概要
歴代ラスボスの多くが行う行動。
かりそめの姿を捨て、本気で戦うために真の姿をあらわすこと。
俗に言う第二形態、第三形態である。第二形態よりさらに変身するものは最後の形態を最終形態と呼ぶものが多い。
大抵変身のパターンは人型の魔族 → 巨大な魔物というものが一般的である。
第一形態に勝利するといったん戦闘が終了、会話をはさんだあとに変身し再び戦闘に入るというものと、戦闘画面のまま変身しそのまま戦闘続行になるという流れのものが存在する。
各作品の変身を行うラスボス&隠しボス
DQ1
【りゅうおう】
杖を携えた独特の髪型(?)をした魔術師の姿から巨大なドラゴンの姿へと変身するのだが、演出がオリジナル版とリメイク版で異なる。
・オリジナル版:倒した直後に画面が暗転し、黒バック一色の戦闘画面に巨大なドラゴンの姿が浮かび上がる。
・リメイク版:倒した後一旦フィールド画面に戻ってメッセージが表示され、その後ドラゴン形態戦が開始。この際は、通常の雑魚モンスターと同様、背景付きのグラフィックウィンドウが表示され、背後のマップはそのまま。
なおモンスターズ2にはDQ1~4までのラスボスのパワーアップ形態らしきモンスターが登場しており、りゅうおうの場合は怒りの形態とされる【しん・りゅうおう】が該当する。
DQ2
ナンバリング作品で唯一のラスボス変身要素がない作品。よって【シドー】には第二形態がない。
ただし、シドーの前座として戦う【ハーゴン】は変身こそしていないが、自らの血を捧げてシドーと一体化し、なおかつシドーの中でも意識を保っているというそれに近い挙動をし、インターバルは挟むものの連戦となるため、「ラスボスは最低二連戦」という原則は守られている。ついでに、人型の魔物→巨大な魔物という流れも守られているので、外伝作品ではこの流れを変身として扱っているものもある。
モンスターズ2にはパワーアップ形態として【ジェノシドー】が登場している。
DQ3
【ゾーマ】
姿そのものが変わるという意味での変身はないが、【ひかりのたま】を使用した際には体の色とステータスは変化する。
ちなみに没になった第二形態(と思われる鳥山明のイラスト)が存在するが、見た目は顔のついた魂のようなものが多数集まった姿でゾーマとはびっくりするほど似ても似つかない。強引に例えるなら【フェイスボール】が爆発して周囲に飛び散っているような格好。
どんな経緯でこうなるのか気になるところである。
モンスターズ2にはゾーマの本気の姿とされる【アスラゾーマ】が登場している。
DQ4
【デスピサロ】が歴代でも最多の7段階に変形する(実際は後述のようにイレギュラー状態を含む)
リメイク版では【エビルプリースト(6章)】も該当する。
デスピサロ
【エスターク】の色違いの姿から両腕と頭部を欠損していき、その後腹から新しい顔が現れ、欠損した部位と両足がさらにごつくなって再生する。
エスタークの色違い → 右腕が欠損 → 左腕が欠損 → 頭部が欠損直後、腹部に別の顔が現れ体色変化 → 新たに両腕が生える → アンバランスだった両足が肥大化 → 新たな頭部が現れる
純粋な変身と数えられるかは微妙だが、戦闘中の形態変化は第七形態まであり、歴代トップクラスである。
デスピサロのこれはエスタークが作った【進化の秘法】を不完全な形で用いた結果の変態なので、自らの意思による「変身」というよりは、歪んではいるがある種の「進化」なのかもしれない。
モンスターズ2には「何もかも思い出したデスピサロの本当の姿」(イルルカではリメイク版との整合性から「完全なる力を得た」に変更)とされる、【サイコピサロ】なるモンスターが登場している。
どことなく覆面レスラーを思わせる出で立ちだ。
エビルプリースト
