【くちぶえ】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:05:25

概要

DQ6で初登場した移動中の【特技】。以降DQ7~DQ10やリメイク版DQ3・DQ4・DQ5、一部のモンスターズ作品にも登場。
DQ10シリーズ以外では【フィールド】上や【ダンジョン】で使うとその場に【モンスター】を呼び寄せ戦闘になる。消費MPは0。
口笛で多種多様なモンスターがやってくるのは不思議だが、現実でも動物とのコミュニケーションに口笛を用いるのは古典的とも言え、「夜に口笛を吹くとオバケ(ヘビ)が出る」という迷信もあり、東欧某国には「口笛を吹くのは使い魔を召喚する行為」とみなす珍法律まであるほど。洋の東西を問わず、人間以外の存在を惹き付ける異能につながっているのかもしれない。
まあ原理がどうあれ、いちいち歩き回らなくともエンカできるため、【レベル上げ】モンスターを仲間にしたい時などで連戦したい時にはなかなか便利。MPを一切使わないのも嬉しい。
昼夜で出現するモンスターが変化するリメイク版DQ3・DQ4では時間を固定したままエンカウントできるのもメリット。
 
これを覚えるキャラや職業は作品によってバラバラだが、リメイク作で新たに追加された場合、どちらかと言うと、リメイク前においてプレイヤー側にお荷物的な存在として扱われてきたキャラが習得する傾向にあるようだ。
少しでもパーティを固定させず、色んなキャラに役割を与えたいというスタッフの配慮だろうか?
 
【歩数エンカウント】の作品では、単純に次々と戦闘したい場合には、歩き回ってエンカウントを待つよりもくちぶえを連打した方が早く、必須では無いがあると便利な特技の筆頭である。
シンボルエンカウント方式の作品では、【しのびあし】等のエンカウントに関わるスキルは軒並み削除されているが、性質上これのみ続投。しかし、シンボルエンカウントの利点は「戦いたい相手とだけ戦える」事にある為、メタル系等を狙う場合は使われない事も多く、シンボルエンカウント方式では空気になりやすい。しかし、シンボルエンカンウトの作品では戦いたくないモンスターのシンボルに追い詰められた状況で一か八かで全く別のモンスターが出てくるのに賭けることも可能。状況によってはかなり不自然かつシュールになるが。
【毒】状態を治療しなくてもダメージを受けずに連続戦闘ができるというメリットもある。
 
ちなみに、PS2版DQ5以前の作品においては「ダンジョン内の階段を降りた直後、上り階段の上から一歩も動かない状態」でくちぶえを使ってもモンスターが出てくるのだが、DS版天空シリーズではなぜか何も起こらないという仕様がある。
 
DQ11では削除されたが、3DS版の【だいじなもの】【まもの呼びのベル】、DQ11Sの2Dモードにおける【まもの呼びのボウガン】が同じ効果を持つ。

DQ3(リメイク版)

【遊び人】が習得するようになった唯一の特技で、Lv13で習得。
リメイク版DQ3は歩数エンカウントを採用している作品ではあるが、ゲーム全体のテンポがシリーズでもトップクラスで良好な作品であり、無理にこの特技に頼る必要は無い。
転職可能直後に賢者を二人にしたい場合は話は別で、その場合は最後まで使える特技。
DQ3では同一の効果のアイテムとして【ぎんのたてごと】がFC版から存在するが、こちらはいちいちメロディが流れるのが鬱陶しいかもしれない。
 
GBC版では、移動中の呪文の選択肢が記憶されなくなったので連発がやや不便になった。
連戦する場合はくちぶえのみを覚えたキャラ(【盗賊】の特技は下に来るので可)を先頭に置くと良い。
 
DQ6では、「魔物にしか聞こえない口笛の音」という設定であったために普通の呪文の音だったが、SFC版DQ3では設定が変更されたのか、口笛の「ピュウイッ!」という音がきちんと聞こえるようになった。
 
関連として、SFC及びGBC版では【デスストーカー】【なかまをよぶ】モーションが口笛を吹く動作になっており、SEもこのくちぶえの音がそのまま使われている。

DQ4(リメイク版)

