敵/【謎の男】

Last-modified: 2024-02-23 (金) 15:22:07

KHシリーズ中に登場する、文字通り正体不明の存在。こう呼ばれた人物は複数名存在するが、その当時、誰もが狭間の者の衣を着て、フードで顔を隠していた。
 
主に「謎の男」と呼ばれる人物はFM版に登場しており、次回作の伏線になっている。
KHシリーズが続く限り、まだまだ「謎の男」は増えていくものと思われる。


【関連項目】
キャラクター/【ディズ】
敵/【偽機関員】


KHFM

隠しボスとしてホロウバスティオンに登場。黒コートのフードで顔を隠している。

黒コートを着た人物はオリジナル版のシークレットムービーにも登場していたが、ソラたちの前に姿を現すのは本作が初となる。
「謎の男」という名称の通り、この時点では正体不明の謎の人物。
戦闘曲も専用の「Disappeared」であり、他の隠しボスにはない独特の雰囲気を放っていた。
COMでは黒コートの人物たちが「機関」の一員だということが分かるが、謎の男が機関の中の誰かまでは分からず、その正体はKHIIで判明する。

いきなり現れたかと思うと、ソラの体をすり抜け、意味深なセリフを言いつつ水色のビーム(スパークショット)を放ち、戦闘では赤いビームサーベルの様な剣(エアリアルブレード)や磁力弾(スパークボム)、バリア(スパークウォール)で攻撃してくる。


KHIIでも使用することのなかった「レーザーシャワー」、KHIIの「無へのいざない」の原型と見られる「闇へのいざない」が強烈。全体的に隙が少ないが、実は特定のタイミングでグラビデ系の魔法を当てると悶え苦しむようなモーションを取り、一時的に身動きが取れなくなる。
セフィロスの強さに霞みがちだが、こちらも相当な強敵。

  • 「闇へのいざない」のスリップダメージは防御力無視であり、最大HPを上げる、ティンクを召喚するくらいしか受けた後の生存時間を伸ばす術がない。その上予備動作が皆無に近いため回避も非常に困難。レベルを上げてもほとんど楽にならないため、その点ではセフィロスより厳しい。
    現在ではほぼ完全なループに持ち込む戦法が発見されていたりするが、仲間が生存しているだけで機能しなくなるため、召喚などで一時的に消す必要がある。
  • ちなみに攻撃はサンダータイプ一辺倒。ダークタイプは「闇へのいざない」の「ショック」のダメージのみ、タイプなしですら二刀流攻撃の際に付随する蹴りのみという徹底ぶりである。リボンがないならサンダガンレットあたりを装備しておくのがおすすめ。
  • なぜグラビデに弱いのかは一切説明が無い為不明。わざわざ専用のエフェクトやモーションまで用意されているあたり何らかの設定上の理由があった可能性があるが…。
    KHFM時点では続編での実装予定があったが、最終的に没設定となったため、その名残のようなものになってしまったのかもしれない。
    ちなみにKHIIではグラビデ系の魔法自体が登場せず、3Dのゼログラビデもゼムナスには無効となっている。
    • 無理に解釈するなら強力な重力の中では時間が遅くなるという理論に沿ってたりして?
  • 実はセフィロスとほぼ同様に連続4回or累計8回怯むごとに強制反撃してくる。
    強制反撃の怯みキャンセルからの即「闇へのいざない」はかなりの脅威だが、とにかく怯み自体がほぼ発生しないくらいに普段の隙が少ないこと、グラビデで動けなくなっているときには怯み自体は無効化されているため、実際はセフィロスほど意識しなくても困らない。
  • 青い光弾赤い光弾の2タイプの「スパークショット」を使い分ける。スパークショットの色はHPが少なくなると青から赤になる。青色のもHPが満タンのうちは使わない。放った光弾が光球状になって配置され、配置された光球から光弾が一斉に放たれる。

勝利するとEXPネックレスアンセムレポート12を入手できる。


正体はゼムナス
この時はロクサスと分かれたソラの力を確かめに来ており、この戦いの後に闇の海岸でロクサスと会っていたようだ。


海外版KHIでは謎の男は登場しておらず、国内FM版で初登場となった。KHFMの裏ボスでは唯一の新規追加である。
そのため海外版での登場はKH1.5のHDリマスター版で、実に11年越しとなった。
その割に、PS2版の時点で戦闘開始前のイベントムービーではソラとグーフィーにちゃんとボイスが入っているが、これは実は他のシーンからの流用(KH1.5の日本語ボイスでも踏襲されている)。
かなり序盤のシーンからの流用もあるうえ、一言程度のセリフなのでまず気づかないだろう。

