単打育成プログラム

Last-modified: 2024-01-26 (金) 18:43:45

2022年シーズンの中日ドラゴンズが取り組んでいるとされていたもの。略して「単プロ」とも。

概要

初出は文春オンラインの記事。

中日・中村紀洋コーチ“異例の降格”の理由 “星野仙一より怖い男”が激怒
https://bunshun.jp/articles/-/54821


「球団は広い本拠地のドームで有利に戦えるよう、単打と走塁に主眼を置いた若手育成プログラムを作り、それを基に指導するよう通達していた。だが中村コーチは長打を狙う“ノリ流”の打撃理論に自信があるため、不満を抱いていたようです。さらにキャンプ中、立浪監督の『石川*1にしばらく教えるな』という指示を無視して揉めるなど、火種は燻っていました」(同前)

記事内にもある配置転換に関して、当初は「いつもの黒ノリ化が原因の造反行為で降格された*2」などと言われていたが、この記事を境にそれらの意見は激減。ここ数年の中日は「単打はそれなりに出るが長打がほとんど出ない*3*4」「鵜飼航丞をはじめ長打力がウリの若手野手が一軍で打撃指導を受けるとウリであるはずの長打力が失われているという現象が度々見られる」という状態が続いていたため、謎の信憑性の高さから事実として受け止める人間も徐々に増えていった。また、中村の二軍コーチ降格以降は二軍選手の長打が何故か増加傾向で、造反ではないかとネタにされている。

上述の通り元記事には単打だけでなく走塁の記述もあるのだが、そもそもチーム盗塁数が少ないために走塁の部分が省かれて「単打育成プログラム」と呼ばれている*5


関連項目



Tag: 中日


*1 石川昂弥。
*2 その後2023年オフに退団
*3 特に本塁打の少なさが深刻で、2022年シーズンの中日のチーム本塁打数はMLBでア・リーグ新記録を樹立したアーロン・ジャッジの本塁打数と同じ62本である。また同年の中日は12球団で唯一、15本塁打以上を打った選手が不在だった。
*4 これには流石に憤りを隠せなかったのか、大本営中日スポーツが「誰でも知っていることだが、中日打線には長打力がなく、必然的に得点力が弱い」と火の玉ストレートの論評を展開。この記事はあまりに的確な批評だったため「事実陳列罪」などとネタにされた。
*5 加えてセルフジャッジや判断の悪さなどミスが多く、走塁面も悪化との指摘もある。
*6 2022年シーズン後半戦のある試合で解説をしていた宇野勝が「今のドラゴンズは右打ちしないといけない、という意識が強すぎる。もっとプロ野球らしい打撃を見せてほしい」と苦言を呈している。