【トルネコ】が他の移動特技とともに習得するようになった。習得はLv11。
PS版DQ7では普通の呪文の音に戻っていたが、PS版DQ4では再び口笛の音になった。
 
FC版に比べて格段に敵の出現率が下がったため、普通にプレーしていると中々レベルが上がらない。
一方で敵の同時出現数が増えたり、中盤ボスがかなり強化されたりしているので、腰を据えたレベルアップはほぼ必須。
【山地】で歩き回る手もあるが、こちらの方がはるかに早いので、かなりお世話になる。
また、歩かずにエンカウント可能という特性があるため、コナンベリー周辺でメタル狩りがしたい場合など、昼夜の逆転を避けたい時にも使える(この地域のメタルスライムは夜しか出ない)。

DQ5(リメイク版)

【サンチョ】がやはり他の移動特技とともに習得するようになった。習得はLv24。
エンカウント方式がランダムエンカウントから歩数エンカウントに変更されていることもあり使い勝手は良好。
リメイク版ではこれや【とうぞくのはな】などのおかげでサンチョの利用価値が上がっている。

DQ6

シリーズ初登場の移動特技のひとつとして登場。
【遊び人】に転職すると熟練度★2で覚える。
本作と次作では転職システムの仕様上、呪文や特技を習得して強くなるには兎に角戦って戦って戦いまくって、ひたすら戦闘回数を積み上げなければならない。
加えてDQ6ではダンジョン内はともかくフィールドマップ上でのエンカウントテンポが悪いため、歩き回るだけでは非常に効率が悪い。
その為、効率良く戦闘回数を稼ぐには必須の特技といっても過言ではない。
わずか11回の戦闘で習得できるので、スーパースターを目指さない場合でも真っ先に誰かに習得させておきたい。
とりあえず一番先頭に置く事の多い主人公に覚えさせるのが無難か。

リメイク版

遊び人特技のほか、新キャラの【ぶちすけ】がLV11で覚える。
カーソル記憶機能がなくなったため、熟練度稼ぎで連続戦闘したい時に毎回カーソルをくちぶえに持って行くのが煩わしくなってしまった。
ただし、移動中の特技を覚えない【ハッサン】やぶちすけにスーパースタールートを歩ませれば、くちぶえが一番上に来るので連続使用させやすい。
戦力的には回復呪文などを覚えさせたほうが良いのは言うまでもないが……。特にハッサンは【バトルマスター】【パラディン】向きの能力値を素で持っているため、僧侶はすぐにマスターしたいところ。

DQ7

遊び人が削除されたDQ7では、代わって【羊飼い】の熟練度★5で習得する。
転職システムの仕様に加え全体的にエンカウントのテンポが悪い作品なのでやはり需要度は高い。
ちなみに★5での習得なので、習得ついでに【職歴技】を狙うことができる。
SFC版DQ3ではちゃんとした口笛の音だったのに、なぜかPS版DQ7になって普通の呪文の音に逆戻りした。
下請け会社同士で連携が取れていなかった事が伺える。

3DS版

習得職は同じ。
【シンボルエンカウント】に変更されたが、基本的な用途は変わっていない。
マップ上にいるモンスターをこちらから追い掛け回す事も可能だが、いずれにせよくちぶえで呼んだ方が早い。
 
シンボルエンカウントと言えば後述のDQ9ではテンポの悪い仕様だったが、
今作に関して言えばマルチプレイが無いため、くちぶえを使うと即座に戦闘画面が始まるようになっており、使い勝手は良い。
 
また、「特定の種類の敵を選り好みして狙い撃ちできていたのができなくなる」と言うのも、【すれちがい石版】に目的のモンスターを詰め込む事である程度解消できるようになっている。
熟練度稼ぎでは特定のシンボルを狙う必要が無く、連戦するならくちぶえで呼んだ方が早いので現状シンボルエンカウント方式では唯一利用機会が多くなる作品である。
 
なお、フィールド上で使える全ての呪文・特技を覚えると、くちぶえだけが3ページ目の一番上の項目に並ぶ。
高位呪文、特に【ベホマズン】【ザオリク】を覚えるまでが一苦労だが、その後は慣れると無駄の少ない指使いで手早く連戦できるので便利である。

スマホ版

習得職は引き続き同じ。
 
非シンボルエンカウントに戻ったが、エンカウントのテンポが悪い…どころかさらに低下している節があるくらい敵に出会わないので、
レベル上げや熟練度のために連戦したい場合はくちぶえが無いと割とやってられない。
転職できるようになったら真っ先に誰かひとりは羊飼いを修める必要があるだろう。
相対的にさらに需要が増したと言える。

