【ドラゴンクエストモンスターズ+】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 19:29:55

概要

【月刊少年ガンガン】に連載されていた【吉崎観音】著の漫画。
2000年4月号から2003年2月号まで連載された。単行本は全5巻で、略称は「DQM+」。
 
物語はとある世界に住む【勇者】を目指す少年クリオがタイジュの精霊【わたぼう】に呼ばれるところから始まる。
DQM1の世界の舞台である【タイジュの国】に来た早々「邪の波動」と呼ばれる力に侵されるタイジュの深刻な状況を目の当たりにしながら、邪の波動の虜にされた【テリー】を助けるためにモンスターマスターとして旅立つことになる。
 
作中では『DQ1』『DQ2』の勇者たちと共演したり、【はかぶさの剣】などの思わずニヤリとしてしまうネタが多く盛り込まれたりしており、古いシリーズのファンには嬉しいものがある。
最終回付近では【エンゼルスライム】【ジェノシドー】など、DQM2のモンスターも登場している。
シナリオのほうもやや矛盾する点があるものの、展開の持っていき方などがとてもうまい作品。
あと女の子がかわいい。
 
しかし、「他のDQシリーズの世界の冒険」や「まだ登場していない【ドラゴン系】【悪魔系】【ゾンビ系】【植物系】のモンスターの【系統】ごとの使い手」といった、描こうと思えばいくらでも描ける要素があるにも関わらず、これからだというところで打ち切り同然の最終回を迎えてしまった。
今でも連載再開を望む声が多い作品でもある。
連載終了については「人気があったにも関わらず謎の打ち切り」「人気が無かったから打ち切られた」など、さまざまな推測がなされている。
後にトークショーで作者が、同時連載していた「ケロロ軍曹」との両立が厳しくなったために連載終了させてもらったと発言したという説もあるが、真偽は不明(後に上記の作品にて、ドラクエ3の行列をネタにした話を執筆しているが、単行本ではタイトルが修正されている)。
 
その後、2012年に新装版全5巻が発売された。
また、「月刊ガンガンJOKER」2012年8月号に【ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D】発売後に「ドラゴンクエストモンスターズ+特別編」が掲載。『テリーのワンダーランド3D』を元にした描写も含まれている。
連載再開かと期待されたが、残念ながら今のところ連載再開の報はない。
 
【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】などと比べると知名度・原作逆輸入度は若干落ちるものの、【堀井雄二】自身もこの作品を評価する声を出しており、
のちに本作の【ローレシアの王子】の名前「ロラン」はWii移植版でのデフォルトネームとして逆輸入された。
この漫画作品を意識しているかは不明だが、キャラバンハートビルダーズ2といった「DQ2の未来の世界を描いたゲーム作品」では「滅亡した【ローレシア】」が度々登場している。

新装版の帯コメント

堀井雄二(1~2巻)

当時ボクも楽しく読ませてもらっていた「DQM+」が新装版で登場するということで、とてもうれしいです。
ゲームとはひと味ちがったDQMの世界を、皆さんもぜひ楽しんでくださいね!

齊藤陽介(3~4巻)

やはり「DQM+」は面白い!ワクワクさせてくれます!
「ドラゴンクエストX」の世界には、まだモンスターマスターのような人たちはいませんが、「DQM+」を開発スタッフ全員で読み込んで、遠くない将来には何かコラボが実現できればと思ってます!
「DQM+」も「DQX」も、まだまだ面白くなりますよ!

犬塚太一(5巻)

本作で「テリーのワンダーランド」の世界観をさらに広げてくれたおかげで、逆にゲーム作りでもこちらがかなりインスパイアされた部分もありました。
その一端は、最新作の「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」にも現れていますので、ぜひそちらもお楽しみください。

主要な登場キャラクター

【クリオ】
【スラお】
【タマミ】
【ディノ】
【スカラベ】
【ヴィルト】
【マルモ】