【ポーズ】

Last-modified: 2023-07-24 (月) 06:33:04

概要

ゲーム画面上の動きを一時停止させる機能。
アクションゲームなどに多く搭載されており、ポーズ状態にしておくことによって、コントローラやゲーム機から手を離しても敵キャラからダメージを受けたりせずに済むので、トイレ休憩やとっさの用事などの際に役立つ機能である。
DQシリーズのナンバリング作では、最初の作品であるFC版DQ1に搭載され、その後FC版DQ4でも登場した。

DQ1(FC版)

移動中にスタートボタンを押すと、アクションゲームなどと同様にポーズ状態のon/offができる。
ポーズ中はすべてのキャラの動きが止まる。
ただし、BGMはそのまま流れ続け、多くのアクションゲームなどで使われているようなポーズ音も鳴らない。
【取扱説明書】に載っていない機能であるため、「【フリーズ】した」と疑って恐怖したプレイヤーも多かったと思われる。
 
しかしながらDQでは、Aボタンでコマンドウィンドウを開いておけば、ポーズをかけたのと同様にキャラの動きを止めることができる。
また、シンボルエンカウントではないこの時代の作品では、画面を放置しておいても戦闘が始まったりダメージを受けたりすることはないので、そもそもポーズ機能を使う必要性がほとんどない。
 
使う機会があるとすれば、プレイヤーが自力で世界地図や【ダンジョン】の地図を描こうとした時。
コマンドウィンドウを開いた状態はもちろん、放置していてもステータスウィンドウが勝手に表示されてしまうため、画面全体を見る事ができなくなってしまうのだ。
特にダンジョン内で【レミーラ】を唱えた状態の左上数マスが隠されてしまうのは地味に苛立つ。
そうした時に、ポーズをかけておけば勝手にステータスウィンドウが表示される事も無く、快適に地図作成ができるというわけだ。
様々な攻略サイトでDQ1のダンジョン地図が公開されている現在では、この作業をわざわざ自力で行おうとするプレイヤーは多くないだろうが、
「全てを白紙の状態で開始し、他者からの情報に頼らず、自分の力だけでクリアする」という目標を掲げた時に、この機能について思い出すとちょっと快適にプレイできるかも。
 
……だが、結局製作サイドもあまり意味が無いと感じたのか、次作以降ではこの仕様のポーズ機能は搭載されていない。

DQ4(FC版)

DQ1とは違う仕様のポーズ機能が実装された。ただし、これはデバッグ用の仕様を削除せずそのまま発売してしまったためだという(参考:元チュンソフト社員のTwitter)。
移動中ならいつでも、セレクトボタンを押し続けている間、画面の動きを止めることができる。
ただし押し続けていないと止められないため、前述したような、ポーズしておいてトイレ休憩といった使い方はできない。
【すべる床】で滑っている間に周囲の地形を確認するのに使えるほか、イベント中でも動きを止められる。

その後の本編

DQ3~DQ5では歩くと時間が流れるようになったが、こちらが操作をしない限りは変化が起きないので、やはりポーズ機能の必要性はほとんど無かった。
しかし近年の作品では、立ち止まっていても時間が流れるようになったり、【シンボルエンカウント】が導入されたりしており、ポーズ機能が意味のあるものと化しつつある。
DQ8や3DS版DQ7では、【ウィンドウ】を開くことによって時間やシンボルの動きを止められるので、コマンドウィンドウをポーズ機能として利用可能。
ただ【マルチプレイ】が導入されたDQ9では、ウィンドウで【エンカウント】の回避こそできるものの、時間やシンボルの動きを止めることはできないので、完全なポーズ機能とはならない。シングルプレイ時だけでも画面を完全に止めるポーズ機能を付けていれば、役に立ったのではないだろうか。
 
なおDQに限らず、DS・3DSでは本体を閉じることでスリープモードに移行するので、これがポーズ機能の代わりとなる。
また3DS・Switchではハードの仕様として、HOMEボタンを押すとゲームそのものを一時停止させることができる。どうしてもゲームの進行を止めたい場合は使うといいだろう。
かつて3DS版DQ8などでは画像をMiiverseというサービスに投稿・保存ができたため、印象深いシーンやお気に入りのキャラの写真、大ダメージや大ボス撃破の瞬間などをアップロードしたい時にこのテクニックを使っていただろう。

スラもりシリーズ

アクションゲームそのものであるスラもりシリーズは、スタートボタン(スラもり3はセレクトボタンでもOK)を押すことでポーズをかけ、地図、資材や魔物、【手紙】、勇車(船)の状態、仲間の作戦名等を確認する画面に移ることが出来る。
スラもり2のみ資材や魔物のページを表示したままにしておくことで、【トロッコ】等で運んだ資材や魔物の数を確認しながら遊ぶことが出来る。

アベル伝説

第一部の一時期、CMの直前にファミコンのコントローラの図柄とともに "PAUSE" と表示されてアニメーションが一時停止し、CM明けにポーズが解除される演出があった。
ファミコンゲームに多く搭載されていたポーズ機能のパロディであろうが、元々のDQではこのようなPAUSEの文字が出ることはない。