【サザンビーク】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 00:28:59

DQ8

西の大陸のほぼ中央に位置する国。
商業の盛んな城下町と【トロデーン城】に並ぶ広大な城、そしてなによりDQ史上でも有数の不快人物であり希代のダメ王子【チャゴス】を擁する国。
英語版での地名はArgonia。
現実世界のアフリカ南部には一文字違いであるモザンビークという元ポルトガル植民地だった国があるがこれが由来かどうかは不明。

内陸にあるため、アクセスルートとしては【ベルガラック】から【商人のテント】を経由してはるばる南下してくるか、【だんきち】のいる東の河口から遡上してくるしかない。
一応【船】入手直後から訪れることが可能だが、その時点では「姿をくらました王子を城内に閉じ込めるため」として城門が閉ざされており、城の中に入ることはできない。
しかし、船入手後に真っ直ぐ西大陸を目指すと大体上記のだんきちがいる河口にたどり着くので、ベルガラックの前にここに来たという初見プレイヤーも多いだろう。
【ドルマゲス】【闇の遺跡】に張った結界を打ち破るために【太陽のカガミ】が必要となり、それがこの城にあるということを突き止めて初めて城の中に入れるようになる。
 
しかしこの城がまた、異常に広い。
ダンジョンでもあるトロデーン城は止む無しとしても、城とはいえただの一施設でこの広さは尋常ではない。
3F以降は左右に分かれた塔のような構造をしているため、基本的には左右どちらかの塔を最上階まで上り詰めたうえで、反対の塔に移動して降りてくればいいのだが、各階の構造もむやみに入り組んでおり、初見では迷うこと必至。
この難解さは製作スタッフも理解していたようで、なんとダンジョンでもないのに【ダンジョンマップ】が付くという気の入れよう。
DQ8の世界でもこんな扱い受けてるのは唯一ここだけ。
【とうぞくのはな】を使うと、実に30個以上のお宝があるという衝撃的な事実がヤンガスから告げられる。
宝物庫が二つあり、一つはイベント上必ず立ち寄ることになるのだが、もう一つはややわかりにくいところに隠されている。
こちらは【さいごのかぎ】がないと開けられないが、一応場所だけは確認しておき、鍵入手後に改めて来るといい。
 
チャゴスがらみのイベントがやたら印象に残ったり、クリア後も一悶着あったりと、何かと主人公たちに因縁の深い場所。
まぁ主人公の実家でもあるわけだから当然といえば当然なのだが。
なお、ここの宿屋ではなぜかモブのおばさんから【ミーティア&チャゴス婚約秘話】について聞ける。
また、エンディング後のセーブデータをロードすると、ここの教会からゲームが再開される。
 
この国の王族には即位前に「王家の儀式」と称してアルゴリザードに危害を加えて宝石を略奪する過去作品でみたような風習がある。政情不安な要素はあまり無く、基本的には平和な国なのだが、どうも王族の性格に難点が見受けられる。
広く国中にその人徳のなさが知れ渡るチャゴス王子はもちろん、王位継承者でありながら惚れた女を追って国を出奔し失踪する王子やら、一見厳格に見えて息子チャゴスを取り返しのつかないレベルにまで甘やかしてしまった現国王やら…
正直チャゴスの即位後には上昇志向の強い【大臣】あたりに政権を乗っ取られやしないか心配になってくる。
まぁ大臣は大臣で息子がアレなのだが…
しかし、主人公たち4人がかりで戦う【アルゴリザード】【アルゴングレート】を一人で戦って倒すという儀式がある故か王族の戦闘能力は凄まじいものがある。最終的に暗黒神や竜神族の王すらも倒すことになる主人公や、隠しダンジョンである竜の道を一人で踏破寸前まで行くエルトリオはもちろん、チャゴスですらステータスだけ見れば物凄い。一体この王家は何者なのか…
 
【王家の山】をクリアすると城下町でバザーが催される。
帰還するなりチャゴスは「バザーを見て回りたいから」という理由で、肝心の試練の結果報告をよそに一人でどこかへ行ってしまう。
夜に帰ってきても同様の理由で強制的に宿泊させられ朝になる。
なおその際の宿代はチャゴスもち。
この時いかがわしい商人から巨大なアルゴンハートを購入したことで、後に彼はこっぴどく叱られてしまう
 
