設定/【破魔石】

Last-modified: 2024-02-05 (月) 20:24:16

FF12

魔石の一種。
放出されたミストを吸収し魔法を無効化するという特殊な能力を持っている。
古い文献などに破魔石の記述はあるものの、この数世紀の間に世へ現れたことはなく、
もはや実在しているかどうか定かではない。
そのため空賊などの間では伝説の魔石と呼ばれている。
近年、アルケイディア帝国では破魔石を人工的に合成する計画が進められており、
試作品もすでに開発されているという。
 

ハントカタログNo.81 『賢者の知識』No.13より

膨大なミストの力を秘めた魔石。魔石と違ってミストを放出するだけではなく、吸収もできる。
「天陽の繭」の断片である神授の破魔石と、神授の破魔石の力を再現した人造破魔石の二種類が存在する。

  • 英語では「Nethicite」

バルフレアが「カビくさい伝説」と言ったように、破魔石はもはや伝説上の存在になっている。
この数世紀の間に世に現れたことがなく、本当に実在するのかすら知られていなかった。
シドが王家の証=破魔石と知っていたのは、ヴェーネスが教えたためだと思われる。


手のひらサイズの破魔石で王国ひとつを廃墟にすることができる。
人間大ほどのサイズの天陽の繭はこれの数千倍の力があるとゲーム中で説明されている。
さらに天陽の繭よりも遥かに大きいサイズの破魔石も劇中で登場しており、その破壊力は全てを滅ぼせるほどだという。
 
天陽の繭はレダスの手によって破壊された。
しかしそれより遥かに大きい破魔石のほうは無傷でそのままになっており、ファンの間では伝説の大崩壊への伏線ではないかと言われている。


破魔石の力を解放すると、実体化した莫大なミストの放出だけではなく、放出されたミストの影響によって炎、氷、雷など多種多様な魔法効果が発動し人々を襲う。(アルティマニアより)
また、この爆発を受けた地域は常にミストが漂う汚染された地となり、生物は変質しより凶暴化する。そして死してなお留まった人々の無念はミストにより形作られて怨霊となり、永遠に彷徨い続けることになる。
建前はが造りたもうた神聖なる魔石だが、実態は非常に危険な破壊の力である。


その凄まじい威力やミストの爆発を受けた地域が変質し汚染される性質から、要は現実世界における核爆弾のようなものである。
破魔石には破魔石を以って仇敵を打ち破るか、あるいは破魔石の源を断ちこれ以上の禍根を残さぬようにするかが、このゲームのメインテーマとなる。

神授の破魔石

レイスウォールは神から剣と魔石を授かりイヴァリース全土を統一したとされる。
この魔石が神授の破魔石である。
レイスウォールは王家の証として「黄昏の破片」「夜光の砕片」「暁の断片」を後世に残した。
黄昏の破片はダルマスカへ、夜行の砕片はナブラディアへ、暁の断片はレイスウォール王墓に封じられていた。
王族にはこれが神授の破魔石だということまでは伝わっていない。
 
破魔石はブルオミシェイスに伝わる「覇王の剣」で砕くことができる。
覇王の剣はレイスウォールが神から授かった剣のことで、これを使って天陽の繭から破魔石を切り出した。


破魔石は、魔力を吸収しそれを放出する働きがある。
それ故に、ヴァンが持ち逃げした石がエアバイクの魔力を吸い上げてしまい墜落したのであった。
また、力を求める心に反応して光る性質があり、ヴァンやアーシェが幾度と光らせる事がある。


誤ったやり方で使用すると暴走を起こしてしまい大惨事を招くことになる。
実際にレイスウォールはうまく制御していたが
黄昏の破片、夜光の砕片は不十分な装置で使用したため
暴発を起こし蓄えていたミストが空になってしまっている。

  • 暴発したのは黄昏の破片ではなく暁の断片。
  • レイスウォールは破魔石の力で乱世を平定した……というが、実際の所どんな使用法だったのだろうか?
    もし完全に制御できるなら、ゲームシステム的には敵の魔法無効化+自分はMP無限で補助魔法もりもり・ミストナックやコラプス撃ちまくりの一騎当千とかできそうではある。

この3つの神授の破魔石とヴェーネスの力により、天陽の繭はミストを放出し始めた。
実際には破魔石を使わずとも創造主の一族たるヴェーネスの力を以ってすればミストを解放することは可能なのだろうが、
ミストを吸収する性質を持つ破魔石を併用することでより放出のスピードを早めている。

人造破魔石

王家から強奪した神授の破魔石を基にシドが創りだした破魔石。
人造破魔石を利用してミストを人体に取り込み、持つ者の力を増強させることができる。
持つ者、特にヒュムの精神、主に欲・願いに呼応し、御しきれないとジャッジ・ベルガのように暴走に陥る。

  • ベルガは人造破魔石のせいで暴れたのではなく、ヴェインの命令による故意のもの。
    シドが「ろくに制御できない神授の破魔石とは違い、優秀で確実な兵器」と語るように、
    人造破魔石は簡単に制御でき、欲や願いなどの要素は必要ない。
    ちなみにアルマニΩには「力は制御できるが、使用者の生命力を急速に消耗させる」とある。
  • シドが透けるように消えていったのは、人の姿を保てなくなるほど生命力を使い果たしたかららしい。戻ってきた息子と全身全霊をもってぶつかりたかったのだろう…

ヤクトに飛空艇が進出できるようになったのも、これの影響である。

  • 飛空艇がヤクトを飛べることと人造破魔石は、直接的には関係ない。
    浮力源である飛空石の力が狂うので飛空艇はヤクトを飛行できないが、
    人造破魔石開発の副産物で、ヤクト上空でも正常に働く新型飛空石が造られた。
    飛空艇がヤクトを飛べるのは、この新型飛空石によるもの。

アイテムとしての破魔石

アイテムとしての破魔石は、どれもアクセサリ扱い。
魔法への抵抗力が飛躍的に高まるが、自身の魔力も犠牲になるものばかり。


回復魔法の威力が低い重装備キャラなどに装備させる。
魔法防御力が大幅に上がるので、結果的に回復役への負担を減らせる。
力強化盾回避率UPライセンスの近くにポーションの知識フェニックス効果UPが密集しているので、
それを見越して付けたデメリットかもしれない。


・ミストナックが使える
・大抵のモンスターの通常攻撃には属性が付いている
以上の点から人造破魔石の使い勝手が一番良い。

  • ただし人造破魔石はヘネ魔石鉱クリア後にラーサーに取り上げられる。
    最終的にはどの破魔石もなくなるが、暁の断片がもっとも長期間利用できる。

関連:アクセサリ/【破魔石】

余談

イヴァリース関連の作品であるベイグラントストーリーでは装備品に装着する秘石のひとつとして
「破魔石」が登場しているが、FF12のものとの関連性は不明。

  • 12のは魔法を打ち破る石でベイグラのは悪魔を打ち破る石。

ちなみにベイグラントストーリーでの破魔石は、「悪魔の血液を封じた赤蛋白石(オパール)」である。
装着することでイービルに対するパワーが上昇するというものだった。