ffdic:セリフ/【数ヶ月間も豆だけのスープで暮らしたことがあるの?】より分離独立
FFT
ギュスタヴの台詞からも解るように、骸旅団は
貧窮した平民が反貴族主義を掲げて決起した団体なので、どのセリフも非常に切実で現実的である。
これも平民の搾取ぶりを訴えるセリフだが、「豆だけのスープ」のフレーズが、印象的なセリフとして残った。
多くのプレイヤーは「豆だけのスープ」から兄妹の生活をリアルに、
かつ身近に想像し得たのではないだろうか。
このセリフのインパクトからか、豆だけのスープ(豆スープ)をミルウーダの俗称とすることもしばしばある。
- このセリフとその背景があるからこそ、上述の『家畜に神はいないッ!』という暴言が映える。
人が救わない世界にて、彼女達の神はどこにいるのだろうか?- イヴァリースにおける神はもう存在してるかどうかすら分からず、しかも自分の認めた者にしか力を与えずさらに自分達の思うがままの歴史でなくては認めないという傲慢極まりない神なのでどうしようもない
- 彼女達が困窮していたのは事実だろうし、平民の生活が決して豊かじゃなかったのも事実だろうけど彼女らがそこまで困窮していた理由の一因は平民だったからではなく彼女等が(少なくとも体制側から見た場合)テロ組織だったと言う事もあると思われる。
収入もなければ金もなく、しかも追われる立場となればそりゃ当然食料が潤沢に手に入るはずがない。
彼女の言ってる「豆スープ」が骸旅団時代の事なのか平民時代の事なのかで全く意味合いが違う。- この発言からすれば
「豆だけのスープぐらいしか口にできないほど困窮したから革命の理想にすがって骸旅団を結成した」
のだろう。
大体結成後に豆スープじゃ騎士団に対抗するほどの力なんざない。- シナリオ中にギュスタヴが
「オレたちに必要なのは食いものや寝るところ~」
と言ってたりするので一概にそうとも言い切れない気がする。
五十年戦争の時に兵も民衆も困窮したと言う描写があるので平民騎士団だった骸騎士団が食料面で(正規の騎士団に比べ)冷遇されていた可能性もあるが。 - 現在進行形で飢えてたみたいなんで必ずしも過去の事と言う感じはしない。
が、食糧事情が悪いのは別に骸旅団だけではなくイヴァリース全体のようではあるが。 - 骸旅団に転換後はテロの他に盗賊稼業も営んで平民や貴族から物資を強奪しているのだから、豆スープは平民時代の話でまず間違いないだろう
- シナリオ中にギュスタヴが
- この発言からすれば
「豆のスープ」と聞くとおいしそうなイメージを持つ人もいるかもしれないが、
おそらく彼女が言ってるのは現代食卓の「スープ」からはかけ離れたもの、豆を塩水で煮た程度のものだろう。
もしかしたら塩などの調味料さえ手に入らず、「豆をただ水で煮ただけ」のものである可能性すらある。
さらにそれを兄妹で分け合っていたのだから、その貧窮ぶりは推して知るべし。
時代背景を端的に表現した味のあるセリフだが、
彼女の食べていたスープはおそらく味気ないものだっただろう。
スープの喉越しの良さは塩分量に左右され、無味に近いスープというのはなかなか喉を通らない。
畏国の製塩事情は知らないが、塩を巡る争いもあったんじゃないかなぁ、と妄想してみる。
- 今でこそ扱いは違うし当時でも例外はあったが、昔のヨーロッパで豆は貧乏人が喰べる物とされていた。
また、パンの生地に増量材として豆の粉を入れていた時代もあった。- 中世ヨーロッパだと農民は穀物のおかゆ(現代のオートミールの先祖)を中心に、不足するたんぱく質を豆で補っていたそうな。
- セリフを察するにそのおかゆすら無く補助食の豆でギリギリたんぱく質を採っている(まず間違いなく必要量にすら足りてないだろう)という有様なのだろう。
- FF14の記述にある通り
塩味の豆の水煮どころか塩味すらついてない豆の戻し汁(豆自体は入ってない)だったことが判明。
※FF14はイヴァリース世界ではないが、『失われた都ラバナスタ』というコンテンツは松野氏がテキスト含めたシナリオを担当しているのでミルウーダの言う豆スープの事とみていいだろう。- スープというか、もはやただのお湯である。
- 親項目の記述にある通り、松野氏は実際にこのレンズ豆の戻し汁を作った上でシナリオを書いており、「これで一か月はない」とぶっちゃけている。さらに当時FFTファンだったというクッキングエンターテイナーの大西哲也氏が実際にFF14の記述を元に豆スープを作った記事もあり、大西氏は「これは料理と呼べるものではない」「豆の味がするお湯」とぶっちゃけている。
松野氏は料理好き、大西氏も本職という事もあって、2人とも「これにさらに手を加えれば美味しくすることができる」と述べているが、それができれば苦労しないのがあの世界である。
ちなみに関係はまったくないだろうが、この「豆のスープ」、FF11ではプレイヤーが「合成」で作れる食事アイテムとして登場している。
材料は(リアルでいう)枝豆に玉ねぎ、臭み消しのハーブに水と、それなりにまっとうな料理ではある。
- ヒュームの女性であればナイトにジョブチェンジして豆スープを食べながらこのセリフを言えばバカ受け…と言う事はないだろうが、FFT好きがノってくれる可能性はある。
全く通じず悲しい思いをする可能性もあるが。
そんな印象深い「豆だけのスープ」を作ってみたのがこちら。
味の方は……やはり、美味しいとは言えないらしい。
中東あたりの人は今でも豆料理ばっかりで暮らしているらしいが、この世界の人々は結構味にはうるさいのだろうか?