それはともかくとして、このバザーで扱う商品は実に魅力的。
アイテムそのものとしてもそうだが、そこからさらに錬金できるアイテムの量と質がまたスゴイ。

とまぁめぼしいものをザッと挙げただけでも、これだけのものが作れてしまう。
チャゴスを始め、町の人々が心待ちにするのもうなずけるというもの。
当然これだけのアイテムを考えなしに購入しているとお金がいくらあっても足りない。
これまでの道中、【トロデ】に何を言われようと財布のひもをかたく結び、その中身を膨らませてきたプレイヤーであっても、この瞬間一文無しになってもおかしくないほどの、DQ8最大の金欠ポイントである。
もっとも、錬金可能なアイテムの中には、のちに市販されていたりして、「今作るのは時期尚早」というものもある。
ここは性急に買い急ぐのではなく、今必要なものをじっくり検討したうえで、優先度の高いものから順に購入するようにしたい。
 
【ゴルド崩壊】後、広場からバザーは撤収するが「例年より早くバザーを撤収したら商人から苦情が出た」という理由で、城から一番近い建物が開放され、事実上バザーは継続する。
よって主人公一行への影響はほとんど無い。
まぁあえて言うのなら、建物の場所が入り口から見てほぼ対角線上にあるため、町の端から端まで走らなければならないという手間があるぐらいか。
なお、この際にアイテムが二つ(【ちいさなメダル】【ふしぎなきのみ】)追加される。
とうぞくのはなでも「あと2個のおたからがありそう」と言われるようになる。
一旦「もうここにアイテムはない」とされた場所に、新たに追加されるのはDQ8世界ではここと【聖地ゴルド】だけである。
 
また、時期を同じくして大臣が失踪してしまう。とうとう仕事やダメ王子の面倒に嫌気がさして雲隠れを遂げたのかと思われていたが…
報酬がいまひとつなのですぐに解決する必要があるわけではないが、一応覚えておこう。
詳細は【トロルの迷宮】参照のこと。

3DS版

【錬金釜】の仕様変更と修正されなかった価格設定によって【激辛チーズ】という、金策を通り越してとんでもない経済バランスブレイカーが誕生。
これをフル活用すれば「バザー開催から金欠」だったPS2版とは逆に「バザー開催から億万長者」になってしまう。
当然バザーの品はいくらでも買えるし錬金も思うが儘である。
言うまでもなくゲームバランスを著しく損なうので、利用するかどうかはプレイヤー次第だが。
 
また、上述の盗賊の鼻に匂わなかったアイテムがなぜか最初からカウントされるようになってしまった。
存在してもいないアイテムなので当然取れる筈などないのだが、そんなことを知る由もない多くのプレイヤーはあるはずもない宝を求めて、この広大な城を延々と探索する羽目に…
真実を知った時の憤懣遣る方無さは筆舌に尽くしがたいものがあっただろう。
 
【金のスライム】が3つもあり、その内の2つは気づきにくい場所や撮りにくい場所に置いてあったりする。
前者は教会の門前付近の低い壁の裏、後者は式場内の正面の真上で、後者の場合は2階から撮影する必要があり、公式ガイドブックもそのように案内している。
……かと思いきや、実は1階からでも十字キーとRボタンを駆使して撮ればクエストの対象として認識される。正面から撮りたい場合は1階から撮ろう。
あと、最後の3つ目は城内の東の5階の部屋の棚の上に置いてある。
 
ちなみに、さいごのカギが必要な宝物庫で【中断】した後に再開するとBGMが無音の状態から始まり、
外に出ると『どこへ行っても』BGMが【王宮のガヴォット】で固定されてしまうバグがある(戦闘BGM、錬金釜のBGMは無事)。
直すには【海賊の洞窟】以外の適当なダンジョンの中で『リレミト』して出た後、『戦闘以外で』画面切り替え(ルーラやフィールドと街の出入り等)すると、BGMが元通りに戻る。
妙なバグもあったもんである…。