【ひかりのよろい】

Last-modified: 2024-02-12 (月) 01:26:02

概要

【アレフガルド】に伝わる勇者のみが身につけられる【ブルーメタル】製の青い鎧。
【おうじゃのけん】【ゆうしゃのたて】と並ぶ【ラダトーム】の秘宝。
その性能を恐れたゾーマに強奪され、【ルビスの塔】【ルビス】と共に幽閉されていた。
後の時代には【ロトのよろい】として伝えられている。
ほとんどの登場作品ではロトのよろいと比べて水色がかっており、よろいの下部分にも紋章が刻まれたデザインであることが共通している。
DQ7に登場する【王家のよろい】も、どういうわけかよく似た造りをしているのだが関連は不明。

DQ3

【勇者】専用の鎧で、鎧の中では呪いの武具も含めて本作最高の【しゅび力】(+75)を誇る。
炎、吹雪によるブレス攻撃と攻撃呪文によるダメージを2/3に軽減するという強力な耐性に加え、一歩歩くごとにHPが1ずつ回復するという回復能力まで備わっている。
他の最終装備候補の鎧が守備力40程度(おまけにここまで強力な耐性を持つのは【みずのはごろも】のみ)であることから、別次元とも言える性能を誇る名実共にFC版DQ3における最強の鎧である。
普通にプレイすれば、後にロトの鎧として後世に伝えられることになるであろう鎧。
ただし【マホトーン】【バリアー】【毒の沼地】の無効化までは備わっていない。
 
前述の通り、ルビスの塔4Fの宝箱の中に入っている。
【回転する床】で埋め尽くされた細い通路の先にあるが、セオリー通りに通常なら落とし穴に落ちる方向にキー入力して進み、その回転床の性質を見切ればいい。

リメイク版

守備力が82に上昇した。
女であれば誰でも装備できる【ひかりのドレス】と耐性は同じ。
守備力こそ8ポイント抜かれているが、被ダメージ差は2ポイントのみ。
回復能力が備わっているという点で使い勝手はこっちの方が上回っている。
特に光のドレスが一品ものと化したガラケー版以降では、そちらは仲間に回すべき物となったため、勇者の最終装備と言い切っても良い。
 
なお、なぜか重要アイテムではなくなり18000Gで売却することもできるが、一品物であるため一度手放してしまうと二度と手に入らない。
ちなみにリメイク版では装飾品以外の防具はすべて売却可能に変更されており、【ゆうしゃのたて】とリメイク版で追加された【オルテガのかぶと】と、勇者専用装でさえも軒並み売却可能。場合によっては溜まる一方だった【だいちのよろい】はまだしも、完全な一品物にまでなぜこんな意味不明な変更がなされたのかは謎。
 
FC版と違って【公式ガイドブック】にイラストが掲載されたが、ロトの鎧と違って小手などは付いておらず、胴鎧しか描かれていない。
また色こそ青だがデザインはロトの鎧とは全く異なり、胸部の鳥の模様もロトの紋章を曖昧にしたようなデザインになっている。
この後加工されたのか、DQ1・2との関係のネタバレを防止するためにあえてデザインを変更したのかは不明。

小説版

精霊ルビスの封印を解いた際、彼女から【せいなるまもり】(と言いつつ形は【ルビスのまもり】)と共に与えられる。
王者の剣・勇者の盾と同じような材質でできており、身に付けると力がみなぎって来る。
 
しかし小説3のルビスは、【バラモス】出現の800年も前に世界の危機を告げたり、ゾーマの死後に「勇者たちはアレフガルドで生きていかなければなりません」と無責任なことを縁者に伝えたりと、せいぜいこの鎧をくれたことぐらいしか役に立っていない。

CDシアター

こちらでは【オルテガ】【マイラ】を訪れジパングの鍛冶職人サスケに金と青の鉱石を渡し武具の作成依頼をした際、青い鉱石の方がこの鎧となった。
しかし、オルテガは先に完成した剣だけを手に、鎧の完成を待たず旅立ってしまった。
鎧に名前をつけたのはサスケである。剣の方は、オルテガが「王者の剣(つるぎ)」と名付けた。
 
後ほどマイラに訪れた息子であるアレルに快く託されるが、父オルテガの消息に逸っていたアレルは一言礼を言った後「そんなことより」と言わんばかりに早々と話題を切り替え、それに流されるかのように展開も進んでいくため、彼がこれを装備をした描写などは無い…どころか、最後のナレーションまでずっと忘れ去られる。
付属のポスターでは王者の剣と勇者の盾を装備するアレルが描かれているが鎧は着ていないので、本当に最後まで身に着けていない可能性もある。

バトルロード2

モンスターバトルロード2では第6章から登場。見た目はロトの鎧そのもの。
排出率は低いが、スターティングセット~ロトの血を引くもの編~に同梱されているので、どうしても欲しい場合はそっちを買ったほうがいい。
 
