【だいまどう】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:38:41

概要

DQ1などに登場する、元祖・魔法使い属モンスターの最上位種。
黄色いローブに身を包んだ、魔道を極めた大魔法使いである。
下位種に【まほうつかい】【まどうし】が居る。
他シリーズに登場する同名モンスターについては【だいまどう(DQ4)】【だいまどう(DQ7)】を参照。

DQ1

【ドムドーラの町】【メルキド】周辺の他、【竜王の城】にも出現するなど、かなり生息域は広い。
特に竜王の城に至っては全フロアをうろついているので、こいつに会わずにクリアしたという人はまずいないだろう。
「魔道を極めた大魔法使い」がこの世界には割とたくさんいるようだ。
下位2種とは左右が逆で、右手に杖を持っている。
 
稀少性は兎も角実力は肩書充分で、本作最強の攻撃呪文である【ベギラマ】を使う。
他にベギラマを使う敵は【しにがみのきし】【りゅうおう】だけなので、普通に冒険していれば最初にベギラマを使ってくる敵との戦闘だろう。
適正レベル付近のHPだと【まほうのよろい】による軽減無しで直撃した場合、一発で半分近くまでもってかれるので相当危険。
魔法の鎧を着ていなければいっそ逃げた方が無難かもしれない。
仮に魔法の鎧を着ていても【やくそう】による回復とほぼ同量のダメージを与えてくるので、下手をするとイタチごっこのままジリ貧に追い込まれて死にかねない。
【ベホイミ】を覚えていない内はあまり戦いたくない相手である。
ちなみにFC版では最強の防具(ロトの鎧+水鏡の盾+竜の鱗)を揃えた場合、早ければLv15で、そうでなくともLv16で主人公の守備力が大魔道の攻撃力である80に届く。つまりベホイミを覚える前に戦いたくないのであれば、【トヘロス】【せいすい】を撒いておけばフィールド上での出現をシャットアウトできる。
MSX版ではトヘロスの条件が厳しくなったので、この方法は使えなくなった。
 
【ラリホー】と攻撃呪文はほぼ無効。
【マホトーン】も半分程度しか効かない。
そもそもコイツは【ドラゴン】並のステータスを持っているため、呪文を封じた後でも普通に強い。
マジカルだけでなくフィジカルの鍛錬も怠らないとは、敵ながらあっぱれな奴である。
そんなわけで下手な小細工を弄するよりも力任せの真っ向勝負が一番の早道。
つまり、レベルを上げて物理で殴ればいい。
ベホイミさえ覚えてしまえば恐れるに足らず。
逆に実力不十分の段階でも逃げずにあえて戦うというのであれば、多少面倒でもマホトーンでキッチリベギラマを封じておきたい。
フィールドに出現する敵の中では【メタルスライム】を除けば最高の経験値持ちなので、倒せるようになれば稼ぎにはもってこいの敵になる。
また竜王の城の地下5階~最下層では死神の騎士と【ダースドラゴン】という最強の両巨頭が闊歩していることもあり、出てきたらホッとするぐらいの癒し的存在になる。
ちなみに地上での生息域は、ドラゴン(中ボスを除く)とまったく同じ。
竜王の城でも全てのフロアでドラゴン系統と共存しているが、下層へ行くほどドラゴンが上位種になっていくので、相対的に弱くなっていく。
 
本編では雑魚モンスターとしてしか登場しないが、最上位の魔法使いという幹部然とした設定から、CDシアターや小説版、ゲームブック等ではしばしば中ボスの役を割り振られ、固有の名前を付けてもらえることも多い。

リメイク版 

向きと杖を持つ手が下位二種と同じになった。
マホトーンも使ってくるようになったが、逆に最大の脅威であるベギラマの使用頻度は激減した。
各種呪文耐性も軒並み下がっているのでひとまずマホトーンで無力化してから叩くという戦法が普通に有効。
攻撃呪文も高確率で通用するので、逆にこちらからベギラマで焼き払ってもいい。
まぁベギラマを覚えるくらいのレベルなら、そのまま物理で殴れば倒せるだろうが。

