【ペペ】

Last-modified: 2024-03-29 (金) 23:40:39

もしかして:ベベ


DQ7

過去の【グリンフレーク】に住む若者でやり手の庭師。彼のハーブ栽培の手腕は相当のものであるらしい。同じく庭師である父親と弟の【ポルタ】と共に【ボルック】に雇われている。
ちなみに「ぺぺ(Pepe)」という人名は、【ヨゼフ】【ジョセフ】のスペイン語形である「ホセ(Jose)」の愛称として使われる事がある。
英語版での名前はPS版ではPepe、3DS版ではCarraway。
余談だが、DQシリーズに登場した名前の中では唯一の、FCの頃の作品でプレイヤーが命名できるカタカナ(っぽく見える)名である。
どうでもいいが、DQ4の【ププル】【ピピン】、リメイク版の【ポポロ】、DQ5の【パパス】ときて、ついにパ行の同じ文字2連をベースとした名前がコンプリートされた。
 
最初に町を訪れた時、住民はみな【灰色の雨】で石像となっているのだが、彼は【リンダ】に覆いかぶさったような形で石化しているために【マリベル】からは「いやらしいわね。昼間っからこんなとこでなにやってんのよ。あのふたり ヘンタイじゃないの。ふけつよふけつ。」とか言われてしまうのだが…。当のリンダとの関係は後述。
主人公たちの手によってグリンフレークの住人共々救われた彼だったが、他の人より多く灰色の雨を受けた後遺症として身体が麻痺して意識が戻らないままだった。
そこでボルックの頼みを聞いて主人公たちは【パミラのひやく】を入手。
これを服用することでようやく快方へと向かった。
 
幼馴染のリンダとは両想いだったが恋愛には消極的で、リンダが親の借金を何とかするために貸主の息子である【イワン】からの求婚を受けざるを得ない状況に置かれてもなおリンダを自分のものにしようとはしなかった。
業を煮やしたリンダに駆け落ちしてくれと迫られるも、父と弟のことがあるから無理だと断わる。
 
リンダと駆け落ちすればリンダは幸せにできるかも知れないが、家族を捨てる上にボルックをも裏切る事になる。
リンダとイワンの結婚を傍観していればボルックを裏切らないで済むが、リンダは幸せにならない。
 
ペペは悩みぬいた末どちらも選ぶ事ができず、一人だけでグリンフレークを去るという選択をする。
確かにどちらかを選べば「選ばなかった方」に対する後悔の念を持ち続ける事になる訳で、そのジレンマに追い詰められて選択を放棄するという選択だった。
自分がいなくなればリンダも自分を諦めるだろうという考えもあったかもしれない。
やったこと自体は両方を裏切って逃げてしまったという他ないが、この選択を優しいと取るか根性なしと取るかは人それぞれ。
ちなみにマリベルや【カヤ】は後者の意見らしい。
(カヤは恋敵であるリンダを連れて行ってくれなかった、という理由もあっただろうが)
 
ポルタからは「女のことくらいで家族や仕事を捨てるなんて、帰って来たら殴ってやる」と言われているが、リンダと駆け落ちをしていたならばこんなことは言われなかったのではないだろうか。
一人の女を幸せにするために家族を捨てたのではなく、女を幸せにするか家族を守るかの選択を放棄した結果、家族を捨てたのだから。
 
余談だが、【キーファ】はこの一連のイベントでは特に目立って発言をしてくる事はない(大抵マリベルのコメント)のだが、後に「女の事で仲間や家族を捨てる」という同じ道を辿る。とはいえこちらは「家族や仲間と引き換えに愛する女性を選んだ」形なので、いずれも選ばずに逃げただけのペペよりはいくらかマシではあるが。

その後

グリンフレークの東に【メモリアリーフ】という町を築き、リンダという名の養女を引き取っている。
現代でも初代は働き者だったと伝わっているくらいであり、やり手であったと評されている。
だがハーブの栽培方法をタダで教えるなど、お人好しな所は変わらない様子。
お陰で主人公達が訪れる頃には、早くもメモリアリーフは全盛期を過ぎている。
 
ぺぺがどのような人生を送ったかについては、【ギュイオンヌ修道院】に関連するイベントである程度知ることができる。
この時に一時的に仲間になるが、フィールドマップに出ると離脱してしまうので何度でも【仲間(出会い)】を聞かされる。DQ7ではそこかしこで聞けるのでうっとうしいだけだが……。
ちなみにこのイベントの途中で彼からメモリアリーフの発展の経緯を聞くことができるが、その話は一人でいたかったのにその思いに反して人が集ってしまったという内容。繁盛していたのは過去を忘れるためにひたすら仕事に打ち込んだ結果でしかなく、ペペは町を作ることには興味がなかったようだ。
それを念頭に置くとメモリアリーフを衰退させるためにわざと栽培方法をばらまいたとも取れる。

グリンフレークを出奔してからは一度も帰郷しておらず、父の死に目や葬儀にも戻らなかったため、弟のポルタから恨まれてしまっている。一応、ポルタの自宅地下室にはペペの手紙が残されているが、途中から破り捨てられている。この手紙も内容がイワンのブドウ園が上手くいっていない事が書かれている時系列が古い手紙であるため、手紙で家族と積極的に交流していた訳でもない模様。
恐らくはイワンの妻になっているであろうリンダを直視できない事が理由だったと思われるが、ポルタからは薄情だと思われても仕方がないだろう。
 
メモリアリーフで主人公たちと再会した時には「わたしの顔に見覚えがありませんか?」と聞いてくるため、主人公たちが数十年前の人物と同一人物ではないかと確認をしてくる。
しかし、数十年経っても外見が変わらないためか、流石に本人とは思わなかったようだ。ちなみに弟のポルタも再会時には同じような反応を返してくれる。

漫画版

漫画版ではさえない男性のように描かれており、自身のハーブ園を持つためにグリンフレークを離れている。
なお、リンダと亡くなる順番が逆になっており、リンダが訪れた時には過労のためにすでに亡くなっていた。
【修道院へ続く山道】にある光るハーブもリンダではなくペペが育てていたものになっており、そのハーブが【メドゥサシャワー】を解くカギとなっている。