エトクイリ

Last-modified: 2013-10-14 (月) 20:35:12

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  • 【FSキャラ】
    名前 種族コンセプトメインスキル備考
    エトクイリ2ndエルモニー女神出鬼没音楽隠れたりドミニオンして現れます。
    シュラトゥル7thニューター男出ろぉお!タイタァアアン!棍棒着こなし物まね盾棍棒、呪低はないため魔法を確実に防がないとアボーン。

  • 【FS外キャラ】
    名前 種族コンセプトメインスキル備考
    フェウィ1stエルモニー女舞姫キック戦場を華麗に舞うキャラにあこがれました。
    レオヴィルビ3rdコグニート男便利屋回復死魔神秘いわゆる回収用キャラ。出会うときは全滅に違いない。
    ポド4rdエルモニー男サバンナ地方のモール族得意なのは地の魔法です。・・・魔法なんです!
    ダーマット5thパンデモス男バランス型,ボス前衛?槍盾このキャラだけ名前を英雄から引用。魔法に弱い以外はかなり完成度が高い気が。
    ザミルガ6thパンデモス女収穫予定キャラ初の銃キャラかつ初の倉庫になったので構成変更中
    リオティヴェ8thニューター女生産キャラ鍛冶装飾裁縫最初で最後の生産キャラ?MG指定は勘弁ください。このキャラで作るときは頼れる人が誰もいないとき。
    ルミアライネ9thコグニート女性死ににくいヒラ回復強化神秘盾集中?育てる集中力がありません。
    ラミアルイネ10thコグニート女性タイタンキャラ音楽本来はメイジ予定でしたが、一時期凝って集めたタイタン装備を放置するのもあれなのでジャスパー在住。
  • 【活動時間】''

平日は夜20:00~翌1:00(※退社時間による)
土日は気まぐれで様々な時間にログインします。

  • 【自己紹介】
    全種族、全性別でキャラを持っています。
    対人たまにしてます。行ってるキャラはすべてAmatureですが。
    スキル変更が多いです。スキル調整のためにバハ行って時の石取りに行ったりします。
    そのため、紹介している構成と変わってるかもしれませんがご了承ください。

好きな構成は近接火力。ほかはPスキルも足りません。
スキル上げが割と好きで、反面ペット育成が続きません。

絵をたまに書きます。水彩画が好きですが、技量はお察し。

ちなみに、作ったページは個人用になったのでこっちに移します。

小説っぽい何か
読む前に

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  • 武閃編
    (創作期間:2010年09月12日~2012年02月18日)
    ~プロローグ~知る者と知らない者と。

    波の音が、聞こえる

    気がつけば海岸にいた。
    静かな波の音だけが辺りを包む。
    気がつけばここにいた。
    ……それ以外は思い出せない。

    「フェウィというのですか、よい名前ですね。」
    誰かが声をかけて来た。
    私とは色々違う体つき……、でも、敵意がないことは分かった。

    イーノス……それがその人の名前だった。
    でも、なぜ私の名前が分かったんだろう?
    「あなたはこの、ダイアロス島を巡り、『答え』を見つけるのです。」
    すべてを悟ったような口調で、彼は言った。

    そして、アルターという台座らしきものに導かれる。
    「焦ることはありません。見つけられないことも、また『答え』なのですから。」
    景色がぼやけ、光が生まれ、そして暗転する。
    思わず目をつぶった……。

    耳からは波の音が消え、代わりに喧騒があたりを包む。
    目を開くと、遠くに城がそびえる町にいた。

    始まりの出会い

    『城下町ビスク』、それがこの場所の名前らしい。
    商人の声、水の音、鐘の音。
    様々な音が耳を伝って流れていく。

    誰かの叫び声が聞こえた。
    「誰か、荷物運ぶの手伝ってよ!」
    銀の髪を目一杯振り、あたりに声をかける女性がいた。

    近寄ってみると、緑色の玉が山のように積まれていた。
    「あの、手伝いましょうか?」
    ぎこちなく声をかけると、女性は口をにっと広げて言った。

    「ありがと。じゃ、あの店までお願い!ちなみに、落とすと爆発するよ!」
    ……私は慎重に持っていってはそばに置いていった。
    一方、その人は自分で危ないと言った割に特に気にもせず、
    少し乱暴なぐらいに運んでいた。

