【破壊天体シドー】

Last-modified: 2024-03-27 (水) 08:31:11

ビルダーズ2

【ハーゴン】に攫われた【少年シドー】を助けるために【主人公】が単身突入する、本作最後の地。「天体」という名の通り、地上から遥か彼方にあるらしい。ハーゴンが少年シドーを攫った際、【からっぽ島】上空に存在した惑星(衛星?)であると思われる。
【ハーゴン教団】には「約束の地」と呼ばれ、ここで待っていれば救済が訪れると言われていたが、訪れたのは復活した破壊神【シドー】による星の破壊であった。
前作の終章同様、敵の本拠地ということで拠点の要になる【ビルダーの鐘】は無く、素材の採掘・採取にも特殊な手順を要する。
また【金床】が無く、後述の伝説装備三点セットと【いなずまのけん】以外に装備の新調が出来ない。
【ムーンブルク島】同様、戦闘に参加してくれる仲間は最初期からハイペースで増えるし弱い装備状況ではそもそも訪れられないのだが(後述)、装備していく武具は慎重に選びたい。
肩書きは「~新たなる神の目覚める地~」。マップBGMは【おおぞらをとぶ】
 
ここに立ったプレイヤーはまず”天体シドー”という、神の名に天体という科学的な用語が入り混じった地名に度肝を抜かれるだろう。
風景はと言えば昼夜の概念もない常に暗褐色に染まった空の下、どどめ色の蔓植物や不気味な花が茂り、流れる水は血のような赤さで、重力を無視した浮遊岩まである荒野の世界。
その上、暴走を開始した神によって破壊されつつあり、常にあちこちの空間から見覚えのある巨大な腕が現れては、山だろうが大地だろうが易々と地形を抉り取って崩壊させていく。
そこら中にブラックホールの如くあらゆる物を吸い込んでいく穴(触れると999のダメージを受けて即死)まで浮かび、破壊の意思が具現化した真っ黒い魔物達があたりを闊歩する有様。
前作の【ラダトーム】が闇に閉ざされ滅び荒んだ不毛の地といった風景だったのに対し、美麗なBGMの流れる赤い空の下、今まさに破壊されていくこの地は、星丸ごと崩壊の真っ只中といった状態である。
 
圧倒的な破滅の前には【ハーゴン教団】の魔物すら恐れ慄き、一部には諦めて終末を待とうという考えの者もいたが、訪れた主人公はそれでも諦めず、この世界を脱出する為の箱舟を作る事を提案。この意思にハーゴン教の魔物達もモノづくりに目覚め、主人公に協力する仲間になる。
一方で主人公は相棒を救う為の兵器を作り出し、破壊神シドーとハーゴンの待ち構えるハーゴンの居城に乗り込んでいく事になる。
 
不気味な植物蔓延る荒野の情景とは裏腹に、【キラーマシン】の整備工場のような設備も置かれている。
主人公も金属製でモーターのような開閉音のする【収納ロッカー】に始まり、機械風の壁、鉄でできた【パイプ】、機械用の排熱装置【エアベント】、最終的には魔法を動力にする超スーパーカーまで、メカニカルなレシピを多数閃くことになる。
文明が崩壊しつつある星から宇宙に脱出するというイメージだろうか。
今作のベースであるDQ2のオリジナル世界は「DQ1から100年後」という設定であり、ポップス調のBGMが増え、【ローレシアの王子】がメットにゴーグルという近代的な服装をしているなど、時代の変遷を窺わせる要素も散見される。
本作の主人公も、メカニカルな発明品の助けを借りた前作主人公の「遠い遠い子孫」と言われるぐらいの時間が経っているので、技術進歩は有ってもおかしくないと言えるが、ここまで機械的な建材や乗り物が一般的な存在なのかは判然としない。
DQ1とDQ2≠ビルダーズ1とビルダーズ2という世界観・時間軸自体に矛盾点が多く、実態として非公式な仮説・妄想のカタマリにならざるを得ないので、あまり無理に連結させようとするべきではない要素だろう。少なくとも、ハーゴン教団の教えが広まりモノ作りの途絶えた世界では、こうした技術を利用した道具は全く見かけないので、意外さと新鮮味はかなりのものである。
 
