シコ豚

Last-modified: 2023-07-08 (土) 02:06:08

田口麗斗(巨人→ヤクルト)の蔑称。タグニー、シコ猿、オナ猿などとも。


経緯

2017年11月23日、『TABLO』というニュースサイトが以下の記事を掲載した。

速報! プロ野球選手が"公然わいせつ"か
https://web.archive.org/web/20171125200927/http://tablo.jp/street//news002522.html


読売巨人軍の低迷が深刻化するなか、球団首脳を悩ませる〝爆弾〟の存在が浮上した。ある捜査関係者が次のように打ち明ける。
 
「10月25日、巨人の若手エース投手Aが読売ジャイアンツ球場に近い多摩地区を管轄する警視庁多摩中央署による取り調べを受けたというのです」
 
Aといえば、昨年10勝を挙げるなど、最もブレイクした若手投手。不調に喘ぐ巨人軍にとっては、なくてはならない存在だ。
 
いったい、どのような容疑だったのか。
 
「その日、『不審な動きをしている車がある』という通報を受け、多摩中央署員が現場に向かったところ、そこには1台の車があった。車内でAは陰部を露わにし、自慰行為をしていたのです。車内とはいえ、公衆の目に触れる可能性がある〝公然〟の場所。公然わいせつの容疑がかかり、取り調べを受けることになった」(同前)
 
驚いたのは多摩中央署員のほうだ。
 
〝被疑者〟が有名投手だったことが発覚したため、同署は「所轄では扱えない」という判断を下した。
 
「その後、担当部署は警視庁本部生活安全部保安課に変更された。結局、読売は保安課と話し合いを持ち、始末書一枚で捜査終結と相成ったのです」(同前)
 
それをいち早く掴んでいたのが週刊誌Sだ。同誌は10月下旬、多摩中央署と読売巨人軍に取材を申し入れた。慌てた読売は、球団社長がみずからS社に出向き、〝車内オナニー〟を認めた上で「記事にはしないでくれ」と直訴したという。
 
ある週刊誌記者が内幕を明かす。
「その後、週刊誌Fがこの情報をキャッチし、11月中旬に読売巨人軍に取材を申請した。その直後、Sと同じように球団社長と役員が雁首揃えて(発行元の)K社を訪れ、『どうか記事にしないでほしい』と懇願したそうです。結局、〝貸し1〟として記事は見送られたのです」

記事では実名こそ挙げていないものの、その選手の特徴を「昨年10勝」「若手投手」とし、その条件が当てはまるのは田口のみだった*1
ここから田口の風貌を揶揄して「シコ猿」や「オナ猿」と呼ばれるようになった。

多くの巨人ファンは捏造記事だろう、また適当に付け足した選手の条件が偶然田口と一致したものだろうとし、この時点では巨人ファン自らこの件を掘り返すことはなかった。


2018年シーズン

しかし明けた2018年、田口は先発ローテ2番手として起用されていたが、最初の登板から6回途中4失点、3回途中6失点と連続して炎上。その後2登板は不安定な内容ながらQS2回、1勝を挙げるも、5登板目は4回0/3を6失点とまたしても炎上。その後もふがいないピッチングを続けるが、それなりの援護もあった上に「負けない運」でも持っているのか、5月27日当時、4回負けが消えて2勝3敗で収まっていた。

この不調の原因は何かと考えられる中で、「車内オナニーを禁じられたために欲求不満になり、精神が不安定になったため」と巨人ファンの間でさえもまことしやかに囁かれるようになる*2。さらに太りすぎたことを非難され、猿がに変化して「シコ豚」とも呼ばれるようになった。

その後の田口は敗戦を重ね、途中から二軍での再調整を命じられる。終盤に一軍で起用されたが、全く勝てずシーズンを終えた。


備考

蔑称の元となった記事は、内容の事実確認が全く十分にされておらず、田口が実際に車内オナニーをしたという証拠は存在していない。そのため、蔑称の使用はあくまでネタの範囲にとどめるべきであり、注意を要するものである。
また、2018年の1月に放送された『プロ野球No.1決定戦!バトルスタジアム』に出演した同僚・菅野智之が「ジャイアンツでパンツにホットクリームを塗るいたずらが流行っている」、「遅効性で強度が三段階あり、一番強い『3』を塗られたときには帰宅途中に路肩に車を止めてパンツを脱がざるを得なかった」というエピソードを披露。このことから、「田口も同じようないたずらを受け車を止めたところを警察官に見つかったのではないか?」と見る向きもある。


余談

巨人で2018年まで背負った背番号90は"45+45"(シコ+シコ)に、2019年から2021年途中まで背負った背番号28*3は"07+21"(オナ+ニー)にそれぞれ因んでいるとネタにされている。


類似の事件

  • 2018年5月24日、元オリックスで社会人野球・三菱重工広島に所属していた堤裕貴*4が広島市内のスーパーの駐車場内で止めた車の中で下半身を露出していたとして公然わいせつの疑いで逮捕され、三菱重工広島野球部はこの年の都市対抗地区予選を辞退する羽目になった。
  • 2020年2月7日には、トロント・ブルージェイズの捕手、リース・マグワイアがフロリダ州のショッピングモールの駐車場に止めた車内で自慰行為を行い、下半身を露出した状態になっていたため逮捕、公然わいせつ罪で約5万3000円の罰金を科されている。この年のブルージェイズには山口俊が在籍していたため「犯罪者バッテリー」とネタにされた。


関連項目


*1 田口の勝敗成績は、2016年が10勝10敗、2017年が13勝4敗。そもそも田口を除く巨人の投手で2016、17年のどちらかで10勝したのは菅野智之マイルズ・マイコラス(共に2017年)のみ。
*2 実際のところは確定的ではないものの、前年に比べて体重を増量(公式では171㎝85㎏)させたことによるオーバーウェイトが原因と言われている。
*3 田口自身は「今季(2018年)の成績(2勝8敗)を忘れないように」とコメントしている。
*4 元妻はグラビアアイドルの木口亜矢。