【Long Way Home】

Last-modified: 2024-01-06 (土) 17:45:09

アベル伝説

アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】で、【ティアラ】役の勝生真沙子が歌う挿入歌の一つ。曲名を訳すと「長い帰り道」。
歌詞は、囚われの身の立場から発明品「風の翼」で飛び出したいというティアラの心境とマッチしている。
 
初登場は、12話で【浮遊要塞ガイム】に囚われの身のティアラが、【妖精の村】から流れてくる音楽に合わせて歌うシーン。彼女と仲良くなっていた【宝石モンスター】【ドドンガ】とガガンボ・ボロンガも一緒に歌っている。その後14話でも登場。
 
歌詞そのものは至って普通なのだが、何しろ使われ方が良くなかった。
妖精の音楽に合わせてティアラが歌いだし、それに合わせて(【カカ】と)ガイムのモンスター3匹も歌い出すのだが、その歌のせいで【妖精】たちが張っていたバリアが弱体化してしまうことになった。
バリアが邪悪な【死せる水】で破壊されていき、妖精たちが「何なの この歌!?」と戸惑う…そんな危機的なシーンのBGMがこの明るい歌であるという奇妙な演出が、ある意味印象深い。
害を与えているのは宝石モンスターたちの歌声なのかもしれないが、OAで流れていた歌声はティアラ(勝生真沙子)のものなので、まるでティアラの歌がバリアを破壊してしまったかのような描写になってしまった。これにより、この歌そのもの(ひいてはティアラ自身)に悪い印象を抱いてしまった視聴者も多いだろう。
その直後にティアラは妖精の村を【バラモス】が攻めていることに気づいて歌をやめたが、モンスター3匹は【トロルキング】に命令されて鼻歌でこれを歌い続けるハメに。結果としてバリアは完全に壊れ、妖精の村はバラモス軍に攻め込まれて【ナジミの塔】の情報を【アベル】たちより先取りされることとなった。
14話でもやはりこの歌をバックに邪悪なガイムの飛行シーンが映し出されるという奇妙な演出になっている。
 
中盤では24話にて、【赤き珠の島】に上陸したティアラが歌う。
こちらは前とは打って変わって、綺麗な水が流れる小川と蝶の飛び回る花畑という美しい情景から、幼少期以来のアベルとの思い出が浮かび上がる、というシーンで使われた。これによって曲は文字通りの「汚名返上」を果たしたかもしれない。
 
以降はティアラとドドンガに関するシーンで使われる。
30話ではバラモスに操られて凶暴化したドドンガをティアラが説得しようとするシーンにて前奏部分が流れる。この後に【赤き珠】のチカラが発動する。
本放送の第一部最終回ではその後のストーリーの要約がこの曲をバックに語られた。
第二部では【エスターク】城でティアラとドドンガがガガンボ・ボロンガに再会するシーン、そしてドドンガの最期のシーンにて伴奏のみ流れる。