FFT
掘り出し物(いばりーすのコラ)をBGMに発せられる伝説の名台詞。
鉄巨人「労働八号」を起動したラムザは御主人様となってしまい、命令をする事になるのだが、
「えーっ!?僕が命令するのーっ!?やだっ、怖いよーっ!!」
などという今までの彼のイメージをブチ壊しにする発言をかます。
そしてムスタディオに促されて最初にやった命令は
「お、踊れ!」
当然呆れるムスタディオだが、律儀にも労働八号は踊ってくれる。
「こいつ、強いのかな?」と疑問に思うムスタディオに「とても強い」と答えた労働八号を見たラムザは、何を血迷ったか、こう言ってしまうのである。
「ムスタディオをやっつけろ♥」
無論、ムスタディオも再び呆れて
「あのなー!」
と言うのだが、その直後ムスタディオは労働八号に攻撃されてやっつけられてしまう。
慌てたラムザは、
「わーっ!フェニックスの尾ーっ!フェニックスの尾はどこだーっ!!」
と走り回るのであった。
ちなみに、このイベントはムスタディオの父親であるベスロディオも一緒にいるのだが、息子がやっつけられたと言うのに無言である。
なんだこの親子。
いきなり目の前で息子が死ぬなんて、現実を受け入れられずに呆然としてしまった可能性もあるが。
とにもかくにも、FFT最大の迷イベントである。
- ちゃんと踊ってくれたんだし「やっつけろ」なんて言ったらそりゃまぁ、なんか攻撃を仕掛けることぐらい予想できたと思うんだが。
ここまで強烈な一撃だとは思わなかったと言う事なんだろうか。 - 起動してからこのセリフまでの間、誰もムスタディオの名前を口にしていない。
八号が会話の流れで察したのか、ラムザが指さしながら言ったのかは不明。- よく見るとラムザが命令を出すと同時に腕をあげているので、おそらく後者だと思われる。
このイベントのおかげで、ラムザとムスタディオは安定した人気を得ている
…といっても過言ではなかろうかと…。
殺伐とした本作において心が安らぐイベント…かもしれない(内容はちょっとあれだが)。
このイベントで見せるラムザのお茶目な言動こそが、
彼の最もプライベートな姿だったのではと思わない事も無い。
- 普通にゲームを進めていればラムザはこの時点でまだ18歳か19歳、若干軽すぎるようにも思われるが、素ではこう言うちょっと茶目っ気のある少年だったのだろう。
残念ながら彼を取り巻く環境が色々な意味で不幸すぎて、あんまりそれが表に出てくる事がなかっただけで。
まぁ、オリナス王子を99歳の赤ちゃんにする事ができるゲームなんで、ラムザを99歳の超若作り老人にしてこのイベントを起こす事もできる事はできる。
あまり意味はないけど。
余談だがFFTの物語はアラズラムがデュライ白書を元に400年前の獅子戦争の真実を語るというもの。
つまり「やだっ、怖いよーっ!!」だの「ムスタディオをやっつけろ♥」だのが400年経ってからラムザのありのままの姿として後世に語り継がれてしまったわけである。
- そのデュライ白書を書いたのはオーランになるわけだが、(このイベントに限ったわけではないが)どうやってこのやり取りを知ったのだろうか…
- どうやって聞いたかはともかく、こういったエピソードがあるだけで読み物としても面白くなる。
デュライ白書にはきっと他にも語られていない真実の姿があるんだろうな。
- どうやって聞いたかはともかく、こういったエピソードがあるだけで読み物としても面白くなる。
FF14
アライアンスレイド「楽欲の僧院 オーボンヌ」にて、これをオマージュした台詞が登場。
ムスタディオ自らが「おまえたちがこの先を目指したいならば、このムスタディオ様をやっつけるンだな」と言い放ち戦闘が開始される。
また、同地で入手できるミニオン「マメット・ラムザ」の説明文のイラストをマウスオーバーすると「やっつけろ♥」という吹き出しがポップアップする。
DFFAC
ラムザのC.LV15のシンボルチャットは「アイツをやっつけろ♥」である。
原作ネタを見逃さないスタッフに脱帽。
あらぬ誤解を招きそうな独特な言い方なので是非実際に聞いてみてほしい。
「バッシュ」はそのままなのに、なぜ「ムスタディオ」はそのまま入れなかったのかと小一時間(ry
- 「俺がバッシュだ」というのにバッシュ本人は必要ないけど、
「ムスタディオをやっつけろ」にはムスタディオ本人が必要だからかな。 - 公式からの回答。
Q24 ヴァンのチャットでは「オレがバッシュだ!」と、 キャラ名が使われているのに対して、 ラムザのチャットでは「アイツをやっつけろ」と、 もともとのキャラ名がぼかされているのには何か理由があるのですか?
鯨岡 前者は、「おれがアイツだー!」と言っても日本語としておかしいので、 “バッシュを演じるセリフ”として、そのまま採用しています。 後者は、ムスタディオ限定にするとチャット遊びで使えないと考え、 置き換えることにしました。