    そして作業は終わった。…ちょっと疲れたかな。
    「ん~。いやー、助かったよ!ん?そういえば君は武器、持ってないじゃないか。」
    ちょっと待ってて、と言って走って行った。

    しばらくすると、手に剣と盾を持って近寄って来た。
    「外は危ないからね。これで身を守るといいよ!」
    朗らかに言ってその人は人ごみの中に消えていった。

    闘技場の2人

    お礼をもらったのはうれしいけれど。
    「外」への行き方も、「危ない」という意味も分からなかった。
    すると、どこからか熱気に満ちた声援が聞こえ始めた。

    気になって歩いていくと、
    円形の建物にたどりついた。
    人ごみであまりわからないけど、戦っているのは感じた。

    男性陣:オグマ、オグマ、オグマ!
    女性陣:アクセル様~!きゃー!
    野太い声と黄色い声が混ざり、聞き取れるのはこれくらい。

    そして、高い金属音が辺りを包んだ。
    その場は静まり返る。
    台座の中央に立っていた大きな女の人が手を大きく振り上げ、叫んだ。

    審判:勝負あり!アクセル!
    会場がどよめいた。
    しかし、その直後、女性たちの歓喜の声が辺りを包み、それを打ち消した。

    相手の喉元に剣を構えていたその青年は鞘に剣を収め、負けた人に何かを言った。
    倒れ込んでいた人は悔しそうな、悲しそうな眼をして、ゆっくりと立ち上がった。
    審判:これにて公開試合を終了する。観客たちよ、2人の戦士の健闘を称えよ!

    割れんばかりの拍手、観客たちが何かを叫ぶ、
    その叫びが建物の中でこだまする。
    審判:ルールに則り、アクセルに『キール』の称号が与えられた!
    観客:アクセル・キール、アクセル・キール!

    会場も静かになった。
    気付くとオグマと呼ばれていた人が静かに見下ろしていた。
    すると、おもむろに、にかっと笑って言った。

    オグマ:お前……俺のファンだろ? お出迎えご苦労!
    オグマ:ファンクラ……武閃のメンバに登録しておいてやろう!
    こんにちは、武閃。ところでここはなんですか…。

    クエスト

    オグマ:さあ、これからは俺のために頑張ってくれ、がはは!
    エスリン:あら、新しい人ね。いらっしゃい。……刀剣と盾、ね。なるほど。
    エスリンさんの目が微妙に遠くを見ていた。

    そばには強そうな人たちが集まって、楽しそうに話をしていた。
    A:そこを俺はすばやく身をかわして斬り伏せたってわけさ。
    B:お、やるじゃないか。俺も負けてられないな!

    オグマ:さて、フェウィとやら!ここ武閃は最強の戦士を目指して日々頑張っている!
    オグマ:お前にタダ飯を食わしていくつもりはない、だから仕事をしてきてもらおう!
    エスリン:ちょーっと待って。

    エスリンさんはオグマさんを制止した。
    エスリン:まずはテクニックを覚えて、戦い方に慣れた方がいいかなー。
    エスリン:はい。剣の秘伝書、盾の秘伝書、戦闘技術の秘伝書、キックの秘伝書。

    あの、お金はないのですが……。
    エスリン:あ、うん。お給金から引いておくからがんばってね。
    しばらく無給で働きそうです。

    オグマ:改めて!お前には犬の肉を集めてきてもらおう。
    オグマ;肉を3つほど集めたら南にいるマリエルに渡してきてくれ。
    オグマ:さあ、その巻物読み終えたら行った行った!