DQ8

【ヤンガス】【にんじょう】スキルSP4で覚える。
つまり序盤から習得可能。
 
用途はほぼ変わっておらず、町の側などでレベル上げをする場合はくちぶえを連打するのが効率が良い・・・のだが【錬金】は歩かないと完成までの待ち時間が減らないため、立ち止まって動かずにくちぶえ連打と言うスタイルは錬金と同時進行ができないと言うジレンマがある。
ゲームの仕様上、何の知識も無い等でなければ錬金を使っていない時期と言えばそもそも釜を入手する前までであり、錬金自体が結構な歩数を要する物が多い上、金策から消耗アイテム・装備の充実等々、錬金によって圧倒的に進行が楽になる為この影響は大きい。
それ故、今まで程の利便性があるとも言い難くなった。
 
スマホ版では錬金の待ち時間が最初から無いため、錬金との兼ね合いを気にする必要自体が無くなり、好きに使えるようになった。

3DS版

陸上のモンスターがシンボルエンカウント方式になって敵をある程度吟味できるようになった。
それも目的のモンスターがいたら追い掛け回すなんていうレベルではなく、視点を回転させて目的のモンスターを無理やり出現させる事ができる。
このため、【モリーもりもり】でそいつが逃げないようにさえしておけば、メタルキングだろうとかなりのペースで遭遇し続けられる。
 
そんな訳で、以前は総合的な遭遇ペースにかなりの差があって差別化ができていたのが、経験値稼ぎにせよゴールド稼ぎにせよドロップ狙いにせよ、目的のモンスターだけを集中して狩り続ける方が遥かに効率が良くなってしまい、使用機会が減ってしまった。
特に目的を定めずにとにかく戦闘回数をこなしたい時はくちぶえの方が早いが、そんな機会はあまり無いだろう。
 
海上では非シンボルエンカウント方式が継続しているため、海上で狩りを行う場合は相変わらず頼りになる。
 
【追憶の回廊】におけるショートカット用通路では敵シンボルが出現せず、くちぶえでのみエンカウントが発生する特殊なエリアとなっている。
ここで戦闘をする場合はくちぶえは必須。

DQ9

【ゆうかん】スキルSP28で習得。
 
本作からシンボルエンカウントに変更された。
【マルチプレイ】が導入された関係からか、移動中に使用すると、目の前に敵シンボルが現れてから戦闘になる。
これのせいでなかなかテンポが悪い。
ドロップアイテムを求めて特定のモンスターを集中的に狩る事の意味が特に大きいDQ9においては、モンスターを狩るにしても、ただ闇雲にエンカウントすればいいという訳では無くなった。
ただそれでも、目的のモンスターが周りにいなければどうしようもないので、ただひたすらにエンカウントを連打するのと、目的のモンスターを探して追い掛け回すのと、どちらが効率が良いのかはケースバイケースである。
先制・被先制率は正面衝突エンカウント時と同じなため、被先制で即壊滅or立て直し困難に陥りかねない、高レベル宝の地図では被先制の危険がない【ステルス】+後方接触が推奨される。
全く使われなくなった訳では無いが、重要度はやや下がった。
 
また、こちらのレベルが一定以上高いと、敵シンボルがこちらを発見し次第逃げていってしまうため、うまくやらないとエンカウント自体が面倒くさくなる。
くちぶえで呼びよせる場合は、レベルに関係なくエンカウントしてくれるので、何らかの理由で自分よりずっと弱い雑魚を狩りに行く場合は逆に便利。
また海上では従来どおり非シンボルエンカウントなので、【クエスト】で海上のモンスターと戦う必要がある場合には重宝する。
 
なお、モンスターを呼び寄せる効果とは別に、今作では戦闘中に使うと敵を【怒り】状態にさせるという効果もある。
こちらは上手く使えば相手を翻弄させられる。
 
敵の中では【タイガーランス】系が使用する。
だが、味方は怒り狂う状態にはならず、【めいれいさせろ】時は無効、成否の表示が出ない、と効果があるのかどうかよくわからない技となっている。

