【おおなめくじ】

Last-modified: 2024-04-24 (水) 22:57:48

概要

その名の通りとても大きな、なめくじのモンスター。
上位種に海の軟体生物である【うみうし】がいる。
気持ち悪いヌメヌメボディで突進攻撃されようものなら、精神的ダメージも甚大そうだ。
 
初出はDQ2。しかしその後、本編への再出演の音沙汰は一切なく、特にDQ6以降は同じくナメクジ型モンスターの【リップス】系に完全に枠を奪われてしまっている。特に同作ではまったく別種のモンスターでありながら、【おばけなめくじ】などという似て非なる紛い物が幅を利かせている有様。
【フロッガー】系などの出演作が少なかったモンスターの数多くが再登場を果たしたDQ11においても、同期の【スモーク】が枠を射止めたにもかかわらずこいつは出演できなかった。
ー方外伝作品ではトルネコ1で抜擢されて以降、やたらと出演数が多い。同じく気持ち悪いヌメヌメ系担当に【おおみみず】がおり、そちらも外伝で強烈なインパクトを残している。
なめくじは分類上貝のー種だが、歴代で貝型のモンスターはさほど多くはなく、外伝では【虫系】の系統で統一されている。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】では、鳥山明は英語でなめくじを意味する「スラグ」という仮名を付けていたことと、初期案では【ブチュチュンパ】のような色であったことが確認できる。 
余談だが、漫画【ドラゴンボール】の第22会天下一武道会編に一コマだけ登場していたことがある。
 
なお、初出のDQ2やトルネコ3では「おおナメクジ」表記だが、他のほとんどの作品では「おおなめくじ」で定着しているため、本辞典では後者を採用する。

DQ2

概要にもある通り、FC版やSFC版では「おおナメクジ」表記。
ただし、スマホ版以降では「おおなめくじ」表記になっている。
【リカント】カント)など【よく使う20文字のカタカナ】関連のものを除いてシリーズ初の、ひらがな・カタカナ交じりの名を持つモンスターである。
また、【おおさそり】に次ぐ「おお○○」の名を持つ。
 
本作において【スライム】の次に弱いモンスターで、【ローレシア】周辺に出現する。
上位種のうみうしは強敵だが、最序盤のコイツはさしたる特徴もなくそれほど問題ない相手だろう。
そうは言っても、運悪くレベル1で3匹組に遭ってしまうと、薬草が無いと厳しい。
FC版では、逃走成功率がこちらのレベルを問わず一律66%と高いので、薬草が無いときは逃げるのも手。
ちなみに、ローレシア大陸では一度に遭遇するモンスターは3匹までに制限されているので、4匹組になることはない。
 
リメイク版ではローレシア大陸全てに出るようになったが、スライムと違って逃げないので鬱陶しいだけの存在。
【バブルスライム】【キングコブラ】など厄介な連中と一緒に現れたら、後回しでいい。
ある程度こちらのレベルが高ければ、確実に逃げることもできるようになった。
 
落とすアイテムは【やくそう】で、ドロップ率は1/32。
1/8の高確率で落とす【アイアンアント】【やまねずみ】もいるので、序盤は薬草を集めやすい。

小説版

ローレシア王子アレンが馬で【サマルトリア】に向かう途中、スライムに続いて遭遇した。

ゲームブック(双葉社)

上巻にて、ローレシア付近でなぜか【はぐれメタル】とコンビで登場。
溶解液で10ポイントのダメージを与えてくるが、同書ではレベルを最高まで上げない限りHPは10で固定なので、食らったら即死である。

ゲームブック(エニックス)