賢さが15、身の守りが61、素早さが5上がり、炎、雷、光、暗黒に強くなる。
反面、氷、風、灼熱、爆発に弱くなるのでそこは仲間の耐性で補うべし。
伝説の三神器である【王者の剣】【勇者のたて】と一緒に装備することで、技が変更になる。

バトルロードビクトリー

真・さいごのキリフダという技で【あくまのきし】に掘り出される。掘り出されたせいか鎧の色が少しくすんでいる。
攻撃の際はひかりのよろいを相手に投げて攻撃するという伝説もクソもないぞんざいな扱いをされてしまう。
ひかりのよろいを武器に使うのは後にも先にもこの作品だけであろう。

スキャンバトラーズ

超4弾でチケット化。星4のギガレアで、よろいレベルは120。戦士と相性が良い。
HP:360、ちから:155、すばやさ:60、かしこさ:100、みのまもり:480。
様々な異常耐性が上がるが、中でも魅了には高い耐性がつく。

ソード

【裏ボス】の一人である【ゲモン】を倒すことで入手可能。
守備力88、炎・吹雪・雷・呪文のダメージを30%軽減する。
デザインはDQ3とだいぶ異なり、そちらのひかりのドレスを鎧化したような見た目になっている(実際、守備力がそれと同じ数値で耐性も似通っているので、意識しているのかもしれない)。

ビルダーズ1

ラダトーム編のストーリーにて必ず作ることになる。必要な作業台は【神鉄炉と金床】
終章で【ゆきのへ】【ひかりのよろい】の製法を【ロロンド】を通じて【主人公】に託してくれる。
 
【ブルーメタル】×3
【赤い宝石】×1
【金】×1
【オリハルコン】×2
【上質な毛皮】×2
【ひも】×1
 
オリハルコンは割とすぐ見つかるが、ブルーメタルの調達が中々厄介。
守備力は【あくまのよろい】と並ぶ本作最高の30で、加えて炎に関するダメージ全般を軽減できる。
さらに、【毒の沼地】【溶岩】によるダメージ、移動速度低下、【マヒ花】による麻痺を無効化する効果を持ち、【ゆうしゃのたて】と併せて装備すれば竜王の道具封じも防ぐことができる。
道具封じ耐性はFC版のロトのよろいがマホトーン耐性を持っていたことの再現であろう。
「竜王の魔法を防ぐためにひかりのよろいとゆうしゃのたてを装備していくように」と【姫】【ラスタン】から言われるように、実際この鎧と盾で竜王第一形態の本体の魔法を全て軽減、無効できる。
しかし、【おうじゃのけん】と違って耐久値は他の防具と同様に設定されていて普通に壊れる。それでいいのか伝説の防具。
 
なお、ラダトーム編のチャレンジ達成の為にはこれと【ゆうしゃのたて】を持たずにりゅうおうを倒す必要がある。
装備していなくても持ち物に入っているだけでアウトなので、大倉庫に預けておく必要がある点に注意。
厳密にいうと、りゅうおうの竜形態に移行した時点で所有しているかが判定基準なので、人形態を倒す直前に装備を捨てるか【大倉庫】に預けてとどめを刺しても問題はない。
バグだったのか、switch版ではこの方法ではクリアとみなされなくなった。

ビルダーズ2

前作に引き続き登場。前作のように自作する必要はなく、ストーリー終盤で訪れる【破壊天体シドー】にて、
ビルドレベルを2にあげた直後に起こる黒き魔物たちの襲撃を退けた際に入手できる。レシピを閃く演出は無いがこの時にレシピもアンロックされる。
この際に特に「見つけた」「手に入れた」ということを教えてくれるメッセージや登場人物たちの会話なども特にないため、【おうじゃのけん】及び【ゆうしゃのたて】と同じく気がついたら荷物に滑り込んでいたという形になりやすい。
ここで手に入れられなかった場合、当初は他の入手手段がなかったがアップデートにより【ザブザブ島】【マーマンダイン】が落とすようになった。
 
作成に必要な素材はブルーメタル3、オリハルコン2、赤い宝石1、金のインゴット2と前作に少し似ている。
 
特殊効果は前作から変更されており、「炎と氷のダメージを減少させる」「地形ダメージ(毒沼・溶岩・【イバラ】、マヒ花のマヒ)無効」。
毒沼に埋まっているオリハルコンを集める際には非常に頼りになる。
ただし、落下ダメージと【ムーンブルク島】の一部地域で発生する吹雪のダメージは防ぐことができない。
 