  • 謎の男側は戦闘・イベント共にボイスはなく、セリフは字幕で表示されるのみ。
    だが、その字幕が残像を発するという独特の演出が成されている。
    以降の作品の裏ボスもボイスがないものは少なくないが、セリフの字幕自体に演出が掛けられる例は珍しい。

BbSFM

隠しボスとして旅立ちの地に登場する。後の作品では「謎の青年」とも表記される。
こちらも黒コートのフードを着ている。
KHFMのような会話なども一切無く、突然現れ、突然襲い掛かってくる。
水色の光でできた二本の剣を逆手に持ち、二刀流で戦う。
攻撃中はほぼ無敵だったり、吹き飛んだら時間を戻して体力を回復したり、マスター・エラクゥスマスター・ゼアノートそれぞれの弟子のを使ってくる。
リフレクで攻撃を防いでくることもあるが、なんとレストアバリア仕様であり、多段ヒット攻撃を当てようものなら一気に体力を回復されてしまう。

攻撃の一発が致命傷な為、ラストリーヴコンボリーヴなしには鬼畜な相手。
後半はバニッシュ状態からメテオやメガフレアを連発してくることもあり、こうなると□ボタン連打ゲーと化す。攻撃の激しさでいえば隠しボスの中でもトップクラスであろう。

  • 回避アクションにクールタイムが発生し、□連打で無敵を維持できないテラはかなり相性が悪い。熟練のプレイヤーでもほぼ回避不能な技があるなど、攻略難易度は他二人と比べて段違いに高くなる。

勝利するとキーブレード・ノーネームを入手できる。


戦闘中に時間を巻き戻していたり、ノーネームには時計をイメージしたデザインが施されていたりと、謎の男が時間に関係していることが分かる。
BbSFM発売当時、その正体を巡ってファンの間で様々な説が飛び交った(例:未来から来たヴェンもしくはソラ、ヴェンのノーバディ等)。

  • 時間つながりでルクソードなんて説もあったが、なんと正体が割れる前に公式から否定されてしまった。
  • ちなみにバグるとかっこいいポーズのまま動かなくなってしまう。すごく笑えるし叩き放題である。

正体はデスティニーアイランドから旅立つ前のマスター・ゼアノート。つまり過去からやってきた青年時代のゼアノートである。
茶色のローブの男に促され旅立ったことが判明した。
3Dのストーリーで彼がBbS時代に旅立ちの地に行ったと明言されるわけではないが、戦闘BGM彼の持つキーブレード、使用する技で謎の男と同一人物だと推定できる。

  • ディレクターも3D発売前に二人は同一人物であると明言した。

BbSFMでキーブレードを使用しないのは、旅立ち前、即ちキーブレード使いとしての修行を受ける前なので、本来はまだキーブレードを扱えないためである。

  • この時、彼はまだ、修行を受けておらず、平和なデスティニーアイランドであれだけの戦闘力を得られるとは思えない。この時も他のゼアノートの影響(ありえそうなのは闇の探求者アンセム)を受けているか、時間移動しながら戦い方を学んだとも考えられる。実際、この時に使っていた技は、他のキャラクターを彷彿とさせるものである。

海外版で初登場し、FM版によって逆輸入された形となる。海外版BbSの裏ボスでは唯一の新規追加である。

なんと「謎の男」としてのメダル化を果たす。
いつもの黒コート姿で武器も持っておらず、画像だけでは正体が誰であるのかの判断材料がなく、まさに謎。
しかしアルバムの説明文では登場作品がKHFMで「突然ソラの前に立ちはだかった」とあるので、ゼムナスのようである。
所持アビリティはダークヴォルテックス。

その他

その他の正体不明の謎の人物。基本的に上記の謎の男と同じフードで顔を隠した黒コート姿で登場するが、ほとんどは作中で正体が判明する。また、こちらは必ずしも「男」とは限らない

