【パプニカ】

Last-modified: 2024-03-28 (木) 01:27:42

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する王国の一つ。
ホルキア大陸にある唯一の王国であり、海と山に囲まれた美しい王国。海を挟んで北に中央大陸、西には【ロモス】のあるラインリバー大陸がある。
代々、王家は神に仕える家系であり、かつては【デルムリン島】を洗礼の地としていた。
ホルキア大陸のモチーフである四国でいうと高知県あたりに位置している。
 
読み切り「ダイ爆発」では王女【レオナ】が賢者【バロン】と司教【テムジン】に伴われて登場している。
その他、【アポロ】【マリン】【エイミ】ら三賢者を始めとした、賢者が他の国より多いのが特徴。
【バダック】がパプニカ一刀流を名乗っているが、他に使い手もおらず詳細は不明。
また、旧アニメオリジナルキャラクターとして【パプニカ重装甲兵】が登場している。
新アニメでは主題歌背景に城(神殿)内部の玉座(?)にレオナが座っているシーンが描かれているが、レオナの服装が読み切り版と同じであることや部屋が荒らされている形跡がないことから、不死騎団侵略前の神殿内部の描写と考えることができる。
漫画でも旧アニメでも一度も描かれたことのない、壊滅前のパプニカ王国が初めて描かれたシーンと考えられる。
侵略前にはレオナの父王が存命なので「王女の間」のようなものなのだろうか?
 
かつて、【ハドラー】の居城であった【地底魔城】があり、魔王軍と幾度となく戦い続けていた。
ハドラー復活後、地底魔城を拠点とした【ヒュンケル】率いる不死騎団の侵略を受けて一度壊滅しており、この時にレオナの父親である国王と『海』のナイフも行方不明(後に国王は死亡が確定)になっている。
だが、レオナは生き延びたことで早いペースで王国は復興をし、レオナの呼び掛けによる王国サミットが、この地の【パプニカ大礼拝堂】で開かれた事もあり、他の国々を纏めるリーダー国となっていった。
 
パプニカの金属や布は高値で売れるらしく、レオナが着ていたドレスを【ベンガーナ】のデパートで売る時に2万~3万ゴールドにもなると言っている。
 
まだ世界地図の設定がなかった読み切り時代に命名されたため、特に由来はなく語感で付けられたという。

それぞれの道

第1章の舞台であり、人気食堂を経営する【ミーヤ】【トラン】、店を妨害する【グーン】が登場し、過去にはミーヤの夫でトランの父【リタンス】が住んでいた(現在は故人)。
この話では「魔法の紙を使っておりちょっとやそっとでは燃えない証文」があると触れられている。
新アニメでは帰国後に【テムジン】たちを裁判にかけるというレオナのセリフも追加されているあたり、パプニカはきちんとした法律があるらしい。

余談

過去にパプニカはハドラー討伐を成し遂げたマトリフを相談役として王宮に迎え入れたものの、側近の一部が急に重鎮となった彼を嫉妬から冷遇して苛めだしたため、彼は都合がよくなれば平気で手の平を返す人間の恩知らずさに愛想をつかして国を出てしまう。
結果として、魔王打倒を果たしたパーティの1人であり、防衛の要ともなりうるであろう優れた魔法使いである彼を追放したことがのちの魔王軍侵攻による国の滅亡という悲劇の遠因となってしまったとも言えよう。
他には、【カール】では女王と深い仲となりえた【アバン】を女王の知らぬ場で臣下が追い出してしまい、後にやはり魔王軍の攻撃を受けて滅亡している。
【アルキード】に至っては、【バラン】を臣下が冷遇して追い出し、【アルキード王】の発言は人の守護者であったバランを復讐鬼に変え、バランはアルキードのみならず無関係の2国まで滅ぼすことになった。
こうして見ると、滅ぼされた国の大半は魔王軍に対抗しうる戦力を一度は抱えておきながら、自らの手でそれを放棄してしまっていることになる。
 
マトリフが、ダイ達をバルジ島に送り出した傍らで、エイミが「大いなるパプニカの神々のご加護のあらんことを……」と祈っている。つまり、パプニカ王国には、他国とはちがう独自の宗教。多神教が存在するという事らしい