ここでのハーゴン軍バトルで【おうじゃのけん】【ひかりのよろい】【ゆうしゃのたて】の伝説装備三点セットが入手できる。
各バトルの大将格モンスターが落とすのだが、仲間が倒した場合はバトル中に拾わずとも終了時に袋に入っている。特にメッセージなどは出ないため、初回プレイでは入手した事に気づきにくいので注意。
問題なのは主人公が倒したときで、普通のドロップアイテムのように撃破地点の地面に落ちるのだが、主人公はバトル後の会話イベントで箱舟内に移動してしまうため、わざわざ拾いに行かないと持ち物に加わらない。特におうじゃのけんを落とす最後のバトル後、そのままイベントを進めてしまうと周辺の大地が全て崩壊してしまうので要注意。
当初はここで取り逃すと入手の機会がなくなってしまっていたのだが、アップデートによりそざい島で特定の敵がドロップするようになった。
ちなみに大地が崩壊する前に作業台等を拠点の外に置いていると崩壊後、それらが宙に浮いているというシュールな光景が出来上がる。この時崩壊するブロックは元からあったブロックのみなので、【リフォームコテ】【泥】等に置き換えた部分はそのまま残る。水を流していると空中に滝が出来上がる。
 
破壊天体シドーに向かう直前に【ルル】に警告される通り、一度足を踏み入れるとクリアするまでからっぽ島に戻ることはできない。
特に、前述のとおり装備が新調できないことと少年シドーが不在であることを考え、その時点での最善の装備で挑みたいところ。
また【ドレッサー】がないため、向かった先で見た目装備を変えることも出来ない点にも要注意。
破壊天体シドーに着ていった装備で最終戦まで向かうことになるため、下手に奇を衒った見た目にしたりしていくと、最後の熱い展開を台無しにしてしまいかねないので気を付けたい。
なお、装備していけるものはある程度決まっており、【ハンマー】【おおかなづち】以上、武器は【はがねのつるぎ】以上の攻撃力のものを装備していないと【ルル】に止められてしまい、行くことができない(よって【どくばり】【勇者のはた】を装備していくことは不可能)。
しかし防具に関しては決まっておらず、防具を一切装備せずに行くことすらも可能。
尤も、防具なしで行ったところで敵からのダメージが増えるだけの縛りにしかならないし、突入前にドレッサーで見た目装備を変えていない限りは【ひかりのよろい】入手まで裸同然の姿になってしまうので、防具なしで行く必要は全くないだろう。
 
ちなみに、【かわきのつぼ】の中味もからっぽ島から維持しつつ降り立てるが、かわきのつぼの出番は基本皆無なので考慮の必要性は乏しい。
ただし、【DLC】?第2弾「水族館パック」を購入し、【つりざお】を入手していれば、意外なことになんとこの破壊天体シドー内でも【釣り】が出来る。といっても【赤い水】では釣りが出来ず、突入前にかわきのつぼに釣りが出来る液体を仕込んでおく事で可能になる。
特に【水】を持ち込んでいると同マップ内で泥が採取出来、それを利用して【ドロ水】も用意できる為オススメ。但し放流することが出来ず、調理出来ない魚が嵩張るのが難点。現在、水からは【ニジマス】【キンギョ】、ドロ水からは【フナ】【バス】が釣れることが判明している。
しかし、ここに来る前に【ヒエヒエ島】に行く事になり、そこで【温泉】を調達できてしまう為、それをそのまま持ってきてしまうとドロ水も作れずろくなものが釣れないのできちんと汲みなおしておきたい。
 
なおここはシナリオ中、復活した破壊神シドーによって跡形も無く粉々にされてしまうため、【かんごく島】同様、クリア後は再訪問できない。
具体的に言うと、【超スーパーカー】が飛べるようになった後、一度【ハーゴン城】の指定された場所へ着陸した以降はほかの場所へ後戻りできなくなり、ハーゴン城でのシドー戦を終えると完全に破壊される。
アイテムや素材・建材などについてはその前にできる限り集めておこう。
まず【船長】の船にある【ボロの作業台】は通常とは微妙に性能・説明文の異なる一品もの。アイテムコレクションにこだわるならば忘れず回収しておこう。
また、破壊の聖堂地下の隠し部屋の宝箱の1つに個数限定品の命のきのみが入っているので要注意。ストーリーで必ず訪れる場所のため、普通にやれば見落とすことはまず無いが。
ほか、同じく破壊の聖堂の隠し部屋には赤い水の中に最後の【創世録】?が沈んでいる。当然破壊天体シドークリア後に読み返す術はないので、気になるなら忘れず目を通しておこう。
存在する建造物についても、基本的にクリア後スキャンする術は無いので、もしからっぽ島やかいたく島に持ち帰りたい建造物があったなら、シナリオ中忘れずに【ビルダーペンシル】でスキャンし設計図を手に入れておきたい。
せっかく完成させた箱舟もからっぽ島へは乗って帰れない。シナリオで使用した設計図の再入手もできないが、後述通り最終アップデートで箱舟が不時着したかいたく島にパスワードで行けるようになったので、箱舟に関してはここで無理にスキャンする必要はなくなった。
ちなみに、箱舟を丸ごと全てスキャンしようとすると、どうしても高さが少しだけ足らなくなるので要注意。分割してスキャンするか、足らない分は諦めて自力で配置するかしよう。
 
