キャラクター/【エアリス】

Last-modified: 2023-11-16 (木) 14:20:42

「FINAL FANTASY VII」よりゲスト出演。同作のヒロインである。
原作での名前は「エアリス・ゲインズブール」。古代種と呼ばれる一族の末裔の女性。
 
CVは坂本真綾。

  • クラウドと同じで、声が最初に付いたのはFF7ACではなくKHシリーズが先。
    あの特徴的なしゃべり方が見事に再現されている。

FM版及び北米版における声優はマンディ・ムーア(KHI)→ミーナ・スヴァーリ(KHII)→アンドレア・ボーウェン(KHIIIRM)。


KHシリーズではホロウバスティオンレイディアントガーデン)出身の女性。ただし、ソラと初めて出会うのはトラヴァースタウンになる。
原作とは違い、普通の人間だが、周囲の異変を敏感に察したり、どこか不思議な能力を秘める。


KHでは基本的にしとやかで大人しいキャラクターだが、原作のFFでは見た目に反して明るく積極的な性格。どちらかというとKHのユフィに近いくらいで、スケベおやじはねじり切っちゃうほど果敢である。好意を持ったクラウドへのアタックも、KHとは比にならない。
原作のFF7では敵対する組織「神羅」によって両親を死に追いやられ、自身は拉致監禁されて非人道的な実験に利用されたりと非常に過酷な境遇に生きたが、それでもなお気丈に振舞う強さも持ち合わせていた。
また、時には錯乱したクラウドにのしかかられて散々殴りつけられたり、最期にはFF的にも前代未聞な衝撃展開で数多のプレイヤーを悲しませたり……エアリス関係のイベントの中には時折、従来のヒロインを逸脱するほどの物も存在した。
 
「CC FFVII」ではザックスが初めて好きになった人と描かれているが、KHシリーズでは彼との面識があるかは不明。


FF7では回復補助に特化しており、白魔道士タイプのパーティーメンバーだった。そのため、KHにおいてもケアル系の魔法と関連が深い。
他のFFキャラが割と積極的に戦線に立つのに対し、エアリスはKH2.5発売現在まで戦闘に乗り出している描写がなく、レオンもあまり彼女の戦闘力に期待をしていない様子だった(後述のKHIIの項目参照)。
なお、戦線から遠いFFキャラクターとしては、他にシドが挙げられる。彼は機敏に動き回れる歳ではなさそうなので仕方がないが。

  • ただしエアリスは後述のホロウバスティオンの大決戦でのサポートなどは行っている。

アルティマニアによると、エアリスのKH出演にはFF7担当スタッフからの熱烈な後押しがあったという。
開発当初はパラサイト・イヴのアヤ・ブレアが現エアリスのポジションになる予定だったとか。

  • ちなみに、アヤのCVも同じ坂本真綾である。

漫画版では元気がないソラにいち早く気がついたり、仲間に飲み物を出したりするなど、周囲によく気を配っている。
が、麦茶に砂糖を入れたり、コーラに牛乳を混ぜたりといった奇妙な行動に出ることも。


KH

トラヴァースタウンの住人。
この街を訪れたドナルドグーフィーが最初に会った人物で、後ろからドナルドの肩をつついたところ彼を飛び上がらせるほど驚かせてしまった。
二人にアンセムレポートについて説明してくれる。

  • コミック版ではアンセムレポートは読解不可能な状態で各地に散らばっており、ソラたちが集めたレポートをエアリスが預かって解読をした。
    • エアリスが解読した内容によれば、アンセムはおそらくカレーしいたけ派らしい……。

ソラがドナルド・グーフィーと合流してからはレオンを中心にソラ達の旅をサポートしてくれる。
ホロウバスティオン再訪時以降は故郷であるこちらに戻ってきており、書庫で話しかけるとケアルガを習得できる。

  • 2回話しかけないといけないのがちょっとした落とし穴。

前述のとおり出身はレイディアントガーデンだが、9年前のハートレス襲撃に伴い、シドに連れられてレイディアントガーデンを脱出してレオン達と共にトラヴァースタウンへ移住してきている。
この脱出の際にクラウドと離れ離れになっており、行方の知れない彼を気にかけている。
エンディングではホロウバスティオンに遅れて帰還したクラウドを迎えることができた。

KHFM

彼女に話しかけると発生する会話イベント(ボイスなし)が追加され、クラウドを心配すると共に、彼がある人物を探していることを話してくれる。
ある程度シナリオが進むと見られなくなるので見逃しに注意。

