【魔剣ネクロス】

Last-modified: 2021-12-17 (金) 14:03:09

ロトの紋章

【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】に登場するオリジナル武器。
「犠牲者の血を吸う度に切れ味が増す」、「伝説の生きている呪われた剣」と言わている。
その名に違わず、人間がひとたび手に取れば精神が余程強靭でもない限りあっという間に支配され、血を求めて殺戮を繰り返す殺人鬼に変えてしまう。
 
【ゾーマ】を討ち果たした勇者【アレル】の仲間の一人にして後の初代剣王である戦士【フルカス】がゾーマの不吉な予言に備え修行の旅に出た際、旅先から持ち帰った武器の1つとして紛れ込んでいた。
普段は短剣程の長さの鞘に収められているが、鞘から抜くと長剣に変貌する。
抜き身の刀身は薄く曲がりくねり、先端が複数に分枝する様な形状になっている。
持ち手側は悪魔の手を模した様な柄の先端に眼球があり、禍々しい雰囲気を漂わせる。
 
並みの武器と打ち合った程度では刃こぼれすらしないほど頑丈で、支配した者が傷を負えば傷口に触手を伸ばして腕と一体化するなど、その呪縛は極めて強力。
宿主が死ぬか戦闘不能になるほどの重傷を負わない限りネクロスが離れることはなく、劇中では【タオ】の唱えた【シャナク】で一時的に支配力が弱まったものの、解呪することはできなかった。

使用者

武者修行の旅の中で魔剣ネクロスを手にいれた初代剣王フルカスだったが、呪われた武器を自在に操る【幻魔剣】を編み出した彼ですら、生涯に数えるほどしか手に取ったことがないらしい。
実戦で使おうとしたかは定かでないが、最終的には制御しきれない危険な武器として剣王の里の蔵に封じ、手出し厳禁との掟を定めている。
 
劇中での主要な使い手は四代目剣王【ロートシルト】の子であり、【キラ】の兄である【サーバイン】
祭りの騒ぎに乗じて倉庫に忍び込み、兼ねてより興味を抱いていた魔剣ネクロスの封印を解いてしまう。
手にした時はまだ幼く、幻魔剣士として未熟であった為にネクロスに意識を乗っ取られてしまい、剣王の里を滅ぼした以後は、ネクロスの黒幕である【竜王】の配下として動き、10年後に拳王の里を滅ぼした。

正体

単なる呪われた武器ではなく、魔剣属モンスターの王ともされる魔剣獣【ネクロス】がその正体。
【異魔神】の命を受け、後々邪魔になるであろう剣王やその血族を滅ぼす為に送り込まれた刺客であった。
最期はアルス全力の【ライデイン】で焼き尽くされ死亡した。

ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~

前作で正体を現し討ち取られたネクロスだったが、冥界からやってきたサーバインが甥の【リー】に軟気功を習得させた後、呪いに打ち勝つ覚悟があるのならと手渡す。
リーは呪いの力ごと受け入れ、魔剣ネクロス自身もリーが特別な力を持っていると言い、新たな使い手となった。