
海外版では「復活の呪文」が存在しないため、バクーモス・邪を倒すとアーウィンの装備と共に手に入り、使うとエレノアの「私たちはいつもあなたと一緒」という台詞が聞ける。
 
また【女王の愛】という、DQ1の「おうじょのあい」に似た名前と機能を持つアイテムが登場する。

バトルロードビクトリー

DLC専用SPカードとして登場。使用者はもちろんローラ姫。
相手の攻撃のダメージを30%カットする。しかも、ターンを増す毎に効果は薄れるが、最大3ターン効果が続くのだ。
【ルビスのまもり】【ドラゴンオーブ】とは違い、初動カット率は低いが長続きするので、場合によって使い分けよう。
しかし、継続効果は発動しない事もあり、【いてつくはどう】で簡単に消されるので注意。
 
なお、【レジェンドクエストI】では必須SPカードである。
レジェンドクエストのダウンロードと同時に思い切って購入しよう。

ビルダーズ1

【やみのせんし】が首から下げている。竜王に下っても未だに首から下げてるところに哀愁が漂う。
同作中では明言されていないが、後述のスーパーライトのフレーバーテキストで明言されている。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.50
レアリティトレジャー
カテゴリーレジェンド
コレクション伝説のだいじなもの
標準価格5,141,060G

【おうじのあい】というニセモノが存在する。

DQMSL

やみのせんしとその転生先である偽りの王やみのせんしが身につけている(前者のフレーバーテキストに書かれている)。
また、竜王と勇者がコンビを組んだモンスター「アレフガルドの伝説」が使用する特技としても登場。
効果は【ザオリーマ】と同じだが、使用者の特性により使用を封じることが著しく困難であるため恐れられている。

ライバルズ

「王女の愛」名義でスタンダードパックにて初期より実装。トークンカードとしての登場で、ローラ姫を助けたりドラゴンを倒したりすると入手可能。

コスト1
味方リーダーのテンション+3

使用することで、即座にテンションスキルや必殺技が使用可能。
どのリーダーでも使用可能という点も相まって汎用性が高いのは勿論のこと、コンボの起点としても優秀。

フレーバーテキストは
“「そして ローラにも あなたさまから なにか ひとつ…アイテムを くださいませね。」と王女は微笑んだ。”
と、FC版でアイテムが一杯の時にローラから言われるセリフを再現したものになっている。
ライバルズらしいかなりマニアックかつコアなチョイス。

ドラけし!

【ローラ姫】のスキルとして「王女の愛」名義で登場。
スキル使用可能回数・3回
「王女の思いが癒やしの力となりHPを回復する」

ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~

エピローグにて登場し、ローラ姫が所持する事になった経緯が断片的に明かされている。
ロトのしるしを未来へ託した【アロス】の祈りに答えるかのように、空から水色の宝石が飛来。長い年月をかけた末に、ラダトーム城にて産まれたばかりのとある赤子が手にしていたところを発見された。
その後の詳しい描写はないものの、この水色の宝石をペンダント状に加工した物が「おうじょのあい」となったと思われる。そして、毒の沼地にてこれを片手に、もう片手に光るものを持って佇む若者の登場を以て物語が終了する。