概要
【ボス級モンスター】(【ラスボス】、【裏ボス】含む)との戦闘でのみ使用されるエフェクト。
RPG全般においてよく見られ、DQシリーズでも一部を除く作品で採用されている。
DQ1
まだボス専用エフェクトと言えそうなものは無いが、【りゅうおう】の第2形態では戦闘画面そのものの仕様が一部異なっているため、ある意味不気味さを演出している。
MSX版ではりゅうおう第2形態に対してのみ、ダメージを与えたときの赤い明滅が無くなる。
恐らくはハード性能の都合だろうが、ダメージのエフェクトが出ないのは、ある意味、強い敵の演出と見なせなくもない。
なお、こちらがダメージを受けたり死んだときのエフェクトも無くなるが、そちらはFC版と同様。
DQ2(FC版)
【ハーゴンの神殿】の5柱のボス戦で採用。
ボスに攻撃が命中するとグラフィックが点滅ではなく真っ白に明滅し、通常の与ダメージ音ではなく【バリア音】が鳴る。 これにより「今までとは毛色が違う敵が来た」と否応なしに認識して盛り上がることになる。
この演出はファミコンにおける技術的な面で言えば、これらの敵が単独で出るからこそ可能なことである(敵が複数の時に行うとダメージを与えていない他の敵まで真っ白になってしまう)。
FC版当時のグラフィック能力では大型の敵ほど点滅が瞬時に行われない傾向があり、場所によって部分的に表示が消えるような、まだら点滅になりがちだったというハードウェア面の制約も一因であろう。ボスをみすぼらしく点滅させるよりは、消える部分を白く表示して光るような演出に変えたほうがそれらしく見えるという、見事なアイディアである。
SFC版以降ではこの演出は削除されて普通になってしまった。
DQ3
【ゾーマ】戦でのみ効果を発揮する【ひかりのたま】のエフェクトが、ボス専用エフェクトと言える。
FC版では7色に輝き、カラフルだったゾーマが青系のモノトーンに変わる。
リメイク版では逆に暗い色のゾーマを光が包み込み、カラフルに変わる。
詳細は【ひかりのたま】及び【やみのころもを はぎとった!】を参照。
いずれにせよ真の姿のゾーマの登場エフェクトと言えるだろう。
DQ4
四章ボスの【バルザック】戦では【せいじゃくのたま】使用時に専用エフェクトがあり、7色に輝いたあと白色に変化する。
【デスピサロ】最終形態で、与ダメージ時にDQ2と同様の音とともに真っ白に光る演出がある。
また止めを刺すとデスピサロの姿がフェードアウトしながら消えていく。
なおデスピサロ最終形態の出現時のマホカンタ行動もシステム的にはボス専用エフェクトであり、内部的には最初から光の壁を張ったモンスターである。このため機種によっては通常のマホカンタとまったく同じ演出にはなっていないケースがある。
リメイク版
PS版ではデスピサロの消滅時のエフェクトのみ残されたが、与ダメージ音は通常の音になった。
DS版以降ではエフェクトと言えるか微妙だが、デスピサロのHPが0になると、与ダメージエフェクト時に「デスピサロを たおした!」が表示されず、いきなり姿が消えて【勝利】のMEとともに「デスピサロを やっつけた!」となる。
これらは「6章」の【エビルプリースト】でも同様である。
四章バルザック戦でのせいじゃくの玉使用時は通常の【マホトーン】と同じエフェクトになった。
DQ5
シナリオボスの専用BGMが本格的に導入。その【不死身の敵に挑む】が使われる戦闘では、与ダメージエフェクトがDQ2などに似た「ピシィッ!」という感じの音で、バリア音に比べるとドライで鋭い音になる。この効果音はかなり好評。
ただしBGMが【戦火を交えて】の時は使われない。