COM

ソラの記憶から生み出された幻として登場。
作中に出てくるカードの幻の中で唯一、自分たちや今いる世界の正体が紛い物であることに気づいている。
トラヴァースタウン編の最後にソラの前に現れ、幻に惑わされないようにと警告した。

  • ソラにだけは真実が見えており、自分たちがいる世界の全ては忘却の城に現れた幻に過ぎない、ということを感じ取って、それを的確にソラに知らせた。
    ソラがトラヴァースタウン編以降、各ワールドに現れる仲間が幻であると理解しながら先へ進むために、このエアリスの警告は大きな役割を果たしている。
    自分が幻でしかないという事実はこのエアリス自身にとっても酷な事のはずだが、ソラを気遣うようにこの事実を言い残していった。
  • リク編に出てくるマレフィセントも同様の真実を告げるが、「今の私は、お前の記憶から生み出された幻なのさ」と思いっきりシンプルな言い方をしてくれる。悪役故の割り切りか。

KHII

レオンやシド達と共にホロウバスティオンに戻り、ホロウバスティオン再建委員として活動している。


MCPの暴走時にはレオンとともに研究室のコンピューターをハートレスから守るべく戦っていた。
ソラたちと合流後、レオンはシドからMCP消去プログラムを受け取りに向かい、そこからはエアリス単身でコンピューターを守る。

  • 後述にもあるがゲーム中でエアリスと共闘や戦闘する場面はない。しかし、どうやらエアリスもハートレスと渡り合う戦闘力は持ち合わせているらしい。
    レオンは心配していたが、彼女からの無言の視線に「悪かった…あんたに任せる」。
  • 一方、漫画版ではレオンと役目が逆転しており、MCP消去プログラムを届ける役目を担っていた。ハートレスの奇襲に立ち向かう様子がなかったため、漫画版の設定では戦闘力はないということになっているようだ。ゲーム版にはないクラウドとの共演が描かれているのでファン必見。

シドから届いた対MCP用プログラムを読み込ませようとキーボードを操作するも、MCPの警告と共にまるで受け付けず焦るレオンを傍目に、ディスクを手にコンピューターへ向かい「お だ ま り」の一言でスロットへ入れることでプログラム読み込みをさせる等、原作を彷彿とさせる強気さを見せつけた。「たくさんお食べなさい」

  • 入出力タワーを通したデータのやり取り自体は制御できていないのかこの強引さと入力された内容お前を消す方法にMCPも「な なんだこのプログラムは!」と焦っていた。
    • 漫画版ではそのシーンの顔が完全にドS

その後、ソラたちがMCPを撃破。無事に現実世界に戻ってきたときに、ホロウバスティオンが元は「レイディアントガーデン」という名前だったと彼らに伝えた。


レオン達と違いソラとの共闘や戦闘はできないが、一応再建委員の戦力のようで大決戦の時には皆と戦いの場に赴き、ユフィにケアルのような回復魔法を使うシーンがある。


なぜか再建の手伝いをしないでセフィロス探しをしているクラウドに対し、「光を見つけてきて」と後押しし、送り出す。
エンディングでは、セフィロスとクラウドが戦い、去っていた場所で、空を見上げている。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
他のFFキャラがみなアタックカードであるのに対し、エアリスだけはアシストカードに採用されている。
……と思ったが、後にシドもアシストカードになった。

キャラクターとしては未登場。
単純な火力メダルとして実装されている他、ティファとのメダルも存在する。


期間限定アバターボードでKHI時の衣装が実装されている。

KHIII

製作時は出演予定があり、キャラクターモデルも作られていたのだが、登場キャラクターが多く出番を用意できなかったことからお蔵入りとなってしまった。

  • このことでディレクターはスタッフに怒られたそうだ。

KHIIIRM

上記の通り本編では登場を果たせなかったが、DLC「Re Mind」のリミットカットエピソードに登場し変わらない姿を見せた。
ソラの行方の手がかりを探してレイディアントガーデンを訪ねたリクに「記憶から消えていないなら存在も消えていないはず」と助言を与えた。
また、姿を見せないカイリのことを気にかけているようだ。


全くの余談になるが、エアリスは2020年5月現在KHシリーズとFFシリーズ両方において、高精細なポリゴンモデルが登場している唯一のキャラクター。
ファンタジー色を色濃く残すKHの世界観と、リアル調に進化し続けるFFの世界観では同じキャラクターでも違いが分かりやすい。
スクエニの3本柱のうち縁の深い2柱が、どのように分岐し進化したのかという歴史を新たな側面から見ることができる。