遺紺試合

Last-modified: 2023-05-21 (日) 16:41:21

野村祐輔(広島)と三嶋一輝(DeNA)の、ある噂を巡る対戦のこと。
決して遺恨試合の誤りではない。


概要

かつて両投手が「ある女子アナウンサーと同時に交際していた時期があった」という噂が発祥。
事実なら二股をかけられていた者同士の投げ合いであり、「同じ女性を巡って2人の間に意識するものがあるのでは?」と両チームのファンの一部で盛り上がった。

しかしこの手のネタはスポーツ紙で良くあるゴシップの類で、本人たちからの公式なコメントがあるわけもなく真偽は定かではない。真実だとしても2人は「二股をかけられた被害者」と見る向きもあり、破局後はむしろ意気投合しているのでは?という意見も見られた。また時期的に古めの話題で、噂が出る前の2013年に2度投げ合った時も不自然な様子は報告されていないことから、大きな騒ぎにはなっていなかった。

噂後の直接対決

噂が出てからの初対決は2015年4月30日。試合前は両先発とも防御率が5点台で、ある程度の点の取り合いが予想されていた。
しかし安定感に欠けた内容が多かった三嶋は人が変わったかのような完璧な立ち上がり。一方の野村も粘りの投球で、試合は投手戦の様相を呈していた。

 

三嶋は3回二死まで完全投球。そして9番・野村が打席に立つと、凡退でも問題ない場面ながら野村は何かに取り憑かれたように執念深く7球目まで粘るが結局空振り三振、さらに三嶋はマウンド上でガッツポーズをするかのように腕を振った事で「これは二人は本気でいがみ合っているのではないか」という話題が実況スレ内で瞬く間に広がる。また、一連の流れをネタにするスレも複数立つなど注目を集め始めた。

そして7回に立場が逆になると、今度は野村が三振に取ってマウンド上で小さく吠えた。普段は感情を露にしない野村が真逆の行動を見せた事で、なんJ民達も「もはや偶然ではない」と確信に至ったのである。

 

なお試合は4回に梶谷隆幸の放ったソロ本塁打が決勝点となり、DeNAがそのまま1-0で勝利。試合終了時の両投手の表情は明暗が分かれ、しかも中継終了時にはご丁寧に表情を並べたリプレイを流されたため、なんJ民の話題をさらったのだった。
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端から見ればごく普通の息詰まる投手戦であったが、事情を知るなんJ民達は全く違った盛り上がりを見せ、いろんな意味で歴史に残る一戦となったのである。


その後の遺紺試合

この試合で燃え尽きたのか、三嶋は残りのシーズンでは1勝しか上げられず、以降も2018年にリリーフとして復活するまで苦渋のシーズンを送ることになる。
が、マツダスタジアムで登板すると思い出す模様。

かたや惜敗で無念さを滲ませた野村は翌年に最多勝・最高勝率の二冠を獲得して飛躍、25年ぶりのリーグ優勝に貢献と先発として結果を残しているが、横浜戦になるとこちらも思い出すのか炎上することが多い。

2016年

クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦の先発は野村・三嶋と発表され、男のプライドを賭けた遺紺試合・第2ラウンドが再び幕を開けた。
試合は広島が3-0で3連勝(アドバンテージ含む)。
野村は6回無失点、三嶋は4回途中2失点と野村が雪辱を果たすも、投手・打者の直接対決ではお互いガチンコという様相。未だに因縁は深いようである。

2017年

10月24日のCSファイナルステージ第5戦。先発は野村と石田健大だったが、石田は初回に2失点して降板。そしてこの年から本格的にリリーフ要員に転身した三嶋が2回からマウンドへ上がったことで変則的に遺紺試合・第3ラウンドが突如幕を開ける。
三嶋は2回無失点に抑え、3回表には野村から左前打を放つ。さらにこれを足掛かりに桑原将志の本塁打で逆転、DeNAが9-3で逃げ切って日本シリーズ出場を果たし「勝ち投手三嶋・負け投手野村」と今度は三嶋がリベンジを果たした。
そしてこの采配には「ラミレス監督は三嶋と野村の関係を知っているのではないか」「でなければ防御率6.53のリリーフは出せない」*1などの憶測が飛び交うことになった。*2

2018年

6月30日、先発は野村と東克樹だったが、DeNAが1点リードした7回に三嶋がリリーフし、1回を無失点に抑えている。7回に野村が交代となっており直接対決及び投げ合いは実現しなかった。なおこの試合は野村が敗戦投手となっている。

 

8月17日、先発はまたしても野村と東だったが、7回4失点で降板した東に代わり三嶋が8回表に登板したことで変則的に遺紺試合・第4ラウンドが幕を上げた
その回の裏、投球数が100球を超えた野村は8回無死満塁の状態で降板。代わった一岡竜司筒香嘉智に初球を被弾し逆転される。さらに宮崎敏郎ネフタリ・ソトも続き、前年の三者連続ホームランでの逆転サヨナラを彷彿させる三者連続弾を食らい敗戦。野村に負けは付かなかったもののまたしても勝ち投手・三嶋となった。


衝撃の結末

2017年1月10日、元「モーニング娘。」で当時テレビ東京アナウンサーの紺野あさ美と、彼女と同じく北海道出身の杉浦稔大(当時ヤクルト)との結婚が発表された。
野村と三嶋の一騎打ちだと思っていたファンは、その相手が突如現れた杉浦ということに衝撃を受けたのかツイッタートレンドにもなった。
そのため2017年は同一リーグで新たな三つ巴の遺発生に期待する声*3も早速出ていたが、杉浦は同年7月23日に屋宜照悟との交換トレードで夫妻の地元の球団である北海道日本ハムファイターズへ移籍。今後は交流戦や日本シリーズでの遺紺試合が期待されているが、三嶋と杉浦は中継ぎに転向し*4野村は一軍での登板が減少しているため、遺紺試合の実現は難しい状況である。

 

なお紺野氏は結婚後、自身のツイッターで二股疑惑を明確に否定している。
https://twitter.com/asami_k0507/status/823013143961972736

あまりにも本当の事のように扱われるので一言だけ…
二股をした経験はありません😥


知り合いでもない人と噂になったり、二股と言われたり。ゴシップは職業柄付き物*5ですが、結婚を公表した時にも書かれるようになっていてビックリです。
結婚もしましたので、はっきり否定させて頂きます。


三嶋、結婚

上記の結末から数日後の2017年1月中旬、三嶋が同い年の一般女性と結婚していたことが判明した。2014年夏に知り合い同年冬から交際を開始したらしいが、本件との関連は不明


関連項目



Tag: 横浜 広島 ヤクルト


*1 ここまでの戦績はアドバンテージ含めDe3-2Cであり、この日敗けても翌日以降の勝敗で決着がつくため、打線の奮起を願いつつ敗戦処理として三嶋を投入した可能性も十分考えられる。
*2 後にDeNAはプニキ大洋戦士といったネット上で有名なネタを公式で用いているため、この憶測もあながち邪推とは言えない……のかもしれない。
*3 この手の時事ネタに強い鬼畜ペンギンは「まえかれをふたりしっています」としっかりと煽った。
*4 杉浦は2022年に先発再転向。
*5 モーニング娘。→局アナというおよそゴシップと無縁ではいられない世界にいた。しかも2000年代のモーニング娘。メンバーとしての知名度もある。