HISに登場する日本軍用機の史実の記録です。
なお内容は雑誌やwikipediaなどのを簡易化してわかりやすくしたものです。
日本(大日本帝国)
御國旗:縦横比7:10、1870/1/27(明治3年)~1999/8/13(平成11)まで使用
※現在は縦横比は2:3
大日本帝国海軍旗(軍艦旗)
大日本帝国陸軍旗(旭日旗)
HIS登場日本機記号
大日本帝国海軍
・機種記号
海軍の命名規則はドイツと比べて非常に複雑で記号の並ぶ位置によって、同じ記号や数字でも意味が違ってくる。
例)N1K1-J紫電
- 訳)川西航空機設計の海軍で1番目に制式採用された水上戦闘機強風1型の陸上戦闘機(局地戦闘機)型
- 赤字部分および赤紫字部分
赤字部分は機種記号を示す。
パープル字元々違う機種で作られたものを別の機種として再設計した場合にのみつけられる。
紫電の例で行くと元々の設計は水上機N1K1 強風として作られたものを陸上戦闘機Jとして再設計したたものであるためである。紫電がJ1K1でないのはこのためである。記号 意味 記号 意味 記号 意味 A 艦上戦闘機 G 陸上爆撃機 N 水上戦闘機 B 艦上攻撃機 H 飛行艇 P 爆撃機 C 偵察機 J 陸上戦闘機 Q 哨戒機 D 艦上爆撃機 K 練習機 R 陸上偵察機 E 水上偵察機 L 輸送機 S 夜間戦闘機 F 観測機 M 特殊機 MX 特殊機・特殊滑走機
- 青字部分および茶色字部分
青字は何番目に正式採用されたかを示す。
茶色字は何番目の改修型かを示す。
- ライム字部分
ライム字は設計会社記号を示す。記号 意味 記号 意味 記号 意味 A 愛知航空機 W 渡辺鉄工所/九州飛行機 Y 横須賀海軍工廠/空技廠 H 広海軍工廠 G 瓦斯電(日立重工業) Z 美津濃 K 川西航空機 I 石川島重工業 M 三菱重工業 P 日本飛行機 N 中島飛行機 S 佐世保海軍工廠(後に大村へ移転) Ni 日本飛行機(後にPに変更) Si 昭和飛行機
・制式名称
- 1942年以前
制式採用された場合の名称は「皇紀年号下2桁」+式+機種名となる。これは1929年(皇紀2589年)の「八九式」から1942年(皇紀2602年)の「二式」まで用いられた。零戦こと零式艦上戦闘機命名はは1940年の皇紀2600年であるため「零式」となっている。
1929年以前は元号の年が使用されていた。例として、一三式艦上攻撃機は1924年(大正13年)に制式採用された機体である。また皇紀年号による命名が始まった1929年は昭和4年に当たるため、元号年による命名は1928年(昭和3年)の三式(例:中島三式艦上戦闘機、A1N)まである。従って「二式」は1927年(昭和2年)制式と1942年(皇紀2602年)制式の2つがあることになる(昭和元年は数日しかないので昭和の「一」式は無い)。- ※補足
皇紀とは
正式名称:神武天皇即位紀元(じんむてんのうそくいきげん)である皇紀は、初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を元年(紀元)とする、日本の紀年法である。キリスト紀元(西暦)より660年大きな値(キリスト紀元X年+660年=神武紀元Y年)となる。ちなみに2012年である今年は皇紀2672年である。
- ※補足
- 1942年以降
海軍機の制式名称は1942年の途中から物の名前による形式に変わった。命名基準は機種ごとに以下のように定められた。陸軍機の「隼」や「疾風」などは愛称であるのに対し、これは制式名称である。戦闘機は制空任務を主とする甲種、防空・対爆撃機任務を主とする乙種、夜間戦闘を主とする丙種に分けられた。機種 制式名称に含む命名文字種 例 戦闘機(甲戦) 風 強風、烈風、陣風 陸上・局地戦闘機(乙戦) 電・雷 雷電、紫電、震電、天雷 夜間戦闘機(丙戦) 光 月光、極光 偵察機 雲 彩雲、紫雲、瑞雲、景雲 攻撃機 山 天山、連山、深山、南山、泰山 爆撃機 星 彗星、銀河、流星、明星 哨戒機 海・洋 東海、大洋 輸送機 空 蒼空 練習機 草木 白菊 特殊攻撃機 これらは例外的命名 晴嵐、橘花 特殊攻撃機(特別攻撃機) 花 桜花、藤花、梅花
・改修型名称
- 1942年以前
大きな改修が有った場合は「式」のあとに「号」を付け、その中の小改修については「機種名」のあとに「型」を付ける。例として「九六式二号艦上戦闘機二型」は、九六式艦上戦闘機の2番目の大改修型の2番目の小改修型ということになる。記号は、大改修の場合はメーカー記号の次に数字を付け、小改修はその後ろにローマ字(小文字)を付ける。九六式二号艦上戦闘機二型の記号はA5M2bである。
