FFTシリーズに登場する、敵専用のアクションアビリティ。
本来(味方が就けるジョブでは)別々のアビリティに属する魔法を一緒くたに扱うことで、
敵の魔法のバリエーションを増やすために存在するコマンド。
…だと思われるが、別に「全魔法」でなくても良さそうな場合もちらほら。
「一般のコマンドより全魔法のほうが強そうに見える」というのもあるのかもしれない。
- 全魔法にしておけば後で調整が必要になった際、好きな魔法を追加できるから楽と言う事情はありそうだ。
FFT
「ソーサラー」及び「憤怒の霊帝」のジョブコマンド
……の筈だがこれらのジョブに就けない筈のダイスダーグやローファル、
更には飛空艇の墓場でのヴォルマルフまでもがこっそりセットしている。
クレティアンのセットしている
「ホーリー・フレア・グラビガ・ダークホーリー・アレイズ」で構成されるもの、
ダイスダーグのセットしている
「ファイガ・サンダガ・ブリザガ・バイオガ」で構成されるもの、
アドラメレクのセットしている
「ホーリー・ファイジャ・サンダジャ・ブリザジャ・フレア・グラビガ
バハムート、オーディン、リバイアサン、サラマンダー」で構成されるもの、
ローファルのセットしている
「乱心唱・碑封印・沈黙唱」で構成されるもの、
ヴォルマルフのセットしている
「クエイク」で構成されるものの全五種類がある。
他はともかくローファルとヴォルマルフについては
アビリティ名が「全魔法」である必要を全く感じられない。
陰陽術と次元魔法でいいじゃん、ねえ。
- 先にクレティアンらが「様々な魔法が組み込まれたアビリティ」としてアピールしているため、全魔法=何が飛んでくるかわからないという心理的プレッシャーを掛けるのが目的なのかも知れない。
- 様々な魔法が組み込まれたアビリティとしてアピールできるのはおそらくせいぜいアドラメレクくらいだろうか。
ダイスダーグは剣技(聖剣技+剛剣)の方が怖いし、クレティアンはローファルより後に出てくる上にわざわざ前線に出てきて瞬殺されてしまうのでアピールしようがないという…… - もう一か所クレティアンがアピールしうる場所があったのを思い出したが、結局一番HPが低いクレティアンを瀕死にして撤退させるのが常道という場面なので、たいていの場合やっぱりアピールできない……
上述のとおり、ソーサラーのジョブコマンドなのだが、PS版ではソーサラーであるクレティアンがまだ登場していないのにイグーロス城でのダイスダーグ戦でダイスダーグがこのコマンドを付けている。この辺りからもクレティアン(というか魔法)の不遇っぷりが分かる。
PSP版ではダイスダーグ戦前にクレティアンと戦えるが、このイベントはスルー可能なので場合によってはPS版と変わらなかったりする。
ちなみにダイスダーグが使用するバイオガは「ダメージ+戦闘不能」のもの。
FFTA
神獣ファムフリート、アドラメレク、マティウスがセットしているコマンド。
ファムフリートのものは「スロウ・グラビガ」で構成される。
いずれも時魔法なのでそれでも良さそうだが、全魔法になっているのは見栄えの問題だろうか?
アドラメレクのものは「ソウルスフィア(近衛戦技)」のみ。
ファムフリート同様、これが全魔法なのも見栄えの面の事情だろうか。
神獣が近衛戦技を使うのは違和感大有りなので、止むを得ないという気がしないでもない。
マティウスのものは「サンダガ(黒魔法)とサザンクロス(幻術)」で構成される。
これなら「全魔法」という呼び名もさほど違和感はないだろう。2種類しかないのが寂しいが。