    なんかよく分からないけれど、不親切では……。
    分からないことはいっぱいあるけど、この島で生きていくために、私は行く。
    城門から漂う、潮風の匂いが私を外へ誘ってくれた。

    キール

    武閃に入って数日が過ぎたころ、
    そんなこんなで各スキルが一定値に達したということで
    ウォリアーの試練をうけることに。

    オグマ:ウォリアーとして認められるには古代の戦士と戦って勝たねばならん。
    オグマ:場所はイルヴァーナ渓谷の古代の塔だからな。
    オグマ:俺のファンとして、期待しているぞ。がはは!

    ……そして。
    今、バルドスの群れに追いかけられている。
    戦ってはみても、盾で防いだ手がまだ痛む。

    レクスールの丘手前まで後退したところ、
    なんとか撒いたみたいだった。
    安心して少し休憩していると、木々が折れて行く音が。

    先ほどよりも大きい、明らかに敵意のある1体が向かってきていた。
    生きて帰れるのか。心臓の鼓動を聞くことに夢中になり、動けなかった。
    足跡が背後から聞こえた。

    アクセル:どいていろ。あいつの相手は、私だ。
    キールと称えられていたあの人だった。
    素早く剣を鞘から抜くと、疾風のごとく向かって行った。

    刀音と唸り声を響かせながらの戦いが続いた。
    そして、最後に立っていたのはアクセルさんだった。
    アクセル:怪我はないか?

    ありがとう。あの、もしよろしければ手伝っていただけませんか。
    アクセル:私は構わない。古代の塔のそばで鍛錬するのはいつものことだ。
    アクセル:その間、お前が何をしていようと気にしはしない。

    アクセルさんのおかげで無事古代の戦士と戦え、シップ装備を手に入れられました。
    その場で鍛錬していくのだそうで、アクセルさんとはそこで別れました。
    オグマさんのところまで戻り、無事報告が完了しました。

    オグマ:何? アクセルに助けられただと?
    オグマ:……あいつは自分のことしか考えてはいない。
    オグマ:感謝しても本人はどうも感じんだろうな。

    オグマ:さて、無事ウォリアーになれたわけだ。
    オグマ:次の仕事はある鍛冶屋の護衛依頼だ。
    オグマ:武閃の名に恥じぬよう、しっかり頼むぞ!

    1つ、また1つと世界がひらけては、人と思い出でその世界が埋まって行く。
    城門前で合流したその人は、以前荷物運びを手伝った人だった。
    銀髪の女性:改めてよろしく。エトと呼んでくれ。

    鉱山の再会

    エト:さぁ、護衛宜しく頼むよ。行こうかー。
    言うや否や城門のほうに歩きだした。
    あの、どこ行くかまだ聞いてませんが。

    エト:このビスクの北西にある、『ダーイン山』に向かう。
    エト:じゃ、そういうことで行こうかー。
    それ以上は聞くなと言わんばかりに歩き出した。

    海岸は広かった。2人で砂浜、平原、そして山へと向かう。
    山犬やオークを倒しつつ、進んで行った。
    夕闇が辺りを包み、虫の音が囁き始めた。

    エト:もう暗いな。夜の山は暗くて危険だ。
    エト:今日はここで休もう。
    指差したのはいつの時代のものか、キャンプ跡だった。

    焚火で狩った犬の肉を焼いていると、周りに青白い人型の光が現れる。
    こ、これは……。
    エトさんは夜空を眺めながら言った。

    エト:この「人達」は過去の災害、人災で命を落としたものさ。
    エト:人間は失ってから、それを欲しがる不思議な生き物でね。
    エト:彼らはもう二度と来ない命を、待ち焦がれながらさまよっているんだよ。