CDシアター

声優は玄田哲章。彼は後に、CDシアター版DQ4・トルネコ1の【トルネコ】、ヒーローズ2の【オレンカ王】、ライバルズの【パパス】を担当する。
竜王直属の部下であり、魔将達を率いる大幹部。
また同時に、このCDシアターの第一声を主人公アレフ【りゅうおう】、ナレーターすら差し置いて担っているという優遇ぶりである。彼が竜王に進撃準備完了の報告を行い、竜王の出撃命令を受けている場面からCDシアターが始まるのである。
本編開始以前、竜王が襲撃した際ラダトーム王の命令で【ロトのつるぎ】を隠そうとした兵士を殺して奪い取っている事が後に明らかになる。
 
その後暫く登場しないが、竜王の城に到着したアレフの前に最後の刺客として登場。【しにがみのきし】【ダースドラゴン】をけしかける。彼らはまとめて倒されはするものの、しにがみのきしに剣を折られ丸腰になっていたアレフを驚異的な魔力で圧倒した末にロトの剣でトドメを刺そうとするが、突然剣がアレフが身に着けていた【ロトのよろい】に彫られた不死鳥の紋章と激しく共鳴した衝撃で剣を手放してしまい、剣を拾ったアレフの渾身の一撃を受け、主である竜王の名を絶叫しながら絶命した。

小説版

小説版では、【竜王六魔将】に抜擢された大魔道「カトゥサ」と「ザルトータン」の2名が登場。
カトゥサは本編開始時には既に故人であり、メルキド攻略の不手際等のために処刑されたとある。
その後釜としてザルトータンが就任したとのこと。
なお、カトゥサについては【モンスター物語】に収録されたエピソード「呪いのブラックメイル」「メルキドの守護神ゴーレム」で、処刑までの詳細を知ることができる。

ゲームブック(エニックス)

上巻の最終決戦として【ローラ姫】救出の際、原作ゲームにおける【ドラゴン】戦の後に大魔道「アーガム」が登場。アーガムを倒すと上巻クリアとなり、下巻に進むことができる。ザルトータンも下巻で竜王の城にボス敵として登場。倒すと竜王のいるフロアに降りる階段が現れ、先に進むことができるようになる。

不思議のダンジョンシリーズ

トルネコ2、3に登場する。
トルネコ自身は4からの出演にもかかわらず、【だいまどう(DQ4)】にはお呼びがかからなかった。
本シリーズとは違い呪文は使わず、【風来のシレン】のゲイズ系お得意の【催眠攻撃】を仕掛けてくる。
これが強烈で、本シリーズよりもむしろ不思議のダンジョンシリーズで本領を発揮していると言える。
催眠攻撃で貴重なアイテムを消費してしまったりして泣いたプレイヤーも多い。
 
少年ヤンガスでは催眠攻撃もろとも、系統ごと完全に削除されてしまった…。

トルネコ2

【不思議のダンジョン】以降のすべてのダンジョンに出現する。
悪魔系に含まれているので【デーモンバスター】がよく効く。
1のまどうしと異なり、2では最初から起きていることが多い反面、【魔法の盾】で防げるので何とかなる。
まどうしの上位種だけあって、アイテムを落とす確率が体感13パーセント以上と高いので、目覚まし状態か、魔法の盾があるなら積極的に狩りにいこう。
ただし、GBA版では魔法の盾がかなりレアになった上に、【もっと不思議のダンジョン】では盾自体が出現しない。

トルネコ3

HP41、攻撃力17、防御力17、経験値48(レベル1のステータス)。
【遺跡の大空洞 南】【魔物の巣】【封印の洞くつ】【異世界の迷宮】【まぼろしの洞くつ】に出現する。
(GBA版では【テーマ別モンスターハウス】のマジックハウスや、【エクストラモード】【新界の試練】【封印の試練】【まぼろしの試練】にも出現)
今回は悪魔系ではなく、【魔法系】【杖系】に属する。
こちらでは催眠攻撃を防ぐことが事実上不可能に。一応【魔封じの指輪】で防げるが、この指輪が激レア。 しかも装備中は常時鈍足というとんでもない副作用がある。
発見次第、矢などで速やかに倒したい。眠っている場合は隣接しない限り目を覚まさないので無視しよう。
また、【どくどくゾンビ】と同じく出現するフロアではダッシュは厳禁。もっとも、【異世界の迷宮】では出現フロアは視界1マスなので防ぎようがなく、【まぼろしの洞くつ】では出現しなくともダッシュはしないだろうが。(ちなみにまぼろしの洞くつでも出現フロアは全て視界1マス)
アイテムを落とす確率は前作より下がり12%ほどだが、全体で見ればまだ高い方である。
 