腹部に別の顔が現れた状態のデスピサロの色違いが初期形態(攻撃前から腕や旧頭部がなくなっている理由は不明)。
その後、両腕が現れ、両足が肥大化 → 頭部が現れる → 体の色が変化する、という過程をたどる。
DQ5
【ミルドラース】
ローブをまとった魔族の老人の姿から、4本の腕と大きな翼を持った巨体の魔物(ドラゴン?)の姿へと変身する。
何気に純粋な意味での第一形態 → 第二形態への変身はDQ1以来である。
DQ6
【デスタムーア】
左右に宝玉を浮かべた魔族の老人の姿から、見事な逆三角体型と翼を生やした屈強な姿へ。
そしてそこから巨大な頭と両手だけになった最終形態へと変身する。
大きく姿を変化させるという意味ではシリーズ初の第三形態まで登場するラスボスだが、第一形態の老人は実は「本体」ではなく、
正確には「左右に浮かべた宝玉」が本体(ないしは『核』)で、その部分が第二形態となる。
また、最終形態の頭部と両手は独立しておりそれぞれ別個に行動する上、第一形態の描写を意識したのか本体である頭部だけを倒しても勝利にはならない。
両手が蘇生呪文を用いて頭部の復活を図るため、両手から仕留めるか、3つの部位を同時に倒す必要がある。
なお、SFC版とDS版とで各形態への変身の過程が変更されている。詳しくは【デスタムーア】を参照。
DQ7
【オルゴ・デミーラ】
作中にて2回戦うことになり、そのどちらでも変身する。
一戦目
第一形態は悪魔のような翼を生やし、赤い服を着た三つ目の怪人の姿。変身後は非常に不気味な人型の上半身とムカデと蛇が合体したような下半身を併せ持った異形の怪物。
脳がむき出しになり、あばら骨(?)も浮き出るどころか体表に出ている。
二戦目でもこれらの姿がベースだが、こちらの体色は茶褐色。
二戦目
一戦目とは逆に魔物形態から怪人形態へと変身した後、人型と魔物型の中間のような形態を経て、第一形態が腐りきったような最終形態へと変身する。
最終決戦時には都合第四形態まで存在するのだが、第三形態以降は純粋な変身と取れるかどうかは微妙なところ。
第二形態での傷がたたった為に変身を失敗しているのか、第三形態は明らかに中途半端な外見な上に、この時点で既に腐敗が始まっている。
第四形態に至っては第一形態の骨格に腐肉がへばりついているような状態で、攻撃モーションを見ると完全に生物としての体すら成していない。
魔力か何かで辛うじて身体を維持しているというべき状態となっている。
なお、最終決戦時に怪人形態に変身した際のセリフ【オホホホ。それで わたしを たおしたつもり?】は有名な他、その姿も今までの魔王にない強烈な印象を残す姿をしている。
DQ8
暗黒神ラプソーン
黄色いサツマイモのような胴体と小悪魔のような憎たらしい顔、小さな両腕のついた姿から、超巨大な肥満体の魔人の姿へと変身する。なおどちらの形態でも足はなく空中に浮いている。
DQ8で戦闘が3Dになったことや、ハードの違いによる表現の差はあるものの、第二形態は歴代最大ともとれる巨体を誇っている。
また、変身の前後でまるで姿が違うのは従来通りだが、ヒゲ以外の顔のパーツには変化がないため「巨大化」ともとれる変身となっている。
竜神王
人型の姿から「○○の巨竜」と名がつく巨大な竜に変身していく。
「深紅の巨竜」に始まり、「深緑」「白銀」「黄金」「黒鉄」「聖なる」最後に「永遠」と名称と体の色が変化する。
永遠の巨竜のみ少し姿が違っており、バトルロードシリーズにおける竜王(変身後)に酷似している。
DQ9
【堕天使エルギオス】
天使と悪魔が混じったような姿から、緑色の肌と大きな目玉模様のある翼の生えた魔人に変身する。
第一形態と第二形態の間に【闇竜バルボロス】戦が挿入され、しかもこれらの三戦は独立した戦闘となる。