    焼き終わった肉を葉に乗せ、2人分に分けながら続けた。
    エト:だから……、君も後悔はしないことだ。
    エト:終わってからでは、遅いんだからな。

    夜が明けた。鳥のさえずりが辺りに闇が去ったことを知らせる。
    エト:さ、行こう。目的地はもう目の前だから。
    坑道を進み、エトさんが止まった。

    エト:ここが目的地、だ。見張ってておくれよ。
    エトさんは手荷物から剣を取りだし、地面に突き立てた。
    エト:約束の品、遅れたが、確かに渡したぞ……。

    彼女はアクセルにあこがれていた若き戦士のために武器を作っていた。
    ある日、青年の死を知る。変わらぬ日々の景色の中で、この場所で死んだと。
    渡すべき主のいないその剣は暗い土の中で微かに光った。涙のように。

    オグマの真意

    オグマ:オッシャー!(うんたらかんたら)
    今日も元気なオグマさん。多少の無茶も気合と根性で何とかしろといいそうです。
    まぁ、聞いたことはないのですけどね。

    オグマ:今日はお前に俺個人の依頼がある!
    オグマ:実は…新しい"キール"にあこがれている奴がいるんだがな。
    オグマ:あいつを思いとどまらせてほしい。

    どうしてですか?
    オグマ:それは…それは、この武閃は俺のファンクラブだからな!
    オグマ:俺以外を憧れにする奴はいないと思ってたんだが、まぁ、そういうわけだ!

    そして、クエストを一緒にするために、地下水路へと向かいました。
    ビクトリアス広場にある噴水、この水の中を通って地下水路へ。
    ここはかつての王家の脱出通路となっており、各地に抜ける出口があると。

    しかし知っているものの多くは過去の戦いで死んでいるでしょう。
    今もなお、エルガディンとビスクはお互いをけん制し、同じ島で暮らしています。
    彼らに、真の平穏は訪れるのでしょうか。

    シュラ:あのー。大丈夫?さっきからボーっとしているみたいだけど…。
    あ…失礼。依頼はギガントスの欠片でしたね。この通路の奥らしいです。
    苔生した通路、カビの臭い、濁った水の流れる音…人を不快にさせる場所。

    通路の奥はまさに死闘の最中でした。
    アルケイナ集団の必死の応戦にもかかわらず、魔法が効きにくいギガントス。
    触媒が切れたものもいて、何もできないふがいなさを顔に浮かべていました。

    助けるよ!
    シュラ:でも、これは武閃の依頼で、彼らの手助けをする必要はないんじゃ。
    アクセルさんのマンモスを切り伏せるあの姿と、彼の姿が重なって見えました。

    そういう…ことですか、オグマさん。
    彼らは苦戦していて、目的は同じ。協力して倒すという考えはないの? 君は。
    言い終わると同時に、加勢に向かいました。

    オグマ:オッシャー!戻ったようだな。うむ、確かにギガントスの欠片だな。
    オグマ:フェウィ、俺が言いたいことが、わかってくれたようだな。その顔。
    オグマ:説得は無理だったようだがな。がはは!

    同じ場所にいて、同じことをしたいのに、お互いをけん制し合う。
    オグマさんは国のやり方そのものに疑問を持っているのかもしれない。
    屍を超えてでも得たい力。それで得た、力が正義だと信じる2つの国に。

    軍神アクセル

    オグマ:オッシャー!おめぇもずいぶん慣れてきたようだな!
    初めてここへ来たときはよくわからぬ雑踏を恐る恐る歩き回った。
    今は、どこに、どんな店を構える人がいるかも多少はわかる

    オグマ:1つ、特別なクエストを受けてみないか?
    なんでしょう?
    オグマ:実は、初めて会った時、俺があいつ…アクセルに負けたのを見ただろ?

    オグマ:その時に交わした約束を覚えているか、あいつに確認してほしいのだ。
    なぜ私が?
    オグマ:それはだな!お前が俺のベストフェイバリットだからだ!ガハハハ!

    また、誤魔化された。いつものことですが。
    会うこと自体は難しくない、ジオベイ闘技場の最上階が彼の執務室なのだから。
    アクセル:俺に、何か用か?

