味方殺し

Last-modified: 2022-10-20 (木) 22:56:51

能見篤史(元阪神→オリックス)が阪神時代にチームメイトだった新井貴浩(元広島→阪神→広島)へ言い放った言葉。


概要

2014年春季キャンプの紅白戦にて新井は能見藤浪晋太郎・新助っ人である呉昇桓(現サムスン・ライオンズ)と対戦。すると3投手から本塁打を含む3安打3打点の大当たり。
試合後にインタビューを受けていた新井が「冷めた視線を感じるんですけど…」と横目で発言、その先にはプレハブのブラインド越しに「味方殺し!!最低の男ですよ」と不敵な笑みを浮かべながら言い放つ能見の姿があった*1

 

紅白戦で自軍の投手を滅多打ちにしたことへ野次を飛ばしたものと思われるが、新井自体普段から併殺という形で自軍のランナーを殺しまくっているため「味方殺し(併殺打」などとネタにされた。



ここから、金本知憲矢野燿大政権時代の阪神野手陣が両面で投手陣の足を引っ張る有り様を「味方殺し」と揶揄するネタも生まれた。


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記事

阪神新井貴浩内野手(37)が紅白戦で3安打3打点と大暴れした。
能見から中前打を放つと、4回には藤浪から右前打、
そして最終6回には新守護神の呉昇桓から左中間最深部へ特大2ラン。
「結果が出たのもよかったですが、自分がやろうとしていることができた」と話した新井貴に対して、
能見からは「味方殺し!」の声が飛んだ。

http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20140220-1260284.html


余談

新井は2016年まで能見相手に通算打率.411(56-23)・6本塁打という数字を残した「能見キラー」である*2。ちなみに能見との挑発合戦は護摩行などと並んで広島復帰後の新井のオフの定番となった。

カープ新井、宣戦布告!虎能見からの“挑発”年賀状に…「狙っていく!」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180119-00000012-dal-base
 広島・新井貴浩内野手(40)が18日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で合同自主トレに参加。恒例となった阪神・能見篤史投手(38)との年賀状のやりとりを明かした。
「今年は優勝させません」と“挑発”してきた左腕には昨季6打数1安打。今季はリベンジを果たし、“打倒カープ”に燃える昨季2位の虎を退治する。
 今年の元日も能見直筆の年賀状が目に留まった。昨年の「今年は打たせません」という“挑戦状”に続いて、今回は「今年は優勝させません。今年はウチが上に…」としたためられていた。阪神時代から気心知れた仲。かわいい後輩からのメッセージを新井はうれしそうに受け止めた。
 「去年は打ってないでしょ?新しいボールにやられたんよ。真っすぐを抜いた感じで、腕の振りがいいから、スーッとくるのを見てしまった。今年はそれ一本を狙っていく!」
 昨季は6打数1安打2打点4四球、打率.167。新井が苦戦したのは、緩い真っすぐだ。チェンジアップでもツーシームでもない。直球と同じ腕の振りからスーッと沈むからタイミングが合わない。「緩急がつくボール。投げるには勇気がいると思う。面食らったよ」。さすがの新井もお手上げだった。
 一昨年まで言わずと知れた“能見キラー”として鳴らした。16年は15打数7安打2本塁打、打率.467。通算でも62打数24安打、6本塁打、打率.387の好相性だ。「緩い真っすぐ一本で狙っていくから!」。今季の勝負はもう始まっている。あえて狙い球を明かすことで、左腕の心理を揺さぶった。
(後略)

そして2018年10月3日、新井が迎えた現役最後の阪神戦。最後の対戦投手となったのも能見であった*3

関連項目



Tag: 阪神 広島 オリックス


*1 当時能見は34歳、新井は37歳と3歳上の先輩である。
*2 広島東洋カープ時代の2005~2016年(阪神の同僚だった2008~2014年を除く5年間)。その全てで打率.300以上をマークしていた。しかし、2017年に限っては6打数1安打4四球と出塁率こそ残すも封じられている。
*3 結果は二ゴロ。