【イブール】は【マホカンタ】を唱えた時に他のモンスターとは異なる「ピシャン!」という独特のエフェクトが使われる。
【ブオーン】【ミルドラース】【エスターク】戦では、出現時と倒したときに「ぶぉ~ん」という効果音とともに特殊エフェクトが使われる。
- 出現時にはいずれも下からスクロールして現れる(ミルドラースは第2形態のみ)。
- ブオーンとエスタークを倒したときは、出現時とは逆に沈んで消えていく。
- ミルドラース(第1・第2形態とも)を倒したときは「ぶぉ~んぶぉ~んぶぉ~ん」という音とともにグラフィックがフラッシュしながら消えていく(このとき【勝利】のMEは鳴らない)。
また、ミルドラース第1形態は、お供を召喚する際には両腕を広げるエフェクトがある。SFC版DQ5でアニメーションをするモンスターは【合体スライム】とこれのみ。
リメイク版
ボス戦の与ダメージ音はPS2版でも残された。残念ながらDS版以降では削除され、この変更を惜しむ声は非常に多い。
「ぶぉ~ん」は無くなり、ミルドラースやエスタークは普通に出現するようになったが、一方でPS2版のブオーンは「ぶぉ~ん」よりも遥かに大迫力の演出で登場するようになった。
DQ6
【デスタムーア】各形態との戦闘時のみ、SFC版DQ6では唯一、アニメーションの際に(呪文やブレス以外の)SEも一緒に鳴る。激しい動くをした時の強い「ドドドーーンッ!」やブレス吐いたときのなど、様々な音が入っている。
DQ7
専用のダメージエフェクトはないが、PS版ではラスボス【オルゴ・デミーラ】を倒したときにのみ、専用の消滅エフェクトが使用される。
また、【更なる異世界】で戦う【四精霊】戦で、つなみやマグマなど一部攻撃に対して他の3精霊が一瞬退避するエフェクトがある。なかなかにカッコイイ。
DQ8
ボスに止めを刺すと、その瞬間にBGMが止まる。
なおボスの姿は消えずに残ったまま戦闘が終わるようになった(【レッドオーガ】【ブルファング】は除く)。
これらは戦闘後のムービー内で消滅したり、【ザバン】や【マルチェロ】のようにそもそも消滅しなかったりする場合があるので、これによって戦闘中に消えて戦闘後にまた復活しているような不自然な演出を避けている。
3DS版では【エンカウント】時のSEと画面演出がボス専用のものとなる。
DQ9
止めを刺した瞬間に「バシーン」という音とともに画面が一瞬真っ白になってから徐々に元通りにフェードインする。
BGMは鳴り続けたまま。
シナリオボスの場合は前作と同じく、倒した後ボスの姿が消滅せず戦闘が終わる。
DQ10オフライン
ボス戦が始まる際には画面が斜線で上下に分割され、上半分に黒い煙のようなエフェクトとともにボスの姿のアップが映される(これはオン版から引き継いだもの)。
ボスに止めを刺す時にはカメラアングルが敵の正面に変わり、スローモーションになって「バシュー!」という効果音が鳴る。ボスの消滅演出は無い。
DQ10オンライン
ボス戦の戦闘終了時、【勝利】のMEが鳴る直前に画面が白くフラッシュし「バシュー!」という効果音が鳴って動きが止まる。
DQ11(PS4版)・DQ11S(3Dモード)
勝利時にDQ10オンラインと同様の演出があり、ボス扱いであれば戦闘BGMに関係なく行われる。
シナリオボスの場合はボスの姿が消滅せず戦闘が終わるが、消滅ムービーの無い【ネルセンの最終試練】や過ぎ去りし時を求めた後の各地のボスでは消滅した後に「バシュー!」となる。
DQM3
ボスやフィールド上の強敵に止めを刺す時にスローモーションになり、「バシーン!」という効果音が鳴る。
ヒーローズシリーズ
名前付き【モンスター】やボスを倒した時にDQ9と似たような演出がある。