    鋭い眼光、敵と見れば瞬く間に切り伏せそうな気迫。彼は武神にも見えた
    あなたが、武閃ギルドのマスター・オグマと約束を交わしたとお聞きして。
    アクセル:ふ…、ははははは!

    彼はあざ笑うように、見せつけるように笑った。
    アクセル:そう、そんな「賭け」もしたかな。
    アクセル:だが、そんなものはもうどうでもいい。俺は、俺なのだから。

    アクセル:奴にもそう伝えておけ!ふふふ。はーっはっはっは!
    階段を下り、外に出れば、ギルド。何なんでしょうね、このお使いは。
    オグマ:…そうか、奴はそう言ったか。

    オグマ:では、手間をかけるが、この書簡をあいつに、アクセルに渡してくれ。
    くるりとUターンしようとした時に、エスリンさんに呼び止められた。
    エスリン:えーと、こっちの書簡も持っていった方がいい、かも?

    エスリン:あ、代金はオグマさんに請求しとくから心配しないで(にっこり
    またも闘技場の最上階へ。彼もそれを待っていたかのようでした。
    一応、オグマさんの書簡を先にアクセルさんに渡しました。

    アクセル:なになに、「はたしじょう 」
    アクセル:「おれのあいてはおまえにこれをわたしたやつだ。ひはよっつめの…」
    アクセル:すまん、ミミズ文字はこれ以上読めん。

    エスリンさんの方を渡しました
    アクセル:「日は今から4つ目の天の日。」
    アクセル:「この賭けに臆さなければ正々堂々と、汝の相手を用意せよ。」
    アクセル:「~オグマ~(清書:エスリン)」

    アクセル:…1人では何もできん奴が。一度でも師匠と拝んだことが悔やまれる……。
    アクセル:この件、了解したと伝えろ。
    アクセル:そして、お前はもっと強くなれ。賭けの意味がなくなるからな、ふっ。

    彼の乾いた笑みを背中に感じつつ、報告です。エスリンさんの書簡は、内緒。
    オグマ:ふむ、承諾したか。
    オグマ:では、これからその日まで俺の個人レッスンだ!ありがたく思え!

    どうしてこうなったのか…
    私がここへ流れ着いた日から始まった因縁が、今、戻ってきたとも感じました。
    どんな結末でも、最後まで居なければ。様々な思いが込もっているのですから。

    『キール』の名をかけて

    その日、空は晴れ渡っていた。
    ジオベイ闘技場。そこで物語が始まっていた。
    人望あふれる騎士団の長に首を垂れる若き戦士。

    彼は、平和に甘んじているその国の在り方に不満を持っていた。
    強く、だれよりも強く、そして、弱きものは全て服従させる。
    そして、自分こそが国をまとめるにふさわしき者と、信じていたのだ。

    そして、彼は、騎士団長に、勝った。
    長としての称号『キール』を手に入れた。
    だが、彼は気づいた。その先は誰を相手にすればいいのか、と。

    オグマ:俺の個人レッスンによく耐えた。
    オグマ:ナイト。フェウィ、それが今のお前を表すシップだ。
    オグマ:武運を祈る。そして、あいつの目を覚ましてやってくれ。

    アクセル:トーナメントに勝ち抜いたのはお前か、シュラ。
    アクセル:ジャスティス タンクであるお前に、最後の相手を用意しよう。
    アクセル:勝てば望みの通り、私の近衛隊長としての任を与えよう。頑張るがいい。

    扉が開く。歓声が辺りを包み込んだ。
    方々で任務を行っていた兵士達も、この日ばかりはと観戦席に集う。
    その中に、エトも、いた。

    審判:では、特例だがオグマ殿とアクセル様の選抜した戦士同士で試合を開始する。
    審判:勝敗はどちらかが戦闘不能になるか、味方が介入した時点で終了とする。
    審判:各々、構え。…始め!