DQ10オフライン

【主人公】【遊び人】Lv24で習得する専用特技。
消費MPは3。
 
他作品とは効果が違い、バトル用特技。
選んだ対象と同種のモンスターを出現させる。すなわち同種の【なかまをよぶ】をこちらから意図的に発生させる。
ただし格上のモンスターについては失敗することもある。また、既に多くのモンスターがいる場合は呼べない。

DQ10オンライン

遊び人の専用スキル【あそび】に48ポイント振ると習得できる技。
詳しくはこちらを参照。
同じ効果の特技に「エモノ呼び」があるが、そちらはメタル系を呼ばない。

DQM1・DQM2

仕様は本編シリーズと変わらない。
【おおなめくじ】【おばけキャンドル】【わたぼう】などがLv4で習得する。
技枠の関係上、これよりも【ぎんのたてごと】を使ったほうがいいと思われる。ただし、ぎんのたてごとは比較的終盤にならないと手に入らないので、それまではこれで我慢するしかないが。
DQM2とPS版DQM1には、呼び寄せるモンスターの性別を固定できる【フェロモン】という特技もある。配合の際の性別を合わせるのに重宝するので、こちらの特技の存在意義が無くなってしまった。

キャラバンハート

フェロモンもぎんのたてごとも削除された本作では、需要が増した。
フィールドを移動するのに、【食料】が必要な点も追い風となっている。
その性質上食料を落す敵が出現する場所でこれを延々と使用すれば食料0からマックスまで回復することも出来、心やアイテムの副収入もあるかもしれない。
すごいぞくちぶえ。
おばけキャンドルやおおなめくじがLv12で習得できるが彼らの心をドロップするのを粘るのは現実的ではない。ビーナスをおおなめくじに転身させるとよろしい。

ジョーカー1

レガリス島をクリアすると覚えられる主人公の特技。
シンボルエンカウントの今作では使い道は少なく、次の作品からは特技としては削除された。

イルルカ

【しぐさ】の一つで、移動中に十字キーの右でいつでも行える。
付近にいるモンスターをこちらに気づかせて向かわせる。
向かってきたモンスターはこちらを追尾せず、くちぶえが吹かれた場所へ一直線に向かってくるため、かわすのは比較的容易。
予め【せんせいりつアップ】が付与された武器を持たせておき、これでこちらに向かわせて、背後に回り込めば確実に先制攻撃する事も可能。
【キメラ】などの上空にいるモンスターや、段差の上などプレイヤーが移動できない位置にいるモンスターとエンカウントする為にはこれを使わないと不可能。
また、錬金カギのクエストが「モンスターを踊らせ」だった場合、
下手に近づいて戦闘になってしまうより、これでわざとおびき寄せて目の前でしゃがみ、モンスターがこちらを見失ってから躍らせれば成功率を上げられる。
その為、本編と比べて重要性がアップした。ただし、間合いを誤ってエンカウントしないように。
 
ちなみに【メタルエリア】【光あふれる地】【メタルキング】などの逃げるモンスターはくちぶえには反応しない。
しかし錬金カギで出現する【メタル系】は呼び寄せることができる。
 
また、吹いた際にプレイヤーが強制的に画面手前を向く為、すぐ振り返らないと背中から触れられて不意をつかれやすくなる点にも注意。
 
ちなみに、シナリオではサーカス団のベビーパンサーを手懐ける時と、ポートリッツのヨッパライ老人から海賊船の情報を聞き出す時の計2回使うことになる。
なお、サーカス団のベビーパンサーを手懐ける時にパーティが一杯だとくちぶえを吹いてもイベントが起こらないので注意。
牧場に戻って枠を空けてから来よう。

いたストSP

スフィアの一種として登場。盗賊でのみ入手できる。
これが発動すると、指定した1人を自分がいるマスにワープさせる。
自分が築き上げた高額エリアに呼び寄せたりといった使い方ができる。

ヒーローズ1

ヤンガスが、スキルポイントを3P消費して覚えられる。消費MPは4。
使用すると、有効範囲内の敵全てのターゲットがヤンガスに向くようになる。
囲まれた状況で使ってしまうと危険極まりないが、演出が長い【ハッスルダンス】を安全に使わせたり、近距離が苦手なビアンカやジュリエッタに向いたタゲをはずしたりなど、なかなか有効。
ヤンガス自身は【だいぼうぎょ】が有るため安全だが、過信は禁物。