シナリオ中では、ロサを連れている時は特に気を付けよう。
ロサに押し付けられる荷物のうち、草やパン、巻物を使わされるとリレミトするしかなくなる。
なお、催眠攻撃は操作キャラクター以外に対しては混乱効果を与える。
ポポロの場合は距離をおいて仲間モンスターをけしかけたい。
混乱した仲間モンスターに攻撃される可能性もあるが、ポポロが催眠攻撃を喰らうより幾分かマシ。
 
魔物の巣では杖系モンスターが集まる7Fに出現。
【ドルイド】【げんじゅつし】もいるため、眠り・金縛り状態の間に催眠攻撃をされるリスクもある。
【魔封じの指輪】があれば安心できるが、前述の通り入手がかなり難しい。
 
封印の洞くつでは23~27Fに出現。持ち込み可能ダンジョンなので、これまでに蓄えてきたアイテムや鍛えてきた装備をロストしてしまう危険がある。
24・26Fは【レノファイター】も出るので、投げられて即催眠攻撃を受ける危険がある。【透視の指輪】を持っていき、マップの赤い点をよく見て行動しよう。
幸い出現フロアは少ないので、慎重に行動して絶対に催眠攻撃を受けないようにしよう。
 
異世界の迷宮では【エミリゾーン】こと51~59Fに出現。
前述の通り、視界1マスなので出合い頭の催眠攻撃は防ぎようがない。56~59Fでは【グレイトホーン】も出るため、部屋に入った瞬間にだいまどうが投げ飛ばされてくる、なんてこともある。
重要なアイテムを無駄に使ったり、投げたりしてロストしてしまうと目も当てられない。眠っている確率が高いのが幸いか。
アイテムロストのリスクを少しでも下げるために、【へた投げの指輪】を装備して探索するプレイヤーもいるらしい。
 
まぼろしの洞くつでは25~29Fに出現する。こちらも異世界の迷宮と同じく出現フロアは全て視界1マスだが、一度でも攻撃を受けると基本的に即死であるこのダンジョンでは、【レミーラの巻物】【地獄耳の巻物】などを使うのが前提である。
よって、基本的に催眠攻撃を受けることはないだろう。なお、催眠攻撃によって行動をすると自分のターンが終了するので、再び催眠攻撃をされるか、攻撃されるかのどちらかである。
 
成長タイプは【防御・晩成】で、仲間になった時のデフォルトネームは「ワイズ」。
仲間に加入するのは出現場所の関係で本編クリア後限定であり、催眠攻撃で隣接した敵一体に混乱効果を与える能力を持つ。
……が、より早い時期に仲間にでき、同じ成長タイプで、より能力が高く、部屋全体の敵に混乱効果を与えられる【おおめだま】に勝る点がほとんどない。【モシャスナイト】【ジャスティス兄】によりプレイヤーが催眠攻撃を受けるリスクもある。
【冒険の履歴】目的で仲間にした後は御役御免となるだろう。

剣神

ステージ6の、メルキドへ向かう山道の終盤に出現する。
体力が増えて回復呪文も使えるようになり、炎が激しくなった上に時間差の炎が6つになった。
ここまで来るとすべて記憶するのは難しいかもしれない。
回復呪文を使っている間はダメージを与えるチャンス。即座に回復するわけではないため、その瞬間に攻撃すれば倒すのは難しくない。
【ドラゴン】【キースドラゴン】【キングスライム】といったボス級モンスターが出るこのステージでは強敵とは言い難い。
 
余談だが、時間差で飛んでくる炎はこの系統で全員違う数の炎を飛ばしてくるが、杖の先から飛ばしてくる炎はこいつだけやたら激しい。
このゲームでは主人公も武器の先から炎を出しているので、もしかしたら杖の先から飛ばすタイプの炎では、まほうつかいやまどうしはギラ、こいつはベギラマを唱えているのかもしれない。

