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項目名はBbSの台詞であるが、リク編でラスボスとなるアンセムと戦う決意をしたリクが、ヴェントゥスと同じような決意をしている。
ディズから渡されたカード(忘却の城のワールドカード)で自分の心の闇の中に潜むアンセムを引きずり出すことになり、共に戦おうとした王様に「自分の力でケリをつけないと意味がない」と一人で戦うことを告げ、代わりにもし自分がアンセムに負けた時のことを王様に頼もうとした。
リク「もしアンセムに負けたら
俺はあいつの手先にされる。
そうなったら王様の力で
俺を消──」
王様「もちろん!
かならず君を助けるさ。」
リク「えっ? そうじゃなくて
俺ごとアンセムを──」
王様「ダメダメ!
僕は『何があっても君を助ける』
と、もう選んでしまったんだ。
この決心は、変わらないよ。
それとも僕の言葉なんて
信じられないかな。」
リクは王様の言葉を信じ、王様はリクは絶対負けないと信じている、とリクを戦いに送り出した。
- BbSの方の会話と比べると、みなまで言わせず、逆に何度もリクを助けてきた上で「僕の言葉なんて信じられないかな」と言って自分の決心を「信じている」と言う様に誘導する王様のテクニックが光る。
そして、アンセムを倒したが、アンセムの最後の悪あがきで闇に引きずり込まれたリクを、王様は約束通り助け出すのだった。
BbS
キーブレード墓場での最終決戦前の、ヴェントゥスの台詞。
ヴァニタスと自分が戦うことで存在してはいけないものが生まれるのを未然に防ごうと、テラとアクアに発言した。
- 初期のPVでは、キーブレード墓場ではなくデスティニーアイランドで発言している。
ヴェン「俺ヴァニタスと戦うことになるかもしれない。もしそうなってしまったら……。だから俺を──」
テラ「俺たちはつながりの絆で結ばれた友だ。俺がそんなことはさせない」
ヴェン「(テラとアクアの手を解きながら)友達だから、頼みたいんだ。俺を──消してくれ」
マスター・ゼアノートの思惑の為に利用されていた自身の過去を思い出し、ゼアノートの企みを阻止する為とはいえ師からも存在を否定され、傷ついたヴェントゥスがそれでも友達や世界を守りたいと考えた結果の発言だろう。消え入りそうな声とは裏腹に、その表情からは悲痛な覚悟がうかがえる。
これまでの明るいヴェントゥスからは全く想像できないような、余りにも衝撃的な一言であり、テラとアクア、そしてプレイヤー達を絶句させた。
- まるでロクサスそっくりの悲壮感と陰りのある印象である。
この台詞の直後にマスター・ゼアノートとヴァニタスが三人の前に現れ、そのまま決戦が始まったため、結果としてテラとアクアがヴェントゥスを消すという最悪の事態だけは避けられた。
ただし、ヴェントゥスの恐れていた通り、ヴァニタスとの戦いを経て一時はχブレードが完成してしまう。結局三人の活躍でマスター・ゼアノートの野望は潰え、世界は救われたが、三人とも光の世界からは退くこととなってしまった。