こういう事を言うからには、数か月間豆だけのスープを飲むのが当たり前ではない生活を送っていたはずだが。
- ろくな味付けもしてないものと現代の豆料理を一緒くたにされても…
あと、後者は豆スープ以外のものを食べていても、それがまともな料理であるかは分からない。 - 大体貧しさや飢えを表現する際に用いられる「スープ」とは現代日本人の感覚では料理と呼ばない代物の方が殆ど。
歴史上様々な時代、地域で似たような状況はあったけどそれこそ豆や野菜の切り屑を水でゆでただけの物を翻訳の都合かスープと表現してるだけ。- だからその「まともな料理」も、まともどうかは、まともな料理を食べたことがなければ分からないはずなんだが…
- 前述されているように「豆料理」と呼べるものではない(味付けとかの余裕など、おそらく存在しない)と思われるので、前提条件が中東の人たちとは全然違う。
何よりこの台詞は、「豆スープだけ(それもおそらく、満腹とは縁のない少量)しか食べられない境遇」の象徴として豆スープを挙げているのであり、豆スープの味に対する不満ではない。 - と、上でレスを返した後にバックアップを見たら、不自然に記述が削除されていたので復帰。
なので前の人と言ってる事被ってます。 - 「まともな料理を食べたことがなければまともな料理かどうか分からない」ってのはおかしいでしょ。
俺は王侯貴族の食べるような超高級料理を食べた事はないけど、自分の普段の食事が超高級料理でない事は分かるよ。 - 某国で某時代に「具材は豊富だが、塩や香辛料などの「調味」を徹底的に排除した料理」を与え続ける拷問(結果的に。
試行段階ではあくまで「実験」)があったそうな。全員自殺したそうな。 - その「拷問」って本当にあったことか?「某国」「某時代」って具体的には?
「全員自殺したそうな」というオチがいかにも都市伝説くさい。
- 前述されているように「豆料理」と呼べるものではない(味付けとかの余裕など、おそらく存在しない)と思われるので、前提条件が中東の人たちとは全然違う。
- 現実の中世では吉日とか祭りの日に領主の意向如何では貴族が普段食ってる贅沢な料理が平民に対して振る舞われることもあったそうなので「まともな料理」っていうのはそういうのを指しているのだろう。
- 数ヶ月豆料理と数ヶ月豆スープは根本的な意味が違うんですがそれは…
- だからその「まともな料理」も、まともどうかは、まともな料理を食べたことがなければ分からないはずなんだが…
- 正直この発言は、二次大戦下の日本の食糧事情悪化でよく語られる「すいとん」と、
現在の郷土料理としての「すいとん」を同一視して、
「こんな美味しいもの食べておいて食糧事情が悪いとはどういうことか」というようなものである。
ライトニングリターンズではユスナーンにあるベジパーラーで豆のスープが食べられる。もちろん肉は入っていない。
おそらく、ミルウーダのことを意識したに違いないだろう。
- 食べるとちゃんとHPが回復するので、こちらはまともな料理のようである。金を取る以上当たり前ではあるが。
BHFF15第一話にてキャンプでイグニスが作った料理に対してプロンプトが「豆のスープよりはマシだけど…」とボヤくシーンがある。
FF15本編のイグニスの料理にも飯テロ必至の大粒豆の旅立ちスープ、満腹やわらか豆スープが登場。これならミルウーダも満足だろう。
- ゲームシステム上、その気になれば何百・何千日でも豆だけのスープで暮らす事が可能。
- 一応イグニスの料理は豆だけではなくトマトやペッパー等の調味料で味付けされたチリコンカン風の本格的かつボリュームも豊富なもので、骸旅団の食事よりは遥かに上等ではある。
なおFFT本編のテキストを読む限りでは、彼ら骸旅団の前身である骸騎士団は五十年戦争での働きに対する報奨が無かったというだけで、それ以外には少なくとも差別・迫害されたというような記述はない。
五十年もの間戦争を続けていればイヴァリースの景気がどんどん悪化していてもおかしくはないので、ミルウーダに限らず下層の平民はどこも似たような暮らしをしていたと思われる。
