【バトラー】

Last-modified: 2023-11-25 (土) 23:54:18

DQ5

DQ5における仲間になった【ヘルバトラー】
装備、特技、最終的なステータスが優秀で、一般的にはDQ5の中で最強と評価されている仲間モンスター。
完全無欠とはいかないが、豊富な特技と高い能力値に支えられた、オールラウンダーな点が目玉と言える。

仲間になる確率

1匹目2匹目3匹目
1/2561/1024

仲間になったときの名前

1匹目2匹目3匹目4匹目
SFC版バトラーモーゼスすぎやんヘルバル
PS2版
DS版

覚える呪文・特技

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期31471241597199305752287
途中1517515420097183401381704786
最大992552002551502555115119216663

 
1レベルあたりの平均成長率および平均必要経験値

LvUP回数素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
Lv3→15122.332.503.422.177.008.0025.2558542
Lv15→99840.950.550.650.630.861.311.55101332

耐性

強度属性
無効イオ、ザキ・麻痺、ラリホー、メダパニ、毒、休み
強耐性ギラ・炎、ルカニ、マヌーサ、マホトーン、マホトラ
弱耐性メラ、ヒャド・吹雪、バギ、メガンテ・体当たり
無耐性デイン

解説

【謎の洞窟】でしか仲間にできない(【エビルマウンテン】では固定敵のこいつ含めて全てのモンスターが仲間にならない)上、【はぐれメタル】【キラーマシン】と並んで仲間になる確率が最も低い【5強】の一角。
仲間にするためには、謎の洞窟上層部で主人公のレベルが41以上、下層部で43以上である必要がある。
ただし、上層部は勧誘を狙うには出現率が低く効率が悪いため、加入率の低さを考えると事実上主人公のレベル43以上は必須だろう。
 
レベル99までに必要な経験値が9,216,663とトップクラスで、こいつをレベル99にする頃には主人公はとっくの昔にレベル99になっているはず。
このテーブルはリメイク版の【ターク】【プオーン】にも使用されており、彼らのレベル上げはクリア後のやりこみという位置付けになっている。
魔界に出現する仲間モンスターの中で唯一Lv99まで成長するが、その割に成長曲線は早熟型。
Lv15までは各ステータスの値はそれなりに伸び、その間に特技も最後の灼熱炎まで覚え切るが、Lv16以降は成長が極端に鈍化する。
MPだけはLv5~15辺りで爆発的に伸びて一気に300前後も増えるが、それ以降は悲しいほど伸び悩む。
彼が加入する頃には既に他の魔界モンスターはパラメータがカンスト近くまで伸びていることも多く、よほど運良くレベルが低いうちに加入したとかでなければ、成長途中でのパラメータは意外と見劣りしてしまう。
ヘルバトラーも素早さと賢さ以外のパラメータはカンストするといっても、【グレイトドラゴン】やキラーマシンがはるかに少ない経験値で早々に力などがカンストするのと比べると、最大レベルLv30ぐらいでよかったんじゃないだろうか……。

他の魔界モンスターと同一経験値での比較

ヘルバトラーがLv15になる経験値704786での比較

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP
ヘルバトラー1517515420097183401381
グレイトドラゴン28188118176931253960
キラーマシン1920513721240663360
ギガンテス621522215025904480
ライオネック21136174181186186380236

一長一短ありつつも、同一経験値ならほとんど互角のパラメータであることがわかる。
ここからカンストまでの道のりが、ヘルバトラーのみ異様に長い。

 
同じく最強の一角とされるキラーマシン、グレイトドラゴンと比較すると、豊富な特技を覚える点で勝る。
灼熱炎と輝く息の最強ブレスの両方を使いこなす上に、マホカンタやザオリクで補助や蘇生まで可能なのでとても便利。
また、【ふぶきのつるぎ】を装備可能な上に自力で力が255に達するので、【スライムナイト】【男の子】やキラーマシンらと並び、最終的に【エスターク】への攻撃力はトップクラスになる。
 