防具としての性能を見ると守備力は61と三番手になるが、有用な特殊効果持ちの鎧としては【やいばのよろい】に次ぐ。
ただ、レベルアップで最大HPと地の守備力が上がっていくと防具の守備力や耐性の影響が薄れていくので、最終的には移動速度が少し上がる効果を持つ【みかわしのふく】に落ち着くだろう。

アイテム物語

書籍「ドラゴンクエスト アイテム物語」では、2つのエピソードに登場している。
 
まず、「王者の剣――神の剣 伝説の誕生」のエピソードにおいて、誕生の物語が紐とかれる。
その昔、怒れる神々の試練として、3つの神器の製作が心正しき人間に課せられた。
人間たちは、かつて【ガイア神】に授けられ、それ以来頼り切っていた深紅と黄金の水晶を取り上げられたことで、金属を精錬するのに大きな苦戦を強いられた。
それでも、【精霊神ルビス】が助っ人として遣わしたエルフとホビットの献身もあって、人間たちは【ミスリル】で盾を、【ブルーメタル】で鎧を、そして【オリハルコン】で剣を完成させることができた。
こうして祭壇に奉納された武具が、後に王者の剣、光の鎧、勇者の盾と呼ばれるようになった。
 
さらに、「光の鎧――伝承の地 樫の里」と題したエピソードにおいて、伝説の鎧がドムドーラに持ち運ばれたいきさつが物語られる。
DQ1の時代から少し遡る。ラダトームの王家には、千有余年前にゾーマを討伐したロトの勇者が使った武具が伝えられている。
そのひとつ、かつて神々の試練のために造られ、伝説の勇者が身に着けた光の鎧は、今は「ロトの鎧」と呼ばれている。
竜王配下の魔物の軍勢がアレフガルド全土を脅かす今、国王ラルス8世はルビスの予言にしたがって、この鎧が魔の手に渡らないように隠されることを望み、勇敢な戦士グレイに託した。
ラダトームをひとり発ったグレイは、魔物との長く厳しい戦いを乗り越え、休息のために立ち入った洞窟で不思議な夢を見る。
さらに、ルビスから「ロトの残せし鎧は、そなたの新しい故郷に、守るべき家族と暮らす家のそばに埋めなさい」というお告げを受けた。
最初はその意味をはかりかねていたが、ドムドーラ近くで旧知の兵士ドグルに出会い、同じようにこの地に導かれた男女がいることを知って、グレイははっと自らの運命を悟った。
いずれ彼はドムドーラで家族を持ち、武器屋となって【ユキノフ】の名を継ぐだろう。
実はこの男こそ、勇者ロトの太陽の血を受け継ぐ者、後に誕生するDQ1勇者の祖先なのだが、このことは天上界の神々しか知らない。

ロトの紋章

【ジャガン】が使用。作中では、勇者ロトの第一子孫が治めるローラン城に代々受け継がれてきた。
城の最奥にある祭壇に聖なる鎖に縛められた状態で安置されており、ジャガンが天に手を掲げることで他の装備と共に召喚され、自動で分解して所有者に装着されていく。
 
本来はブルーメタル製の青い鎧であるが、魔人王戴冠の儀によって犠牲となった父・【ローラン4世】の血と【異魔神】の施した血の祝福によって赤く塗り替えられている。単に色が変わっているだけではなく、鎧本来の守備力に魔神の加護が上乗せされているため、非常に堅牢。
実際に、ケンオウのトライアングル・アタックをほとんど無防備ながら無傷に近い状態で耐えており、その防御力の高さをまざまざと見せつけた。
 
後に真の勇者【アラン】として目覚めた際に魔の呪縛から解放され、本来の青い輝きを取り戻している。
 
余談だが、過去の映像として登場するアレルの着用する光の鎧と勇者の盾は、現在のアランが装着する鎧と盾とでは微妙に違う。
具体的にはアレルの鎧は肩部分に継ぎ目がなく、腰当ても大きい。盾は裏側に手で握る取っ手がひとつだけであったものが、アランの使う盾は腕に固定するベルトもついている。伝来の過程で装着者の体格に合わせて修正が施されたのかもしれない。
 
なお、ジャガンが密かにアリアハンに赴いている最中、ジャガンを探していた竜王が祭壇の鎧がそのままで姿が消えていること、ロトの兜が王座に置かれていることに気づき「ジャガン自ら封印していた因縁の防具のはず……」という趣旨の発言をしている。
魔人王戴冠に際して異魔神の祝福が施された、魔人王としては誉れ高いものと言えるはずの鎧を常時着ていないばかりか、封印まで施しているところをみると、父をこの手にかけた忌まわしき思い出を遠ざけたいという意思があったものと思われる。(アリアハンでアルスの目前で装着したのは、自分よりも未熟な実力でロトの誇りを誇示するアルスに対する当てつけなのだろうが、父に止めを刺した際に破損した兜だけは忘れ去られたように放置されており、作中では一切装着されなかった)