やはり、ローレシアを旅立って最初の戦闘でスライムとともに登場する。
逃げることもできるが、失敗すると死んでしまいローレシアに戻される。

DQM1・DQM2

【虫系】のモンスターで、虫系×【スライム系】で誕生する。なるほど説得力がある。
ついでに言えば、組合せを逆にすると【スライムつむり】になる。ナメクジとカタツムリは同じ仲間なので、見事なほど逆の発想になっている。
習得特技は【なめまわし】【うけながし】【くちぶえ】
能力の伸びは全体的に良くないが、頑張って育て続けていると最終的になぜか素早さが一番伸びる。
もっとも頑張って育てる必要性は特に無いのだが。
DQM2では能力の伸びが最後まで良くないという謎の弱体化を受けた。もっとも気色悪い見た目で強くてもプレイヤーが困るだけなのであまり問題は無いのだが…
当然ながら、本作の仕様上、全ての能力がカンストしたおおなめくじを作ることも可能である。その場合、吟遊詩人に能力を上げてもらう、種や木の実を惜しまず使うなどと言ったことが必須なので、メリットはほぼ無いが…
前述通りかなり弱いので育てるメリットはほとんど無いのだが、敵として出てきた際はうけながしが非常に厄介。最悪の場合能力フルカンストのモンスターに全力【ばくれつけん】をうけながされて壊滅する事もある。見た目気色悪い、能力低い、それなのに敵としては危険と、ある意味最も嫌らしいモンスターである。
ナメクジは雌雄同体だが、本作の仕様上、性別がある。

キャラバンハート

キャラバンハートでも登場。自然系ランクD。
覚える特技は前作までと同じであるが、今作ではフェロモンもぎんのたてごともないのでくちぶえの利便性が高い。
ローレシア周辺を追い出され、もっと序盤の【旅立ちの洞窟】に追いやられた。
確かに洞窟の中のほうがじめじめしていて、なめくじの生育にはよさそうである。
デルコンダル地方北部の草原にも出現するので、心を入手したいなら【フィールドイベント】のシルエットクイズも狙えるこっちのほうがいいかも。

テリワン3D

ジョーカーシリーズでは欠席していたが今作で復帰。
【おおにわとり】【おおみみず】と言った「おお」シリーズの巨大化に伴って何と【ギガボディ】に。【ゾンビ系】のDランク。
普通のミミズやナメクジと比べ大きいだけかと思っていたら、並のモンスターや人間と比べても大きかった。
サイズだけなら、初登場作品のラスボスよりデカい。
また、単に巨大化しただけでなくぶくぶく太っている。
そもそも「おお」が接頭に付いてるだけでギガボディというのもおかしいのだが。
まさか【ローレシアの王子】がこんなバカデカいなめくじと戦っていたわけではあるまい。
(実際、DQ2のおおなめくじは設定資料によると体長数十センチ程度の大きさらしい)
巨大化に伴って公式イラストも描き直されている。
ついでにゾンビでもなんでもないのになぜかゾンビ系。
 
【しれんの扉】で登場するが、【きぼうの扉】で見かける事が一番多いだろう。
【あまいいき】やなめまわし等を使って動きを止めに来る。
なお、直接攻撃の際は高く飛び上がってボディプレスするという、なめくじとは思えないアクロバティックな動きをする。
特技の際は口から垂れている粘液の塊をビチャっとこちらに投げつけてくる。勘弁してくれ。
ちなみに呪文を唱えるときには小さななめくじがたくさん集まって来る。DQ2のローレシア地方にいたのは多分こっちだろう。
 
特性は【AI1~3回行動】【まれにまもりの霧】【こんらんブレイク】【パラメータブレイク】、+25で【ビリビリボディ】、+50で【いきなり黒い霧】が加わる。
特性だけ見ても相当に嫌らしい戦い方ができる。
 
ステータスは意外にも守備力が高く1000を超える。
HPの上限も3000と高いが、伸び率は294(究極化でも340弱)しかないので、ダビドのようなHP補強役とのながーい付き合いなどを駆使しないと上限まで上げるのは不可能。
 
