【バダック】

Last-modified: 2023-12-27 (水) 16:47:11

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。「バーダック」(burdock:ゴボウ)ではなく「バダック」。伸ばし棒はつかない。
アニメでの声優は91年版が田原アルノ、2020年の新版は多田野曜平。多田野は3DS版のDQ8で【オセアーノン】を演じている。
 
【パプニカ】の王族に仕える老兵であり、王女【レオナ】のお目付け役の一人。年齢は58歳。家族には娘夫婦と孫がいる。
階級や役職は不明だが、レオナや三賢者からも信頼されている忠臣。
口うるさく、実力を顧みない目立ちたがりなところもあるが、気さくで義理と人情に篤い人物である。
 
初登場は【ダイ】【ポップ】が、【ヒュンケル】との初戦から敗走した時。不意に現れて、パプニカの生き残りとして手を貸してくれることになる。
不死騎団がパプニカを壊滅に追い込んだ際にレオナとはぐれてしまったが、いつかチャンスは来ると信じていたバダックはたった一人で廃墟となったパプニカに潜み、【地底魔城】を偵察していた。
ダイたちとは、不死騎団壊滅後にレオナと合流するまで旅を共にしている。
 
「パプニカ一の剣豪」、「パプニカの発明王」さらに「発明剣豪」とも自称しており、パプニカ一刀流という剣技の使い手らしいが、詳細は不明。
【バルジ島】の決戦では、【氷炎結界呪法】の影響が及ばない結界の外でありながら、魔王軍の一般兵ともいえる【さまようよろい】に歯が立たず剣も折れてしまっていたが、魔法主体で接近戦に弱い【まじゅつし】なら素手で倒せる程度には戦える。
【フレイザード】戦へやや遅れて駆け付けた際には「やあやあ我こそはパプニカの大剣豪~~」と名乗りを上げつつ、ついさっき折れたのと同じデザインの剣を抜いている。いつどこから調達したのやら…?ここでは鎧で武装したフレイザードを見て腰を抜かしてしまい、なんの役にも立たなかった。
【鬼岩城】迎撃に参加した時は背負ったカゴに大量の剣を用意しつつ、少しはレベルも上がったのか、剣術でさまようよろいを倒せている。
死の大地編ではパプニカに残り、レオナの留守を守りながらダイ一行の身を案じていた。
ダイ達が大魔王に敗れ、破損した【ダイの剣】【鎧の魔槍】【ロン・ベルク】の元へ飛来したときにはその場に居合わせ、ロンがポップ、マァム、クロコダインの新装備を製作したあとは【森のアジト】まで送り届けるのに同行し、そのまま他の兵士たちとともに最終決戦のメンバーに収まった。
決戦でもこれといった活躍はないが、魔界のモンスター相手に戦って生き延びている。
 
「発明王」の方は自称ながら腕は確かで、ひどく破損した【鋼のプロテクター】【真空の斧】を綺麗に修復している。
「発明」というよりは、「鍛治」と言った方が妥当そうな技術ではあるが、真空の斧はしっかり元の特性を維持しつつ修復しているので、鍛治職人としてもそれなりに優れた技術を持っているのは間違いない。
自作したアイテムには【ズタズタヌンチャク】などの珍発明もあるが、廃品から即興で【ダサイ爆弾】を作り上げるなど、化学方面の知識にも明るいらしい。
実際、爆弾は【マトリフ】からデザインをダサいと一蹴されたものの、破壊力自体は確かなものだった。
ズタズタヌンチャクも【チウ】が使い、自身を傷付けながらも魔界のモンスターを倒している。
ただ、破損した【魔弾銃】の修復を頼まれた際には構造を読み解ききれず「これを作ったのは本物の天才じゃよ」と言って断念していた。
 
義理人情に篤い上、前向きで偏見の少ない人物でもある。
モンスターであろうと臆すること無く接することができ、この点は「心の純粋さ」をテーマとするダイにも通じるものがある。
 
味方になったばかりの【クロコダイン】には厳つい外見に驚きつつも、すぐに馴染んで獣王痛恨撃から【獣王会心撃】への改名を提案するなど、立場や種族を簡単に乗り越えて友好を結んだ。
また、パプニカ解放後の宴会では、元魔王軍で魔物という立場を気にして一人物陰で飲んでいたクロコダインの元に兵を引き連れ酒を持っていき「勝利の立役者に人間も怪物も関係あるか」と、勝利の美酒を酌み交わして、彼に人間社会に馴染むきっかけを与えている。
そのクロコダインが元同僚の卑劣漢【ザボエラ】についに引導を渡すも、力を持っていながら堕落していった惨めな末路を見て「ダイ達と出会わねば自分も同じような卑怯者になっていたかもしれない」とこぼした時には「自分の友人クロコダインは、例え魔王軍にいたままでもそうはならなかったよ」と言い切ってみせた。
珍発明のズタズタヌンチャクも、他のメンバーが【ロン・ベルク】製作の専用武器を貰い羨むチウの為、手がいっぱいであったロンに代わって自作し、専用武器にと贈った物である。
チウは使い難いと言いつつも感謝していて、仲間モンスターにも心遣いを欠かさない人物なのが強調されている。
 
原作及び旧アニメ版ではピンク色の鎧を身に付けていて、DQシリーズで初めて魔物に偏見を持たず仲間として戦った戦士を思い出すシリーズファンもいたようだ。
新アニメ版ではグレーの鎧になってしまい、このイメージは繋がらなくなってしまったが…。

勇者アバンと獄炎の魔王

若き日のバダックがベテラン兵士として登場する。だが、毒のスライム(【バブルスライム】?)にやられて臥せっていたためパプニカ一刀流の腕前を見ることはできなかった。
パプニカ兵は呪文が主体で白兵戦は苦手だそうなので、もしかしたらバダックぐらいしか白兵戦ができる戦士がいない=パプニカ一の剣豪ということだったりして…。
しかし、珍しい剣術主体の兵士だったこともあり、仲間たちからは非常に頼られる存在でもあった。
 
というか、パプニカには呪文の使い手は大勢いるはずなのにどうして彼の解毒や回復をしないのか。
その程度のこともできないほどレベルの低い使い手ばかりなのか、それとも回復させたところでどうせ勝てないと思われているのか?

それぞれの道

パプニカの兵士たちの指導もし、パプニカ一の剣術師範と謳われたこともあったらしい。
【ダイ】に代わって【トラン】を数日指導しただけだが、実際に短期間で【グーン】と一対一でやり合えるほどになっていた。