KH

デスティニーアイランドの秘密の場所で茶色のローブを着た人物がソラの前に現れる。
正体はアンセムであるが、人の姿はリクの体を乗っ取ったことで得た肉体であり、ハートレスとしての本来の姿はこちらの方である。
この姿はcodedや3Dでも登場する。
全身をローブで覆っており顔もフードで隠しているという点で若干ややこしいがKHFMの謎の男とは別人。無関係というわけではないが別の勢力である。


シークレットムービーには黒コートを着た人物が二人登場し、どちらもフードや目隠しで顔を一部隠しているが、フードから少し金髪が見えているキーブレード使いはロクサスで、目隠しをした銀髪の人物はリクである。

  • ロクサスはCOMのエンディングにも私服姿で登場するが、私服姿のロクサスは当時「謎の少年」として扱われていた。
    • KHIIではXIII機関のメンバーだということが判明するが、KHIIのアルティマニアの前半部分に掲載されているXIII機関の紹介ページでは、ネタバレ防止の為かNo.13がロクサスであるということが伏せられている(掲載されているCGイラストはKHFMの謎の男のもので、名前は「????」)。

FM版のシークレットムービーではさらに黒コートの人物が増えるが、海岸に現れた男はロクサスで、先に来ていた男は隠しボスとしても登場したゼムナスである。
ちなみに王様も黒コートを着ている。

COM

ゲーム冒頭、黒コートの男がソラを忘却の城に導く。
正体はマールーシャ

KHII

XIII機関のメンバーがムービーに登場する際、ソラ達に顔を明かしていない者はフードで顔を隠した姿になる。

  • COMではマールーシャのみ序盤に登場した時にフードで顔を隠していたが、本作では全員が初登場時に顔を隠している。

厳密にはプレイヤーに顔を明かしたかどうかによって区別されているらしく、アクセルはロクサス編でフードを外すが、ソラ編ではフードを外した状態で登場し、ロクサス編の終盤では円卓の間に13人揃っていた頃のシーンが流れるが、この時はCOMで消滅したメンバーとロクサス、アクセルはフードを外しているがその他のメンバーは顔を隠しており、フードを被ったメンバーと顔を出しているメンバーが混在している。
KHIIFMではメンバー同士の会話シーンが多数追加されたが、こちらでも顔を隠しているメンバーと顔を出しているメンバーが混在している。

あくまでも構成員の判明が途中であるKHII故の処置であり、後に発売されたDaysでは(シオンを除いて)全員が普通に顔を出している為、Daysプレイ後に上記のシーンを見ると違和感がすごい。


ロクサス編では二人の黒コートの男が登場する。片方は前述の通りアクセルであるが、もう一人はXIII機関員ではなく、ディズの協力者である。KHII関連で「謎の男」と言う場合、基本的にこの人物を指す。
本当の名を問うディズに対して「アンセム」と名乗り、フードを外して現した素顔や声は闇の探求者アンセムそのもの。
しかし、顔が明かされた後も再びフードを被った状態で暗躍する。

  • ある意味、ロクサス編で現した素顔やその時名乗った名前は正体を表すものではなく「謎の男」のまま、という示唆だろう。本当の正体が明かされるのはソラ編終盤になる。

ソラ編ではザ・ランド・オブ・ドラゴンのエピソード2で戦うことになるが、セリフは無い。

  • バトルの際のインフォメーションでは「なぞの男を倒せ!」と表示される(アルティマニアのボス敵のページでは「謎の男」と掲載されている)。また、こちらのページにもあるが謎の男の攻撃でハートレスが倒された場合はソラが経験値を入手できる。

正体は闇の力を開放したリク
存在しなかった世界カイリにフードを外されてからは再度フードを被るといったことはせず、ソラ達に正体を隠し通せなくなってからはリクの声で話すようになる。


存在しなかった世界では、キーブレードを持つ別の黒コートの男が登場する。
ソラはリクではないかと疑うが、その正体はソラの中にいるロクサス。
KHIIFMではボス敵として戦うことができるようになったが、この時点ではフードで顔を隠している為スタートボタンを押した時に表示されるインフォメーションには「黒フードの男を倒せ!」と表示される。

  • KHIIFM+のアルティマニアでは「ロクサス」の名前でボス敵のデータが掲載されており、掲載されている画像もXIII機関の紹介ページも含め、フードを外して顔を出しているCGイラストになっている。

