エースパイロット

Last-modified: 2012-03-17 (土) 12:59:36

ACEパイロットとは?

多くの戦いに参加し数々の戦果を上げた人のことを指す。
通常一人では困難な戦果を上げている人をさす場合が多い。

ドイツ

ハンス=ウルリッヒ・ルーデル(Hans-Ulrich Rudel)

ルーデル.jpg

  • 備考
    生没:1916年7月2日 - 1982年12月18日(満66歳没)
    渾名:ソ連人民最大の敵(ソ連側から)・シュトゥーカ大佐(部下からの愛称)
    最終階級:大佐
    軍歴:1936-1945
  • 戦績
    出撃回数 2530回(内、Fw190FやFw190D-9での出撃が430回ある)
    被撃墜回数 30回
    戦闘による負傷 5回
  • 戦果
    ・戦車 519輌(この数は戦車部隊一個軍団を撃滅したのに相当する)
    ・装甲車・トラック 800台以上
    ・火砲(100mm口径以上) 150門以上
    ・装甲列車 4両
    ・戦艦 1隻(マラート)(ルーデルの爆撃によって2番主砲塔より前部(一番主砲塔・艦橋・一番煙突含む)を失い大破着底。マラートはこの後も残った砲を用いて戦闘に参加するも、ドイツ軍地上部隊からの砲撃もあって1942年末までにすべての主砲を下ろし半ば放棄されている。終戦後数年を経て浮揚・修理された。)
    ・嚮導駆逐艦 1隻
    ・駆逐艦 1隻
    ・上陸用舟艇 70隻以上
    ・航空機 9機(戦闘機 2、爆撃機 5、その他 2。9機のうち1機はJu87G型の37mm砲によって撃墜されたものである)
  • 受賞勲章
    ・騎士鉄十字章(出撃回数400回、戦艦マラート撃沈の功による)
    ・柏葉付騎士鉄十字章(出撃回数1000回による)
    ・柏葉剣付騎士鉄十字章(出撃回数1600回による)
    ・柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字章(出撃回数1800回、戦車撃破数200輌による)
    黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章(出撃回数2400回、戦車撃破数463輌による)
    ・金・ダイヤモンド付空軍前線飛行章(2000回出撃記念ペナント付)
    ・空軍勇武コブレット
    ・戦傷章金章
    ・金・ダイヤモンド付操縦・観測統合バッジ
    ・ドイツ十字章金章
    ・二級・一級鉄十字章
    ・勲功章 (ハンガリーより)
    ・武勇章銀章 (イタリアより)
  • 史実の記録
    ソ連側から実に10万ルーブル(現日本円で約1億)の賞金をかけられるほど彼の撃破数はすさまじいものがあった。黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章は全ドイツ軍でもっとも勇敢な軍人が12名のみが授与されると定められていた勲章でルーデルはその筆頭となりヒトラー自らの手で授与されている。なおこの勲章はルーデルの戦果にふさわしい勲章がなかったために作られたものといわれ、実際この勲章を授与しているのはルーデルただ一人である。勲章は剣付き柏葉章が18金製で、50個ものダイヤモンドがちりばめられているすばらしいものであった。授与の際にルーデルは飛行を禁止させて地上任務に勤務させようとするヒトラーに対し「総統、もし私が飛行大隊と行動を共にするのが許されないのでしたら、私は受賞と昇進とを辞退申し上げたいと存じます」といってこれに対しヒトラーもしぶしぶ折れたという。
    なお彼は上層部からの飛行禁止命令(ルーデルを失うと士気に影響が出るのを恐れて)を出されるのを防ぐために部下にわざと戦果を譲ったり、また入院中にひそかに病院を抜け出して出撃していることもあったため実際の戦果はこれよりも遥かに多い。フランスの撃墜王であるピエール・クロステルマンは、ルーデルについて「なんと残念なことか、彼が我が軍の側でなかったということは! 」と述べている。戦後この二人は知り合い親友となっている。
    まさしくドイツの戦車キラーとゆうべきドイツのACEパイロットである。