設定/【真の王】

Last-modified: 2020-12-22 (火) 11:16:58

FF15

世界危機が訪れた時、星を脅かす敵を打ち倒して世界を救う存在。
ルシス王家の人間の中で、クリスタルの意志によって選ばれた者が「真の王」となる使命を帯びることになる。
FF15作中では、主人公のノクティスが15年前に選ばれているが、当時のノクティスはまだ5歳の子供だった。
5章で流れる回想シーン(ノクトとルナフレーナの会話)で、当時8歳のノクトが既に真の王に選ばれたことを知っていることが分かる。


神話に記された「真の王」の使命が具体的に何を意味するのかは、13章終盤になってようやく判明する。
それ以前に知っていた存命の人間がいるのかどうかは判然としない。

  • レギスは知っていたかもしれないが、何も語らないうちに故人となっている。レギスがノクトを奔放に育てたのもこういった事情が関係していたのかも知れない。
  • ルナフレーナは9章アーデンに対峙した際、彼こそが星を脅かす闇であることを理解していたようだ。

「真の王」として選ばれた者はクリスタルに取り込まれ、クリスタルの内部に魂として宿っている剣神バハムートの啓示を受けることになる。
そこから更に10年の歳月をかけて、光耀の指輪にクリスタルの力を蓄えることで初めて「真の王」としての力が完成する。
「真の王」は六神の力を超越した「全てを浄化する力」を使うことが出来、寄生虫の影響で不老不死になったアーデンを唯一倒すことができる。
だが、この「浄化する力」を使うには自らの命を引き換えにする必要がある為、最終的に「真の王」は命を落とす運命にある。
極端に言うと、「シガイを根絶し、世界を救うための生け贄」である。


字体から誤解されることもあるが、ここで言う王とは政治を行い人を導くそれではなく、神に選ばれた人間ということ。
FF10の究極召喚(世界を救う救世主という点では、FF零式のアギト)を思わせる設定だが、偽りの希望である向こうと比べるとこちらは本当に希望がこれしかなかった。

  • 「真の王」という名称で誤魔化されがちだが、他媒体作品を含めて描かれてきた「為政者としての王の立場」に悩んでいたノクトのシナリオに対して、このオチには批判がチラホラ。
    • KGFF15でのレギスや指輪の設定を考えると、王とは身を削って民を救うものなので真の王とはその究極形ということなのだろう。多分。
      • 九章直前にシドの助言やタルコットとやり取りで少し前向きにとらえるようになったり、言葉遣いや態度はともかく外交には成功したり、大切な人を守れずに悩んで塞ぎ込んで、表面上立ち直ってるように見えたけど実際は指輪はめる覚悟が決められないままで、それでも前に進んで皆から期待されていることや守らなきゃならない掛け替えのないモノだと、クリスタルの前まで来てようやく独白できる程に自覚できた。実にカメのような速度だが、ノクト自身は為政者として精神的に成長はしていたのだ。そこからのバハムートからの死の宣告である。そりゃ心折れるわ。

ニフルハイム帝国イドラ皇帝は、ルシスからクリスタルを奪取し、さらに指輪を持っているルナフレーナを狙い、ノクティスを殺そうとした。
追加コンテンツなどの描写を見る限り、イドラ皇帝は「真の王」を「全世界の統率者」と考え、これになるために指輪とクリスタルに執着したんだろう(アーデンにそう吹き込まれたか)。
レイヴスにも「(真の王は)闇に操られた人形ではない」と非難されている。

  • ちなみにレイヴス本人も「不甲斐ない王に代わり自ら闇を討とうと考えた哀れな神凪」と評されており、このことから彼自身も指輪を嵌めて真の王になろうとしていたと思われる。

何故ノクトが「真の王」として選ばれたのか等、その詳しい判断基準は不明。
だが、当時5歳の子供のノクトが「真の王」として選ばれていることを考えると、星の病の進行が予想以上に進んでいたのが原因だと思われる。

  • 魔法障壁の影響で老化しているレギスよりも、まだ若々しいノクトの方が適任だとクリスタルが判断したのかも。

ifルート

「エピソード・イグニス」においては、ノクトが死亡せずに星の病を払うことに成功したifルートの存在がExtra Chapterのエンディングで明かされている。
スタッフロール中の描写や「この時のために準備してきた」というセリフから、臣下や国民全体がノクトを救う方法を探し、見つけることに成功したのだと思われる。
この結果は、ノクトが命を捧げるという運命をみなが知っていなければならないため、イグニスが見たノクトが命を捧げる運命を伝える、もしくはレイヴスが生存して「真の王」の使命を伝えるという過程が必要である。
これは今後配信されるDLCで描かれる予定だったのだが、その序章に相当する「エピソード・アーデン」のみを残して開発中止になり、最終的には小説版でようやく補完されることとなった。


ifルートなので一概には言えないが、正規ルートにおいて、イグニスが見た運命を周りに伝えていればノクトは命を捧げずに済んだのかもしれない。

  • イグニスがプライナに見せられたノクトの運命をはっきり理解できたわけではなかった模様。
    ifルートではクリスタルから聞こえる謎の声により真の王の使命を理解するが
    正規ルートではノクトに「この先もっと大きなものを失う気がする」と打ち明けるだけにとどまっている。