スキルは【グリーンファイター】
 
SP版では物質系の種族補正が壊滅的なのでダビドに頼れなくなってしまった…

イルルカ

前作に引き続き登場…はするのだが、謎のレア化を遂げたモンスターの1体に。
引っ越しアプリを使って前作から連れてくるか、チャレンジGPで3戦3勝しなければ入手できなくなっているのだ。
特性や所持スキルなどは前作と同じで、新生配合すると【こんらん攻撃】が付く。
ライブラリによると、口から吐き出される粘液はフルーティな香りがするらしい。フルーティな粘液というのもなんだか嫌だ。

イルルカSP

【カメハのふしぎな冒険隊】でしか入手出来なくなっており、相変わらず入手困難なままである。

ジョーカー3(没)

通常のプレイでは登場しないものの、上位種のうみうし共々内部データ上に存在している。
データの並び順から推測して【自然系】に分類されている可能性が高い。

トルネコ1

HP7、攻撃力2、防御力4、経験値3(Lv1時のステータス)。
不思議のダンジョンの1F~6Fに出現する。特殊能力はなく、通常攻撃のみのモンスター。
1階から出てくるモンスターの中で唯一経験値が3あるので、序盤の稼ぎに最適。
より強い【ゴースト】の経験値2よりも多く、お得感がある。
とはいえ、流石にスライムよりは一回り以上強く、特に耐久力がかなり上であるため、レベル1素手で複数体と殴り合うとちょっと危険。適宜足踏みを挟んでちゃんと回復しながら戦えばそこまでリスクはないが。
攻撃力はスライムと同じなので、何でもいいので盾さえ拾えればレベル1でも恐れるに足らず。ちょっと硬いだけの雑魚と化す。
トルネコのレベルが3以上になれば、特に問題なく倒せるだろう。
その後は6階までダラダラ出てくるが、その頃にはもうオーバーキルできる雑魚でしかない。
なお、トルネコシリーズではこの系統単独出演である。

トルネコ2

HP6、攻撃力3、防御力3、経験値3(Lv1時のステータス)。
【ちょっと不思議の草原】1F~3Fなどに出現する。
今回も変わらず経験値3だが、他に経験値が多い序盤モンスターが増えたので地味な存在になった。
また、ドラキーと同様にシナリオ序盤のダンジョンにしか出現せず、後半の主要ダンジョンでは忘れられてしまう。

トルネコ3

この作品では「おおナメクジ」表記。
HP17、攻撃力8、防御力7、経験値7(Lv1時のステータス)。
今までより強化され【ももんじゃ】より強くなった。盾なしだと最大12ダメージを与えてくる。
【南海の地下道】1F~3F、【密林の墓場】1F~6F、【封印の洞くつ】1F~5F、【異世界の迷宮】4F~7Fなどに出現する。
ストーリー上で通る南海の地下道や密林の墓場では他モンスターに埋もれて相対的に弱いが、異世界の迷宮ではヤワな盾だと10ポイント近いダメージを与えてくる上、HPも17とかなり高めなので、大量に出現する5階までに2発で倒せるようにならないと先行き不安である。
封印の洞窟では1Fから出現し、17F~21FにはLv6の個体が出現する。鍛えた盾を持ち込むか、強力な仲間モンスターを連れてこないと危険。
 
成長タイプは【防御・早熟】で、仲間にした時のデフォルトネームは「ナメール」。
育ちにくい上に特技も無いので、【普通・早熟】タイプの【ドラキー】やももんじゃを使った方が良さげである。
話しかけると「りゅ」が混じった滑舌が悪そうな喋り方で話す。意外と愛らしいかもしれない。
「おりゅは なめくじだりゅが おまえの 役に立ちたいんだりゅん。」

少年ヤンガス

【盗賊王の迷宮】の低層にのみ出現。久しぶりに【うみうし】との共演となった。
持ち込んだ武器によって見せ場もなく倒される運命だが、ひそかに分裂能力を身に付けている。
 