ただ耐性に関しては、ダメージ系耐性は完封できるのはイオ系のみで、あと炎・ギラ系の強耐性の他はあまり高くない。
上記ライバルのキラーマシンは吹雪・ヒャド系、イオ系、バギ系、デイン系の4項目、グレイトドラゴンは炎と吹雪の両ブレス+バギ系をシャットアウトできるのに比べると見劣りする。
ヒャド系に弱いので、ミルドラース(第1形態)は苦手。エスタークを相手にするときも行動パターンによってはピンチに陥ることもある。
しかし装備との相性が良く、装備品をきちんと選べば、ある程度は改善できる。
ギラ系に強いのは強みで、灼熱炎のダメージは完封までは行かないものの大幅に軽減できる。同じ装備タイプで逆に装備との相性が悪いキラーマシンとは対照的。
リメイク版ではブレスの耐性貫通力が変更され、強耐性50%→33%に強化されたので価値がかなり上がっている。
HPはキラーマシン以上に伸びるため、結果的に耐久面ではキラーマシンに僅差まで迫ることができ、人間キャラの完全上位互換の耐性をもつ仲間モンスターの1人。
とはいえ、最大HPは511と遥かに少ない経験値でカンストするグレイトドラゴンや【ゴーレム】とほぼ同等なので、特段高いというわけではない。リメイク版ではタークやプオーンは別として、序盤で仲間になる【さまようよろい】すら最大HP500の縛りを越える。クリア後限定、加入率の低さや必要経験値を考慮したら、差別化を図る意味でもHPの縛りを越えてもよかったのではないだろうか……。
 
攻撃面では、アタッカーとしては中途半端に高すぎる素早さが問題に。素早さはレベルを上げると200近くまで上がってしまう。
素早さを255にした【ドラム要員】よりも先に動いてしまうことがあるため、【バイキルト】を1回分損することがしばしば見られる。
凍てつく波動を使う相手に対しては、その分だけドラムの使用頻度も高まるので、バイキルトを損しやすい点ではキラーマシンに劣ると言えるだろう。
かと言って、ヘルバトラーをドラム役にするには逆に素早さが足りない。
雑魚戦においても、バイキルトでの全体攻撃を期待して【みなごろしのけん】を装備させても、特技が豊富なことが逆に災いしてAIがダメージの低い炎や呪文を優先させることが多々ある。何かとかゆいところに手が届かない。
また成長がとてつもなく遅いので、力が255に達するのも最も遅く、最強の火力を出せるようになるまでには膨大な時間がかかる。
 
低レベルでもステータスがかなり高く、無消費の高位ブレスを使えるという点ではリメイク版での【謎のすごろく場】の攻略にもかなり適しているといえる。
レベル自体が低ければそこまで強力なモンスターが出現せず、?マスでの高位モンスターとの強制戦闘もこなせる。
蘇生はできるが回復ができないので、【ちからのたて】【しゅくふくのつえ】を持たせておこう。
対抗馬は、仲間になりやすく【はかいのてっきゅう】が装備可能でレベル上限の低い【ギガンテス】辺りか。
最高レベルが99なので、ギガンテスではできないレベル13前後での幼年時代【ラインハット】周辺のモンスター、レベル25前後での青年時代前半海のモンスターとのすごろく場でのエンカウントと即時殲滅がしやすい。
 
話しかけたときの台詞は「ウデがなりますなぁ。」のみ。街・城にいてもダンジョンの中でもこの言葉以外返さない。
腕が鳴るとは、地獄の闘士という名前の意味に似合う強さを誇る、ヘルバトラーらしい言葉ではあるが、町にいるときでも戦いを欲しているのだろうか。
 
小説版ではかなり終盤になって登場。
魔界で【マーサ】によって改心した魔物の一人で、主人公一行たちと戦うこともなくマーサのもとへ案内した。
主人公たちの仲間というよりどちらかといえばマーサ個人の従者としての性格が強い。
【ティミー】は疑いの目を持っていたが、邪魔しに現れた【ゴルバ】【ガルバ】を叩き潰し、【あくましんかん】を一喝して殴り飛ばす活躍も見せた。
 
仲間になるのはクリア後限定且つ超低確率ということで、SFC版DQ5発売の約1ヶ月前に発売された『ドラゴンクエストV 導きの書 CD+』内のデータブックおよびモンスターカードでは、5強仲間の【メガザルロック】やキラーマシン、同じくクリア後限定の【ライオネック】と共に隠しモンスター扱いになっている。
 
三匹目の【すぎやん】【すぎやまこういち】から取ったのだろうか?