キャラクター/【被験者X】

Last-modified: 2024-03-09 (土) 07:56:19

KHIIIにおいて、賢者アンセム闇の探求者アンセムの会話で初めて存在が示された人物。
シークレットレポートの記述によると、記憶喪失で自分の名前すら覚えておらず、年齢が15歳前後の女性ということ以外その素性はほとんど不明であり、KHIII時点での所在も不明となっている。

  • 15歳前後というのはあくまで発見された時点の年齢であり、KHIII時点ではそれから約10年が経過しているため、順当に行けば現在は25歳前後になっていると思われる。しかしKH世界ではBbS組のように何らかの理由で歳をとらない、あるいはゼアノートルシュのように(他人の体を奪うことで)若返ったり外見が変わったりする例もあるので一概には言えないが。

 
作中時間で10年程前にレイディアントガーデンで発見され、賢者アンセムの城で保護(というよりも虜囚?)されていた。

  • リアアイザは城への侵入の際に彼女と出会っていたが、いつの間にかいなくなってしまった彼女の行方を探すために賢者アンセムの弟子となり、そのままアクセルとサイクスとして機関入りしていた。
    • キャラクターファイルズではアクセルが「少年時代に出会った黒髪の少女のことも気にかけている」と記されているが……?

賢者の弟子であった頃のゼアノートは彼女に強い興味を示しており、彼女の正体を探ろうと躍起になっていた様子。

KHIII

本編中で闇の探求者アンセムが彼女を捜しており、闇の海岸から攫ってきた賢者アンセムに彼女を何処へ隠したのか問いただしている。

  • 彼女を捜していたのは、彼女の記憶にキーブレード戦争の謎を解き明かす鍵があると考えていたからである。
  • プレイヤー視点では被験者Xの存在が認識されるのはこれが最初。

しかし当の賢者アンセムは彼女の行方に関しては何も知らず、そもそも彼女がいなくなったから研究を止めたのだと発言している。

  • アンセムは賢者アンセムが彼女について何か知ってしまったから研究を中止させたと考えていたため、その発言を信じなかった。

 
また、決戦前日のリア(アクセル)とサイクスの会話から、機関入りした二人の目的は少女の行方を探るために彼女を研究対象としていたゼアノートのノーバディであるゼムナスに近づくことだったと判明した。

  • 長らく不明であった彼らの「計画」の一端が漸く垣間見えた瞬間である。
    • 本来の目的であったはずの少女との再会を段々見失っていき、最終的には絵空事になったと諦めてしまった模様。

シークレットレポート1の筆者は彼女。
またシークレットレポート3と4はゼアノートが彼女について調べたことが書かれている。
それらの情報から、彼女について以下のことが分かる。

シークレットレポート1には彼女が「隻眼の男」に連れ出されたと書かれている。

連れ出されてから数年が経ったものの、彼女自身も自分が何者であるか未だにわからないようである。

考察

本編中の描写とシークレットレポートの内容から、彼女は古のキーブレード使いである可能性が高い。
現在その正体の最有力候補はスクルド、次点でマスター・アヴァとなっている。しかしどちらにも反論がある。

  • 「マスター・アヴァの心を宿したスクルド」という線は考えられないだろうか。

●スクルド説の根拠

  • ダンデライオンのユニオンリーダーは全員で5人。
  • KHIIIのシークレットレポート内に、ユニオンリーダーを別の世界線に移す計画について記されている。
  • スクルドは箱舟を使ってデータの世界から現実世界へと移り、時間移動をしている。
  • スクルドとほぼ同時期に同じようにして箱舟で時間を超えた人物は数名おり、彼らのうち少なくとも3人は記憶を失っている。
  • 黒い髪の持ち主である。
  • Uχの最後で時間移動したユニオンリーダーが各々別々の場所に現れたことが分かるが、スクルドがどこに現れたかの描写だけがない。
  • 元の世界を離れた時の時の記憶を探ると拒否反応を起こすと記述されているが、プレイヤーの1件の後時間移動するまでのスクルドはだいぶショックを受けており、トラウマになっている可能性はある。

○スクルド説の反論

  • スクルドは「鍵が導く心のままに」という言葉をストーリー中では一度も使っていない。
    • ブレインエフェメラが使っており、アヴァもダンデライオンの訓練時に言っているので、知らないということはないはず。しかし当人は使っておらず、ここで出てくるのは唐突ではある。
  • 野村氏のインタビュー内でゼアノートの母と思しき女性がスクルドと血縁であることが示唆されている。

●アヴァ説の根拠

  • 予知者は全員で5人。
  • 「鍵が導く心のままに」という言葉はマスター・オブ・マスターとその弟子たちが使っていた。
  • エピローグで予知者が帰還した際にアヴァだけそこにおらず、ルシュ=シグバールが彼女の行方を知っているような言動をしている。
  • アヴァが裏切り者であるとすると、「X」と呼ばれることで予知書に書かれた通り異端の印を持つ者になる。
  • アヴァの髪の色は分かっていないため、黒髪である可能性も否定はできない。
  • アヴァはキーブレード戦争にてプレイヤーと対峙した際、様子がおかしかった。その直前にルシュから何かショッキングなことを聞かされた可能性はある。

○アヴァ説の反論

  • マスターとルシュを含めると仲間はアヴァを含めて7人となり、アヴァがその2人を外すとは考えにくい。
    • この場合自身を除いても「6人」となる(仮に「師」であるマスターを除いても「5人」)。