成長限界はレベル10。
デフォルトネームは♂が「ナメック」、♀が「ナメール」。
レベル6で【キアリク】を覚える。
野生の個体は悲しいほどステータスの伸びが悪いが、配合で+値を上げると一転、HP以外のステータスが見違えるほど伸びるようになる。
配合パターンはリップス系統×スライム系。【あやしの地下水道】クリア後から作れる。
鳥系相手に配合すると【かぶとこぞう】になる。

ビルダーズ2

【モンゾーラ島】【ジメジメ島】に登場。人間の倍ぐらいの大きさで気持ち悪い。中には更に巨大な個体もいる。
攻撃方法もよだれの塊を非常に長い射程で飛ばしてくるものと舌を叩きつけてくるものの二種類があり、これまた見た目通りなんとも気持ちが悪い。
数が多い、攻撃的で自ら主人公に絡んでくる、遠距離攻撃、微妙にタフ、キモいと嫌な要素がこれでもかと言うほど詰め込まれており、モンゾーラでの建築を盛んに妨害してくる鬱陶しいモンスター。
モンゾーラの拠点周辺に無尽蔵に湧いて出てくるため、大量のよだれの塊が拠点範囲ギリギリの所に飛んでくる。
見つけ次第掃除するのもいいが、前述のように序盤の敵の中ではHPが高いうえ、また別の所から次々と湧いて出てくるためキリがない。
そうしている内に【油】がもう十分なほどに溜まっているだろう。幸い油自体は使い道は多い。
ジメジメ島ではスルーされるか、【ゴーレム】系に乗った主人公に蹴散らされることになろうが、ここではなんと仲間モンスターに騎乗状態の主人公をよだれ攻撃で狙撃して叩き落すというこいつならではの芸当を見せつけてくる。
さらに本作では有料DLC「水族館パック」を適用しているなら【つりざお】による【釣り】が可能であるが、こいつの場合主人公を遥か画面の外からよだれで攻撃し、不意に釣りを中断させるという悪質な妨害行為まで行ってくる。大物とのバトル中に中断を喰らうと最悪であり、ゆえにモンゾーラ島・ジメジメ島での釣りには周囲に注意を伴う。
全くもってどこまでも面倒な敵であった。
 
当初は【からっぽ島】にて地図上で黄草原になっている場所に自然発生していた関係上、あかの開拓地のオアシスに湧いてうっとうしがられていたが、2019年1月9日のアップデートにて出現しないよう改善された。

ライバルズ

1/1/2

【うみうし】の召喚時効果or捨てられた時の効果で出現するトークンカード。
スタッツは貧弱だがメラゴーストやカミュのテンションスキルの1ダメージに耐えるHP2を持ち、【とうぞくこぞう】【メダルにゃん】を敵の攻撃から守ってきた。
もちろん召喚したうみうしをこいつで守る動きも悪くはなく、能力以上の活躍をみせてきた。
相手が戦士や商人の場合、うっかり他のユニットの前にこいつを出してしまうと貫通の餌食となりうる。
また、【アフロのドン・モグーラ】から【混乱するモグラの子分】を出したい場合に、こいつが出てしまうと盤面が埋まり子分を出せなくなる場合があるため、そういった裏目には気を配ろう。

ダイの大冒険

【デルムリン島】で暮らす個体の他、百獣魔団の一員としても登場。

その他

ジパングもとい本邦でも、山地へ赴けばとても大きなナメクジに出会うことがあるが、あれはヤマナメクジと言うらしい。サイズはせいぜい10~15cm程度だが、初見時には驚かされる事だろう。グロテスクなので観覧の際は注意しよう。
色違いの【うみうし】は海の生き物だが、でかいだけのナメクジのこいつが海水に浸れば、浸透圧による脱水で敢え無く昇天する。4コマではそれで体を張ったネタをしたこともあった(2巻P128)。
貝殻こそ無いが、どちらもいわゆる貝類に属する。