そんな平民からもギュスタヴなど一部は略奪を行い、テロリスト・骸旅団となってからは大半の団員がそれに追従しているようなので、ハッキリ言ってミルウーダの発言は詭弁以外の何でもない。
というかギュスタヴのやらかした所業(少なくとも彼が北天騎士団にいた頃から彼の悪行は知られていた)だけでも、報奨なしとはいえ処罰もされずに見逃してもらっただけで大恩赦もいいとこであるので、豆スープ云々はもはや逆恨みの域である。
- たしかに平民も被害にあっているが、それは貴族に仕えている平民のみ。
貴族やそれらの平民以外の普通の平民には危害を加えていないことはザルバッグが「義賊」という言葉を使って明言している(上級貴族が被害者であってもなお「金目当てとは考えにくい」と言うほどそういう部分を信用している)。
そもそもギュスタヴはエルムドア侯爵を誘拐し、身代金を得ようとしたものの、それ以外の「悪事」はゲーム上では描かれていない。ブレイブストーリーで明言されているものも北天騎士団所属時のものだけである。
まあ彼の性格からして一部の部下を引き連れてやらかしてる可能性は大いにありそうだが、それらの事件を北天騎士団長たるザルバッグがまったく知らないとも思えないし、事実としても「大半の団員がそれに追従している」という描写も特に存在していない。
また、「働きに対する褒賞がなかっただけ」と簡単に書いてあるが、実際の歴史でも例えば元寇のときに働きに対する恩賞が碌に出なかったことによる不満の連鎖が鎌倉幕府滅亡の遠因の一つのなったと言われている。
状況が50年戦争と同じであるわけではないので単純に比較することはできないが、褒賞がないという事実は決して小さいものではないのである。- 褒賞に関しては確かに非常に重大な要素ではあるんだけど、骸騎士団は義勇軍、つまりボランティアであったはずなのだよなぁ……。
別に義勇軍が褒賞(“報酬”ではない)をもらってはいけないということはないが、畏国からすると骸騎士団は「別に戦ってくれとか頼んだわけではない」という扱いでしかないわけで。
(そもそも自分たちから褒賞を求めるようでは「義勇」などと名乗ることすら烏滸がましい)
ましてや講和という名の実質上の敗戦となった後処理で、正規の騎士団にすらロクな見返りを授けられないような情勢である。
一応骸騎士団は正規の騎士団と同等の働きをしたと語られてはいるが、逆に言えばその同等の働きをした正規の騎士団が何ももらえてないのだ。
せいぜい「空気嫁」と言われるのが関の山である。- 根本的に勘違いしている。骸旅団は報奨を約束されて集められた集団。
約束を守れは正当な要求。
似たような事例で大恐慌時代のアメリカで元軍人たちが約束の報奨を早く払えとデモを起こして鎮圧された事例がある。
また、貴族は飢えることはなく平民達は飢えていて不満を我慢するなど無理な話である。
- 根本的に勘違いしている。骸旅団は報奨を約束されて集められた集団。
- ギュスタヴが「転籍」してきたということは、最初は義勇軍だったとしても途中から「正規軍」として認められていた可能性がある。
というよりそうでないと貴族を平民騎士団に異動させることなど(左遷であっても)おそらく不可能だろう。
そして正規軍になった際に一定の報酬を約束されたであろうことも想像に難くない。
ぶっちゃけ国側としては所詮口約束、正規軍というのも形だけというつもりでしかなかったであろうことも想像に難くないのだが…。
国家の一大事という状況でそんなことを考慮できる人間など骸騎士団側にはいなかっただろうし、そもそも彼らからすれば正規軍と同等ということはつまり「平民は貴族と同等になれる」と認められたようなものなのだ。
もちろん貴族側から見ればそんなことあり得ないのだが。
純粋にそれを信じ、疑わずに戦った彼らを馬鹿にするのはたやすい(実際問題、旅団員の気持ちは分かるがたしかに考えが甘すぎた)が、当事者としてはそう簡単に割り切れる問題ではないのである。
なお、元騎士団が反乱軍に変わったというのは骸旅団だけではなく、ゲーム内でも亮目団という元騎士団が登場している。
詳しい描写はないため出自は全くの不明なのだが、彼らも元は義勇軍だったのかもしれない。
