FF10
召喚士と元召喚士が執り行うことができる、死者の魂を異界へ送り届けるために舞い踊る儀式。
人が亡くなって速やかに行わないと、死者の嫉妬や憎しみなどの「想い」が幻光虫と結合し魔物となってしまうことが多く、死の影が濃いスピラ では重要な役割を持つ。
この儀式の実質の作用は死者の「想い」を肉体から解き放ち、肉体を幻光虫に分解して霧散させる事。
しかし強い「想い」に繋ぎ止められる魔物は分解できずこの方法で倒すことはできない。これは死人も同じで、この人の近くで何度か舞っても異界に送り飛ばしてしまうことはなかったが、内心はヒヤヒヤしていたかもしれない。スピラに留まる執着心が薄れると送ることが可能になる。
- ただ、ユウナがシーモアを滅する手段として彼との結婚式に挑み、隠し持っていた杖を握って異界送りをしようとした事を考えると、死人も異界に送れるのかもしれない。
それを考えると、アーロンの執着はかなりのものだったと考えられる。
かの結婚式は他にも死人がいたので異界送りそのものは阻止されたが。 - 実際異界の入り口にて、ジスカルを異界送りした際に、アーロンは苦しそうに膝をつき、一刻も早く離れるよう促していた。
恐らく異界送りの効果がアーロンにまで及んでいたためであろう。 - 他にも盗まれた祈り子の洞窟では死人と化した召喚士ギンネムに執り行おうとした際、赤い衝撃波のようなものを出してユウナを妨害した。
このように強い「想い」で地縛霊まがいの存在になった者は、異界送りで強制的に成仏させることも厳しくなる。 - 要するに「耐性を無視するが、発動までに物凄く時間がかかり無防備状態になるデス」という感じだろうか。
今まさに襲い掛かかろうとしていたり、能動的に妨害してこようとする魔物や死人には無力化を伴わないと使えないと。
召喚士なら誰でもできるので、従召喚士の間に身につける事が必須のようである。
ユウナは召喚士になってすぐ『シン』に襲われたポルト=キーリカで披露した。
ここで見たように幻光虫は水に馴染みやすいので、水辺で行えば水面を歩き舞いに合わせて舞台のようにせり上がる事もある。
ここ以外でもミヘンセッション後やアルベドのホーム、エンディングなどで行われ、ドナやイサールも舞っている。
毎回動作が違って見えるのは踊りの一部分をピックアップしているため。
- 水上を歩いているのは、異界送りによって水中の幻光虫が活性化している副次効果であって、召喚士に水面歩行の技能がある訳ではない。
- 水の透明度からPS2のグラフィックの性能が良くわかるシーンでもある。
- とは言え、異界送りの最中だから、と全くの余人が水面に立てる訳でもなく、水中の幻光虫と干渉し合う召喚士のみがそれを可能としている。
「結果的にそうなっている」だけで「召喚士の職能ではない」が、「召喚士の能力」と言って虚偽ではない。 - よく見ると普段右利きと思われるユウナが左手にロッドを持ち替える、この点はDDFFでも再現されている。ちなみに雷平原のコンサートでマイクを持つ時も左、つまりあのコンサートは異界送りだったのかもしれない。
現実のお葬式に相当し、死者を弔い遺族に慰めを与える大変重要な儀式であると思われる。
召喚士の僧侶としての側面が見て取れる。
人々が召喚士を敬うのは、大切な人を異界に送って貰った経験があるからでもあるのだろう。
まだ若い駆け出しの召喚士ながら、『シン』の災厄に見舞われた多数のキーリカの民を
一人で異界に送り出したユウナは大変立派である。
FF10-2
死を振りまく『シン』が消え、祈り子が消滅して召喚士も廃業したため作中行う人が一人も現れないが、攻略本によれば、元召喚士は異界送りは可能。ただし、ユウナはシンを異界送りした後は異界送りができなくなってしまった。
STORY Lv.2冒頭のダンスパーティーでリュックに勢いで踊るかと聞かれるが、直後に陰気くさいのでとパスされる。
- 実際に踊っていたら、即エンディングの可能性もあったかも知れない。
- 形だけ踊っても能力そのものが消失しているなら効果もないだろう。
- シンが居なくなったところで当然死亡者は出続ける。召喚士は必要なくなっても異界送りの技能自体が無用になる事はないだろう。
- 召喚士は対シン用の職業だろうから廃業だろうけど、幻光中と魔物の関係上、異界送りは必要だと思われるのでやってないことはないだろう。