この時期の「号」については、同年に複数の同機種の制式採用があった場合の区別にも使われるので注意を要する。ただし余り例は多くない(九〇式一/二/三号水上偵察機、九〇式一/二号飛行艇、九七式一/二号艦上攻撃機等。いずれも全く別設計の機体である)。
- 1942年以降
1942年に「号」の使用は廃止され、2桁数字の「型」の呼称となった。2桁のうち上1桁が機体の改修、下1桁がエンジンの変更を意味する。また、小改修が行われた場合は「型」の後に甲・乙・丙などを付けた。「零式艦上戦闘機五二型丙」は、零式艦上戦闘機の5種目の機体に2種目のエンジンを装備した機体の、2回の小改修を経た型であることを示す。同機の記号はA6M5cであるが、改修型の呼称と記号は零式艦上戦闘機の三二型と二二型がいずれもA6M3であるように、必ずしも連動していない。
大日本帝国陸軍
- 試作名称
旧日本陸軍は試作名称に機種やメーカーの区別なく統一した「キ○○」(キ番号)の通し記号を使用した。これは、1933年(昭和8年)に制定された陸軍機の試作名称で、キは機体(キタイ)を意味する。
キ番号は陸軍の機体計画順に割り当てられ(例:キ1 九三式重爆撃機)以後130に達した。これ以降は140・160・170台(例:キ167)が若干使用された。
大戦末期にロケット機、ジェット機が登場すると200番以降の番号が割り振られた(例:キ200「秋水」、キ201「火龍」)。
キ番号は原則として機体が制式となるまでの試作名称であったが、制式採用前や制式名称が付される前に実戦部隊に配備される機体も多く(例:キ44、キ61、キ102など)、また使い勝手の良さから制式採用後も将兵の間では、制式名称や愛称とともにキ番号で呼称されることも多かった(例:「ハチヨン」・キ84 四式戦闘機「疾風」、「ロクナナ」・キ67 四式重爆撃機「飛龍」)。
- 制式名称
試作機が制式採用(仮制式採用)された場合の名称は「皇紀年号下2桁」+式+機種名となる。陸軍の場合この方式は海軍より2年早く1927年(皇紀2587年)の「八七式」(例:八七式重爆撃機)から1945年(皇紀2605年)の「五式」(例:キ100 五式戦闘機)まで用いられた。1940年(皇紀2600年)制式の機体は海軍では零式だが陸軍は「一〇〇式(ひゃくしき)」である(例:キ57 一〇〇式輸送機、キ49 一〇〇式重爆撃機「呑龍」)と称する。
- 改修型名称
エンジンの換装など大きな改修が有った場合は「機種名」の後ろに「型」を付し(例:キ46-IV 一〇〇式司令部偵察機四型、キ15-II 九七式司令部偵察機二型)、武装の換装や派生といった小改修型については「型」もしくは「機種名」のあとに「甲・乙・丙・丁」などを付す(例:キ21-II甲 九七式重爆撃機二型甲、キ27乙 九七式戦闘機乙)。制式名称の「型」は基本的に漢数字を用いるが、試作名称(キ番号)ではハイフンとローマ数字が使われる(例:キ43-III甲 一式戦闘機三型甲、キ44-II丙 二式単座戦闘機二型丙、キ84-I甲 四式戦闘機一型甲)。そのため制式名称の「三型/二型/一型」などが「III型/II型/I型」と表記されることも多い。なお、このローマ数字表記はグライダー、エンジン、機関砲などでも名称表記に使用されている(例:ク7-I、ハ26-II、ホ155-II)。
また、小改修の規模が比較的大きい場合は「改」を用いることもあり、例として「キ61-II改 三式戦闘機二型」は、三式戦一型丁(キ61-I丁)の大改修型(エンジンの換装と主翼・垂直尾翼の増積)である試作機「キ61-II」に、更に小改修を加えた「キ61-II改」を「三式戦闘機二型」として制式採用したものである。「キ45改 二式複座戦闘機」については元の「キ45」が失敗作に終わったため、同社(川崎航空機)の「キ48 九九式双発軽爆撃機」の設計を流用し開発されたものである。そのため試作名称の「改」と制作名称は必ずしも一致しない。
同年に複数の同機種が制式採用になった場合、古くは「機種名」の前に「型」を付し(キ9 九五式一型練習機、キ6 九五式二型練習機、キ17 九五式三型練習機)、のちには機種名を一部変更し対応した(キ44 二式単座戦闘機・キ45改 二式複座戦闘機、キ56 一式貨物輸送機・キ59 一式輸送機)。
- 愛称
太平洋戦争(大東亜戦争)期、陸軍(陸軍航空本部)は主に国民への宣伝・広報のために一部新鋭機に各々個別の愛称を付した。これら愛称は新聞・雑誌・映画・ニュース映画・ラジオ放送・ブロマイド・絵葉書・絵本など、様々な媒体で盛んに使用された。
なお愛称≠制式名称なので注意。
例)隼、疾風、新司偵、呑龍、屠龍、鍾馗、飛燕、飛龍など。