ロトの紋章
【ジパング】に伝わる、呪文や気功術とは別系統の技術。【ムー】の術を起源とする。
手を使わずに大きな岩を宙に浮かせたり、壁をすり抜けたり、瞬間移動したり、敵に金縛りをしたり、術を封じる結界を張ったりすることができる。
また、石像を手下として操る術もある(石像の中には、爆弾のような飛び道具となる玉を装飾に偽装して咥えている個体もおり、神仙術により戦闘に用いることを前提として作られていることが伺える)。
後述のように扇を武器として扱う技も多い。後のゲーム作品で【扇スキル】を設計するにあたっては、これらがイメージ元の一つとなったのかもしれない。
テレポートやサイコキネシスなど魔法というよりは超能力じみた技が多く、呪文とは明らかに毛色が異なる。
ゆえに、呪文しか知らないジパング以外の国の人々からは神秘的あるいは不気味な力と見られやすく、その気味の悪さに【ルイーダ】が宿泊を断ったほどであった。
使用にはかなりの集中力を必要とするらしく、横でゴチャゴチャ言われると集中力が乱れてうまく操れなくなる。
作中では主に【イヨ】、【イズナ】が使用するほか、【タオ】と【冥王ゴルゴナ】は神仙術の源流となったより強力な術を操る。続編ではとある人物の計らいで、【イサリ】も使えるようになる。
余談だが、作者・藤原カムイが本作と同時期に連載していた漫画「雷火」にも同名の超能力が登場している。
使用された技
- 烈風竜巻扇
得物の扇を神仙力で垂直に回転させて二つの巨大竜巻を編み出す技。
イヨの側近として化けていた【オモカネ】が率いてきたモンスター軍団に対してイヨが使用。
【異魔神】戦でも使用し、超高密度魔法言語「たつまき」にこれをぶつけることで相殺した。
- 疾風炎舞扇
開いた扇で空気を仰いで大きな風を巻き起こし相手の攻撃を跳ね返す防御技。
詳細は【疾風炎舞扇】の項を参照。
- 神仙術・無空波
念動波のような力を相手にぶつける。
イズナが使用し、油断していたアルスの背後から放たれた【ヤマタノオロチ】の炎を吹き飛ばした。
- 旋風流舞扇
扇をブーメランのように回転させながら投げつけ、複数の敵を切り裂く技。
こちらもオモカネらジパングのモンスター軍団相手に使用。
攻撃後は手元に戻ってくるが、おそらく軌道は神仙力で操っていると思われる。
烈風竜巻扇に比べて消費効率の良さそうな技。雑魚払いにはピッタリかもしれない。