バトルロード2

第一章から登場。
ステータスはHP:588 ちから:45 かしこさ:157 みのまもり:53 すばやさ:89。
使える技は「ギラ」と「じわれ」。
前者は杖から灼熱の光線を発して敵全員を攻撃する灼熱呪文。
後者は杖を地面に突き刺して敵1体の足元から岩が突き出る打撃技。
【じわれ】という名だが、DQ6やDQ7のような即死効果ではない。
主人公の職業が魔法使いだと、ギラが「ベギラマ」にパワーアップする。
 
じわれについてはただでさえ低い威力の技かつ会心率も低め、更に命中率もやや不安定という性能でほぼ使う技はギラ一択になる。
ダメージ増加系のスペシャルカードを使った後などにコレを出されるとハラハラする事請け合い。
  
あくましんかんと似たような能力だが、こちらは素早さがはるかに高い、上記の様な弱みこそあれど耐性面でも炎・灼熱・暗黒属性の攻撃に強く、何気に回避率も高めで総合的には優秀なモンスター。
 
ビクトリーでの大会モードでは最序盤かつ無償で入手できるモンスターなのでRTA御用達になってる。
一方で上記のスペシャルカード使用後にじわれを使われ結果敗北の原因になったりと言った理由で愛憎をこめられた存在になっている。

ビルダーズ1

終章および【フリービルドモード】四の島の最奥に登場。
【竜王軍バトル】などのボス戦に登場する他、【魔の島】エリアでは【ダースドラゴン】ともども、雑魚モンスターとしてフィールド上を歩きまわっている。
 
行動パターンは下位種同様、後ずさりやワープでこちらとの距離を取りながら、直線射撃のギラ、放物線を描く【ベギラマ】での魔法射撃を行う。
どちらも耐性防具無しで喰らうと20以上ものダメージを受けるのでかなり痛い。
また、ギラ・ベギラマともに高威力版と使い分けるので実質4種類もの攻撃魔法を使いこなす。
魔の島や四の島ではダースドラゴンの相手をしているといきなりコイツのベギラマが降ってくるのはもはや日常茶飯事。
乱戦の危険に注意しながら確実に倒していこう。
 
ドロップアイテムは【黒ヤモリ肉】

ビルダーズ2

【ヤミヤミ島】【マガマガ島】に多く生息している。
相変わらず強敵と戦っている際に遠くから火炎を放って攻撃してくるので、戦闘中は厄介な存在となる。
ドロップアイテムは【わた】×3か【くさった肉】
どちらも有用なので積極的に狩る価値はあり。

ウォーク

2019/9/19~10/24まで開催された「DQ1イベント」にて特定のイベントクエストを受注している間のザコ敵として登場した。
こころの色は緑でコストは47。グレードSで【メラミ】を覚える。

なかまモンスターとしてスカウトすることもできる。
名前に反して回復とくぎばかり習得するヒーラーで、入手の難しいホークブリザード以外で唯一【ベホマラー】を習得できるのがポイント。
またホークブリザードと違いメラ系に弱いわけではなく、むしろ特殊効果でメラ系耐性を習得できるためこうねつのガスや灼熱サイクロンのダメージもある程度軽減でき、差別化はしっかりできている。
ただし物理攻撃に対する耐久力が低いのには変わりなく、さらに攻撃とくぎはベギラマしか覚えないのでその点では1歩劣るか。
ちなみにベギラマを覚えない場合、とくぎ枠はキアリクになってしまい継承でも攻撃とくぎは一切覚えられない。

どこパレ

とくぎセレクションにて登場したモンスターで、ランクはSSとかなりの好待遇。悪魔系。
目玉とくぎは【ギラマータ】。同種配合で追加される特性は2回行動。
 
強化版である「強だいまどう」も実装されていた。
こちらは目玉とくぎに【やみのはもん】が追加されたほか、固有特性が「強だいまどう」に変更された。2回行動に加えギラの心得+の効果がある。
パレードスキルも強化され、自分以外の悪魔系のステータスを上げつつ戦闘開始時にテンションを一段階上げるという非常に強力なものになっている。

ドラけし!

DQ1イベント「悪の化身とロトの勇者」で初登場。様々なステージで登場する。
星3の黄属性で、スキルはベギラマ。モーションはイルルカのまほうつかい(要するに【なぞの神官】のコンパチ)と同じ。