【幸宮チノ】

Last-modified: 2023-01-08 (日) 22:31:52

概要

「ドラゴンクエスト4コマクラブ」出身で、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】シリーズで10年以上に渡り執筆した女性漫画家。
シンプルな中にも、丸っこい可愛らしさのある画風が特徴。
キャッチコピーは「はぐメタハンター」。
同シリーズ第16巻の「楽屋裏」によると、ドラクエデビューはDQ3からとのことで、いちばん好きなキャラクターは同作の女僧侶
また、同シリーズ第20巻と大全集第1巻では表紙カバーのイラストを担当する。
 
プロとしての初めての作品は、ギャグ王コミックスの『ちぱパニック!!』。単行本全3巻。
世界征服を夢見る主人公・小悪魔「ちぱ」が毎回、周囲の人物を巻き込んでドタバタ劇を繰り広げるが、中には心温まるストーリーも描かれている。
このギャグマンガにはDQシリーズのキャラクターをモデルにした登場人物もおり、ちぱは【ベビーサタン】、ヒロインである間滝るるなは【フローラ】をモデルにしているとのことである。
 
2作目として、DQ5のコミカライズ【ドラゴンクエスト 天空物語】も執筆。
この作品は、雑誌の廃刊などのアオリをもろに食らうという数々の災難に見舞われつつも、まるで親子三世代にわたるDQ5のストーリーに合わせたかのように、最終的には3つの雑誌を渡り歩き、無事に完結。
単行本は全11巻が出版されたが、その間、実に7年である。
 
また『天空物語』の連載と並行して、ガンガンコミックスでは『モンスターファーム ~円盤石の秘密~』も連載。
単行本は全2巻が出版された。
 
スクエニを離れてからは、自分の趣味を出しまくった作品を多数執筆。
ゲームコミカライズが多くオンラインゲームや成人向けPCゲームのアンソロジー漫画を長期に渡って執筆した。
『ちぱパニック!!』時代から、あとがき漫画での自画像の目が怖く不気味なオーラを発していたが、自らのオタク生活をカミングアウトした『オタ婚。』で、あの目の怖さが納得できた読者も多いのではないだろうか。
ちなみにこの『オタ婚。』には彼女の父がGBC版DQ3をプレイし、父が「これいきなりレベル99になる裏技ないんか」という絶妙な質問を尋ねてくるシーンがある。【キメラバグ】を知らないかあえて教えなかったかは不明だが、この問いに彼女は「ないわ」と答えている。
またTwitterでは、そのオーラを彷彿とさせるツイートにドン引きするファンも多く、ナチュラルで想い出クラッシャー的な存在でもあるが、しばしば4コマ時代の昔話をツイートしているのでログを遡って読んでみるのも一興である。
 
現在は『RPGの人々』を連載中。
このRPGあるある4コマには、犬に変えられた王女などのドラクエネタも登場している。
同人活動でもドラクエ(主にIIIの女僧侶)を題材とした作品を出し続けている。

【浅野りん】と親しいようで、楽屋裏にはしばしば浅野りんが登場する。
また、【魔神ぐり子】とも親しいのか、魔神の画材は幸宮からの貰い物が多いという。
 
漫画家を志す右利きの人にはありがちな話だが、
「キャラの右向きの顔がうまく描けない」
というプロとしては致命的ともいえる欠点を、なんとプロとして活動している最中『天空物語』の第4巻「ゆきみやのうらばなし7」でカミングアウトした。
キャラの右向きの顔を描く場合、一旦左向きの顔を描いてから裏返してトレスで写して描くという二度手間な手法で描いていたそうで、「ゆきみやのうらばなし7」ではトレスなしで描かれた右向きの登場人物たちが描かれている。