それ以外の素材や建材については、集めていなくても基本的に【そざい島】やレシピ閃きでカバーできるが、同じく船長の船で手に入るいなずまのけんと、前述の伝説装備三点セットに関してはここで逃した場合の入手が困難。忘れずに手に入れておこう。
いなずまのけんは原作に違わず見つけるのが難しく、さらにそざい島の【ハーゴンのきし】が低確率でドロップするので、ドロップ限定と思う可能性があるのも原作同様。
点在する【突きさす大ツノ】も後に使い道ができる上、そざい島では集めづらいので、今のうちにできる限り集めておくと後が楽。
また、船長の船へ向かう道中に生い茂っている【枯れ大木の葉】も入手する機会が少ない貴重品。建材に使いたいならここである程度集めておこう。
ほか、死なずの騎士団が蘇る場所より東に進んだ先にある洞窟の奥、赤い海を南へ進んだ先、世界のはざまにいる影の薄い神が逃げた先の洞穴の奥にそれぞれある【せかいじゅのは】の入った宝箱は見落としやすいので注意。
 
なお、上述の整備工場のような施設の【鉄の城門】が置かれている入口やその隣の壁及び、箱舟の手前にある【邪教のカベ】でできた教会の残骸も、ストーリーを進めるとイベントで消滅してしまうので、箱舟の建材に利用したり持ち帰ったりしたければ回収しておきたい。
ちなみに少年シドーが初めてモノづくりに成功する場所のブロックと装飾も破壊して回収することができる。かいたくレシピを達成して【かわきのつぼ】を強化していれば赤い水も汲める。もっとも赤い水はそざい島で容易に汲めるのでここで無理して回収する必要はないが。
 
前述通りシナリオ中ここは完全に破壊されてしまうものの、モノ作りに目覚め箱舟を造り上げた魔物たちは、主人公と破壊神の戦いの裏で天体からの脱出には成功する。
しかし、後に流れ着いた船長の手紙によると、船ごと次元の狭間に落ちて抜け出せなくなってしまったらしい。
身動きの取れない彼らがどうなるのか何とも不安の残る状況だが、船内には【あやしい植物園】【魔物のキッチン】があるので食料には当分困らないだろうし、船長の手紙を読む限りそれなりに楽しくやっている様子。
少なくとも前作の【メルキド城】のような事態にはならないだろう。
その後2019/5/23に行われた第三弾のダウンロードコンテンツを紹介する公式生放送で、最終無料アップデートで『シナリオの特定キャラクター(モンスター)の「そのあと」の補足』を検討中であることが発表され、2019/8/20の最終アップデートにてついに箱舟と魔物たちのその後が描かれる。
【かいたくレシピ】を45個達成し、全そざい島にて素材の無限化を行い、且つかいたく島に1度でも訪れたことのある状態であると、【ポスト】【モンばあ】より、とある【かいたく島】のパスワードの書かれた手紙が届く。
パスワードを入力しその島へ向かうと、箱舟が泊まっているかいたく島へと行きつき、そして箱舟内に足を踏み入れると船長ら魔物たちが出迎えてくれる。
船長らの話を聞くと次元の狭間に落ちた後も次元の壁やらなにやらにぶち当たって何度も壊れてその度に修理しつつ、ようやく現実世界の【かんごく島】に不時着し、モンばあや【スライハルト】らも加えて主人公を探して修理した箱舟で出発したはいいがとあるかいたく島でついに完全に壊れてしまったらしい。
その間にアデン、ドラーラら一部のモンスター達は各地に残された信者や魔物を導くために島を旅立ったらしく残念ながら全員に再会とは行かない。
また、箱舟はボロボロの状態という事を示すように以前作ったあやしい植物園、魔物のキッチン、禁断の錬成部屋は無くなっている。
…メタ的な事を言うとかいたく島で生成する関係上、どこにどう作るか自由な部屋をそっくりそのまま再生成する事は不可能だったのだろう。
ともあれ、これ以降は船長ら魔物達をからっぽ島、かいたく島へ迎えることが可能になる。他にない行動パターンや能力の持ち主も多いので、是非とも島へ迎えてみよう。
 
なお、ここの北東には見えない壁で囲まれたエリアがある。
超スーパーカーを利用すれば接近することは可能だが、ある程度接近するとそれ以上進めなくなってしまう。
このエリアはマップ上では最初から足を踏み入れている扱いとなっていることから、恐らくは初めにここを訪れた際に発生する、少年シドーがハーゴンに見せられたイケニエを倒していく夢のイベントシーンの為のエリアと思われる。
かんごく島の隠しマップと同じく、1つのマップ内にイベント用のエリアを格納しておくことで、容量やシーン切り替えのデータ節約に使われているようだ。
かんごく島と違って侵入不可になっているのはやろうと思えば超スーパーカーで簡単に行けてしまい、発見されやすい為であろう。