KHIIFMにて追加ボスとして登場した通称「鎧の男」はこちら→敵/【留まりし思念】

Days

上記の通りKHIIまでに登場するXIII機関の正式メンバーはKHIIとは違って全員顔を出しているが、今作で初登場となるシオンは、シーンによってフードで顔を隠している。
ただし、これは顔を隠しているというより、彼女の性質上、視点の人物が「シオンに姿を当てはめられるかどうか」によるものであり、同じシーンでもロクサス視点とアクセル視点、またはサイクス視点によってフードの有無が異なるシーンがある。

  • ロクサスに顔を見せるシーンはフードを外す動作をしているので、それまでは実際にフードを被っていたと思われるが、ソラが忘却の城に入ったタイミング(DAY 24)からするとその日(DAY 25)がロクサスに「シオン」の顔が見えるようになった日であり、フードを取ったのは実際にその動作をしたのではなく、顔が見える様になったのを「フードを外す」という動作に置換して見えていた可能性もある。
    • アクセルは「突然シオンがフードをとった」と書いているが、アクセルに見えるようになった瞬間の視点が無いため「シオンのフードが急に無くなっていた」のかアクセル視点だと「フードを取る動作があった」のかは不明。

ストーリー中盤でXIII機関員でない黒コートを纏った人物、偽機関員が話題に上り、後にミッションで捜索・討伐対象となる。
話題に上った時点の偽機関員はリクであるが、後に機関から脱走したシオンが同行し、2人目の偽機関員と目される。

  • どちらもフードを被った黒コートの姿ではあるが、シオンの方は他の謎の男と同じ姿ではなく、Days初期の顔が見えない状態のシオンの姿になっている。
    • この時は上記とは違って本当に「顔を隠している」状態だろう。

1回目に追う偽機関員の正体はリク、2回目に追う偽機関員の正体はシオン。

  • エネミーレポートの項目名はどちらも「????」となっている。

BbS

シークレットムービーで闇の海岸で佇む黒コートの男が登場する。
正体は賢者アンセム
KHII終盤に人の心のキングダムハーツを分解した際の装置の爆発の余波で闇の世界に飛ばされてきたが、記憶を失っている。

coded

黒コートの男が度々データ・ソラの前に現れるが、一人の人物では無い。
デスティニーアイランド以降登場していた黒コートの男は、中盤で正体が明かされるが、データ・リクである。
めざめの園で最初に現れ、後に忘却の城で登場するもう一人の黒コートの男は、「データの世界ロクサス」。

  • ボス敵としてのロクサスはゲーム内では「????」という扱いで、Re:codedのアルティマニアでは「????(ロクサス)」と掲載されている。

3D

リク編プランクスターズ・パラダイスで黒コートの男がピノキオを連れ去ろうとする。
正体は、ソラの記憶から生まれたKHIの頃のリクの幻。


存在しなかった世界で登場する真のXIII機関は、所属しているメンバーを隠すため、KHIIの時と同じく顔を隠している。

χ

チリシィプレイヤーに見せる夢の中で、黒コートの男が予知者と密談を行っている。
正体は予知者らの師、主(カレ)ことマスター・オブ・マスター


マスター・オブ・マスターの弟子の一人で、唯一予知書を与えられなかった黒コートの男はルシュ

KHIII

キーブレード墓場で真XIII機関が全員集合してソラ達の前に現れた際、マスター・ゼアノート以外は全員黒コートを着てフードで顔を隠している。
この時点でほとんどのメンバーは明らかになっているが、シオンのみ未だ明らかにされていなかったため。

  • 体格や靴の違いでおおよその中身は予想できる。詳しくは真XIII機関の「ナンバー変遷」の項目にて。
  • シオンは再登場した時も顔を隠している(正体はバレバレだが)。この時は全員集合した時と違ってDaysの時のような顔の下半分が見えるような表現になっている。

エピローグで黒コートの男が登場し、予知者たちを現世に呼び戻した。
その正体はシグバールであるが、本当の正体は他者の肉体を乗り継ぎながら悠久の時を生きてきたルシュ。


シークレットムービーでビルの上で月を眺めていた黒コートの男はマスター・オブ・マスター。

MoM

終わりの世界カイリの前に黒コートの男が現れる。
すぐに顔を見せるが、正体はマスター・ゼアノート。ただし、カイリの記憶から形作られた幻影である。