DQ10
シリーズごとに、序章と最終章のラスボスが変身する。
具体的には以下が該当。
- 【冥王ネルゲル】→【冥獣王ネルゲル】
- 【魔勇者アンルシア】
- 【大魔王マデサゴーラ】→【創造神マデサゴーラ】
- 【竜将アンテロ】→【禍乱の竜アンテロ】
- 【虚空の神ナドラガ】→【邪竜神ナドラガ】
- 【時獄のドミネウス】→-【魔人王ドミネウス】
- 【時獄獣キュロノス】→-【時元神キュロノス】
- 【異界滅神ジャゴヌバ】→-【絶対滅神ジャゴヌバ】
- 【ラダ・ガート】→-【悪神ラダ・ガート】
- 【ジア・レド・ゲノス】→-【ジア・メルド・ゲノス】
DQ11
【魔王ウルノーガ】、【邪神ニズゼルファ】
表ストーリーのラスボスである魔王ウルノーガが、【魔王の剣】を持った人型形態から、上半身が骸骨、下半身が蛇骨のような姿の魔物形態に変身する。
それと同時に、魔王ウルノーガが持っていた魔王の剣が、上半身が竜の骨、下半身が蛇の骨のような姿の魔物形態(邪竜ウルナーガ)に変身する。
また、魔王化する前の姿(魔道士ウルノーガ)もあり、裏ストーリーではこの姿のウルノーガと戦うことになる。
真のラスボスである邪神ニズゼルファは変身こそしないが、ゾーマ同様に闇の衣を纏っており、これを剥がすと色が変わる。
また、ダメージを与えているうちに頭部のマスクが剥がれ、本当の顔が露出する。
キャラバンハート
【マガルギ】
仮面をつけた人型の姿から半蛇の赤い怪物に変身する。
ジョーカー1
【ガルマッゾ】
【カルマッソ】が【マ素】を大量に浴びてしまい、おぞましい魔人のような上半身とイモムシのような下半身を併せ持ったグロテスクな姿へと変貌する。
ジョーカー2プロ
【邪獣ヒヒュルデ】
巨人のような体格で四つ目を持つ獣人だが、【ブランパレス】の力を吸収し【ヒヒュドラード】となる。
こちらは2つ目だが青く濁った瞳、背中には無数の触手が生えた四つ足の魔獣。
テリワン3D
【凶魔獣メイザー】
とどめを刺そうとした【魔戦士ルギウス】を飲み込み、【魔戦神ゼメルギアス】へと変身する。
強引に例えるならケンタウロスのような漆黒のドラゴン(魔獣)が阿修羅のような魔人になる(顔は一つ)。
イルルカ
表ボスの【ドーク】が【しんせいの宝珠】を飲み込み、【ネオ・ドーク】になるが、巨大化ともとれる。
裏ボスの【狭間の闇の王】は元の形態にあった円環から真の姿【名もなき闇の王】が現れる。
ジョーカー3
表ボスの【ガルビルス】がマザーを吸収し、【ガルマザード】に。
裏ボスの【ダースガルマ】は戦闘中二度変身し、敗れても【ダグジャガルマ】と化す。
ジョーカー3プロ
【大魔王マデュラージャ】
初戦時は変身しないが、完全クリア後のイベントでに5日間勝利することにより6日目に【進化の秘法】を使い【魔界神マデュラーシャ】へと進化し、以後の挑戦ではずっとこの形態のまま。
物語上は「主人公との戦いによってチカラの探求を極めた」という設定で、主人公の好意的な協力によって変身すると言う非常に珍しいパターン。
トルネコ3
【ヘルジャスティス】
トルネコとの戦闘によって鎧が壊れた姿に変身。
少年ヤンガス
【インヘーラー】
最初は一つ目の壷の姿だが、上半身が【マッスルオーガ】のような筋骨隆々の魔人、下半身が顔のある壷となる。
スラもり1
【ドン・モジャール】が【へんげの杖】?で巨大化する。
スラもり2
【ドン・モジャール】が杖の力で芋虫チックな体型のドラゴンのような姿になる。
ソード
【魔王ジェイム】
灰色の肌を持つ魔人から四本の腕と翼、尻尾を持つ魔物形態へと変化する。
ヒーローズ2
【魔王ザラーム】
【光の聖杯】を胸に埋め込み、【真・魔王ザラーム】へと変貌。