反乱を起こした元騎士団は何も骸旅団だけではないのだ。
ついでに言うと義勇軍ではなく丸ごとクビ切られた元正規騎士団だった可能性も……。
時代背景を考えればありえなくはないかも。 - 面白いことに物語のイメージだけで判断せずFFTのキャラクターを丁寧に追っていくとミルウーダだけでなく目の前のことしか考えてないギュスタヴやゴラグロス、高邁な理想をあっけなく忘れるウィーグラフ、またバルクのように不平不満ばかり吐いてラムザにダメ出しされたりディリータのように巨悪に変貌していく人物など、平民側の方が醜悪な描き方をされることが多く、階級に執拗にこだわる貴族は序盤のアルガスだけで、階級闘争の色はディリータを除くと意外なほど少ない。
むしろ一章以降の主人公は平民に対して手を差し伸べるどころかドラクロワやバルクに対して放った言葉にも分かるように、むしろ安易な革命や平等に対して釘をさすセリフが散見され、漁夫の利を狙う魔物が物語のオチであることからも、平民に寄り添うようなテーマではあまり無く、ただ反戦の色の方が強い。- そりゃ階級に不満がある人間が階級闘争を行うのであって、現状に満足してる貴族が階級の話を持ち出す必要がないし。
- そういうことを言ってるのではなく作品として階級闘争のセオリーの物語ではないということ。
タクティクスは醜い貴族と虐げられた平民というお決まりの構図ではなく、平民が醜く勇者である主人公が平民の軽率さを戒める話になっているということ。
「世の中を変えようと思ってない」とはっきり言っているラムザが真の勇者として扱われ、イズルードも言うように争っている場合ではない(悪は別のところにいる)ということに本当のテーマがあるということ。
アルガスが濃いためウェイトが偏って見えるが階級闘争は一章のスパイス程度でしかない。 - 平民を悪し様に描いてるのではなくて言及するのが平民ばかりだから負の側面も平民側からの発露が目立つように感じるってこと。
貴族側も政治闘争のために内戦を引き起こして民を困窮させたり、ティータを射殺させラムザを出生で罵倒したザルバッグや重税を課すゴルターナ公など貴族の傲慢・横暴も描かれてる。
まあそもそも本作は平民出の英雄王の歴史の裏で行動したラムザの活躍をひも解くのが主題なので、ラムザは二章からは陰謀劇、三章からはその裏で蠢くルカヴィ達との闘争へとシフトして表舞台にいないのでラムザ側は階級闘争との関り自体が薄い。
貴族平民の関係はディリータが平民から王へとのし上がっていくことで受け持っている。
あとラムザが反発してるのは平民の軽率とかでなくてもっと根源的なティータやオヴェリアのような虐げられるような存在を生み出すこと。
ゆえにオヴェリア暗殺に反発して北天騎士団と対立したり、ルカヴィ打倒のために教会総本山に乗り込んだりと平民の軽率どころじゃない無茶なことをしてる。 - そう、つまり身分を問わず戦争の犠牲になる人に焦点が当たっている。民に犠牲を強いる貴族の描写はもちろんあるがそれは既定路線としてしつこくは描かず、貴族に対して好戦的な平民をも醜く描くことで両成敗のようなまとめ方をしており、戦乱自体がルカヴィの栄養にしかならないという反戦こそがタクティクスのメッセージ性なのではないかと。
戦乱の根源に辿り着き、真に世界を救ったラムザを見届けたプレイヤーからすれば、ついにルカヴィの影も形も知らないまま終わったディリータは滑稽とすら思えるほど矮小であり、階級闘争すら踏み台にしてしまうタクティクスの物語は非常に深い。
- 褒賞に関しては確かに非常に重大な要素ではあるんだけど、骸騎士団は義勇軍、つまりボランティアであったはずなのだよなぁ……。
- 旅団の意向に反して粛清されたギュスタヴの所業をミルウーダに被せるのはおかしい。
騎士団時代もキュスダヴは正規騎士団時代の悪行が原因で左遷されたのであって責任を骸騎士団に求めるのは筋違い。
また左遷先でもやらかしてたかについては描写がない。
ただ左遷先で同じこと繰り返せば流石にお咎め無しとは考えづらいので(正規軍から外れているから処罰もしやすいだろうし)大人しくしてたのではないだろうか。