    合図と同時に剣と鉄塊が重なり、軋む音が響き渡る
    長い、戦い。お互いが消耗する…しかし、お互いに引けぬ思いもまたある。
    エト:なぁ、見ているか。お前なら、どちらを応援するんだろうな…。

    彼女は、追憶の残像に語りかけながら、静かに見守っていた。
    坑道に向かう彼。後で武器を送るからと返事を返す自分。
    あの時、引き留めていれば…!

    自然と手が伸びる。しかし、幻影の先には何もなかった。
    あるのは、バランスを崩し、落下し始める彼女だった。
    エト:あ…。

    拮抗した鍔迫り合いが終わり、お互いが下がる。
    ふと上を見上げると見覚えのある人が落ちている!
    シュラ:隙あり!

    そこからは、自然と体が動いた。
    彼の攻撃を盾で流しながら、盾は捨て去り、
    剣を地に突き立て勢いをつける。

    跳躍し、彼の肩を踏み台に手を伸ばす。
    抱きかかえ、その勢いのまま空中で回転し、地面に激突した。
    お互い、怪我はしたが、命には関わらなかった。

    審判:やめ!
    シュラ:いや、俺の勝ちだ!こいつは、助太刀しようと降りてきたんだからな!
    会場がどよめく。

    シュラ:見ろ。こいつの持っている剣、対戦相手と武器とそっくりじゃないか!
    彼は必死に訴えた。この勝負如何で、彼は夢が叶うのだから。
    私は何も言わなかった。彼女が無事だということに安堵したから。

    そして、勝負はシュラの勝ちとなった。
    アクセルが立ち上がり、言い放つ。
    アクセル:これで、2度勝った。俺の方が強いことが証明できたわけだ!

    アクセル:不測の事態はあったようだが、勝負は勝負、文句は言わせん。
    アクセル:これからは私による、大陸最強の部隊を、作る!
    どうやら、これが「賭け」の意味だったようです。

    アクセル:強きものを擁し、弱きものは排す。
    アクセル:これが、これからの軍隊となるのだ!
    あなたは…!

    ~エピローグ~持つものと、育むもの

    傷つき、よろける体を起き上がらせる。
    あなたは、何もわかっていない!
    アクセル:選りすぐりで最強の軍隊を作るということが、か?

    そう!強いものだけを集めようという考えは、間違っている!
    アクセル:弱き兵など、要らぬ!
    島に流れ着き、今日まで感じてきたことが口から吐露される

    あなたは、生まれながらに、強いかもしれない。
    でも、他の人は。努力して強くなった人は?
    アクセル:何が、言いたい。

    まだわからないの。
    貴方が忌み嫌っているオグマさん。
    あの人が『努力して強くなる人』を導いていることに。

    あなたがオグマさんを排して、
    どれだけの強い人が『これから』出てきますか!?
    貴方のやろうとすることは結果的に軍を、人を弱体化させる!

    オグマ:もう、いい。お前さん、がんばったな。
    オグマ:いい勝負を見れた、さすが俺のファンだな!ガハハ!
    彼の豪快な笑い声が辺りの緊張の糸を波立たせ、拍手が起きる。

    それを合図にして、ねぎらいの言葉が重なっていく。
    終わった。決闘も、因縁も。そしてお互いの主張を出し切った。
    もしかしたらそれが本来の賭けの目的だったかもしれない。

    彼らは止まらない。それぞれの信じる道を歩いていくのだろう。
    その結果が本当にいいものだったのかどうか。
    それは並行世界にでも行かなければわからないこと…。

    エスリン:はいはい、シリアスモードはそこまでにして、負けは負け。
    エスリン:掛け金分これからもどんどん働いてね!
    私の道は、当分レールの上のようです…

    ~ fin ~

    • イイネ! -- 2013-05-25 (土) 02:31:20
    • 微妙・・・ -- 2013-05-25 (土) 02:31:42
    • 未熟ですね・・・。 -- 2013-05-25 (土) 02:32:03
  • 未定